| [9545] 光遊純星戯躍 turn6 |
- A・Y - 2007年12月04日 (火) 18時12分
霊夢「寒い、欝だ、眠い」 魔理沙「前回と似たようなこと言うよな……」 咲夜「というか、時間が経ち過ぎね」
response to 宙さん 初っ端から快調な主役は余り好きじゃありません。 ダメツナ、ヘタレツナとたおれいむ、やられいむ等を魅せてから取り返す想定です。 ヒバリさん……群がっているのを見て蹴散らしたくなったんでしょうね。
うー。せっかく借り出してるのに使う機会が無くてすみません。 銃まで出てきちゃったし、此処でも言霊使わなくて済むよなぁ。 最近のくろの氏の小説参照です。元ネタ同じ>ダンボール まさか普通にCV男とは不意打ちキックを食らったような衝撃でした。
咲夜「大体ペースの波が激し過ぎるわよ」 魔理沙「山谷だな。今は色々縛られて逆に短気になっているような」 霊夢「グダグチ言ってないで出来たらさっさと進めましょう、はいENTER」 魔理沙「お前も短気になってるなぁ……」
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
第一通過地点。それもまた、超えなければならない試練である。
区切られた空間の竹林に、銀星組が足を踏み入れる。 大掛かりな大会の中でもかなり用意周到な雰囲気が漂っている。 其処には、一人の女が待って居た。
「アンタが試練の担当者かい?」
宙が訪ねると、白髪に赤い瞳の彼女は不敵に口元を釣り上げる。 見たところ、貧乏臭い格好をした女だ。戦中の日本のような、古びたワイシャツに赤いガーター付きのズボン。 ズボンには継ぎ接ぎがあった。全て呪符を縫われている。腰以上の白髪を飾るリボンも、呪符だった。 只者ではないとは、彼女の放つ雰囲気からも悟れた。
「能書きは良い。さっさと合格条件を教えてやろう。これから放つ私の技に全て耐え切れたら、お前達の勝ちだ」 「耐久戦?それはちょいとばかり苦手だなぁ」 「あんた達には規制はない。反撃してもいいし、逃げ回るだけでもいい。 要は私が出すものを出し尽くした瞬間まで、お前達がその場に立っていれば良いのだから」 「ふーん。じゃあアンタが弾幕も張れない状態になっても合格なんだな?」 「……出来るかな?」
宙の挑発に応じるように、彼女の力が点火する。
ゴオッ!
炎だった。燃える如く赤く、揺らめく。 彼女自身を焼かず、煌めかせる炎。 浮かび上がる足元に三本の尾が見える。首の長い鳥の幻影が彼女の背後から現われた。
「……イヴェ。僕の傍から離れないように」
突如迫った熱気と気迫に押されそうになるイヴェールを庇いつつ、宙は戦闘態勢に入る。 相手が嘗めて掛かっていいタイプではないからだ。
「名乗り遅れたな。私は藤原妹紅(ふじわらの もこう)。得意は火で――――何やられても死なない体が自慢さ!!」
妹紅は無数の呪符と火を弾かせた。 竹林が、赤く染まる。
少し、遅れた時と、違う場所にて。 此処にも激しき試験は行われていた。
「はあっ……はあっ……」 悠弥は息を整えようとする。 与えられた休息。波状攻撃を休止した、相手の余裕が少し腹立った。 「これは……なかなかの手強さですね……」 蓮も自前の矛を構え直しながら、天から見下す相手を微笑を持って睨む。
ぼんやりともはっきりともつかない仄かな煌めきを称えるのは、満月。 夜空を象徴するかのような、支配したかのような此処より一番近い星に重なる影。 天人のような神々しさを持つ美少女が、月を後ろに空に佇んでいた。
腰より下まである黒髪を流し、あどけなさと秀麗さのある顔立ちには黒い瞳を爛々と輝かせている。 桃色の羽織には裾に月と雲。赤い袴には桜、竹、梅、紅葉が金縁に施されている。 彼女の名は蓬莱山輝夜(ほうらいざん かぐや)。 今、紫星が超えなければならない試練の担当者である。
