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[9590] Pathetic courtship 17
A・Y - 2008年03月08日 (土) 12時58分

コンフェ「どうしよう」
夢幻「どうしたの?」
コンフェ「前フリ用のネタがない」
夢幻「…………」

response to 宙さん
本当にごぶさたでございます。
そうですねぇ。まずハリセンで横っ面を叩かれて、シャーペンは指を深くブッ刺し、
広辞苑で平だったら頭、角だったら尚痛い、縦だったら顎めがめてアッパーが良いですね。

それはさておき。
婿とは言えないけどナイトならいいよなぁvなんて。
悪寒が来なかったらそれはそれで別に良いんですよ。
七角形は厨向きですからなぁ。実際描こうとするとすんごい難しい。
バーバロウスは早めに出しました。意外なようですが予定は余り狂いません。
けれど昔話はかなり引っ張らせて貰います。

ほんとしゃーないです。何かしたいのに休んでばかりです。
そんな時に癖の少ないSTGは良剤です。

夢幻「素直にENTERだけ振ればいいんじゃ?」
コンフェ「そうですよね、やっぱり」
夢幻「じゃ、ENTER」

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


「んー……!」

猫に近しい声を出しながら彼は体中の筋を伸ばした。
辺りに人口の灯りは一つもない。頼りは宵闇に光る星々と月だけだ。
しかし彼にはそれで充分だった。

「さーて、この力を全開で振るうって時が来たが。何処で派手にやればいいかなぁ……」

見下ろす場所は広大な遊園地。
自分達の住んでいるところより一回りも二回りも大きいのが癪だ。
そしてこんな所を選んでくれた誘拐犯に感謝したいと不謹慎この上ないことを思ってたり。

「どうやら各地にてまだ誰もピンチとは言えない状況みたいだしなー。
このまま山もなくあっさりと菊さん救出となったら拍子抜け……だと俺が来た意味もないし。
入り口のレムちゃん達がいきなり襲われてそこに俺登場!って展開も希望するけどそう都合よく行きそうにないしなー」

彼は胡坐を掻いて崖下のあちこちを見定めた。
まるでどのアトラクションから楽しもうかと予定を組み立てる子供のように。
ちなみに、彼が今座っている位置はこの地域を全て見回せる展望台の丸い先端である。

「ああー、なんかどっかから「はよいかんかい」って声が聞こえるー。…………」

彼は首を真っ直ぐに伸ばして、上を見上げる。
いい星空だ。下の光に脅かされることなく、大気も澄んでいる証拠。
ただ、雲の流れが速過ぎるのが残念だった。風が荒れている証拠だ。
天の定まらない模様は此処だけではない。今から、世界中に起こることを彼はもう気付いていた。
其の上で、彼は笑みを消さない。

「……よし、ここは気ままに流れに乗ってみるか。当たるがままに、応じるままに。そして『鬼』らしく全力でな」

大きく揺れる青の黒髪に、強靭にそそり立った二つの角。
鋭く細めた黒き双眸に敢えて何も映さないままにして。
飛んだ。展望台の上から降りた。

そして彼は、霧に溶けた。







タイルの壁の迷路には罠らしいものも無ければ、敵も出てこなかった。
何事もなく、出口に指し当たった。

途切れた壁の先に、鼻をくすぐるものがあった。
芳醇な自然の香りがしたのだ。
さっきから強い風が運んでくれたものだ。この匂いのおかげで出口に辿り着けたのかもしれない。

壁が無くなった先にあったのは、黒く小さな森。
勿論、本来は緑だろう。光が少ない現時刻では小さな繁み達も黒い山脈にしか見えない。
花はもっと不憫だろう。草木を彩る役割なのに、闇の中では匂いしか主張出来ないのだから。

これを見て先頭のジェダが口を開く。

「迷路は無機質から宵闇の花園へ、か」
「上手いこと言ってる場合か」
「そのままを口に述べただけさ」

後方に居た光闇のなじりを飄々と返す。
壁という周囲を遮るものがなくなったから、上から吹き付けていた風が遠慮なく彼らの全身を撫でる。
生暖かいのか、普通に冷たいのか、きっと人それぞれだろう。

「――――悲しいねぇ」

ジェダがいつもの口癖を呟いた。
何が悲しいのか、誰も尋ねなかった。
観葉植物の塊が身じろぎしているように揺れているが、これも別にジェダに答えていなかった。

「……仕掛けるならこっちからにする?」
ジェダが呟いた。
「意見が合うわね」
黒猫が目を細め、口元を緩ませて返す。
彼女の長い黒髪は優雅に、少々鬱陶しいくらい舞っていた。

そういえば、今夜は風がやけに強い。本当に荒れているな。
ジェダはふと思いながら。

大鎌を振り上げ、カマイタチで払った。







「――――っ!!」

ランバダが飛び退いた。
そのまま背中を合わせていたライス、久耶子を押し出すようにして。

「ランバダさんっ!」
「任せて!」

ライスがランバダに替わるように前衛に出る。
腕に彼の力、大量の米を生成して、固める。
盾として充分通用する硬度になった米の塊を、鞭のように撓らせて投げつけた。

手応えは………………あった。
何らかの物体を捕まえた。
ライスが腕を引いて米を寄せる。襲撃者を闇の中から引きずり出す。

バチィイン!

