| [9560] 平凡な日常達。=ロクですが死亡フラグが大量です= |
- 緑竜くろの - 2007年12月16日 (日) 19時34分
取り敢えずこの状況を説明できる奴がいるなら出てきてくれないだろうか。 今ならいくらでも出す。名乗り出た奴の血をな。
…妹よ。凄まじいオーラを纏ってこっちに来るんじゃない。怖いから。
「……ムーン殿。クライブ殿。我輩、仕事があるのを思い出しました」 「いきなりどうしたんですか?緑竜さん……。すごい冷や汗掻いてますけど……」 「もしかしてあの近づいてくる女性に関する事ですか?何故か背筋が凍りつきそうなのですが」 クライブ殿の笑顔が固いものになってるな。まあアイツと真っ向から対峙してまともな精神保つほうがおかしいが。
「…全く持ってその通りなのですが、ここにいると指の一本や二本が無くなるどころではすまないのです」 「そんな大げさな」 「大げさなんかじゃないんですよ!!アイツには昔から相当なトラウマを─」 『何か言ったかしらおにいちゃん?』 いつの間に我輩の背後に立っているんだ妹よ。ついでにザトー。頼むから止めてくれ。
こうなればやる事は一つだ。逃げ切れる訳が無いし、ヤツに拷問を受けるぐらいなら。 「さようなら僕の命。こんにちは夜の地平線」
ドスッ。 僕は、ナイフで自らの胸を突き刺した……。
*
平凡な日常達。:Chrono GreenDragon or 12枚目。
「…あれ?なんで我輩生きてるの?」 「あれぐらいで■ぬ訳が無いと思ったら本当に生き返るとは。妹さんが治療してくれましたよ」
……敗北を知りたい。ってどこの格闘家だよ。
「それじゃ、改めて自己紹介します。妹の時弥です」 「えぇと、よろしくお願いしますね。時弥さん」 ムーン殿。頼むから追い返してください。微笑みかけてないで。 マジトラウマなんですよそいつ。料理とか行動とか言動とか料理とか料理とか。
「…で、おにいちゃんはなんで私を見て逃げようとしたのかなぁ?」 聞いてない聞いてない。よし、さっさとここからご退散だ。すたこらさっさだぜ。 「よーしクランー。おじちゃんと一緒に公園いこーなー」 「精神崩壊を起こしそうですから出来る限り温和にお願い出来ますでしょうか。時弥さん」 クライブ殿。今回ばかりはありがたく思います。普段から世話になってますが。 「多分、もう起こしてると思うので私が責任を持って直しますよー。精神治療も出来ますし」 ……クソッ。さっさと無理にでも逃げねば。我輩の命の危険がある。
「………へるぷみーえーりん」 「黙りなさい。勝手に家出て行っといて謝りもしないの?おにいちゃんは」 「寧ろ突っ込んでくれよと小一時間問い詰めたい」 ……■の瀬戸際でボケられるとは。こりゃ生存フラグ立ったな。 ま、そんなの関係なくめがっさ逃げたい訳だが。 「さーてと、おにいちゃん。帰ろ♪」 「拒否権は無いのか」 「無いわよそんなの。ほら、行くの」 ……ねえ、神様。僕悪い事したっけ? んな事言っても我輩自身、神の血引いてんだから仕方ないな。一人ボケツッコミしてないでさっさと逃げなければ。
*
「よし、脱出せいこー。またムーン殿と話し込んでる内に逃げられるとは思わんかった」 「何言ってるのおにいちゃん♪」 「ううああああああー!!!!!!?!!?」 乗っていたバイクの後ろに時弥が乗っかっている。貴様何時の間に!! 「気付いてないとでも思ったの?……と言いたいんだけど、ムーンちゃんが出て行くの教えてくれたのよ」 「応答してくれ、スネーク!!スネェェェェーク!!!!」 「どこの伝説の傭兵の名前呼んでるのよ。さ、帰りましょ」 ……わーい、逃げ場ねー。何コイツ、ストーカーじゃねぇの? おにいちゃんはそんな犯罪に手を染める子に育てた覚えは無いzぐほぉあ!!?
