《谷口雅春先生に帰りましょう・第二》

 

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総裁のブログ「西日本豪雨」をどう考えるか?≠ヘ尊師の教えとは余りにも異質すぎる! (9726)
日時:2018年07月10日 (火) 19時19分
名前:破邪顕正


知人に教えられて、総裁の2018年7月 9日 (月)ブログ記事「西日本豪雨」をどう考えるか?≠読ませていただきました。

尊師・谷口雅春先生の教えを学んだものにとっては、実に違和感を禁じ得ないシロモノでした。

総裁の言いたいことは、要約、こういうことのようです。

>私が長年にわたり本欄などで繰り返して訴えているように、今日の“自然災害”の多くは、産業革命以来の人類のライフスタイルの変化が引き起こした地球温暖化と、それに伴う気候変動と密接に関係している。…

この問題は、気候変動がさらに深刻化して、多くの国で犠牲者が大量に出る状況がさらに進行するまでは止まらない。

そして、将来いつの時点かで、人類が化石燃料の利用をやめるか、それとも戦争をするかの選択を迫られるような劇的な形で、やっと前者を選んで解決の方向に向かうことになる、と。…

だから私は、これからの都会生活には、気候変動とその影響を被るリスクが伴うということを、読者には訴えたい。…

日本の田舎生活では、比較的に広い土地が使えるから水や食糧の調達が都会より容易であり、住む場所の選択も都会よりしやすいから、氾濫しやすい河川の近くや、土砂崩れの危険がある土地を避ければ、都会よりは安全な生活が可能だと考えるのである。<

何のことはない、結局、都会を離れ、田舎生活を推進しようではないかという提言なのです。

如何に、これが尊師の教えとは異質なものであるか。

例えば『日本を築くもの』(105〜106頁)にはこうあります。

《九月末の第十五号颱風は殆ど日本全国を襲って非常な災害を与えた。

物質的損害もさることながら、それよりもいたましいのは人命の損失の著しいことである。

颱風の被害は年毎にその程度は異るが、平均して戦後の方が戦前よりも颱風の被害が多いのは、人工流産が半ば公許になり毎年百五十万人もの人命が胎内で殺害され、その出生すべきときに出生できなかった胎児の悲しみが「悲しみの念は水に変る」という「心の現象化の法則」によって…人工流産された累年(るいねん)の合計数千万人の胎児の悲しみの念が不可視の世界で飽和状態以上になったときに、それが可視的世界に大雨となって具象化して来るのである。…

いくら物質的にどんな高い堤防を作ってみても自然の猛威は、人工を超えて災害を与えるのである。…

本を清めなければ末は清まらない。…

吾々が人工流産を禁止せよ、との提言は馬の耳に念仏なのだから報いが出てくるのである。》

また、『生長の家』誌・昭和58年9月号にはこう記されています。

《このような天変地妖を唯、自然界に起った物理的自然現象だと考えてはならないのである。…

これも唯心所現の現象であって、人間の心が転倒妄想で烈しく動揺している限りは防ぎようはないのである。

人類の心よ、目覚めよ。

目覚めて互いに争う心を棄て、各国の民族互いに合掌の心になって拝みあおうではないか。

各国の代表が争いの精神を棄てずに、平和会議を幾十度び開いても甲斐なきことである。

各国の民族の心よ、目覚めよ。

各国の統治者の心よ目覚めよ。

而して毎朝さしのぼる太陽を礼拝して感謝し、世界各国の統治者の心に平和を来らしめ給えと、祈ろうではありませんか。合掌、至嘱!!》

総裁の見解と、尊師のお諭し。

果たして、どちらに心惹かれますか?

