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[9662] Pathetic courtship 38
A・Y - 2008年04月11日 (金) 19時00分

コンフェ「さあ、続きです」
夢幻「調子は回復したようだね」

response to 宙さん
幸せな情景を描けば描くほど見る側も辛い。でも描いた側も辛いって本当だねorz(真面目に鬱って執筆中断とか)
ジェダさんは、そーゆーことです。克服でなく忘却を選んだのです。
うちのランバダはー、まあ百年前と百年後で性格がまるで違うという設定でしてね。
ライスとのやり取りを読んだから分かるけど丸くなったからなー。
緑の妹姫、歌王はエレメンツ。緑の姉姫は非エレメンツで、その他イレギュラーな能力は持ってない設定。
樹……というか、大地寄りの精霊を複数扱えるとか。(曖昧な部分もある)
華爪家に関してはね;;まだ説明してなかったことあるから^^;(菊に)
お菊さんの状況を軽いノリで言ったら正にそれです。

オラオラオラオラ(三 -o -)三☆三(`◇´三)無駄無駄無駄無駄

  おまいらq(T△T;q)))) ((((ノ;T△T)ノヤメロって

分かり易く表現した。反省はしていない。
瘡蓋にすらならない傷痕に毒塗りナイフを深々く刺して抉ったようなものですよ。
思い出すどころかまた味わらせたら、死んでもおかしくないもの。
……だから、私も軽く鬱なんですよ。これとは別に彼らの物語書いてるからね;;

コンフェ「テンポも日常に戻さなきゃならないからこそ、執筆も欠かさないとか」
夢幻「……にしても今回のレス返し少し長すぎない?」
コンフェ「思い入れがあるってことですよ。こっちには出してないってことで」
夢幻「ふーん。……じゃ、ENTERね」

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


相変わらず、時に入り組んでいた、鬱蒼とする森林。
これといった特徴のない地帯で、ランバダが立ち止まった。
繁みから窺うような身振り。
誰かと話をしているような手振り。

よく分からないが、止まってくれた方が有り難い。
ライス達は今こそ追いつくぞと足を急かす。
けれどとうに、間に合わなくなっていた。

ランバダの様子が一変していく。
彼に近付くに連れて、喜びと平安な顔は消えていった。
動揺から恐怖、いや悲哀、なのか。
更に嗚咽を始めた。

「う……あ……あぁ…………うわアアアアアアああアアアアああああああああぁああああああああああぁぁぁああああ!!!!!」

最後には悲鳴に等しい絶叫を上げた。
膝から付いて、バタリと、倒れる。
ライスが叫ぶのが遅れたのは、直後にのっそりと大きな影が出たから。
黒い電球頭をぎこちなく振り、損傷した胴体の歯車を軋ませながら。

「待ち伏せ!?」
「アイツ……まだ生きてたのか!!」

何故、あの鈍足でランバダに先回りできたのか分からない。
推測の一つとして、何者かの異空間操作によって飛ばされて来たのか。
しかしそんなことはどうでもいい。
奴が、倒れてたランバダに向ってあの禍々しい電撃を放とうとしている。

ランバダは倒れたまま動かなくなっていた。
酷く憔悴してしまっていた。
意識こそまだあれど、周囲に配れる気が全て消失していた。
本当に、一体何を見たのだろう、先程の幸せそうな顔は見る影もなく、絶望という色に染まっていた。

「ランバダアァァァァ――――!!!!!」

凶器が振り下ろされる直前、ライスが飛び込んだ。
辺りの状況に気付かないランバダを滑り込むように、抱きかかえ、そのまま転がった。
そして電撃は放たれた。白や紫の光を迸らせた。
ランバダが居た場所に。後一歩遅れていたら想像もしたくないことになってたろう。

すかさず黒猫が炎を本体に見舞ってやった。
ランバダと、彼を身を呈して救ったライスを追撃を与えない為にも。

ギギギギギギギギィ…!

酷く耳障りな音が深い森で木霊した。
焼かれながら、黒電球はまだ動く。

「コイツ……!」

黒猫がまた炎を作り出す前に、あっちが早かった。
しかもさっきより巨大。
放電を阻止しようとなのこの氷や光闇のバレーボールが攻めたが、無駄だった。

暴発に近いかもしれない。
威力は先の倍以上の電撃が、なのこの方に向った。

「なのこちゃん!!」

避けきれない。
なのこは覚悟して、襲い掛かる電撃から目を瞑った。

直前に、なのこと電撃の間に宵闇が降りた。

ピシャアン!!

