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[9360] 光遊純星戯躍 prologue
A・Y - 2007年05月21日 (月) 16時17分

光を愛してはいけない。
光を憎んではいけない。

光に抗ってはいけない。
光に導かれてはいけない。

影を踏んではいけない。

それでも光の祝福を受けるのなら。
みんななかよくお星さま。

             ――光の歌より

※※※※※







ある者は、いつも通り、学校へ行こうとしていた。

「あれ、リボーン……?」

朝から家庭教師兼ヒットマンの赤ん坊が見当たらない。
起きた時に自分の部屋に居なかったから、既に食卓に付いてるほうかと思ったら。
定番和風の朝御飯を作ってくれた母も「リボーンちゃん?見ないの?」と尋ね返してくるし。
これには適当な返事をした。そうとしか応えられない。

しかし、彼が見当たらないという前触れがあると、何か嫌なことばかり起こっているような気がする。
いや実際何度か起こっている。起こしているともいう。
今回は何も起こらなければいいが……と思って果たしてその通りになった試しもなかったり。



ある者は、いつも通り、最も慕う人の背中を追って、通学路を走ってた。
「10代目ー!おはようございますっ!」
「獄寺君、おはよう」



またある者と、いつもの通学路にて、学友に出会う。
「おはよう、ツナ」
「山本、おはよう」



そう、いつも通りの平和な日常だった。
ここから、密かな想いを寄せているあの子や、煩いくらい熱い先輩や、怖い風紀委員長なども見かけたり。

……全然見かけなかったり……。

或いは違う学校だけれど仲の良いあの子とか、顔を出す度にやかましいあの子達とか、その十年後の姿(!?)でも……。

……やっぱり見なかったり……。

いや、いっそ獄寺の姉やヤブ(名)医者でもいいからとにかく知った顔が出てくれれば、ツナが感じ始めた
不安は解消するのだが。
まあ前者が出ると自然に倒れる人が出るけど。

というか、それ以前に、この不安の元とは……。

「…………ねぇ、気にならない?」
「何がですか?」
「なんかいつもと違って……寂しい感じがして……人が少ないっていうか……」
「てか、俺達以外見ないな、そういや」
「遅刻してんじゃないっスか?」

しかしおかしい。
この時間帯にしては、通学路には三人しか歩いてない。
校門を前にしても、だ。
校庭どころか、校内に人の気配が感じられない気がした。

「……休校日だったのか?」
「だとしたら俺ら揃って休日登校しちゃったんだなぁ」
「そうなのかなぁ……」

言葉に表せないが……空気が違う。
不気味なのだ。
三人しか居ないこの感覚。
まるで、誰も居ない街に入ってしまったかのような……。



「……ふふ」

ふと、女性の笑み声がした。
彼らが振り向けば。
そこには、一人の日傘を差した女性が居た。
胸元をやや強調した紫色のドレス。
波打つ金髪やその奥に煌めく紫色の目も、その女性の妖艶さを醸し出している。

普通ならその容姿に現を抜かされるところだ。
だが間もなく、常人ではない気配に彼らは身を固まらせた。
獄寺なんかもうダイナマイトを取り出そうと構える。

「何者だ?」
「あら、血気盛んなボウヤだこと。ただ案内するだけなのに」
「案内って……」

フワリ、とその女性が浮いた。文字通り飛んだのだ。
驚く間もない。
彼女が足と地面を離した直後に、大きな裂け目が開いたのだ。
何の前触れもなく、地震による裂け目でもない。
いや、自然の裂け目ではなかった。
其処は明らかに異空間で、闇色に無数の目がこちらを見ていた。

「みんなこっちよ。――――さあ、いらっしゃい」

紫色の美女は今の自分の体のように、ふんわりとした笑みをして。

彼らはあっという間に裂け目に飲み込まれた。
悲鳴も飲み込まれて。
閉じた裂け目は、何事もない日常の風景になっていた。







こうして、彼らは呼ばれたのだ。
一つのに。







ある者は、今日も一日神社の切り盛りでもするかと張り切っていた。
人間が訪れることはほとんどないけれど。ほぼ空の賽銭箱が良い証拠。
格式はあるが神聖より怪しい空気が濃い境内。
大池には長寿の大亀がゆったりと泳いでいて……?