総裁の言っていることの方がいいという人は、それはそれでいいのです。

でも、尊師のお諭しの方に大いに納得するという人は、その教えを広めていく使命があるのではないでしょうか。

今の一番の問題は、総裁が説いていることが生長の家の教え≠ノなってしまっているというところにあるのです。

生長の家創始者ではない、疑惑の法燈継承者≠フ説いていることが生長の家の教え≠ニされている。

そのことが私には実に耐えられないことであるのです。

であれば、総裁の説いていることは尊師の教えとは違う、ということを常に問い続けていかなくてはならないと思うのです。
それをもって悪口≠言っているというのであれば、そういう人は、結局、私に言わせれば総裁擁護者以外の何ものでもないと思うものであります。


おや、 (9728)
日時:2018年07月10日 (火) 22時00分
名前:ひとこと

>>いくら物質的にどんな高い堤防を作ってみても自然の猛威は、人工を超えて災害を与えるのである。…

本を清めなければ末は清まらない。…

吾々が人工流産を禁止せよ、との提言は馬の耳に念仏なのだから報いが出てくるのである。》

この時代背景を考えると・・・

雅春先生のこのお言葉は当時の為政者つまり自民党に発せられたとも思いますが・・・

学ぶ会が頼りにしている自民党、その後この問題に取り組んでいるのでしょうか。

ああ、国土強靭化計画はやっていますがね。


何でそうなるの。 (9729)
日時:2018年07月10日 (火) 22時41分
名前:そーれ!!



「学ぶ会」が頼りにしている自民党。

雅宣さんが頼りにしている共産党。

ひとことさんは、何党を支持するのか、

この祭教えて下さいな。そしてその理由もね。

国民は、選挙では誰かに投票しますので、

回答も簡単かと存じます。

今回は、上品に質問致しまーす。


簡単です (9730)
日時:2018年07月11日 (水) 00時29分
名前:ひとこと

嘗ては「次世代の党」

この前までは「日本の心」ですが何か問題がありますか。

雅宣さんはキョウサントウを支持しているんですか

根拠を示してください。

彼の性格上、立憲民主党かと思っていましたが・・・

まあ

安倍信者は、現政権以外はサヨクっていう政界音痴がいますが

貴女もその口ですかね。

総裁のこの考え方は、却って、悲惨な事態を引き寄せないか? (9739)
日時:2018年07月11日 (水) 11時16分
名前:破邪顕正


総裁の件のブログを読んで、危ういと感じた箇所はここです。

《だから、私は最近、こう考えるようになっている−−この問題は、気候変動がさらに深刻化して、多くの国で犠牲者が大量に出る状況がさらに進行するまでは止まらない。

そして、将来いつの時点かで、人類が化石燃料の利用をやめるか、それとも戦争をするかの選択を迫られるような劇的な形で、やっと前者を選んで解決の方向に向かうことになる、と。

「日時計主義」を標榜している生長の家の代表者として、こんな悲観的な予測をするのは気が引けるのだが、人類が置かれている状況を冷静に見れば、楽観はかえって犠牲者を増やす結果になると思う。》

