| [9212] 君に捧ぐ鎮魂歌 第十二楽章 エレジィ |
- 蒼翠 紫 - 2007年03月19日 (月) 20時42分
「どういう事‥?説明して頂戴。」 紫が問う。梨音が、口を開いた。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー つまり、話を要約するとこうだ。
深い蒼の梨音-―――これを”梨音”と仮定する。 とすると、水色の梨音は、
”コピー” なのだ。
そもそも、ノエルとは、”最終症候群”感染者。 これは、度々起こる発作と引き換えに、超人的な戦闘能力を手にするという物。
その発作は酷く、簡単に死に至る事も出来る。
そして、そのノエル達に、人間達を殺めさせた。 それで出来たのが”プレイス”という集団。 ノエルを根絶する為に生まれた、天性の戦闘能力を持った者達の集団である。
これを企んだのは誰か。
Dr.シンス。 いや、信主(しんす)と呼ぼう。 彼女は有能な科学者。
その、実験で偶然”最終症候群”が出来てしまった。 そこで、ノエルとプレイス。どちらが上かを実験する為に仕組んだのだ。
そして、梨音と梨音の関係は彼女によって成り立った。
蒼い梨音は 本体。 水色梨音は コピー。
彼女は、クローンを作り出す技術まで持ってしまったのだ。
そして、そのノエルの中で、最も無惨な最期を遂げた人が居た。オフレコだが。 失踪扱いになっているのだが、実際は違った。
自分で自分の首を刺して、血みどろだった。 彼には妹が居たのだが、彼女だけが、彼を受け入れた。
それが、紅蓮という少女。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「何だよ‥‥それぇ‥‥」 宙はがくっと膝をついて項垂れた。 紫は、下唇を噛み切りそうな勢いで食いしばっていた。
「私たちは、”ループ”を繰り返して来たの。
死んでは新しい世界へ。を繰り返した。」 本体が言った。
「中には、私たちが負けてしまった世界。
紅蓮が皆を殺めてしまった世界。
紅赤が、力を暴走させてしまった世界。
紫が、皆を殺めて、最期に自決した世界。
そして、私が”梨音”を陥れて、処刑させてしまった世界。」
「そうしたら、儂らの進むべき場所は一つじゃのう‥‥。」 紅赤が言った。 皆が頷く。
信主を‥‥
成敗する!!
君に捧ぐ鎮魂歌 第十二楽章 エレジィ fin
□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ 多分、次か次の次が最期。 次のノベルも宜しくお願いします。(密かに宣伝 さぁ、信主は何者か。 そして、梨音達の復讐劇をとくとご覧在れ!
エレジィ=悲しい唄(だったかな?違うかも。
|
|