| [9303] Pathetic courtship 5 |
- A・Y - 2007年04月08日 (日) 13時23分
コンフェ「危うくスランプになるところでした」 夢幻「だから予定より二日も遅れたよね」 コンフェ「ええ、色んな雑念が飛び交ってて」 夢幻「雑念て例えば?」 コンフェ「夢コン書きたい、夢コン描きたい、受けなコンフェ描きたい、オリキャラ描きたい、でも出来ねぇー(号泣) ……という主に絵に関すること」 夢幻「……主に夢コンじゃないの?w」
response to 宙さん そりゃそうですけどww>ナマモノだから 他四編の前置き組も果たしてずっとあのままになるのか怪しかったり^^; 五色って言い方の方が宜しかったんでしょうか。こちらはガストのアトリエシリーズが元ネタなので……>色 居る所が赤の部の工房ですからね。他の部のオリキャラも大体まとまりましたが出番はまだ先だねぇ。 茶風郎はアウトドアが良いというのはミスティーションでも賛成オンリーですからー。 王拳使いは皆逞しいからねw 強制連行のお詫びの慰謝料はちゃんと払ってるそうですよ。 『協会』はとりあえずポップンキャラに任せます。ここに関するオリキャラまだ二人くらいしか出来上がってないし…orz
コンフェ「健全交流サイト的にアウトォー!なものを書こうとする作者の姿はちょっと泣けてきた。思い留まってくれたけど」 夢幻「クスvちょっと見たいかなーとも思ったりw」 コンフェ「勘弁して下さいよ……。じゃ、ENTERで」
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
「え?!菊之丞さん、出かけちゃったんですか!?」 「うん。気晴らしって言ってたから、すぐ帰ってくると思うんだけど」
コンフェ達には、このことを伝えることにした。 携帯電話を使用する。相手先はボーボボ。 「もしもし?……ボーボボ!間違い電話には引っかからないよ!!……まったくもう。それでね――」 こちらの状況を概ね教えて「だからゆっくり来てもいいよ」と付け加えた。 早く来て、あちらからの空振りに急かされるのも、悪い気分でしかないだろうし。
「――うん。ん?ちょ。他の人の分は!!?レムさんだけ!!?」 ビュティがツッコミ顔で叫んだ時には、もう切られていた。 「……その前にお土産要らないよ……絶対余計なもの買いそうだ……」 「ボーボボさんはなんて?」 「レムさんに宜しくって」 「あはっ。ボーボボさんたら……でも、私だけっていうのもなんだか……」 「うん。他は知らんって言い方ないよね……」 互いに苦笑い。 それから、あることに気付いたビュティが言う。 「そうだ。ティネートちゃんは?」 「あら?そういえば見ないわね……。さっきまで居たんだけど」 「ティネートちゃんなら、コンバット様と一緒に出かけましたよ」 答えたのは丁度会話に入って来た水着ギャルだった。 「コンバット君と?珍しい組み合わせだね」 「いくらコンバット様でも、あんな幼い子に変なことはしないでしょう」 「うん、そうだよ…多分ね……;」 一応、釘は刺しときましたよwと水着ギャルの冗談にレムは苦笑する。
きっと此処以外の遊ぶ場所に向かったのかな。公園とかデパートとかショッピングモールとか。 そうビュティは思った。
後で、その二人を追いかけるべきだったと、後悔することになるが。
「みなさんを生かす……そのみなさんって、エイロネイアも数に入るのかしらぁ?」 「そうですねぇ。全員助かるという場合もありますから、あなたも数に入りますねぇ……優先度では最下位ですが」 一応説明すれば、全員助かる場合とはこの戦いをなんらかの形で中断するということだ。 例えば、エイロネイアが撤退したり、またこちら側が全員逃げ切れたり。 「へぇ……じゃあ、誰が一番なのかしらぁ?」 「守護役としての立場からすれば、まず菊之丞さんですね。その次にすみれちゃん」 「オイ!」 「冗談……と言い切れないんですよね。コレが」
三人の切羽詰った、又は真剣な表情を、コロコロと楽しそうに見やる人形の少女は。 「……決めたぁw」 手を可愛らしく叩き合わせて、羽ばたく。 「じゃあエイロネイアを外せば最下位のあなたから、狙ってあげるぅ」 久耶子に向かって、その赤い羽根を撃ちつけた。 「望むところ!」 対する方も手を上に引いた。 木彫りの人形が、独楽のように高速回転をしながらエイロネイアを迎え撃つ。 「すみれちゃんをお願いします!此処は私が!!」 菊之丞は直ちに同意し、すみれを庇うようにして下がった。 あの時とは立場が逆になってしまった。
(――回転舞踊の式!)