ここを読んで、総裁は、何か、自棄(やけ)気味になっているのではないのかと思った次第です。

いくら言っても理解が深まらない。

だから、みんなの目が覚めるには、大量の犠牲者が出るのを待つしかない…。

そこまでいかないとわからないだろうから…。

つまり、総裁の深層心理には、悲惨な状態が立ち現れるのを待ち望む心が働いているように思えてならないのです。

「生長の家の代表者」が、こういう考え方をしているというのは、実に危ういことではないのか。

とても健全な思考とは思えないからです。

それが「生長の家の代表者」のみに留まっていればまだしも、当然、信徒にも伝染していくでありましょうから、私はそのことを今から大いに危惧するものであります。

すみません色が見づらかったので、変えます (9770)
日時:2018年07月16日 (月) 16時40分
名前:いもこ

横から突然すみません。拝見して、私も同じことを思っていました。

清超先生が機関誌で昔、洪水の時に
雅春先生と同じこと、上記の内容をおっしゃっていました。

なので今回の総裁の記事には、驚いたというか…
被災者に対しても、
命の尊さに対しても、何とも思ってないのかなという気がしました。

たんに、理論しかわかりませんでした。

昔、集団就職の時代に都会に出てきた私達は、
当時は農家の子供も、家を継ぐ子供以外は、田舎では仕事もなかったので
口べらしもあって、集団で都会に就職したものです

今でも周りの友達は、田舎の百姓の子供ばかりです。

皆田舎出身ですが、帰るアテはない人ばかりです。

田舎へ帰っても、本家や兄弟家族が農業を継いでる人ばかりでしょう。

友達も皆、今さら家も土地もないのに、田舎には帰れない人ばかりです。


都会の人だから、田舎の事情がわからず、安易に田舎に住もうというのでしょうけれども、

田舎には仕事がなかったから、全国から皆が都会に出てきて、
必死で汗水たらして働いて
今の豊かな日本が、完成されたのではありませんか?

それを全否定して、田舎に移住しよう、
と仰るのは、口で言うのは簡単です。


でも今更、田舎を捨てて、都会で日本の為に働いてきた年寄りが
どうやって仕事のアテもなく帰れるでしょうか・・・

もちろん本家はあっても、それは兄弟とはいえ
もう大人ですから、別の家族です。

自給自足すればいい。とおっしゃるかもわかりませんが

雅春先生は、
自給自足のような狭い心で、自分の贅沢の為に生きるべきではない
とおっしゃいました。

農家を捨てて、日本の発展の為に、今の高齢者はみんな都会に出て
働いてきたんです。

誰も好きこのんで、都会に出たわけじゃありません。
嫌々、泣く泣く、田舎を捨てて働きに出たのです。

田舎では仕事がなかったのですよ。


今の若い人が、昔の事情や、家の事情を知らずに、

都会はもう住むところではない、田舎に住むべき、

というのは、簡単だと思います。


誰だってそうしたかった。でも田舎に残れなかった事情がある。


家も畑も、本家の長兄だけが、引き継ぎます。

みんなで仲良く、家も畑もわけっこ、全員でルンルン、なんてことは

不可能なのです。


どこの家も、誰か1人だけが、農業を引き継いでいました。

仕方なく、親元を泣く泣く離れ、
田舎を捨てて都会を支えてきた人は
今みんな高齢者になって、車イスの人もあれば、
入院してる人もいます。

既に死んだ人も多いでしょう。


金も健康もある、若い人だけに、田舎に住めというのでしょうか?

田舎を捨てた高齢者は、どうしたらいいのでしょう?


総裁先生は、田舎へ移住を、と簡単におっしゃいますが、
手に職もない、行くアテもない年寄りは、
都会で見捨てろとおっしゃるのでしょうか・・・?

1人でも多くの、皆さんのご意見をお聞かせ願います

「雅宣」総裁は間違っていると思いますよ。 (9771)
日時:2018年07月16日 (月) 21時31分
名前:そーれ!!

生長の家では、人と比べる事から不幸が生じると言います。

雅宣さんは、都会に住む人と、田舎に住む人を比べ、

全くの愚論を展開しています。

教団信徒は変わり果てて行く教団擁護のために、

雅宣さんの良いところを認めようと、必死の弁ですが、

当の本人は、都会生活の良いところを認めている様

には、とても思えません・・・・・。

つまり、典型的なご都合主義の極みですね。


人口硫酸 (9772)
日時:2018年07月17日 (火) 03時48分
名前:Cruzeiro do Sul (南十字星)



“人工流産された累年(るいねん)の合計数千万人の胎児の悲しみ”

一年間に百五十万人とは、二年間で三百万人と言うことですね。大東亜戦争で二百十二万人の兵士達が命をなくされたと歴史に書かれていますが、それ以上の人数を流産で平気で殺しているわけですね。とても、哀しい事です。

