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[9537] 砂漠の支配者 (後半)
宙 - 2007年11月19日 (月) 21時51分



僅かに息を荒くする少女。
それを横で不安そうに見ている青年。
砂漠への入り口とも言っていい場所。
最近の化け物騒ぎか人はいなくなった。
寂れた主のいない家。
そのうちの1つの柱にもたれるように休んでいる。


「大丈夫・・・・・・?」
「・・・まだまだいけるさ」
ある程度息を整えるとぐるりと辺りを見回す。
少ないが緑がある。
此処はまだ痩せてはいない。
――ならば出来る
「・・・追って来るかな」
何が、とは羽林は言わない。
指し示すのは1つしかないから。
「来るさ。手がかりは残しておいたんだから」
ニヤリと宙は笑った。
その笑みに羽林は困ったような顔をする。
「ああ;今度は確実にやる気だぁ;」
おどけたピエロのようでもある。
天狗なのに。


しかし、と宙は呟いた。
ちなみに二人はもう立っている。臨戦態勢だ。
「目が合わせられないっつーのは結構辛いな・・・・・・」
「他の方法は?」
「ある。腕が鈍ってないといいんだが」
警戒は怠っていない。
舗装されている道とはいえ、安心できる筈無い。
そんな事で妖魔の戦力は軽減できない。







微かな、けれど確かな違和感。
足の裏に伝わってきたそれ。



――――くる







宙は跳躍。羽林は飛翔。
同時にサングラスの奥の瞳が翠色に変化した。
「招木ッ!」
声に呼応して木々が生えてくる。
数は少ないが、太さでカバーする。
地面を覆う木々。その間から砂と共に現れた蛇。



予想外の様子で一瞬焦った。
けれどそれも刹那の出来事。すぐに立て直し口から毒針を連射する。
それを宙は呼んだ木々の枝でガードする。
念を入れて軌道からも逸れる。
蛇が次に放ったのは液体。
羽林に移ってもらう。先程までいた所には犠牲となった物体。溶けていた。
なかなか多才な蛇だ。



宙は扇子を取り出す。
何の変哲も無い普通の扇子。量販店ですぐに買える物。
描かれているのは青い花。なんだか渋い。

同時に瞳の色が奇妙な変化を見せた。
翠色は相変わらずだが、それに緋色が混じる。
大極図の様に、その変化は一瞬。


「招風!」
一仰ぎすると強風が起こった。
葉が乱れ舞う。
更に追い討ちをかけるようにカマイタチも。
「葉刃・風刃の舞・・・ってか?」
ニヤと宙は不敵に笑う。






ここで大蛇が苦しげな声をあげた。
無理もない。弱点とする属性の攻撃に、力が溢れないようにしている。
その原因の1つは大地に張り巡らされた木々。
砂の攻撃もあるが、先程とは威力が違う。
いくら舗装された道路を突き破って砂を出した所でも・・・。









