| [9236] 水蜜桃の雫絵 トリップ2 |
- 浅羽レナ - 2007年03月24日 (土) 17時36分
少女に連れられて来たのは、あの城だった
「此処で…貴方達が最低限に必要なものがもらえる」 少女――――妃(きさき)が、静かに言う
「え…そう、ですか…ありがとうございます」 美歌がぺこり、とお辞儀をする つられて美音もぺこりとする 「そんなことしなくてもいいわ。早く…中に入ってください」 金髪の少女 鈴音が言う。 「え、はい…」
そういい、美歌たちは城に入っていった
「…鈴音有難う。これで私も心置きなく
・・・・・・・・、る」
そう妃がいった瞬間、ごとりと首が落ちた もちろん・・妃の首が、だ。
「…お疲れ様、妃」
鈴音は長年連れ添ってきた少女の首を抱きしめ、静かに泣いた
――――背後にいたのは、恐ろしい化け物
鈴音を襲おうと、大きな手をふりかざそうとした
ぱぁぁんっっ
フードをかぶった少年が、その手を打ち砕いた 化け物―――コアレーンの手があった場所から、緑色の液体が流れる
「ったく、姉貴!アブネぇっつぅの。」 フードをかぶった少年が、鈴音に言う。 どうやら彼女の弟のようだ
「ふふ、貴方が来ることを知っていた上での放置よ。 貴方の修行がわりにもなるわ」 「ったく、俺もガッコ終わったばっかしなんだか うぉ!?」 「悲しみに浸っているの。あまり失礼なことを言わないで頂戴…飛翔」 鈴音が銃弾を放つ フードの少年…飛翔はそれをぎりぎりで交わす。
「・・・あーあ。妃…さんしんだんだ。…さっきのコアレーンの仕業か?」 飛翔が長く、妃の透き通るような金色の髪の毛をちょいちょいと引っ張る 「・・・えぇ、まぁね…」 そういう鈴音の頬に、一筋の涙が伝っていった
++
「どうしよう;」 美音が思わず漏らす言葉
どうやら彼らは迷ってしまったようだ
「しっかたないわね…ほら、行くわよ美音、金子さん!」 「え、え、何処に?」 金子があせるように問う
「その辺回ってみるのよ!!もしかしたら誰かいるかもでしょ?」 えっへん、と美歌が言う
ふわり
ふわり
そこに、桜の花びらと蝶が舞っていた
そして
「ようこそ…我が城へ」
そこには、ローズアリスが立っていた
To be continue...
++++++
さて、次回で美歌チャンたちがクライシスを手に入れます。 妃は使い捨てキャラです。・・・名前を気に入っているので、また後ほど出てくる予定です。 っていうか今日カラオケ行く予定だったんですけどとりけしました。チキショー。 二人だけっていうのも寂しいですからね。
それでは。

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