「玄爺?……玄爺〜?……何処行ったの???」

庭、階段、祠、賽銭箱と境内をくまなく探し回った。
だが、亀は何処にも居なかった。



ある者は、今日も暇だったので退屈しのぎと、ある神社に足を入れた。
神社自体に大した面白味はない。重要なのは其処の住居者だ。
だが、住人……巫女の様子が変だった。

「よぉ、霊夢。昼間から慌しいな」
「あ、魔理沙。ねぇ玄爺を見なかった?」
「おいぼれ亀なんて知るかよ。なんだ、逃げ出されたか?」
「んな訳ないでしょ。いつも池でご隠居まっしぐらだったのに。ふと見たら居なくて」



またある者が、訪ねて来た。
完璧で瀟洒な従者である彼女が、何の予定もない場所に来るのはとても珍しかった。

「お嬢様達を見なかったかしら?」
「咲夜!……レミリアも?」
「も?っていうと、そちらも誰かを探しているようね」



今日はどうやら、平和な日になりそうもないらしい。

「……そういや朝、霖之助のところに顔出したけど、もぬけのカラだったぜ」
「霖之助さんも……!?」
「なんかつまらんなって思ったら、アリスも見ないんだ。コレが」
「そういえば、パチェリーも図書館に居なかったわね。門番をやっているメイリンですら見ないのよ、昨晩から」
「ええ……!?」

その時に霊夢は叫んだ。
「これは事件よ!幻想郷にまた何か起こったんだわ!!」

余りに突飛だが、実際この世界には何度も怪奇事件が起こったので、
魔理沙も「だろうな」と言い、咲夜も頷いた。

「今回は住民の神隠しか……いや、鬼も混じっているから鬼隠し?亀も居るなら亀隠しってか」
「あんまりふざけたことを口にしない方がいいんじゃないかしら。
……少なくともお嬢様まで連れて行かれるなんて、私には信じられない」
「だな、咲夜の言うのもごもっとも。霖之助や門番、アリス辺りはともかくとして。
……あの吸血姉妹はどうこう出来るってレベルじゃねーし」

「自分から行ったってのも考えられるわ」

第三者の声が入る。
彼女達はそちらへ振り返った。



そこには、一人の日傘を差した女性が居た。
胸元をやや強調した紫色のドレス。
波打つ金髪やその奥に煌めく紫色の目も、その女性の妖艶さを醸し出している。

そう、先の場面にも出た女性だった。
彼女らとは知り合いだった。

「あ!隙間妖怪!」
「あなた、また神隠しでもしたの!?」
「お嬢様達のことを知っているの?返答によっては……!」

余り良くは思われてないようであるが。

「あらあらそんないっぺんに聞かない。ピリピリもよくないわ」

彼女だけはとても平和そうな顔で受け返した。

「大丈夫よ。皆はある所に遊びに行っているだけだから」
「遊びにって何処へ……?」
「まさか冥界じゃねーだろーな?」
「それよりもっと面白いところよ、なんたって……」

彼女はふわりと笑って、空に飛んだ。
同時に裂けて、無数の目が見下ろしている空間が現れた。
今度は空にである。

揃って空を飛べる彼女らは、其処に行けるなんて安い御用。
だが問題は別にあった。

「あ、あの位置って結界の外……!」

誰よりも驚愕し、青ざめた顔をしたのは霊夢という巫女だった。
結界とは、この幻想郷という世界そのものを包んでいるものだ。
その結果の隙間を空けるということは。
……まさか、だとしたらなんてバカなことを。

「……けど、行くしかねーみたいだぜ」
「そのようね」
後の二人は既にどういうことか分かっているらしい。
けれど霊夢よりずっと冷静な咲夜。寧ろ事態に対して面白そうに顔を綻ばせている魔理沙。
箒に乗り、普通に宙に浮いて結界の隙間へと飛んで行く。

「…………もうっ、なるようになるしかないわ!!!」
覚悟を決めた……半分ヤケのようにして。
結界を作った当人である、博霊神社の巫女は、二人の後に続いた。





「初めてになるんじゃない?――――幻想郷の外に行くのは」








こうして、彼女らは呼ばれたのだ。
一つのに。







さあぼう、んだのように

れて、りましょう












光遊純星戯躍






あとがき
序章です。なんかシリアスっぽくなっちゃった。
まあ雰囲気出てるからいいかってことで。

アンケートはここで切ります。但し美音の相方枠だけは残しとくね。お早めに^^
ちなみに読み方は「コウユウジュンセイギドウ」です。

[9365]
宙 - 2007年05月22日 (火) 21時30分

いよいよ始まるんですねー。
リボーンと東方以外にも出るのはいるのでしょうか。
此処に出てないキャラも現れるみたい?

黄色文字って眩しいですよね。
光ってる・・・・・・w
短いですがこの辺で。



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