「あらあら、優秀そうな人間だというから、気合して難題に磨きをかけてきたのに、この程度だったのかしら?」 小馬鹿にする見下した言い方だったが、コロコロと笑う様は邪気がなく、寧ろ愛らしい。 輝夜の周りには彼女と同じように煌めく五つの道具が回っていた。
竜の飾りが付与された玉に高価な宝石を直接付けたような枝は明らかに高価なものだ。 逆に貝や鉢のように一見意味が余りなさそうなの、小さく赤い手拭のような布は、実は衣という奇妙なものまで。 コレらから色形とりどりの弾幕が放たれるなんて、実際見ない限り信じるものは少ないだろう。 この品物達は輝夜の力を引き出す五つの宝具であり、『五つの難題』の源なのだ。
『五つの難題』とは竹取物語にて、なよ竹のかぐや姫が地上の人間達に課したとされる試練。 蓬莱山輝夜こそそのかぐや姫本人……らしい。信じるか信じないかはあなた次第だが。
「龍の頸の玉、仏の御石の鉢、火鼠の皮衣、燕の子安貝、そして蓬莱の玉の枝……これらの弾幕を乗り越えてみよ!!!」
「……うへぇ、これ不味ーい」 白い帽子に赤い服を着た、金髪赤眼の少女が不評を素直に上げる。 嫌悪に舌を出す時、人間にはない犬歯が覗いた。 「クフフ、やっぱり吸血鬼のお嬢さんには、コーラが口に合いませんでしたか」 赤と青のオッドアイに、青髪を上に纏めた、深緑の学生服の青年が、微笑みながら少女に口周りを拭く布巾を渡す。
「シュワワ〜って感じは好きだよ、前に飲んだラムネっていうの。泡の出る麦茶はピリッて辛いのが逆に美味しかったかな」 「後者はひょっとして……あ、フランドールは問題ないでしたね」 「これってシュワワ〜って感じだけをコーヒーに入れたみたい。お砂糖分も一応入ってるみたいだけど少ないかな」 「じゃあ、フランドールにはフロートを付けましょう」 「アイスクリーム!?うわぁ、これなら甘くて美味しい!ありがとムクロ!」 「どういたしまして」
夜が更け込みつつも、電燈が彩る街のステージにて、一期一会を喜び楽しむ二人が居た。 売店で買ったものを飲み味わっている。 屋外カフェはもう閉まっているので、外に放置してあるテーブルセットを利用した。 其処に美歌と朱梨のピンク星組が通りかかる。 ちなみにダンボールで隠密移動する試練をついさっきクリアした。
「あら、紫星組の片方だけ?……って違うか」 「蓮と間違えたようですね」 「あなた方はえっと……」 「六道骸です。ボンゴレに関わるものと言っておきましょう」 「フランドール・スカーレット。幻想郷から来たんだよ」
互いに軽く自己紹介を済ませる。
「で、何やってるのあんた達?参加者って聞いてないし、試練の係員にも見えないけど」
美歌がなんとなしに聞いた質問だった。 尋ねられた二人は一瞬口詰まったようだが、互いの顔を見て、フランドールが言うのをみて骸はそれを促した。
「デートぉ!」 フランドールが満面の笑顔と元気の良い声で答えた。 「そんなところですかね」 骸も涼しい笑顔で肯定する。 「あら、そう……」
美歌はやけに胡散臭く感じられた。 小学生くらいの女児と中学生(?)の男子のデートか。 危ない匂いがするようで、でもとりあえず兄妹のような可愛らしい雰囲気がある。 あくまで偶々通りかかった第三者だし、それ以上何も言わないことにした。 ちなみにフランドールが吸血鬼で美歌の何百倍も年上だということは知らない。
「……あ!魔理沙だーw見てみて!アレに魔理沙が入ってるー!」
フランドールが指差した先は、主に高くて太いビルに付ける中継・宣伝等用の巨大TV。 映されていた少年少女は、試練『ダンスプロデュース』にて四苦八苦していた人達。 リズミカルのある曲に合わせて踊っている。 黒い大きな帽子を被った金髪の少女が中心のようだ。
「へぇ、動きが雑だけれど、それを帳消しにするパワフルさと明るさがあるわ。素人ながらなかなかやるじゃない」 美歌が口笛を吹きながら高評価を下した。
「あっちに行っていい?」 「駄目ですよフランドール。あそこに魔理沙さん達は居ませんアレは別の場所の映す水晶と同じで、今頃は別の所に移動してますよ」 「なーんだ、魔法か。大きな水晶だねぇ。外の世界って凄いねぇ」
