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[9652] Pathetic courtship 35
A・Y - 2008年03月31日 (月) 20時28分

コンフェ「眠いですって」
夢幻「これ投稿したら寝るんだね」
コンフェ「そうみたい」

response to 宙さん
チョコボっていう鳥をイメージしたんですけど。
ほんとカジノのシリアスが台無しじゃないかってくらいコミカルだ・・(苦笑)
殆どとばっちりであるラークリもかわいそうかもしれません。
ガイはまた本能的に巨大な気の方へ行きました、ということにして下さいな。
そして、はいな。彼が誰々と鉢合わせたかは以下本編をご覧に。

コンフェ「では、とっととENTERして」
夢幻「明日に備えますか」

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


雨が降っていた。
自分は安全な室内からそれを眺めていた。
降り注ぐ天水の中で佇む、彼を見下ろしていた。

この頃の彼の眼は黒だったっけ、赤だったっけ。
髪は青だったっけ。緑だったっけ。
どちらにせよ、雨のおかげで濃くなっている。
ずぶ濡れになってても、綺麗だな、と思った。

彼は何かを呟いている。
いいえ、こちらに向って話している。
雨の音が邪魔で、よく聴こえない。

だから、口をよく見た。
彼は一定の形を作っている。
真似して発音してみると分かってきた。
だ・ん・な・さ・ま。だんなさま。旦那さま。旦那さま。
旦那さまと必ず作っていた。






「旦那さま。来ました。

旦那さま。私は来ました。

旦那さま。其処に居ますか。

旦那さま。見ていますか。

旦那さま。聞こえますか。

旦那さま。伝えたいことがあります。

旦那さま。傍に居させてください。

旦那さま。あなたの盾にして下さい。

旦那さま。あなたの矛にして下さい。

旦那さま。あなたの家具にして下さい。

旦那さま。駄目ですか。

旦那さま。私を嫌いになりましたか。

旦那さま。私を拒絶しますか。

旦那さま。それなら殺して下さい。

旦那さま。そうでないなら傍に置いて下さい。

旦那さま。傍に置けませんか。

旦那さま。なら告げて下さい。

旦那さま。答えるまで此処に居ます。

旦那さま。私は此処に居ます。

旦那さま。見ていますか。

旦那さま。聞こえますか。

旦那さま。私はあなたの家具です。

旦那さま。あなた以外に居ないのです。

旦那さま。どうか答えて下さい。

旦那さま。私は待っています。

旦那さま。私を赦さないのですか。

旦那さま。あなたを傷付けたからですか。

旦那さま。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。

旦那さま。赦してくれませんか。

旦那さま。それなら殺して下さい。

旦那さま。私が要らないのなら。

旦那さま。殺して下さい。

旦那さま。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。

旦那さま。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。

旦那さま。ごめんなさい。

旦那さま。ごめんなさい。

旦那さま。ごめんなさい。

旦那さま。ごめんなさい。
旦那さま。ごめんなさい。
旦那さま。ごめんなさい。
旦那さま。ごめんなさい。
旦那さま。ごめんなさい。
旦那さま。ごめんなさい。
旦那さま。ごめんなさい。
旦那さま。ごめんなさい。
旦那さま。ごめんなさい。
旦那さま。ごめんなさい。
旦那さま。ごめんなさい。
旦那さま。ごめんなさい。
旦那さま。ごめんなさい。
旦那さま。ごめんなさい。
旦那さま。ごめんなさい。
旦那さま。ごめんなさい。
旦那さま。ごめんなさい。
旦那さま。ごめんなさい。
旦那さま。ごめんなさい。
旦那さま。ごめんなさい。
旦那さま。ごめんなさい。
旦那さま。ごめんなさい。
旦那さま。ごめんなさい。
旦那さま。ごめんなさい。
旦那さま。ごめんなさい――――」

















「もしかして…………――――あなたが、旦那さま?」
「そいつが、旦那さま……!?」

誰かが自分の上で話しているが聞こえた。

「はは、莫迦いうなよ。旦那さまの可能性があるならさっき見た丸い帽子の男の方が……」
「いや、この男の方が可能性がありそうだ」

数は、三人か。耳から目の奥までが、段々と明瞭になっていく。

「これはまた、新しいタイプの旦那さま候補だな。……おっと、そろそろ意識が戻ってくるぞ。下がりな」

夢幻が目を開けば、其処には見知らぬ少年が座っていた。
白髪は長くも短くもなく。金色の目は大き過ぎず細くもない。
そいつが横からこちらを覗くように見ている。
首と目線を動かしてみた。まだ、二人いた。水色の服と桃色の服の、同じ顔の。

「俺達が視えるかい?視える筈だ。俺の声は聴こえるかい?聴こえる筈だ。今のあんたなら、ハッキリと」

視えているとも。彼らだけがハッキリと。聴こえているとも。余裕と冷静さの中間に立つその声が。
場所は何処なのか及びも付かないのに。確か、津波に押し流されていたんだっけ。
明るいか暗いのかで言えば、少しだけ暗さが濃い森の中で、彼らの影の色は浮くぐらい目立っていた。

「こんな物が、必要なくても、視えてるんだな」

彼は中指と人差し指の間に挟んだ、ある物を見せた。
小さくて四角い。角度を変えるとキラリと光っている。ガラスの板に丁寧に保管されたマイクロチップス。
それは、電車の中で緑竜に貰った、光の護符。カタアリ感知装置だ。

