【広告】Amazonから今年最後クリスマスタイムセール12月25日まで開催中

小説掲示板だわぁ〜♪♪

何か記念に書いてください!

ホームページへ戻る

名前
メールアドレス
タイトル
本文
URL
削除キー 項目の保存


こちらの関連記事へ返信する場合は上のフォームに書いてください。

[9643] Pathetic courtship 31
A・Y - 2008年03月29日 (土) 12時48分

コンフェ「最近はMIDI音楽がいい感じに執筆力上げてくれますね」
夢幻「ファミコンの音だね」
コンフェ「はい。原曲の音楽と聞き比べするだけで随分雰囲気変わるんだな〜って」

response to 宙さん
当人はカレーにヨーグルト足したような絶品さだと思ってます。
まあかなり集まって来ましたよね。全然な気もしますが(どっちだ)
そーゆうことなのです。人の死すらまだ目にしてませんから。
眠っているでしょうねー。(未定っぽい言い方するなー)

夢幻「で、そんな執筆状況はと言えば・・」
コンフェ「・・ま、早くて夕方には作れるでしょ。ENTER」

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


連続して打ちつける水流。
時に弧を描く波紋。
降っては止んでゆく豪雨。

あらゆる水難を起こすものは。
赤い衣を纏いし、原罪四部・第四楽章『虚無』と呼ばれるもの。

「あくまで虚仮脅し、にしては。少しキツくないかい?」
「一応攻撃してみたけど、やっぱり効かないのよねぇ」

ジェダと黒猫が不満を垂らす。鬱陶しい気持ちは皆同じだ。
だけど所詮は虚仮脅し。の筈だ。
実際に切り払ったり焼き払ったりしている。だが、意味が無い。
その代わり、あちらも実が無い。筈だ。

次の攻撃が来た。
複数の飛沫が、刃形状になって敵を切り裂こうとするもの。
水の鎌鼬が襲いかかる。
コンフェがほぼ反射的にだが、赤い爪でこれを薙ぎ払って消した。



その瞬間感じたもの。
痛みが走って、痺れが残っていた。

(ただの……残滓じゃない……『なくなった』……!?)
確かな重みを持った水。冷たさを感じさせる水。
余りに派手な技の連続で、とうとう錯覚してしまったかと、気を直そうとした。



次ぎの時だ。
ヴァニティが今度は霧を濃くしてきた。
霧に、少し、赤みが差していた。

「……なんか、やけに空気が濃くないか?味があるようなないような……」

ジェダがまずそう言った。
赤くなっていくのは光が傾くせい。味があるのは気のせいだと言いたかった。

「さ、寒い……」
「光闇!?」

光闇が自分の腕を摩り始めて、体を震わせた。唇がほんのり青くなっていた。
なのこが支えようとする。触れた手から、彼女の体温が低くなっているのが伝わった。
黒猫が「しっかりおし!」と激励をかけて火傷しない程度の火を出した。
ブスブスと燃える火に、空気に混じったてた塵だかが生み出されて、そのまま下に落ちる。
水面に吸い込まれた瞬間ジュ……と鳴ったのを、聞いて、見た夢幻が呟いた。

「……ねぇ。なんとなく、だけど。本当に水に浸かってる気がしない?」

足が冷たかった。
少し引けば、滴っていく水。
靴の中に染み込んでいるのは、直接肌に当てるより心地良くない感触。
頭が自覚し始めた。この寒さと冷たさと湿っぽさに。

「いけない!想像に飲まれないで!!あれはあくまで過去の再生!もう起こってて、今あるここには無いもの!」

コンフェは皆にそう伝え叫んだ。
けれど、自分も疑い始めていた。
過去が今へと交わって行くことに。幻想的なものから、物質的なものへと変化していくことに。





「――――…シー……ア…ぼくは……」

途切れ途切れの声が届いた。
コンフェ達の内から発した声ではない。少し距離を置いた、霧の向こう側から聞こえた。

……それは、ヴァニティの声だった。

「……例え、たった一人でも……」

何があったのだろうか。
彼がこんな感情を搾り出すような声を発するなんて、コンフェは知らなかった。
それに、誰かの名前を呟いていた。知らない名前を呼んでいた。
完全に聞き取れなかった。多分、シー○アか、そもともシー○○アか?
コンフェは気になってしまった。そんな場合じゃないのに。

ヴァニティは、水色の髪を波打たせながら、前に垂らした両腕を上げる。
強い光を宿した、黒に青を乗せた瞳を、はっきりと見せながら。

「……お前達に、負けるつもりはない!!」

偶々、コンフェ達に向って言っているようだった。
けれど、この時のヴァニティの感情が強く波打っていたもので、彼の渾身の一撃に繋がっていたものでもある。

とても、とても大きくうち上がりながら、大量の水が迫る。
コンフェは赤い爪を揮ったが、池に石を落とすが如く無駄な行為だった。
水放流はすぐに傷口を塞いで、そのまま突き進む。

大津波が、彼らを飲み込んだ。








「まずううぅぅぅい!!!!やっぱり飲めるかこんなのー!!!」
ガイは喉に通そうとした物を叩き捨てた。
覚悟を決めての一気飲みだったのでそのまま咽る。かなり苦しそうだ。

「アルコールランプのじゃ駄目か……」
「何で御主はそんなもの持っているんだ?」
「ボーボボに聞くだけ時間の無駄だと思うぜ」
他にも、ワインの原料になる葡萄。ビールの原料になる麦を米俵とセットで持っていた。
全てボーボボのアフロの中に保管されていたものである。
平原曰く構造どうなってんだと気になっても、破天荒曰く時間の無駄である。
そして肝心のアルコール飲料は入ってなかった。