「何不穏当な事考えてんのよ」 …ちょっとキミ、仮にも兄にエルボーするなんてゼウスが許しても次期クロノス候補の我輩が許さんぞ。 その前に我輩が■にそうだがな。 「不穏当も何も至極まっとうな事を考えtげっふぁ!!ごふぉ!!」 「反論禁止喋るのも禁止。わかった?」 「せんせーわかりまsオゥア────ッ!!!」 イタイイタイイタイイタイ!!!手首捻んな!!!折れる!! 「……おにいちゃん?感覚はちゃんと働いてるよね?ちゃーんと耳聞こえてる?なんならいっそ聞こえないようにしてあげようか?」 「緑竜■すとも自由は■せ……うん、わかったから腕離してね。今度こそ逃げませんから」 だーもう畜生。もうなんとでもなれ。 煮るなり焼くなり……。やっぱ煮込まれるのは勘弁。また竜鍋にされる。 また弱肉強食の見本になるのは嫌だ。 って、ぼくはどこのきおくをほりかえしているんだ。まあいいか。
「……ところで時弥」 「何よ」 ……うんわぁ。ひっさびさにすげえ眼力で睨まれた。 なんで我輩の周りは別の意味で人外の力持ってる人が多いのさ。……類は友を呼ぶってか? 無論クライブ殿の事だが。我輩?運動性能の無さに嘆いた天からの恵みを受け取っただけだ。 「なんで我輩だけ連れ戻そうとすんだよ……。ヘイゲンとか涼司とかはいいのか……」 「…おにいちゃん完ッ全に忘れてるのね」 「何の事でしょうかなサー・時弥」 「……バカ」 …おおう。ここまで心にぐっさりくる『バカ』は久しぶりだな。あー■にてえ。 つーか聞き返しただけで何故言われなあかんのだコラー。……いや、今までの記憶掘り返したらいくらでも言われていい発言があるな。 「…あーばよとっつぁーん!!」 「あ……ちょ、ちょっと待ちなさいっ!!」 待てと言われて待つ者がどこにおる。我輩は前へ進まねばならんのだよ!! ……長編で言うべき台詞だったか。くそう。やらかした。
*
「……うーむ。やはり理由だけでも聞いておくべきだったか…?」 何回も『バカ』とは言われたが、あのような言い方をしたとなるとこれは気になる。 「……取り敢えず陛下の辺りに逃げt「だから逃げんなって言ってるでしょ」……はい?」 ヤバイ。振り向くの怖い。超怖い。 なんつーかクライブ殿が剣構えてこっち来た時より怖い。いや、そんな事…あったけど。 「いつの間にか後ろに乗ってるのはやめてくれ。生体エネルギーぶっ放すぐらいならいいから」 「……なんで?」 ……なんか俯いてぷるぷるしてんのは気のせいだな。コイツが泣く時はどうしても想像つかん。 「なんでってなぁ。……危ないから。落ちるぞ、我輩のバイク二人乗りできる形状じゃないからな」 「……んじゃ、落ちないようにするから」 話聞いてんのかコイツ。
「……でだ、きっちり、説明してくれないか?」 とりあえず理由を聞こう。さっきまでずっと逃げてたからな。
「……これ」 「…ああ、うん、箱だね」 「……誕生日、覚えてないの?」 「…すっかり忘れていたが、記憶では2ヶ月ほど前……あ」 そういや、祝うから帰って来いって言われてたんだっけか。……バーカバーカ我輩のバーカ。■。 「ごめんなー。すっかり忘れてた」 「…蹴るわよ?」 …すんません。地獄に行くから蹴るのだけは。 明らかに重みが違うように思えるから不思議。違わないんだけどな。 「……で、僕はどうすりゃいいのかな?」 「買い物付き合いなさい。何か欲しい物あるなら買ってあげるから」 「…了解」 流石にそれを断っては人として。というか兄として危ういしな。 …たまには顔見せにも行ってやるか。
「そういえば、クライブさんって、かっこいいねー」 「…あの人は妻子持ちだから、手は出すなよ」 「いや、お兄ちゃんとくっつけようかなー。と」 「……なあ、時弥」 「何?」 「頼むからさ、僕でそういう妄想すんのやめてくれ。本も書くな。前にコミケ行ったらとんでもない目で見られたんだ」 「行かなけりゃいいじゃない」 「確かにそうだがなぁ……。ってなんで僕が自粛する方向性なんだよ。確かにたまにしか行かないけど」 「だって私は書きたい物書いてるだけだし」 「…本気でおにいちゃんはお前の育て方を間違ったと思うよ。ちょっと殴りに行こうかな。自分を」
「…あ!お兄ちゃんを女にして書けばいいのか!!」 「……育て方の前に、生まれてきた時からこうだったんだな」
*
ちなみに箱に入っていたのはクッキーだった。日持ちする物で良かったな。 …腹は大丈夫だったかって?だから日持ちする物だったんだよ。 ……というか、いくらなんでも腐らないように時間停止させとくのはどうかと思うぞ。 補足だが自作ではないはずだ。そうでなければ今頃我輩は生涯に一片の悔いも残さず■んでいる。
「…へぇ。誕生日を忘れてて、迎えに来てでも祝おうとしてくれた。と」 「…呆れの目で見ないでくだされ。後悔ならばすでにしておりますとも」 ……まあ確かに、トラウマだったのも確かだが、可愛い妹なのも確かだしな。 料理についてはシニン殿にでも頼んでおくか。ただ単に下手なだけだしな。……いや、下手であれだから危険なのか?