説明が上手いなぁ。と微笑ましく感心しつつも、美歌達はフランドールの足元の袋を見てある事を思いつく。
「あ、そうだ。ちょっとコーラ持ってない?これから買いにいく所だったんだけど」 「飲み物なら一通り買ってきたよー。外の世界に来るって貴重な経験だし、お酒もあるよーw」 「あらま!酒まであるなんて丁度良かったわ。貰っていいかしら?」 「うん!そっちも飲むの?」 「いやいや、これも試練の内でさ、金平糖と鬼っ子にパシリされる内容でね!」 「金平糖?鬼は知ってる奴かも」 「変な動物の一つよ。いつ幻想郷入りになってもおかしくない動物ね」 「鬼と言えば、ここに鬼殺しという酒もあるんですが」 「あら!じゃあそれ持っていきましょう。あの幼女の癖に大酒豪も黙るかしらん〜」
同じ頃、ダンスオーディションを無事合格した檸檬星組は。
「うう……ぁ……」 獄寺が吸血鬼の少女に噛付かれ血を吸われていたところだ。
「待て待て!いきなりこんな場面じゃ何事かって思われるぜ!?物事には順序から説明しないとだな」 「そーですねー。なら魔理沙さん、あらすじをお願いします」 「A・Y!お前何時の間に来たんだよ!?」 「光の如きスピードで参上しました」
さて、まず説明するは獄寺に吸血している少女について。 名はレミリア・スカーレット。フランドールの姉だ。 つまり彼女もまた見た目は幼い少女だが、500年以上を生きるれっきとした吸血鬼である。 幻想郷にある数少ない立派なお屋敷の一つ、紅魔館の主でもある。 ちなみに咲夜がメイド長として働いてる所が紅魔館であって、当然彼女の主人もレミリア。 咲夜が度々気にかけていたお嬢様こそレミリアのことなのだった。
そんな彼女が行き倒れになっているところを、魔理沙と獄寺が通りかかったのである。
「レミリアじゃねぇか。オイオイどうし……」 声をかけ、助け起こそうと近寄ろうとした魔理沙だった。 が、ある危機感が頭から生まれ、その信号はそのまま体中に走って制止をかけた。 「知り合いか?」 「あ、ああ……」 獄寺はそのままレミリアに駆け寄る。 そういえば、今名前を口走ってしまったが、大事なことは前に教えておいたな。名前を付け加えなかっただけで。 turn2を参照である。
「おいチビ、大丈夫か……?」
倒れている娘の正体に気付かず、まんまと範囲内に入ってしまった獄寺。 直後、薄紅い服と帽子に薄い青の髪をした少女の真っ赤な目が開いた。 屈んだ獄寺の肩に飛びつき首筋に噛み付いて先の場面に至る。
「……という訳で、魔理沙さんは獄寺君を生贄にしましたっと」 「人聞きが悪いぜ。これは献血推奨だ。普段から血の気が荒い奴こそ他人に分けてやったほうがいいんだぜ」 「……ぶはっ!」
レミリアの吸血が終わったようだ。 空腹の勢いがあったとはいえ彼女は小食。致死量の血液までは奪えない。それは魔理沙も分かっていた。 食べ残しがドレスを真っ赤に汚した。はしたないですね。 獄寺はフラフラ体を揺らしながらもなんとか倒れず踏ん張っている。
「うん。久々に生の人間の血を啜ったな。それも若い男のB型。中々の美味だったわ」 「そ、そうかよ……どういたしましてだな……」 「だがお前、煙草を使ってるでしょう?新鮮かつ成熟途中の身で火薬に害されるような事をするな、勿体無い」 感想もとい駄目出しを与えつつもすっかりご満悦なレミリア。 獄寺は貧血に負けずにダイナマイトを取り出そうとするが、其処はA・Yと魔理沙にやんわり抑えられた。
「魔理沙……テメェのダチとかなら、何でテメェの血をやらねぇんだよ」 「ダイレクトな献血は流石にお断りしますわ」 此処で何故かA・Yに振られる。彼女は微笑みながら受けて答えた。 「わたしの血なんてヒルもどき…吸血鬼さんのお口には合わない血かと思いしますので〜」 「今とんでもない暴言なかったかあぁぁぁ!!!?」 レミリアが絶叫に違い怒声を出したが、流したそうな。