谷口雅春先生は、胎児の悲しみにつき、“党”なんかに関係なく、人口流産は禁止すべきと思います。

「ポイント・オブ・ノーリターン」について (9949)
日時:2018年08月10日 (金) 11時50分
名前:あめのうずめ

破邪顕正様が、唐松ブログから引いて下さった、以下の部分が、ずっと気になっていました。

>《だから、私は最近、こう考えるようになっている−−この問題は、気候変動がさらに深刻化して、多くの国で犠牲者が大量に出る状況がさらに進行するまでは止まらない。

そして、将来いつの時点かで、人類が化石燃料の利用をやめるか、それとも戦争をするかの選択を迫られるような劇的な形で、やっと前者を選んで解決の方向に向かうことになる、と。

「日時計主義」を標榜している生長の家の代表者として、こんな悲観的な予測をするのは気が引けるのだが、人類が置かれている状況を冷静に見れば、楽観はかえって犠牲者を増やす結果になると思う。》


特に、>それとも戦争をするかの選択を迫られるような劇的な形<という表現が気にかかり、

生長の家HPを見ていましたら、Q&Aコーナーに、興味深い記述を見つけました。。

“生長の家が環境問題に力を入れるわけを教えて”という質問に対しての回答の一部です。

>地球温暖化の進行は、ある時点(「ポイント・オブ・ノーリターン」と呼ぶのだそうです)を越えると

二度と引き返すことができないものになり、様々な予測がされていますが、

早ければ10年以内にその時点に達する可能性があるのだそうです。今、行動を起こさなければ手遅れとなるのです。<

http://www.jp.seicho-no-ie.org/faq/09/0912.html



「ポイント・オブ・ノーリターン」とは、元々は航空用語で、ある地点を超えると燃料不足となって、

出発地点に戻れない地点を指して使われた表現だったようですが、現在では、環境用語として使われているようです。

即ち、“その時点を超えると、どのような努力を行ったとしても元の状態に戻ることができないとされる時点を指して用いられる表現”である事が、調べてみてわかりました。

>早ければ10年以内にその時点に達する可能性がある<と、述べてありますので、

事態は緊急であり、楽観していたら取り返しのつかない事態になると、回答しているのです。

そこまで言い切れる根拠は何であるのか、調べましたところ、確定は出来ませんが、

どうやら栄える会HPにあります東京大学名誉教授 山本良一氏の講演内容によるものではないかと思いました。


環境問題講演録

残された時間 −温暖化地獄は回避できるか?−(後編)

http://www.jp.seicho-no-ie.org/sakk/wp/?p=32
http://www.jp.seicho-no-ie.org/sakk/wp/?p=14(栄える会HP)


>東京大学名誉教授 山本 良一

山本 良一



地球の温暖化は、我々の予想よりもはるかに速く、且つ激しく進行しています。

例えばボリビアのチャカルタヤ氷河は、予想より6年も早く溶け切ってしまいました。そのためにボリビアは、農業用水や工業用水で大変苦労しています。その様に世界各地で、温暖化が非常に速いスピードで進んでいるのです。

気候変動が惹き起こす戦争の危機

このまま推移すると、将来は世界的な水不足や食糧不足、大量の難民の発生が起こり、武力衝突が起こることも予想されています。有名な軍事アナリストが、『気候戦争』という本を出しています。

この本によれば、インドとパキスタンが水争いをして、それが引き金となって、2035年の5月25日午前3時に核戦争が起こると書いている。まずインド側から核ミサイルを打ち込み、それにパキスタンが応酬する。そうやって互いの核ミサイル全てを打ち終わるのに一週間かかる。その核ミサイルで6億人が死亡し、その後の放射能によって、500万人が死亡すると書いているのです。

さらに2040年になると、環境破壊から中国で内戦が起こり、大量の難民がシベリア国境へ押し寄せるということも予想しています。これを一軍事アナリストの妄想だと笑っていられない状況にあります。

アメリカ軍、ロシア軍始め、各国の軍は、気候戦争の危機を明確に認識し出しています。また、面白い話ですが、イギリス軍、アメリカ軍、ドイツ軍が、環境保全の取り組みを始めているのです。