その影は、光った。
突然の焼けるような痺れが、光越しに伝わる。
電撃かと、ライスは怯んで米との神経を離した。

「なんだアレは!?」
(電気人形……?)
一瞬だけ見えた影の正体にランバダが驚き、久耶子が心内で呟いた。

一応人の形はしていた。あくまで一応だ。
頭部は丸く、胴体はがっしりとしていて、手足が長かった。シルエットだけ見れば人間と間違えても良いだろう。
しかし刹那に垣間見た色や部分に、人らしい要素は見えなかった。
頭は禿げているというより電球を取って付けたようなのっぺらぼうで、首から下も大凡ガタクラをくっ付けたもののようだったから。

久耶子は素早くトランクから傀儡を選び出す。
「ゴブリン!」

暗闇でよく見えないが、久耶子の傍で、トランクから飛び出す瞬間を目にしたランバタが言うならば、
赤い三角頭巾に木枯らし色の袖の短い服を着た小人だった。
手の辺りに幅の広い刃が光っていた。おそらく武器だろう。手斧か。

久耶子の出した小さな影がぶつかった。
激しい火花が弾かれる。
また光った。今度はハッキリと正体を見せている。
黒い電球の頭に、黒く染めたガラスをくっつけたような手足の人形が光っている。
久耶子の出撃させたゴブリン人形を、勢いだか意図してか自らの帯電で押し返す。
ゴブリンはその前に後退していた。直撃してたら丸焦げだったろう。

「クッ……どうやら、最初の歓迎者と比べてはいけないようですね」
久耶子は生唾を飲み込んで喉の渇きを誤魔化した。

「うわっ!?」
「っ!?ライス!!」

ランバダが声を頼りにライスの傍へ駆け出す。
ポリゴン製の槍と変質させた腕をほぼ勅勘で振り回す。
ライスには当てないつもり。だが、敵の位置は把握出来ない。

「ランバダ、上からだ!」

ライスの叫びに従って、上に向い攻撃するランバダ。
プツン、と糸の切れたような音がしたが、その通りだった。
ドサリと何かが落ちる音。その位置に追撃するが、外れた。逃がしてしまった。

「クソッ…」

悪態を吐いたが、それでどうにかなる状況ではない。
相手は嘲笑もせず、不気味で危険な静寂を守っていた。

この闇では、こちらの方が不利だ。
闇を武器として扱える人間はそう居ない。彼女の総帥はその数少ない内に入るのだが。
生憎この場に居ない人のことを考えても、その人に救助を求めることも無駄な行為に過ぎない。
ならば、どうするか。
単純な話だ。
灯りが無ければ作れば良い。
久耶子はすぅっと息を吸って、周囲に居る者にハッキリ聞こえるように、言った。

「……火を、使わせて貰います!」

高らかに宣言し、久耶子はトランクから新しい人形を取り出す。
取り出すというより、飛び出させた。さっきのゴブリン人形よりも派手に。
赤く揺れる火の塊が、久耶子のトランクから、体から生まれるように現れた。




あとがき
迷路の面子はジェダ・黒猫・なのこ・コンフェ・夢幻・光闇の順番の陣形で通ってます。
ランバダ・ライス・久耶子は状況が状況なので固まっているような陣形。
前回のプール場の面子は無陣形っぽいけど、隊列は取ってます。
集団戦闘ものの小説はこういう細かいところが面倒臭いけど楽しかったり。

[9593]
宙 - 2008年03月11日 (火) 16時09分

ロウスさんの登場は意外でした。
どうぞ引っ張ってーv・・・・・・ってそういやこれ視点がかなりバラケてましたね・・・;

旧毛からの方ですね。ティネートちゃんがあの真珠を渡した相手ですか。
彼かなぁ・・・と見当はついたのですが、さて、どこへ合流するか。

匂いだけでも主張できる分いいだろう>花 (どんなツッコミよ)
ジェダと黒猫が仕掛けた!まだ相手は出てきませんか。

ライス達も戦闘中。見事に灯りがないのかここは。
確かに作れるなら作った方が断然いいですね。どう動くか。
ではー。



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