八目鰻の湖にて。 幾本のナイフが瀟洒に舞い、数十匹の八目鰻の串刺しが水面に浮かんだ。
「大量なのかー」 ミスティアの帽子を被った金髪に黒い服を着た少女がはしゃぐ。 彼女は宵闇を操る妖怪。ルーミアだ。 「文句なしに通していいよね、コレは」 傍から笊を持って上がった鰻を掬おうとする少女。 長袖の白いシャツと紺色の半ズボンと赤いマント。一見して男の子のような格好をしている。 彼女はリグル・ナイトバグ。蛍が力を蓄えて妖怪化した者だ。見た目には触覚という部位しか虫の面影がない。
「ところで貴女、その帽子に見違えが無ければ……鰻屋の店主はどうしたの?」 「変で強い人間の男に浚われちゃった……」 「……は?」
咲夜は一瞬呆気に取られ、山本も笑い飛ばせない話に顔を硬くする。
「誘拐か?ならこんなところに居て良いのか?」 「そう思った。けど隙間妖怪さんが「すぐに助け出せたから待ってなさい」って言って此処でみすちーの代わりしてろって、 でもチルノだけアイツを捕まえてみすちー助けるーって飛んでっちゃった」 「そうか、それなら大丈夫そうだな」 「……そう」
なんらかのアクシデントがまた起きた。ということだけは分かった。 それも紫が言うからにはもう解決したらしい。あの胡散臭さの代表が言うと信憑性が欠けるが。 何れにせよ大会、もとい自分らには影響は無いだろう。代理係員立てた程度だし。
「にしても犯人が気になるな。女の子を浚うなんて」 「私は一瞬冥界の姫君と思ったわ。前々から食物として狙ってたし」 「それはないのだー……」 「あっちだったらその場でみすちー食われてるよ;;」 「それもそうね」
咲夜だけは淡々と、他も使いながら鰻を拾い寄せ集める。余った鰻は今夜の食事にでもするか。
其処に。 「あ、咲夜だ!」 「おや、雨の守護者」 向かい側からフランドールと骸が来て。
「情けないわねぇ。魔法が使えなくなった魔法使いなんて」 「そういうなよ。もうすぐ閻魔の封印も解けるんだ」 「ここなら鉄分取れるって聞いたけどー……ああ、ダルっ……」 反対側からレミリア、魔理沙、獄寺が来て。
『……あ』
鉢会った。
「ひゃあああ!!?」
輝夜の悲鳴が満天の夜空に響いた。 叫びは驚愕に近い。自分が撃っていた筈なのに、今は撃たれている。 最初と形勢逆転していた。
「……ふっ、こんな簡単なことに気付かなかったなんて。ちょっと間抜けですね」 「機関銃が放ち続けるなら、掻い潜るより壊すが早い」
砲弾装備に換えた武具を輝夜に向けて放ちながら紫星組はやっと笑む。 見上げると、天には輝夜より少し外れた空に、また光速で移動したA・Yが佇んでいる。 正解です。と彼達を誉めているような笑顔だった。 A・Yに向かって非難を叫びまくる輝夜。しかし弾幕は巻き込まれない。
「ちょちょ!?普通に回避するんじゃなかったの!?!」 「いいえ。ショットもボムもアリですよ」 「聞いてないわよ!!」 「……言いましたよ。参加者が、勝ち抜ければ、なんでも、いいの、だよー。……と」 「痛い思いするなんてないから乗ってあげたのにー!!;;;」 「妹紅さんは殺す気でやりなって超強気で言ってましたよ」 「妹紅は妹紅!私は私!ああー!!!使い魔壊すなー!安置入るなー!!;;;」 「いや、それは正しい処方かと……」 「あーもうっ!!!いつも二人組やら集団暴力とかされている気がするわー!!」
最初の余裕は遠い何処かへ飛んでいったらしい。 もはや輝夜はこの窮地を抜け出す逃げ道を探すのに必死だ。 ……名案。というか、こんな時に必要な言葉と人物が脳裏に出現する。
「……そうだ!二人でなら勝てるー!!」 「え、ちょっと輝夜姫さん。それはルール的に……」
輝夜は月に向かって叫んだ。 腕を振っては下ろしながら。
「えーりん!えーりん!助けて、ええぇぇりぃぃぃいいぃぃん!!!!!!」