例えば、なるべくガソリンの使用量を減らして、バイオエタノールを増やすとか、中には環境に優しい武器の開発(笑)などという、変な研究開発まで始めているそうです。

最初の気候戦争は、スーダンのダルフール戦争です。20年間で年間の降水量が40パーセントも減少したために、水争いが起きた事が原因と言われていて100万人が虐殺されました。そして、最初の水争いとしては、1967年のイスラエルとヨルダンの6日間戦争がありました。

このように世界には、インドやパキスタン、バングラデシュ、中国、アフリカ、中東など、気候変動が原因で水不足や食糧不足など色々な災害を招く、ホットスポットと呼ばれる危険な所が沢山あるのです。

地球温暖化は科学的に証明されている

昨年の5月26日から28日にかけて、イギリスのチャールズ皇太子は、セントジェームズ宮殿に沢山の関係者を集めて、「気候変動は人類にとって、核戦争と同様の脅威である」という声明を発表されました。

現在の地球温暖化の原因は、太陽放射や、太陽の黒点が原因ではありません。人間の色々な活動による温室効果ガスの放出が原因である事は、はっきりしています。

世間には、地球の温暖化はCO2のせいではないと言う人がいまして、またその人達の書いた本は、よく売れるわけです(笑)。私が書いた本は売れないけれども。出版社もよく心得ていて、そういう本をどんどん出す。

しかし、間違いなく温暖化は起きています。世界の何十万人もの科学者が、それを認めているのです。その証拠に、IPCCの第4次報告書が83ページにわたり、私たちの排出している温室効果ガスが原因となり地球の温暖化が起きている事を論証しています。

勿論、科学者の多数意見が常に真実であるとは限りません。しかし我々は常に謙虚でなければならない。圧倒的多数の科学者の意見には耳を傾けて、社会的な意思決定をしなければならないと思います。

それから、氷河期がやって来ると言う人がいますけれども、IPCCの報告書によれば次の氷河期は来るとしても3万年後です。だから今は、温暖化を防止することが肝要なのです。

温暖化がもたらす各方面への深刻な被害

現在、世界の気候の状態を見ますと、豪雨が増え始めています。

例えば日本でも、南九州では、毎年のように豪雨による被害が出ている。この影響は非常に切実で、米の品質が落ちているし、豪雨による深層崩壊も起きています。しかし一方、東京など関東では、この夏、降水量が非常に少なくて、熱中症による死者が出た。降水量のアンバランスが惹き起こす被害というのも常態化してきている。このように温暖化の影響は様々な所に現われて来ています。

それに伴って、損害保険会社が大変な被害を蒙っているわけです。気候変動による様々な被害に対して、損害保険会社は毎年莫大な保険金を支払っています。それに耐え切れずに会社が倒産するか、もしくは、被害の大きい地域に対しては、保険料の大幅な引き上げを求めるか、その選択を迫られているというわけです。

もう損害保険自体を引き受けられないということになれば大変な事になります。つまり地球の温暖化は、そのような切実な問題とも結び付いているわけです。

また、北海道でコシヒカリが穫れるようになり、佐渡島ではりんごとみかんが両方穫れるようになってきている。

さらにまた、海面が上昇していて、40年後には50センチ上がる可能性があります。21世紀の末には、1メートルから2メートル海面が上昇すると考えられています。

今の政治家の無能さを考えると、なるべく海岸から遠く離れた所に住んでいただきたい(笑)。海岸線とか、川筋などに不動産を所有している方は、なるべく早く処分をして(笑)、安全な所に住んでください。

私は鉄道運輸機構とか道路公団など、いろんな所に行って講演をしておりますが、絶対に海岸線に道路や鉄道を造らないようにと言っています。例えばJR東海には、中央リニアは地下を真っ直ぐ通すように進言しています。何故ならば、これからは風雨が強くなりますから、新幹線が毎日のように緊急停止することになるかも知れない。そういうことを考えれば、中央リニアはどんな天気の時でも動けるようにする必要があるからです。

