| [9347] 消失を司るもの |
- 宙 - 2007年05月08日 (火) 22時55分
某年某月某日
ある研究所一体が突如消失した 原因及び経過は不明 付近には民家などは無く、森ばかりが在ったという その場には何一つものは残されなかった 手がかりを掴めぬまま、歴史の奥深くに屠られた
なお、行方不明者が2名出ているという噂がある あくまで根も葉もない噂だと、一般にはいわれている
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それは最近の話
世界中のあちこちで原因不明の失踪事件が発生 法則性及び規則性は存在しなく、ただ単純に前触れも無く何処かへと消えてしまうものだった 懸命な捜索にもかかわらずついに発見されなかった 未だにその失踪者達は見つかっていない―――
〜 〜 〜
或る噂が流れた それは1つの人物の目撃情報 白髪に黒のメッシュがあり 白いシャツで 黒色のズボン 服装にこれといった特徴は無かった だが、異様なオーラを放ちながらも周囲に霞み溶け往くように唯そこにいたという 失踪事件の起こったと思われる場所にその目撃情報は偶然にも一致していた 後姿の目撃情報が大半を占めているが、中には瞳を見たという情報もあった
両方の白瞳に黒い五芒星が在ったという
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少年とも少女ともつかない“人物”がそこにはいた 何もしない 唯ぼんやりと立っているだけだ その白い瞳には五芒星があった
『…………“外”の世界も大したものはないのか』
ややがっかりしたような声色で“それ”は言った 表情1つ動かされなかった 最低限の唇の動きだけだ
『………………しかし、陽だまりや水の冷たさというものは新鮮だった。それが成果か』
気を取り直すような声色 しかし表情は変わらなかった
『ぼくが見たのはまだ断片だろう。機会があればまた……この肉体を借りよう』
微笑んでいるような声色 だが矢張り表情は無のままだった
『忘れモノはきっと………ない。事故が起こってしまったのが気がかりだが』
何か確かめるようにしてフッと身体が崩れた
地面に倒れこむ直前、ぐ、と踏みとどまる 髪はいつの間にか黒一色に変わり 瞳はすっかり黒になっていた そこに何もなかったように星は隠れていた
「もういいのかい?ロスト・・・・・・」
少年のような少女はそう呟いた ロストと呼ばれた“それ”は既に自分の元いた場所に還っていた
Fin
************************************************* ぶっちゃけロストの存在と外見を出したかっただけです。 最後の人はわかります・・・よね?;; ちなみに一番最初は浮いています。別のキャラの話。 それについては昔やったのでいいかと。 ロストはもう少し書かないといけませんねー。まだ。
*A・Yさん じゃー、後日見てみますねー>Wikiの東方 東方自体は全く知りませんが。 時間関係もいつか出るかもしれません。ああ、ぶっ飛びが増えていく; ヘブンズゲートとかも異界へ飛ばす奴だったよなぁ、と思ってたり。 宙は正確には咎櫛の方ですが。こっちも出したい。キャラはいるから。 いつ?となると考え込みますけど;
ロストはまだ大人しいなぁ、今回。

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