「道具を使う必要がなかったんだ。不思議だろう。それまで視えなかったものがいきなり視えてくると」

……そうなのか?気付かなかった。道具を使っていたから。
道具を外された今だから、視える。聴こえる。其の前でも、視えていた気がする。……別のものかもしれないけど。

「どうしてだと、思う?」

問われても。知らないとしか言いようがない。
夢幻は一言も返してないけれど。心当たりも、あるかもしれないけれど。

「あんたは見事に毒が染み込んでいる。それも二重の毒だ。かの原罪四部・第三楽章『混乱』の爪の毒と、もう一つ……」

ふっ……と彼はここで初めて笑った。
皮肉ってるような、同情しているような、興味深いものを見るような目で、口元の歪み方で。
もう一つの毒については、結局明かさなかった。
その代わりの一言が以下だ。

「……ねぇ?腹が、痒くない?」

指が反応した。
何故だ。なんでこんな時だけ、手が動けるのだろう。
手は腹の横に控えてある状態だった。
乗せる。それだけの為だけなら、電気に打たれたようなバネで手首が持ち上げられるだろう。
だけど、掻いては駄目だ。一度掻き始めたら。止まらなくなる。傷口が開いても掻き毟ってしまう。
しかし、一度気にかけたら、主に痒みとした感覚が其処に集まってしまった。

忘れて置きたいことを意識しないことを言ってしまった少年は、
飽きたのだろうか、立ち上がって夢幻の前から去った。





「流石、危機を調律するクライシスだな」
「直接操る訳じゃないさ。俺はいつも、促してるだけだぜ」

そう自慢することじゃあないと、クライシスはパチャオとチャアポの肩に手を掛けた。
少し押すように、二人の狩人と場所をほんの少し移動する。
仰向けの夢幻から走って10秒くらいの。遠過ぎない程度の距離で足を止め振り返った。

「ここからでいい。何が起こっても、俺達はもうあの人間の周囲に手を出さない」
「自滅するのを待つの?」
チャアポが余り愉快ではない顔で質問する。
なんだか楽しそうな笑みを浮かべたままで、クライシスは回答した。

「自滅は可能性の一つさ。
 それを狙うなら、さっき腹を撫でてやったよ。それで我慢の限界を超えて以下略だから」
「何でそうしなかったんだ?」
続くパチャオの問いには、またふっ…と笑うのみだった。

「まあ、見てなって」





動けなかった。
非常に重たい倦怠感が、体中を覆っていた。
しかも、痒い。痒みが腹の、傷口に集中している。
なんとか動かせる指が、其処にだけ行きたがっている。
そんなことをするなら、土に付けて、体を起こしたかった。
……それとも、また眠りに付いた方が楽になれるだろうか。二度と起きることのない眠りかもしれないけど。

ガサリ、と近くで梢がささめく音。
また誰か来たのか。
視界に入れると、薄い茶の髪を揺らしている、古ぼけたローブの……。
……彼の、何故か此処にきてから見なかった護衛役だった。

「……コン、ネッ…ト……」
「助力……出来なくて……済まなかった……」

酷く、衰弱している様子だった。まあ、夢幻と似たようなものだ。
けれど、ほぼ精神でやって来たらしい。それこそ体を引き摺るように。
やっぱり、コンフェの為か。だが、それなら此処に来た意味は?





「コンネット、こんな所でどうして……」
「…クライシス!」
「言ったろ。あの人間『の周囲』に手を出すなって」





「なんで、ここに……」

コンネットは答えなかった。
今は喋ることさえ労力を費やしたくないのか。
ほぼ倒れ込むようにして、夢幻の手前に座り来る。
枯れ枝のような手を伸ばした。
コンネットの手が、夢幻の手に触れた。

次の瞬間、音もなく伝わってくる鼓動。

「やはり……ほんの……少し、だが…………同属…………力、分け与え……」

血の流れを感じるようだった。
少しずつだか、足先に力が戻ってきた。
そのまま上昇して、脳天にまで届いてくる。

「どうか……コンフェを迎えに……もし……旦那、さま……なら……」

それ以上の言葉を、コンネットは続けることはなかった。
手は力を失い。項垂れて。
プツリと切れた人形のように、動かなくなった。

そして、夢幻は起き上がった。




あとがき
夢幻さんに何が起こった辺りだけで一話潰れましたとさ。って駄目だろこんなぶっきらぼうな言い方じゃ。
どうやらコンネットは序盤の段階で誰にも気付かれず戦闘不能にされてたようです。
ちなみにポリフォニー内でも狩人達はメテオの連中と仲悪い方ですが、クライシスだけは一目置いてるってことで。

[9653]
宙 - 2008年03月31日 (月) 23時29分

チョコボかぁ・・・僕のあの鳥のイメージがでかいピヨコですから(苦笑)
まぁ、そりゃあ大きいでしょうね。
明日・・・明日なぁ;

うぉ、誰か来た(いや今飛ばした!)
夢幻は新しいタイプなんだ・・・近かったのは現在夢遊病患者と化しているランバダなんですね>旦那さま
おやクライシス君。君と狩人の2人ですか。じゃー、彼は彼の方か。
促しておいて気になるところだけそそりましたな。

コ・・・コンネットオォォォォ―――!?
本当いつの間にこの子戦闘不能に!あれ!?何したの!?
コンネット君の安否が心配ですよぉ、と何かズレつつ。では。



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