「あれかなぁ……こないだのコーラ祭の時ついでに全部使っちゃったから」
「買い溜めは?」
「ここ数日んな暇なかったしー。ビュティの財布ガードがほんと堅くってさぁ」
「そうか。それは仕方ないな……」
「仕方ないじゃないー!!;;;」

ガイが喚きながらソフトンとボーボボに縋りよる。
「頼むよ、このままじゃ命に関わるんだ。俺にとってもあんた達にとっても!」
そんなこと言われても。と、彼らは困り果てる者の表情同士で首を合わせるしかなかった。
「じゃあ、まずは麦の発酵からでも」
「だからんな悠長なこともしてらんないんだってばー!!;;;」
というか酒製造機まで持っていたことへのツッコミは無いのか。

「まさか鬼がアルコール依存症とはな。確かにどの御伽噺の鬼も酒好きとは聞いたが」

感心している風な呆れているような顔で慌てふためくガイを見ながら緑竜は、あるものを調べていた。
近くに、少しだけ不自然な繁みを探っていき、毟り取った。
そしたらビンゴ。今の彼らにとって必要なものを見つけた。
此処の、遊園地の全体と現在地を把握する地図板だ。

「この辺りから酒が有りそうな場所は……ん。賭けるか」

指が現在地という赤三角の印から、少しだけなぞって、止まる。
景色が変貌してしまったが、流石に建物の中身までは届かないだろう。
確証はない。酒も有るかも可能性だ。……祈るしかない。








久耶子は気配を感じた。
それは、味方の雰囲気ではなかった。
なんとなく、さっきまで交戦していた相手に、近い。
そういえばあの黒電球の頭をした人形とは、別の敵が居た。
ボム人形の爆発の前後にも見えなかった。もしかしたら、爆破を見越して遠ざかってたのかもしれない。
何らかの理由で間を置いて。今、久耶子達を見つけて静かに追いかけてきた……。

久耶子は、肩を貸してる相方に小声で話しかけた。
「ライスさん。敵が後方に居ます」
「え…?本当?……なら、相手は不意打ち狙いだろうね。返り討ちにしてやろうよ」
正しい対処を返事した。久耶子もこの提案に頷いても間違いはないだろうと思った。
けれど、そんな状況じゃあない。

「ライスさんは、ランバダさんを追って下さい」
「それって……」

ライスの今一番の気懸かりは放浪しているランバダだ。
遠目から見た久耶子からしても、様子がおかしかった。あのまま放置したら嫌な事しか起きないだろう。
早く確保してあげなきゃいけない。こんなところで一秒でも足止めは食らいたくない。
そして、取りつかれたような彼の目を覚まさせるなら、自分より断然ライスだ。

「やだなぁ。こんなところで死ぬ気なんて全然まったくありませんよ。……すぐに追いつきますって」

自信に溢れた笑顔を向けた。
楽勝楽勝と、あくまで弱気は見せない。信用して貰う為の基本姿勢だ。

「……分かった。ランバダを捕まえたら、戻ってくるから。それまで」
「はい。じゃあ急いで。見失ってしまいますよ」

背を向かせあった。目線の先、彼は行く道に。彼女は戻る道へ。
駆け始めたライスの背中に目をくれた、梢に完全に遮られてしまうまで。
それから久耶子は、真剣勝負を挑む眼差しに切り替える。

「――――此処から先は通しませんよ。……かかって来なさい」

久耶子がトランクに手をかけると同時に。
ガサリ、と繁みの一つが大きく揺れた。




あとがき
ヴァニティ手強いorz(執筆的な意味で)
けれど山場はこれからだってところ。険しいし息継ぎする暇もないけど頑張らなきゃ。

[9644]
宙 - 2008年03月29日 (土) 17時08分

ファミコン・・・ピコピコサウンドのあれですか?

コンフェ君たち。やけに濃度の高い術中。
ロウスさんが味付けしたからでしょうか?
ヴァニティ君喋った!!一体誰と対峙しているのか。
てか、複数形ですか。

ボーボボのアフロにツッコミなんていれちゃ、駄目ですよね☆
でもお酒はなかったのね。あれま。
何処へ向かうのだか。その前に追っ手の心配もありますね。

久耶子さんはもう一体と対峙。
ライスはランバダを追いかける。
今は山場の前の上り坂ですか。無茶もほどほどに。
では〜。

[9645] ご無沙汰してます
雨傘 大耀(光闇 - 2008年03月29日 (土) 19時07分

お久しぶりですー大耀です^^

寒いのは、に、が、て、です(無駄にポーズ
過去が今へと交わる、幻想的なものが物質的なものへ変化する。
凄まじさが伝わってきました。

そしてアフロw保管庫w
A・Yさんの小説はシリアスとギャグとがバランスよく混ざってて
好きです^^ 参考になります。
描写も細かいですよね〜

っていうかしばらくご無沙汰してたうちにかなりの量お書きになったんですね(驚
自分にはまねできない芸当です・・・:
なかなかコメントできなくてごめんなさい。。。

それでは!応援してます!



Number
Pass

ThinkPadを買おう!
レンタカーの回送ドライバー
【広告】Amazonから今年最後クリスマスタイムセール12月25日まで開催中
無料で掲示板を作ろう   情報の外部送信について
このページを通報する 管理人へ連絡
SYSTEM BY せっかく掲示板