のた打ち回りながらも大蛇は全方位に攻撃を仕掛ける。
いくら羽林といえどこれは――――関係なかった。
彼は無事だ。その代り、宙は敢えて攻撃にまわった。






何もない所から出てきたのは彼女の身長以上の弓。
弓、だけだ。
サングラスをス、と外した。


「木剋土」
翠色の瞳のまま、矢を放つ
地面に刺さった“木”を纏った矢は周囲に木の葉を散らす


「土剋水」
今度は蒼色に変化し、矢を放つ
矢に纏っているのは何か別の禍々しい強大なモノ


「水剋火」
薄氷色に変して、矢を放つ
最も勢いのよい力を発した“水”を纏った矢



「火剋金」
朱色に変わり、矢を放つ
“火”を纏った矢は周囲に陽炎を招く


「金剋木」
緋色に変じて、矢を放つ
不自然に帯びた風は“金”を纏った矢に漂う


瞳の色は紫に変わっていた


「東・青龍」
大蛇の東に1つ青い矢を放つ


「西・白虎」
今度はその反対側へ、白い矢を


「南・朱雀」
お次は南に赤い矢を


「北・玄武」
その反対側に黒い矢を



瞬時に描かれた五芒星と四法印

更に宙の瞳の中の線も浮かび上がる

よりはっきり、より色濃く




「中央―――――下れェッ!!砂衣ッッッ!!!!」









唱えてる間に聞いた砂の零れ落ちる音


そしてチラチラと目の前を通った衣


その二つを通して知り得た大蛇の名





絶叫し、言霊と共に放ったのは、






先端は紫色の鏃の、黄色に光る矢



























エネルギーが凝縮する気配
それが収まり、中央部にいたのは1人の女性
どうやらこれが先程までの大蛇――砂衣のようだ



安全圏で見ていた羽林は宙に近寄る。
彼女は既に地面にいた。
所々傷は深いが、別段なんともないだろう。
・・・顔についても気にしないし。
それより、も




「主・・・・・・」
「わかってる。さっさとずらかる」
足取りはどこか頼りない。ただ、怪我のせいではない。
瞳は黒に戻っている。サングラスをかけた。


砂衣が目を覚ました。随分早い。
「・・・気付いたか」
「主上」
立て膝をついた。一番従者らしい。
無言のまま宙は額を指でツ、と弾く。
「・・・行くぞ。それと砂衣。蛇の方がいいなら基本そちらで構わん」
そういわれると砂衣は蛇となった。
無論、大きくはない。

「主、葉に乗る?」
「・・・・・・頼む」
羽林は大きな葉を呼び出す。
人二人分乗れて余裕が出来るほどの大きさ。
「しばらく安静してくださーい」
「ああ・・・・・・」

静かに横になり、目を閉じた。





























************************************************************
よっしちゃんと終わったぞ。
いやね私情でなかなか書けなくて。
それに別の事にフィーバーしてまして。
同人時代のSHの歌詞探って見つけてキャッホイしたり、永遠の少年でテンション上がったり。

*A・Yさん
アクションも出来るのですがネェ。全ての原因は北斗です。
えぇ、技名は書かなくても。寧ろ不意打った方がいいかと。
目の色は物凄く変わってますねー。今回は特に。
髪の毛はもう変わりません。目の色だけにとどまってます。
傷は軽いのですが別の意味で体力ゲージは減ってます。


唐突にツール解説。

《ミヅメ》
和弓。咎櫛が使用する呪具。
元々は白(後述)と同じ様に出てきたもので、本来の持ち主の死後、咎櫛の倉庫に保管されていた所を宙が拝借。
いつの時代に現れたか不明だが、おそらく平安期?
矢は使用者の呪力(及び妖力・霊力)の具現化。勿論本物の矢もうてる。属性も付加可能。
弓自体で結界も張れる。呪い返しも可能。つまりはエネルギーのカウンター。
雑魚程度なら弦を弾くだけで消滅可能(鳴弦)。(範囲:音が届くまで)
大きさは宙の身長以上。小さい事もあるがなかなか大きい。
色形はなんとなく高貴。

《ツクモ》
漢字だと「白」又は「付喪」。銃。咎櫛が使用する呪具。
弾は使用者の呪力(及び妖力・霊力)の具現化。普通の弾は装填不可能。
規模・軌道は好きなように変えられる。
宙の特性上属性は付加できない。
同時に出現する黒い腕輪と紫の勾玉は防御用。結界を張る。
パールホワイトが基調。紫がアクセントに少々。


[呪具]
咎櫛が自分の呪力等をより効率よく使うための道具。
武器だったり防具だったり祭具だったり様々。
それぞれに名前が付けられている。勿論元の持ち主がつけたもの。
残ってる物は咎櫛の倉庫に保管されている。
咎櫛の者のみ使用可能。他はどうしても出来ない。



名前が決まったのはつい最近です。
出来る時にこういうのってやっとかないと・・・。
短編集とかやりたいなぁ。

[9544]
A・Y - 2007年12月03日 (月) 18時45分

まずレス遅れてすみませんでした。

後半戦、ですね。
砂衣さん、かなり手強いですな。
確かに石化は不味いですねー、見ても平気な奴って居るでしょうか。
うちには一人くらい居そうな気がする。

ああ、宙ちゃんが段々万能になっていく……控え目に言えば器用貧乏?
七色ってレベルじゃねーですお。

大技放ちつつ砂衣さんゲットですね。
どちらかというとMP切れ?
とりあえずお疲れ様でした。

ツールメモらせて頂きましたよー。
銃はともかく弓は借りる機会あるのか微妙です。
なんか決戦兵器っぽい演出でしたので。



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