同時刻のメディカルルームにて。 八意永琳は、その声を確かに聞き取った。 「……っ!ドクター・シャマル。緊急事態が起こったようなので、此処をしばらく任せますわ」 「えっ?いきなりどうしたのえーりん!?」 「姫様に呼ばれたのよ」
それ以上の返事はせず、永琳はタッと月がよく見える空へ飛んで行った。 残されて呆然とする人達。 中でももう一人の治療スタッフ、シャマルは……かなり意気消沈してしまったようだ。 急に気だるい顔になってポリポリと頭を掻いてる。
「…………しゃあない。お前ら、自分らで治しとけ。文ちゃんなら別にいいけど」 「男女差別はいけません!何ですか永琳さんに手伝うのはノリノリだったのに!」 「いいですよ。嫌々治療する医者なんてこっちから願い下げだからね。 ……では新薬の実験投与ついでに私が引き続きを受けましょう」 「クライブ殿。建前と本題を正直に前後させるのですか。そして何気にぶっとい注射ですねぇ……」
あとがき 長いです。毎回色んなネタを詰め込み過ぎです。そして次回分もすぐ出来そうな出来ないような(どっちだ)
……こんな扱いでしたが、レミリアも輝夜もラスボスキャラなんです。 永琳は実は輝夜より強い(笑)真のラスボスキャラといっても、間違いじゃないんですよねー。 EXキャラになんとなく愛が偏っているような気がしてならないなぁ。妹紅カッコイイし。フラン可愛いし。 骸とフランドールの組み合わせは凶悪だと思うんだ。 能力的にも性格的にも相性良さそうだし。二人共に知っている人なら分かると思う。
あ、ちなみに今回のオマケはちょっと注意モンなんで。 緑竜くろの氏やBL(っぽいもの)の意味が分からない・拒絶反応起こす人は見ない方が宜しいかと。 オブラート?なにそれ美味しいの?
オマケ 『イカガワシイ保健室』
クライブ「さあ、準備は宜しいですか?」 緑竜「う……うぬ、そろそろ」 クライブ「おやおや、さっきまであんなに震えていた癖に」 緑竜「心の準備が出来たんだ」 クライブ「ふーん……?」 緑竜「……じ、焦らすな。せっかくの覚悟が萎んでしまうぞ……」
クライブ「なんだか物足りませんねぇ。こんな珍しく従順だと、……せっかくだし、おねだりしてみてください」 緑竜「は、はあ!?なんでわざわざんなっ……こっ恥ずかしいことを言わなきゃ……」 クライブ「いいからおねだりしろ」 緑竜「即座に命令形ですね……」 クライブ「おや、欲しくないんですか?いいんですよ。そのままの体調でも、大会には出れますから」 緑竜「……〜〜〜〜!!」 クライブ「ちゃんと何を指してどうして欲しいか、強請るんですよ?」
緑竜「――――そ、ソレを注して下さい」 クライブ「声、小さい」 緑竜「〜〜〜!……欲しいから、さっさと刺して入れて下さい!!」 クライブ「はい。良く出来ました」
緑竜「うっ……痛っ……気持ち悪ぃ……」 クライブ「はいはいいい年した男でしょう?こんなのいつもに比べたら全然優しいじゃないですか」 緑竜「それでも中に入ってくるのは慣れないんだよ……エルくん分かってるでしょ……」 クライブ(んな泣き顔で言われるとなぁ……)
文「あやややややや……というかクライブさん、お薬の注射ならもっと普通にしても……」 シャマル「お前ら、台詞だけだとかなり際どいぞ」 文「でも、なんだか、興奮しちゃいました///」 シャマル「俺みたいなノーマルな男子にゃ逆に肌が粟立ってくるがな;;」
A・Y「ちょっと覗いて良かったでしょう?ゆかりん」 紫「ええw眠気が一気に吹っ飛んだわw幻想郷は男っ気少ないから、貴重な余興を見れたわw」 A・Y「あら、外の世界を覗く時に見れないの?」 紫「今回のは、格別よ……次に同じ空気が来たらまた呼んでね」 A・Y「はいなwあっふふふふふふww」 シャマル「其処の腐った婦人方自重して下さい。って文ちゃんも盗撮は感心しないぞ」 文「いえ、コレも大会の記念作りに……ww」 シャマル「あー……まぁね、こんな女子の気持ちも分からんでもないがなぁ……」
以上。 おそまつさまでした。

|
|