| [9257] Cage garden 3 |
- A・Y - 2007年03月26日 (月) 10時24分
美歌「ありえない……」 リューサ「いきなりネガティブオーラ出して!?何があったんですか?」 美音「ニンテンドーDSがなかったんですよ……池袋に……」 リューサ「うわぁ、それは……;」 美音「ビックカメラ始め手当たり次第行ったんですよ!?でも何処も完売済みなんですよ!?」
response to 宙さん まず突っ込む所はそこだよねー。>鬼が三人 ……そうかな。 宙さんが居たらあっさりと捕まえてますよ。だから外して置きました。 クラフトは「マリーのアトリエ」というゲームのアイテムです。 レーフォからすれば初めてのタイプなんです。トスは真拳使いも初めてみることとなりましが。(田舎育ちなんで) ありがとうございますw
response to 紫さん 最近の若者よりずっと運動能力のあるおじいちゃんだよねw ホントになw ダイナマイトは入りません。自分は振り向く( ゚д゚ )ミ気持ちでやりました。(意味不明) 真実は公式イラストをよく見て確かめよう!!! アンケートダシマシターオクレテゴメンネー;(こっちも何故カタカナ)
美歌「大体ねぇ、保存ケースとか運び袋とか小物ばっか作ってないで本体製造しなさいよー!!」 美音「ほぼ八つ当たりに等しい言い方というのも分かってるけどね……それくらい憤ってるんですよ……」 リューサ「でも、まだ本命の秋葉原があります!山手線周辺の街もきっと……!!」 美歌「あって欲しいわね……!それまで諦め切れないわ……!!」 美音「とりあえず、皆さんがENTERする事には我々はDSを探す旅に出ているとでも思ってて下さい」
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華爪家の玄関前に駐車されていた、一台の車。 美歌達はこれに乗って来たのだ。 運転手は美雷。 後部席には美歌と美音。 助手席には、侍女服を着た少女が座っていた。
やや時間を撒き戻せば、美歌と美音が先に華爪家邸に侵入してからのこと。 作戦開始の合図は、美雷のオーケーサイン。 侍女姿で準備していたリューサと共に、車から姿を消した。 誰にも気付かれないように、こっそりと。
まず、監視カメラ等のセキュリティはなかった。 入り口から屋敷を大きく囲う花園には、見回りの侍女や庭師があちこちに居た。 どちらも素人当然。居ないよりマシな程度の番人なので、ここは難なく抜けられた。
本邸には、適当な渡り廊下から侵入。 美雷はまず目立つので、二人は茶室などの空き部屋で人影を見送ながら探索をする。
相談もなるたけ潜めた声で。 (姉貴達の訪問が終わるまでに、適材を見つけなアカンな。でもアンタくらいの子供の侍女はおるんか?) (失礼ね!中学生まではいけますよ) (でもほとんど大人やし……まだ背が高いとかあるな) (いざと言うときは、天井裏にでも居座っちゃいます。変装の意味なくなっちゃいますが) (せやな。そうしとき……お?言った傍からお前さんと同じくらいの子が見つかったで) (ええ、あの子が丁度いいわね)
目的に必要な要素を選別するとして。 顔や髪型や服装は問題ない。 背丈と体型が問題あり。 秘密道具を駆使すれば全く違う人間にも変身出来るが、それは主に逃走用。 今回は長時間、別人に扮してなければならない。
つまり、始めの目的はリューサと入れ替われる、華爪邸の人間を見つけることだ。
浅黄色の髪に、やや薄い黒目の少女は、華爪邸にある中庭の一つにて。 一人、屈んでいた。袖の長い侍女服を汚さないように、尻は地面に付けない中腰くらいで。 見つめる花の弁は白く、細長く、六枚を綺麗に対にしながら垂らしている。 見つめる目には、やや影が入っていた。何かを憂う者の目だった。
「どうしましたか?」 そこにリューサが声をかけた。 「誰です?」 振り返ってリューサを見て即座に答えた。 「見ない顔ですね。……こんな時期に、新顔でもなさそうですが」 リューサが自分と同じ服を着ていることを確認しても、眉は潜めたままだ。 「あ、やっぱり;;」 「では、侵入者のようですね……っ!」 「おっと、大声出しちゃあきまへん」 リューサに気を取られてた隙を突いて、美雷がまず賢明な行動を取ろうとした少女の口を塞いだ。 「怖い目にも痛い目にも合わせないよ。ただちょっと協力して貰いたいだけ」 リューサが近寄りながら、そう言った直後に。
シュ。 ……と、吹きかけたのは、小さな霧。
「おやすみなさいv」 香水のようなスプレーを持ちながら、やんわりとリューサは微笑んだ。 鼻から吸い込んだそれは、あっさりと脳に浸透していく。 そうして彼女は意識を失っていった。
「あれ?名前くらい聞きださなくてええんか?」 「大丈夫よ、こーゆう下働き人は、ちょっとサボリでもしてれば呼びかけられるものなんだから」
そう遠くないところ、邸内から、甲高い声が聞こえた。 「はすー!……はす!はす!何処にいらっしゃるの!!」 どうやら今眠らせた少女を探し呼んでいる声らしい。
「ほら早速」 「はす。っていうんやな、この子」 「後は任せて。……さーてとwこのメイクアップセットで……髪染めの塗料はこの色で……」
それから間もなく、美音からの内線を通した連絡が美雷の頭に響いた。 もうすぐ此処を出るらしい。 美雷は今入れ替わったと告げ、あとちょっとの時間稼ぎを頼んだ。
行きは楽々帰りは辛い。 リューサと離別し、一人で子供一人を隠しながら本邸を抜け出すのはやや骨が折れた。 途中で見つかりそうになったのが二回くらい。
裏口から花園を駆け出そうとする時に、正面玄関から美歌達が出るのを見かけた。 ヤバイ、と思った。 だが、玄関から美歌が顔を出そうとすると、美音がまた何かを、中の人間に話しかけていた。 美音が美雷に気付いたとは考え難いが、とりあえず感謝した。
「つー訳で、うちが戻ったんは姉貴らが正門を出るほんの20秒くらい前やったんやw」 「ふーんwなるほどねぇ。……でもってこちらの確認と」 はす、という名前の少女の寝顔を見てから、後部席の美歌は前に乗り出す。 運転席と助手席の間。中央のオプション機能をいじった。
「アー、アー、マイクテスト中、こちら美歌です、聞こえますか、どうぞ」 『こちらリューサ、感度良好、どうぞ』 スピーカーから流れて来た声に笑みを浮かべる美歌。 「こちらも感度良好、どうぞ」 『今はまだタイミングが良かった、もうすぐ、連絡がしばらく取れなくなりますので、こちらはこのまま点けておきます、では』 「了解w」
ワクワクとした心の躍動が止まらない。遊園地に行った後の子供のように、美歌は楽しそうだった。
「誘拐に盗聴…………こんな犯罪に手を染めるなんて……」 「潜入捜査って常に犯罪ギリギリ行為なのよ!」 「いや、ギリギリどころじゃないってコレ……」
美音というと、ただ頭痛がしてきた。このまま胃も痛くなりそうだった。
あとがき メタルギアソリットかwww と、書いている自分がウケていた。

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