すぐ傍で破裂音が鳴った。





だけど、痛みや衝撃もなかった。

何が起こったのだろうと、なのこが再び目を開くと。
黒い外套が靡いてた。
それは、大切に想い合う青年の背中。
感激に、視界がぼやいた。

「――――ごっくん!」

なのこに返事はかけず、彼は黒電球に突撃する。
袈裟切りの持ち方で刀を強く押し出す。
切り伏せるというより、突き飛ばした。

「いい加減くたばんな!」

倒れたところに、黒猫が鎌を振り下ろした。
刃先が胴体部分に深く突き刺さった。

ガガガ……ギギ………………ビ……………………。

幾らかの電気を放出させ、体に付けられた歯車をとても耳障りに軋ませて。
だが立ち上がることはもう無く。
黒電球はやっと、沈黙した。

ふー。と安堵の息を吐いて、軍帽の唾を持ち外してから。
黒の青年は、振り返って、微笑んだ。

「――――なのこ。無事で良かった」

間を置いた返答へ、何も言い返すこともない。
ただ、その腕に肩に飛びつく少女。
極卒は、小さいおんなのこを抱き締めた。











久耶子は紳士クリフォードをトランクに引っ込めた。
相手するぬいぐるみが、何やらと警戒する。

「おいでよ。もう、人形は使えないんだ」

誘うように一言投げる。
多分、間違いなく、次の一閃で決まる。決まるだろう。
相手は乗ってくれた。
確実に仕留める気満々に、爪を立てながら、突っ込んだ。

久耶子は片手にトランクを盾として、もう片手は糸を紡がせるようにやや丸めて。

「……じゃ、これで終わり」

狙うのは、密接した瞬間、それだけ。

トランクと見かけより強靭な爪が鍔競り合った。

首より下の部分に、激痛。

遠くから、自分を呼ぶ声が聞こえた気がした。






祝子は走った。
当てにしたくは無かったが指図された方へ向って、ひたすらに。

そして、見つかった。

「久耶子おぉぉ――――!!!」

赤く染まった彼女の背中が先ず視界に入って、
祝子は上りかけていた頭の中が沸騰した。
襲った側、小さな影が新たな人間の登場に驚いたのか、久耶子から離れる。
祝子は真っ直ぐに呪符を数枚投げつける。
ぬいぐるみは軽々しく空中で避けた。
そのまま爪先を祝子の顔にかけようとする。
祝子はこれを避けず、拳を突き出した。

薄い皮を切る音と、それ以上に鈍い音が響いた。
何かを察したのか、ぬいぐるみは祝子から離れる。直前まで迫った掌が空を押した。

「っ!」

押し出した手が次の動作に従わない。
視え難い糸が腕に絡んでいた。たった今の瞬間で絡めたぬいぐるみの手法だ。
「この……!」
それでももう片方は自由だ。足も同じく。
力押しのつもりで踏ん張った。

…ドゴッ!

其処に、唐突に出現したのは。
叩き落ちて来た棍。
ほぼ真上からの奇襲には、備えられた警戒心の高さも役に立てなかったようだ。

すかさず祝子が絡め取られた腕で引き寄せる。
再び接近したものを呪符で払った。
ぬいぐるみは青い炎に焼かれ、八つ裂きにされた。





久耶子は息をしていた。
死には、しなかったようだ。普通に喜ぶべきことだと思っている。
それとは別に、誰かが自分の顔を真上から覗いていた。
久耶子がよく知っている顔だ。

「……のり、こ、ちゃん……」
「久耶子!このバカ…………いつもいつも、心配ばかりかけさせるんだから……」

気の強い彼女が、顔を真っ赤にして、嗚咽をしている。
眼鏡でも隠せない雫が、久耶子の顔に落ちた。
ああ、またやっちゃったなぁ。と久耶子は反省する。

(ほんとだね……。ほんとにバカだね)

実際口に出すことはしない。
その代わり、久耶子は従姉妹の手を握っていた。



浜木綿は彼女達のすぐ傍で、縦の棍にやや寄りかかり、頬を掻いていた。
二人を見ないように、背中を向けて。











このまま殺されるんだろうか。
ぼんやりとしてきた頭でジェダは思った。

彼女はどんな顔をしているんだろう。
見えなかった。短い髪なのに肝心の目元や口元の形が分からない。のっぺらぼうのようだった。
憎んでいるのかな。と、ジェダは悪鬼のような形相を想像してみて、出来なかった。

