| [9567] Sterminio |
- 宙 - 2007年12月19日 (水) 21時29分
目的は施設内にある物体の破壊。 生命を持つものがいようがそれは変わらない。攻撃対象とみなしても構わない。 そうなった理由は無断使用。 及び、製作者の逆鱗に触れたから。
『いーね!?いーね!?全部ぜーんぶ壊しちゃうんだよ!容赦なんていらないからね!』 珍しく声を荒げている少女。 通信機越しからでもその剣幕には少しばかり引いた。 無邪気な声質だが、その声からは滅多にみられない怒りがこめられていた。 最早聞く耳もたず。誰が何を言っても無駄。 よく分かっている仲間達は何も言わなかった。言えなかったとも言う。 ――それがたとえ性急だったとしても。
ミラが調べた所、どうも罠がわんさかありそうだった。 更に向かう戦闘員も少ない。2人だけ。 それでもミラはGOサインをだした。
「なんで・・・っつーかいつものようにミサイル使えばいいだろ・・・」 「は!?これは挑戦だよ!そんな他人のブツに頼りたくない!いい!?」 以上、黒と青の会話。
拒否権は最初から存在しなかった。 いや、ある意味信頼なんだろうけど。
『まぁ別にうちだってそこまで鬼じゃないからね。一日だけでやれなんて言わないよ』 「・・・・・・オイ」
まだ食い下がってるのは彼方。 もう1人の戦闘員――宙はもう何も言わない。 それよりも引っかかる事があるからだ。
(なんだ・・・・・・?)
感覚としては微々たるもの。 だがそれが気にかかる。 強敵がいる、とかそういう類のものではない。 張り巡らされているタチの悪いもの。 それはどこか見知ったものだった。 かといってこの先に知人がいるということではない。 それだけははっきりとわかった。
(―――特に、ヤツは)
脳裏に浮かんだ人物はまず此処にはいない。 こればっかりは理屈ではない。 別に双子ではないが考えてる事が大概分かる。 もう慣れっこ。お互い様でもあるし。
どうも不毛な言い争いは終わったらしい。 急ぐ気もなかったがぐだぐだするのは嫌だったのでようやくか、と思った。 違和感は相変わらず。 寧ろこれは・・・・・・?
一歩踏み入れる。 するとビッ!と鋭い音が鳴った。 すぐに避け銃を出す。瞳が紫色に変わる。 間髪入れずに複数放つ。
同時に耳は機械音を捕えた。 それもかなりの数だ。 姿は見えないが気配を探る。 跳躍して辺り一帯に弾幕を放つ。 次に物陰から殺気――に近い物。 先手を打って此方から狙撃する。
(・・・戦法変えた方がいいな)
それはほぼ直感に近い。 突入してからものの数秒。 瞳は薄氷色に変わった。 同時に急速に温度が下がる。いや、下げる。 宙の周りに氷が張っていく。 気にとめずに一気に冷気を加速させる。
「・・・・・・串刺せ、[フリーズ・ツェペシェ]」
静かに唱える。 地面から幾本もの氷の柱が突き刺さる。 下からだけではない。横からも、上からも。 樹氷の森を作るかのように増えていく。 その先に刺さっていたのは蜘蛛の機械。 蜘蛛だけでなく、ただの武器もあるが。 あとは・・・ムカデもある。 外見のグロテスクさは生身に匹敵する。なかなか精巧に作られている。
(報告通り・・・蜘蛛が大半か?) 違和感はまだ拭えない。 それ以外にも何かある。 だがその正体まではまだ掴めない。 中枢部と念の為武器も破壊している。 このエリアは大体制圧しただろう。 (けれど此処・・・かなり広い) 先程の銃撃。 その反響で大体の広さは分かった。
「ミラッ!」 通信機に呼びかける。 『んん?何かな宙姉?珍しいね』 「この施設にハッキング出来るか?コード繋いだら」 『んー、まぁやってみてよ。プラグ入れて』 言われるまでもなく突っ込んだ。 数秒の間。 『出来たは出来たよ。うーん、でも少しぐらいしか手伝えそうにないな』 「・・・アナログ主体?」 『そんな所。中々やるみたいだねー。じゃ、機械系統はこっちに任せちゃっていいよ』 その裏には、それ以外もあるという事。 勿論それは想定済みだ。 まだお目にかかってはいない。
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************************************************************ 後半気付いたら入ってました。 短すぎるかなぁ、と思ってちまちま書いてたら。 オチとかそういうのは決まってるけどある種肝心の部分が決まってません。 アドリブです。アドリブ(爆) 長くはないだろうとは思いますが。 最初敵さんほとんど機械にしたろかと思ったらイマイチ自分が盛り上がらなかったので路線変更。 果たして当初の目的であるB級ノリが出せるか(待)
*A・Yさん 早速その1つは始まりましたが。 学園の話は想像してるものと違うと思います。多分。 場所は見当つくだろうけど。 探し物の大体の流れは頭の中にあるんですよ。ただそれができるかどうか。 別にこじつけてもよかったのですが、面倒だなぁと思って(酷) そもそも名前だって思いつきというかテキトーですし。 ・・・言えば言うほど酷くなっていきますね、彼の扱い。

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