| [9282] 水蜜桃の雫絵 トリップ1・2(ちょっとした801注意) |
- 浅羽レナ - 2007年03月30日 (金) 17時16分
「…アルビレオ、秋サン達をこちらにつれてきて頂戴。 そうね。ジャックを連れて行くと良いわ」 ローズアリスが背後にいたアルビレオに命令した どうやら、彼女はこれから何か大きな説明をするのだろう。 ジャック―――彼女の知り合いの男を、連れにするように言うということは・・・秋たちがどこか、遠いところにいるということを知ってのことだろう。 「…ですが、多分今頃ジャックは『ミクスチャー』内のヴィルヘルム様のところにいるかと。」 アルビレオが一息吸い、それでもですか?と聞く 「…えぇ。仕方ないわ。冠祭まであとちょっとなのよ。お願い、早く…」 ローズアリスが少し悲しそうな目をし、アルビレオはその言葉を聞くと了承しましたと、耳をピコピコ動かしながらたた、と扉に走っていった。
アルビレオがいった後、ローズアリスは急に明るい顔になり 「やっぱり猫ちゃんは可愛いわぁっ…エーとマイナーも可愛らしいけど…アルビレオはもってのほかよねぇ…v」 頬に手を当て急に人が変わったように言った。 彼女の周りには無数のハートマークが散らばっていた
「・・・・・・・」
三人はそれを無言で見つめていた。
**
ミクスチャー そこは無数の軍隊や異端者が住む世界。 アルビレオはそんなミクスチャー内の一角にある城にたどりついた。 ローズアリスの城とはそれほどかわらぬ大きさだ。…が、こちらのほうが一回り小さいといったほうがいいだろう。
扉を開け、中に入る すると、そこにはシャンデリアがついた大きな玄関が広がっていた。 近くにいるメイドに、ヴィルヘルムの部屋を訪ねると、メイドは快く教えた。 階段をあがり、一番奥にある大きな扉の前にたどりつく。 コンコン ノックをし、部屋にはいる。
すると、そこにはジャックとヴィルヘルム、そして何故かウーノがいた。
「あ、アルビレオ‥」 ジャックはアルビレオに近寄っていく。 「ジャックさん、お仕事なので、一緒についてきてもらえませんか? 貴方の力が必要ですので。」 アルビレオが短く、そしてきっぱりという。
「…わかった。 社長、ウーノ、イッテキマス。」 ジャックがヴィルヘルムとウーノに向かって小さく手を振った 「…あぁ。気をつけて、な。」 「気をつけていくんですよ?危ないことはしちゃいけませんからねー。」
ウーノとヴィルヘルムがジャックの背中を見つめた。
「…しかし、こうしてみるとジャックも大きくなりましたネェ。」 突然ウーノが話を持ちかけた。 ジャックが幼い頃、ウーノは一度だけ対面したことがあった。 その頃の彼は、まだあまり話さずに、見るもの全てを敵対するような目で見ていた。
その頃だろうか。 自分が、ヴィルヘルムとさらに仲良くなり始めたのは
あぁ、その頃だ。
ウーノは思い出している 懐かしき頃、ジャックのお世話などをしながら、傷を負って帰ってきたヴィルヘルムの手当てをし。 自分もまた、マタドールの修行に励む。 少し大変だったが、幸せだった。 …今も幸せだが。
「…あぁ、そうだな。 昔はあんなにも人嫌いだったのを…それも全部、ウーノのおかげだな。 …感謝する」 少し赤面しながらも、ヴィルヘルムが礼をする。
その姿に、ウーノはくすりと笑った
**
「あーぅもう!なんかのどが渇いたぁー…」 秋がくたぁと座り込む。 萌深も相槌をうつ。
「何、これくらいでへばっているのかしら。私はまだまだ平気よ」 紫が涼しそうに言う。 此処は砂漠らしい。 どうやら迷い込んでしまったようだ。 砂埃が舞い、秋たちは咳をしながらも進んでいる 水筒はからっぽだ。
「あぁ、いたいた。 おーい!そこの挑戦者の皆様!」 アルビレオが叫ぶ。
「え…何救いの救世主? あれ、でもあれ猫でしょ…あれあれ?歩いてる猫…」 秋は頭がイカれているのか、パニック発言をする
「あー、よかった。見つかりましたね。 ローズアリス様をご存知ですよね?」 アルビレオが近くに行き、問いかける 「えぇ。」 紫がそれに応答する
「よかった。貴方達が挑戦者ですよね? 私は執事のアルビレオと申します。…と。ジャックです」 と、アルビレオが自分の自己紹介、ジャックの自己紹介をする。 ジャックはガスマスクの下で「ヴォーイ…」と意味不明な奇声をあげている
「貴方達には一度、セントラリックノアに戻ってもらいます」 アルビレオが救いの言葉を言った
「わぁぁい!!マジ!?マジ!?」 萌深がアルビレオの肩をつかむ。 アルビレオはにゃぁっ!?と声を上げる
「わぁい!これで水が飲み放題だぁい!」 秋が嬉しそうに笑い、ね?と紫に問いかける それにたいし紫はえぇ。と答えただけで拓真達をみる。 見ると、彼らもバテていた。
「というわけで。目を瞑ってください。」 アルビレオが不思議な本を取り出す。 アルビレオの掌サイズのとても小さな本だ
「…And they are simply a sleep and fall deeply deeply… ……They fell sometime, and the place to arrive at believed that there was light…」
何かの呪文をとなえ、光が瞬く
ふと気がつけば、そこは城の中だった
そして、顔をあげれば人気アイドル、MIKAELとマネージャー、そして可愛らしい少女が居た
To be continue...
************
ついに再会(?)しましたの。 そしてジャック、アルビレオ、ヴィルヘルム、ウーノが出てきました。 おっと、これを知らない人に補 足 ☆
ジャック=ポップンミュージック10に出てくる可愛らしいガスマスク少年 ヴィルヘルム=ポップンミュージック14に出てくるボスボスのボス。 ウーノ=ポップンミュージック8(ミラクル☆4のリーダーとして)、14に出てくるお兄さん。女っぽい
ですね。 ジャックを愛でていますv ヴィルウノも好きなんだよ、だよ。 ちなみに、ジャックはDes-Rowという歌手のキャラ、ウーノはVandalusia改、ヴィルヘルムはTAKA respect for J.S.Bという歌手のキャラです。 後半は歌手ちゃうやんけ、というツッコミは無し之方向でお願いします☆(てめっ ていうかウチのAmの猫は二匹で「エー」と「マイナー」です。… まんまやんけ!!(クワッ
ちなみに。 英語文では「彼らは眠り、深く深く堕ちていく…」 「彼らはいつか、堕ちて、そしてたどり着く場所には光があると信じていた…」 です。…文へたくそ。
でわ。

|
|