我々は、もうどんな気候変動の下でも生きていけるように、地球温暖化対策シェルターを考えておかなければならない所まで来ているわけです。

さらに日本では、これから人口がどんどん減少する。2050年までに、8000万人から7000万人まで減ると予想されています。そうすると、農村とか山村とかの危ない所に少数でパラパラ住んでいるのは、その人達を守るのに非常に効率が悪いわけです。だから皆で寄り集まってコンパクトシティにして、強固な防御の形態をとる。これがこれからの政治家に求められてくるのではないかと思います。

温暖化地獄を回避するためには

私はアル・ゴア氏とも、地球の温暖化地獄を回避するために、なんとしても2℃以下に抑えなければならないという話をしています。

何故かと言いますと、2℃を突破すると、先程お話したように、水不足、マラリヤなどの病気、食糧不足による飢餓が起きて、何十億という人々が、これらのリスクにさらされてしまうからです。

さらに、他の生物種の事も考えなければなりません。20世紀に絶滅した生物種には、我々はもう会うことができません。今日1日で400種類が絶滅し、2050年までに100万種類が絶滅すると考えられています。これを放置しておくと人類にも大きな影響が出てきます。だから我々は生物の多様性を守るために、その保全をやらなければなりません。

それで、2℃を突破する地獄の入り口まであと何年であるかという計算をすることができます。これから1兆2千億トンのCO2を放出すると、2℃を突破する確率が50パーセントを超えますから、これがポイント・オブ・ノーリターン、帰還不能地点となるわけです。簡単に計算しますと、早くて2032年の5月12日になります。だからあと20年で地獄の入り口まで行くと予測されるのです。

問題の解決には清水の舞台から飛び降りることが必要

では、どうすればこの問題を解決できるか? といえば、それは1990年の世界の温室効果ガス排出量を100パーセントとすると、2050年までに50パーセントまでに下げないといけない。そして、21世紀の末までには8割削減する。つまり、低炭素革命をやるしか2℃以下に抑える方法はないわけです。

私は最近、「清水の舞台から飛び降りなさい」と言っています。清水の舞台から下を見ると、千尋の谷とは言わないけれども、飛び降りれば必ず死ぬほどの深さです。

この場合、清水の舞台というのは、現在の化石燃料を主にした我々の生活、文明のことです。そこから下を見るとですね、無数の観音様がいらっしゃるわけです。そこへ我々は飛び降りる、即ち低炭素革命をやれば助かる。しかしやらなければ2℃を突破して、地獄の1丁目に入って行く。一日も早く低炭素革命をやるしかないのです。

だからあと5年も経てば、ガソリンで動く乗用車は全面禁止で電気自動車に変える。住宅はゼロエネルギー住宅で、新築の場合はカーボンマイナス住宅を義務付ける。電化製品は、一番エネルギー効率の良い物を購入する事を義務付ける。金がなければ政府が出す。このようなことを迅速にやれるかどうかが問題で、これをやるのは政府と国民なのです。

2℃ターゲットを67パーセントの確率で守るためのCO2の許容排出量は7,500億トンになります。これを世界人口68億人で割りますと、我々1人あたり110トンしかもう排出できません。日本人は年間1人あたり10トン排出していますから、あと11年で自分達が使えるCO2の排出量を使い切ってしまう事になります。

ですから生長の家の皆さんが、ゼロカーボン運動をしておられるのは、極めて科学的に正しい事をやっていらっしゃるわけです(拍手)。皆さんが本気でゼロカーボン運動に取り組む事は、本当に素晴らしいことなのです。

このまま放って置くと、2060年には2℃どころか4℃を突破する。これはイギリスが発表した去年のデータですね。世界の平均気温を10年ごとに平均すると、世界の気温はどんどん上がっています。