エイロネイアは高く飛び上がった。 クスクスとした笑い声と共に、赤い羽根が銃弾の雨の如く降り注ぐ。 それを叩き落し、避けながら、空で見下す人形を真っ直ぐ見据えた。 「紳士クリフォード君じゃ、届きませんね……」 木彫りの人形の名前らしい。
久耶子が左手を上に挙げ、振りほどく様な動作をしてから、何かを引き寄せる動作をする。 開いたままの旅行鞄が揺れた。 中から何かの影が三つ出てきた。
久耶子の絡繰真拳には、大きく分けて二つのパターンがある。 自動操作と、手動操作。 どちらも同時に使うこともある。 時と場合と相手によって、使い分けている。 今回は相手を見て手動操作のみにしたのだ。
そして影の正体は、サボテンだった。 正確には、サボテンを模った人形。 目と口に当たる部分は、そのままくり抜いたような三つの空洞で、分かり易く言えば、埴輪土偶のような顔だった。 三体共、人間でいう足に当たる部分に赤い靴を履き、手に当たる腕の先端に赤いグローブを着けてた。
「(――連射棘の式!)やっちゃって下さい!サボテンダー一号君!!二号君!!三号君!!」
久耶子が叫ぶと同時に、サボテンダーと呼ばれた人形達は赤いグローブを突き出した。 彼らの体から、無数の針がエイロネイアに向かって飛ぶ。
「いやぁ!針羽根になっちゃうぅ!!」 エイロネイアは自らの羽根の弾幕で針弾を相殺しながら、更に上空へ逃れる。
「フォーメーション!竜騎士の舞!!」 久耶子が腕を交差する。指は微かな調整を刻んで。
サボテンダー一号、二号、三号が縦に並ぶ。
一号が軽く屈むように背を縮こませた。 二号はその一号の上に乗る。 更に三号が、二号の上に乗る そしてその時まで待機していた紳士クリフォードが、三号の頭まで上った。
久耶子は両手を振りかぶって。 「……飛べっ!」 下げた。
まず、合図が来るまで踏ん張っていた一号が跳躍。 二号が続けて跳躍。 三号も跳躍。 ここまで絶妙なコンビネーションだ。
更に。 三号は自らの頭に乗せて居た紳士クリフォードをその掴み難そうな赤い両手で担ぐ。 やや身を捻ることで勢いを付けて。 投げ飛ばす。 目標は勿論、エイロネイア。
(――回転舞踊の式!) 「……っ!」
巨大独楽のように迫る紳士人形に、赤い翼は傷付けられる。 エイロネイアが落下した。 しかし墜落はせず、地面より僅か数メートルの高度で持ち直す。
「……くっ……や、やるじゃなぁい……」 あちらも無事着地した四体の人形と、その主を睨むようにして、余裕ぶる。
「す、凄いです!久耶子お姉さん!!……菊お兄さん、どうしたんです?」 「……いや、感心してるっつーか……一世紀前より随分ユーモアになったなとか……」 主にあのサボテンダー君のことを言っているようだ。それに名前のセンスとか、戦い方も少々。
「やっぱり多数なんて卑怯よねぇ……エイロネイアも呼んじゃおっと」 赤い翼が羽ばたくと。 僅かな空間の歪みより、数十体の人形やぬいぐるみが姿を現す。 皆、白昼の下で赤いオーラを纏っていた。 ウフフ……。エイロネイアの笑い声が不気味さを彩った。 「さ、やっちゃってv」 一斉に構えた。久耶子達も。
その時、投げられたのは。 手榴弾が二、三個。
爆発。 激しい硝煙。 エイロネイアが召喚した人形が数体、塵と化した。
「何……!?」 エイロネイアが、手榴弾を投げた方へ振り返る。
そこに居たのは。ここに来たのは。
「援軍なら、こちらも、だな」 銃火器を既に準備済みにしてある軍人。コンバット・ブルース。 「…………」 その戦士の面構えと巨戦斧にしては余りに幼い少女。ティネート。
珍しい組み合わせと言われそうな、二人だった。
一方、コンフェ達は……。
「うっしゃあ!ごちそーさん!!」 「……完食……!!」 「……ごちそうさまでした」 「こちらも……!!!!」
時間内に『超ウルトラ激辛カレー』と『超特大カレー(推定五人分)』に挑戦していた。 前者は平原、後者はコンフェが立ち向かい、そしてやり遂げた。
「よっしゃ!次はあの店だ!!」 「次は俺にも任せな!」 「僕もまだまだ行けますよ。光闇さん。ボーボボさん」 「俺も早食いなら自信あるぞ」 「じゃあランバダは……あのラーメン店の『10分以内に三人分食べたら一万円』だね!」 「そうだな。ちなみに実物の量にもよるが、ライスのお米を付けたら賞金が上がるか交渉するか……」 「それもいいね!てかこの辺って大食い早食いの挑戦多いねー」
こうして彼らの一部は昼食代を浮かして、逆に収益を得ていた。 (……のんびりと行くことは、まあ良いけど。……コンフェ君て、こんな大食らいだったっけ……?;;) そんな夢幻の内心も他所に。
ちなみに。 「〜♪ さて、アレらは何件の店を食ってくれるのかしら?」 ちゃっかり黒猫も付いて来ていた。
あとがき 久耶子の戦いはこれが初ですねー。 エイロネイアはまんまSTGのボス系弾幕ですお。

|
|