「姉者が来てたのか……。これほど出かけていて助かったと思ったのは久しぶりだぞ…」 全くもって同意だな。最初は我輩も出掛けていたかった。これほど仕事が無い事を恨んだのは久しぶりだったが、その後で仕事があった事を再び恨んだ。
「…で、何買ってもらったんだ?」 「最近寒いから手袋だよ。少しでも身体冷えさせると風邪引きそうなんだ。 …その事言ったら風邪薬一式も渡されたけどな。これじゃどっちが上かわからんぞ」
「でも、良い妹さんですね。私も兄弟とか欲しかったなぁ……」 「実際いると大変なものですぞ。確かに楽しくもありますがな」 「それに時弥さん、緑竜さんの良い所、いっぱい言ってくれましたよ?あそこまで慕ってもらえてる緑竜さんは幸せものです」 …鋭すぎます。あの頃のお嬢様で天然で純粋だった頃は…。後者二つは今もか。 『あの頃』がいつかに関しては聞くな。そのうち語ってやるさ。
「おにーちゃーん」 「おおどうしたクラン」 …よくこの年齢でこれだけ滑舌良く話せるな…。四歳だったか。 「昔はすごくちっちゃかったって、ほんとー?」
………時弥ぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!
…やはり、奴は我輩のトラウマだ。
12枚目:【終】。
妹こと時弥の話です。長編完結するまでは長編以前の話として捉えて下され。 コンビニに行くのが日課です。無論マスカットティーを買いに。
友人にもジャンキーと称されましたぜ。GGXXで仕返しするもフルボッコされました(´・ω・) エディの理不尽さとロボの牽制相性なんとかしろー。アンジじゃ勝てる事ほとんどねーんだよー。
ロク視点なのは異様に書き易かったからです。他意もくそもねえ。
時弥の能力は『生命』。それに関わる事なら何でも出来ますよ。 …■者を生き返らせたり、身体を若返らせたりとか。ヘイゲンと並んで超バランスブレイカーです。 あ、急速な『成長』も可能です。
レス返しーん。
>>宙さん。 最近やけにMGSがツボっているのでクライブが大変な事になるかも知れません。 とくに深読みはしないように。 クライブの剣に関してはARMを流用してたりする部分が割と。割と設定は覚えてました。 あくまで『兵器』として開発された武器ですからなー。持ち運びが楽なようになってます。>球体 コストの問題でひとつしか作られていないとかいう厨設定もありますがな。ついでに一対多数じゃあんま効果無いからっていうのも。 そこに〜私は〜…ああ、風さんお願いだから止めて。ホントにいなくなる。 そりゃ無理だよねー。勝率3%ぐらい?いや、もっと低いか。 緑竜の身体のどっかには絶対リジェネレーターがある。再生機能が絶対にある。 ついでに脳が足りてないと思(ry ムーン過去話は書いた奴が消滅しました。現在鋭意書き直し中です。 セバスチャンの外見っつーか目つきがクライブにしか見えませんでした。クライブは森川じゃないけど。
タイトルのネタはうろ覚えだけど『ライアンですが馬車内の空気が最悪です』から。
つーか、まっがーれスペクタクル改変ネタが。どうしよう湯水のごとk …なんでもありません。刺っさーれ→スペクタクルとかの電波を受信しただけです。
それでは。

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