このまま行くと、世界中で環境難民が2億から7億人出るといわれており、2009年に飢餓人口は10億人を突破しました。

グリーンランドの氷床は、年間1,790億トンぐらい溶けていると言われていますし、海はどんどん暖まっています。また、アマゾンの熱帯雨林は、あと20年で6割が消滅する可能性がありますし、シベリアのツンドラが溶けて、メタンが出ている。

また、海はCO2を吸収するために、海洋の酸性化が大きな問題になっています。それでこの北極海氷ですね。科学者は9月の北極海氷は、ゆっくり減少すると考えていましたが、人工衛星での観察によると、猛烈な勢いで減少し始めている。2007年には30年前と比べて4割減少し、2008年には体積が最少になったわけです。

アメリカのNASAとワシントン大学の共同研究によれば、北極海氷は死のスパイラルに入っていて、2015年に夏の北極海氷は消滅すると言われていますし、2016年±3年で消滅する可能性があるという研究もでています。そうなりますと、氷が消えて太陽光線が反射されませんから、温暖化が加速するわけです。

世界の130名の科学者のアンケートによりますと、世界の平均気温が上昇すると、北極海氷の消滅の他に、グリーンランドの氷床が大崩壊を始め、北方の森林が大幅に枯れ出し、南極の西側の氷床が大崩壊を始め、アマゾンの熱帯雨林が枯れ出すと考えられています。だから2050年までには3℃上昇してアマゾン、熱帯雨林が枯死し始める地獄の5丁目ぐらいまで行くだろうと、私は言っているわけです。

もう時間がないから申し上げますが、歴代総理大臣に、私はこれらの事を進言して来ました。その中で、安部、福田、麻生、それから私の大学のクラスメートだった鳩山の各総理は、温暖化問題で素晴らしい決断をされたが、菅総理は果たしてどうなのか分かりません。

とにかく日本には温暖化問題を解決するための世界一優れた技術があります。だからそれらを総動員して、迅速に低炭素革命をやるしかない。

生長の家では「常に光明面を観よ」と良い事を説いていらっしゃるが、温暖化に対しては、正しい恐怖心を持って(笑)、断乎として、低炭素革命にご協力いただきたいと思います。

これをお願いして、私の話を終わります(拍手)。<



この講演の中で紹介されている『気候戦争』という本については、検索してもわかりませんでした。


「小樽栄える会」で検索して、インフォメーションを開くと、学会資料の中に、山本良一氏の紹介文と共に、講演内容の全文が掲載されています。

東京大学名誉教授山本良一
○「生長の家繁栄ゼミナール」(平成22年8月29日)でのゲスト講演○
昭和21年茨城県水戸市生れ。昭和44年東京大学工学部冶金学科卒業。昭和49年同工学系研究科大学院博
士課程修了、工学博士。同年〜51年マックス・プランク金属研究所客員研究員。昭和53〜55年ブリティ
ッシュコロンビア大学中間子研究施設μSR国際共同研究。昭和56年東京大学工学部金属材料学科助教授。
平成元年東京大学先端科学技術研究センター教授。平成16年東京大学生産技術研究所教授。平成22年東
京大学名誉教授。専門は材料科学、持続可能製品開発諭、エコデザイン。文部科学賞科学官、日本LCA
学会会長、環境効率フォーラム会長、国際グリーン購入ネットワーク会長、「エコプロダクツ」展示会
実行委員長、北京大学、清華大学など中国の33の客員教授を歴任している。代表的著作に『地球を救う
エコマテリアル革命』『1秒の世界』『世界を変えるお金の使い方』『気候変動+2℃』『いきものがたり』
『温暖化地獄Vol.1、Vol.2』『残された時間』外多数。


また、飛田給練成道場でも、講演なさったようですね。紹介文あり。
https://www.sni-tobitakyu.or.jp/article.php/20160207193842425



以上、取り急ぎお知らせしました。



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