| [9357] 殺戮遊戯 STAGE 6 |
- 夕闇色紫 - 2007年05月19日 (土) 13時30分
〜A.Yさん よくよく考えると三家じゃ足りない事が発覚したので。(笑 いや、そういう訳ではないのですよー。 悠光さんですね。了解致しマシタ☆
選ばれた様なそうじゃないような? うふふー、その辺は考えナシという大変な状態なんですよ^^
〜宙さん 皆さん此方の世界にご到着vですね。 某旅行会社ツアーの如く! 今回は伏線が妙に少ないですね。えぇ。
寿は元祖・人の皮を被った鬼です。(笑
* 「教会‥‥?」 哲也が感嘆の声を上げた。 上を見上げれば、大きな教会。上の方には聖母をモデルとしたステンドグラスがはめこんである。
「こちらですよ。」 やんわりと微笑んだ朔葉は白いフードのついたコートを被っていた。 前から見ても顔は見えにくい気がする。
ギィ‥‥と古そうな音をたてながら扉が開いた。 すると、ドラマに出てくる教会なんかよりもはるかに立派な祭壇があった。 その中心には聖母、マリアの像があり、赤ん坊を抱いていた。
「すご‥‥。」 思わずそう呟いた美歌を初め、久耶子や美音もそう呟いた。
慣れた様な足取りで、朔葉は奥へと入っていく。 祭壇の近くに小さな扉があった。それは、彼女くらいの人間がやっと入れる様な小さな物だった。
それの鍵を開けて中へ入ると、其処は和風の教会こと、神社の様だった。 鳥居や狛犬などは流石に無いが、さらに障子の扉が在る事をみると、障子の向こうは和風な空間らしい。
それをがらっと開けると、何やらお仏壇の様な物が置いてあった。 愁五がそれに目を取られていると、朔葉が急にしゃがみ込んで床に手をつけた。 そして、特に何の変わりもない床だが、朔葉がとある場所を指で押すと隠し扉が開いた。
「すごー!忍者屋敷ー?!」 レナが叫んだ。 その時、急に紫が彼女の口を手で押さえた。 そして囁く。 「黙りなさい。人にバレたら此処はもう終わりよ。」 レナはその真意がすぐには解らなかったが、叫んではいけないという事だけは理解したらしく、怯えた様にこくこく頷いた。
「降りて下さい。はしごから足踏み外しますと首の骨折って死ぬので気をつけて下さいね。」 にっこりと笑いながら朔葉が言った。 怖い。
とは言ってもさして逆らう必要も無いので皆従った。 最も、御五宅の皆さんとか、シード利用者じゃない人はもっぱら飛び降りてましたが。
「ほぇ‥‥?」 レナが素っ頓狂な声をあげた。 其処は、普通に洞窟。
「此処が”追憶の祠”(ついおくのほこら)と呼ばれる場所です。 ほら、あの水晶を見て下さい。」 朔葉が指差したのは、やけに大きな水晶。 黒とも紫とも言えぬなんとも不思議な色をしている。
「あれに触るんだよ。 まずは僕がお手本見せようか?」 宙が言った。皆が頷く。 服はいつも間にか普通の服に戻っていて、驚いた事に紫は髪の色と長さが変わっていた。
宙がソレに歩み寄ると、そっと手を触れた。 すると、星を砕いた様な、粉雪の様な物に包まれた。 次の瞬間、地面からガッという音をたてて一斉にゴツい上に尖った氷が突き出した。
驚いた久耶子に紫が目線を宙に向けたまま言った。 「あれが宙の”氷”の属性。色々な属性があるの。 例えば私は樹。宙は見ての通り氷。黒猫や神描は炎。 A.Yは珍しいんだけど光ね。そして、各自の右腕。彼らも属性を持ってるわ。 例えば‥‥。」
そこまで言うと、彼女の後ろから二人の少年が現れた。 顔が酷似している事からして双子なのだろう。 彼女は右にいる少年を月夜、左に居る少年を陽一と紹介した。 彼女によれば、月夜が月。陽一が陽の属性だと話した。 最後に「他の人たちのもいずれ解るでしょう。話すと面倒だし。」 とも言った。 久耶子は周りに居た、名前も知らぬ少年少女達の姿を見て頷いた。

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