当たり前だ。違うんだから。
憎悪に染まった彼女なんて、少なくともジェダの記憶にはない。
そもそもジェダが知っている彼女は――――――――

鎧の中で、大事に携えた緑柱石が、揺らめいて煌めいた。

――――ジェダ様……。

娘の手首を取った。
自分の半分くらいの手を、包むように。
「……違う。君は、こんなことするような子じゃない」

虚を突かれた顔をしてる。
そよ風が吹いて、赤い花達がしとやかに揺れた。

「君は、君の力は、傷付けるものじゃない。ていうかその逆。救う為の力でしょ……」

眩い緑色の光芒が、その娘を包んだ。
ジェダの懐から発した光だとは、本人は気付かない。
けれどそうやって、彼女の手が、離れてくれた。

ジェダは知っていた。
最初から、ただの言葉遊びだったのだ。

――――はい。その通りです。ジェダ様。

ふんわりと、あの赤い花のように、彼女は微笑んだ。
さっきまでの作ったような笑い顔でないもの。
本物の、ジェダが知っているお喋りで可愛いあの子の――――





次の瞬間だった。
整った短髪はざんばら長髪に。
小柄の少女から大柄の男性に。
全く別人に切り替わっていた。

笑顔だけはそのままで。
それも、顔面まで近いのは変わらなかった。

「ジェダしゃま〜!!ww」
「酒臭っ!」

その瞬間ジェダは打って変わって、反射的に突き飛ばした。
ごろごろごろ…と、三回転はしただろうか、横にすっ転んで、そいつは倒れた。

「……また……誰?」

変わった青年だった。
何処が、と言われるとまず頭部の角二つだろう。
髪は自分と似た長さと癖毛で、色は青に近い黒だ。
背も自分と同じくらいだろうか。デカイ図体の割りに阿呆のような面構え。まあ、酔っ払っているからかも。
ジェダは少々警戒しながら、謎で変な青年の顔を覗きこんだ。
途端に、そいつはガバっと起き上がった。
赤い顔をしたままで、そいつは舌足らずに話し出す。

「やだなぁ〜!俺様のこと忘れちゃったんですかぁ〜?あなたのかぁいい部下ですよ〜!」
「……部下?」

こんな奴居たっけ?
元々たくさん居た雑魚兵士の一人かもしれない。
少なくとも、未だ残っている旧毛狩り隊員の中では見ない顔の……筈だ。

「いーつも、中途半端に弱っちくて、しゅんません。でぇも、俺様強くなったから、鬼だったから。
 本当は王様並に強いジェダしゃまをう〜〜〜んと、助けてやるのさぁ。あっしでまといじゃないもんね〜」

その幼稚な口調で紡ぎだされる言葉の端々に、ジェダの記憶と一致するものを呼び起こす。
また風が吹いて、赤い花達が囁いた。
どうでも良い泡沫の一つが、パチンと破れる光景が浮かんだ。
或いは降り積もった雪が溶けて、冷たかった土から苗木が芽吹き始める瞬間を想像した。

思い出した。閃いた、とも云う。
不思議なことに、誰なのか分かってしまった。さっきの少女のことを、まだ思い出してもいないのに。
それとは別に、この青年の正体を明らかにするとして、それだけじゃ足りないと感じた。

だからジェダは、カマをかけてみることにした。

「……強くなった……か」

風鎌を取り出す。
そして、振り下ろしてやった。
風が一つ、渦巻いた。





「…………はっ!!?」

ジェダは額の寸前で鎌を止めていた。
切れたのは、彼の前髪が一房か二房か。それくらい。
この空振った一撃がバケツ水になればそれでいい。

「ジェジェジェダダダダ様!!!えっ、何!?え!?」

どうやら、悪酔いは充分飛んだらしい。今の自分の状況すら判別してないようだった。
慌てふためいている隙間に風鎌を引かせた。
元々、当てるつもりはない。酔いが醒めればそれでいい。

「悲しいねぇ……」

ジェダはいつもの皮肉めいた笑顔を、彼に向けてやった。

「こんなところまで来てまた面白い芸当を披露して。魔女から人化の薬でも貰ったのか?――――なぁ、『覇凱王』?」











今は止まった。景色の枠組み。
跳ねない走らない動かない馬の上。
回転木馬の一頭に、彼は座っていた。

回転木馬に入る影。
ゆっくりゆったりと、先客の後ろまで辿り、彼の黒髪を目の前にして佇んだ。
彼は背中の気配に気付いたら、

「――――旦那さま?」

と、黒瞳をやや輝かせて、振り向いた。




あとがき
今回は救いがある方へ。あるかもしれない方へ。
てゆーかジェダ様はなんという直感力を持ってるんだ(;;・ω・)

[9663]
宙 - 2008年04月12日 (土) 16時47分

幸せの先に待っているのが待っているものですからね・・・。
あなた深く移入しすぎるタイプですから;
うん、バダは丸くなったねー・・・。
菊の状況。わかりやすいわぁ。

おや、まだ動いてたか黒電球。
なのこちゃんが危なくなった時、期待しましたvそしたら案の定v
ごっくんナイスタイミングじゃない!流石!
本当に無事でよかった。
・・・問題はバダの心かな。

祝子さんの方も間に合ってよかったですね。
確かにツンデレです(オイ)
浜木綿さん。とどめを刺して空気じゃありませんね(笑)
仕方ないよ。入れないよこの雰囲気。

ジェダは自力で。
その緑柱石については、しばらくは触れないんでしょうね。
あ、ガイは此処にw酔いも覚めたみたいでw
文字通りカマかけましたねー(笑)
やっぱそいつでしたか。

最後はさて、どうなるのやら。



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