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[9254] 三羽烏
宙 - 2007年03月25日 (日) 23時37分







深い森の中で
1人の黒髪の女性が苛々した様子で宙に浮いていた
その背中からは黒い羽が生えている
紺色の下地に真っ赤な彼岸花が映えている着物
手には扇を持っている。黒い羽で出来ている











ザァッ
風向きが変わった
「・・・・・・遅い!」
彼女はキッとある場所を睨み、その扇を振るった
風と共に黒い羽が鋭くそちらへ飛んだ






「・・・・・・[木葉球壁]!」
ザザザザザッ!
男の声でそう叫ばれると、木々が一斉に木の葉を出した
それらは瞬時に一箇所に集まり、何かを守るかのように球体になった
黒い羽の攻勢が全て阻まれると木の葉たちは力を無くしたように重力に従った
「いきなり攻撃はないだろー;俺に責任とかはないぜ?」
「フン、今私は苛立ってんだ。それにお前に指図される立場ではない!」
腕組みをしてあっさりと言われる
男は大きな溜息を吐いて髪をかき上げる

「あああ;ご機嫌斜めだったんだ、千羽矢(チハヤ)」
千羽矢と呼ばれた彼女は緋い瞳を男にギロリと向けた

「羽林(ウリン)、伝言は何だ?」
それを聞いて羽林はおどけたような仕草をする
蒼い瞳で千羽矢を見た

「大した用はないさ。『引き続き彼方を守れ』だから」
「フン、言われなくともそのつもりだ。あの主よりも彼方様の方がいい」
千羽矢はあっさりと言うと目だけで「去れ」と羽林に伝えた
「・・・・・・いや待て」
しかし何かあったようだ
「お前、何故分身をまず飛ばさなかった?木の葉で阻む必要はなかったぞ?」
「だって速さに全力投球したかったからね。羽で分身作る力が惜しかったんだよ」
「フン、そうか。ならいい」
ふいと視線を完全に逸らされた
背後でバササッと鳥が飛び立つ音がする
それに気を飛ばす事無く、千羽矢は引き続き自分の任務を行う事にした
もっとも、羽林がする間も怠る事はなかったが
今は下にいる烏丸彼方の『見張り』と『護衛』と『手伝い』を























羽林は空を飛びながら考えていた

(どーっすかなぁ俺・・・・・・しばらく暇を貰ったはいいが・・・・・・・・・)
暇、といっても実態は情報集めだろう
問題は何処をふらふらとするかという所だ
まぁその場その場でいいとすぐに結論が出たが





1羽の烏が空を切っていた















〜 〜 〜 〜










「ミラっちゃーんvv」
ミラの後ろから黒髪の少女が抱きついてきた
「うおっとっとー。やほー珠姫(シュキ)ちゃん」
「あー、やっぱりミラちゃん可愛いわねぇv」
スリスリと過剰なスキンシップをする珠姫
ミラはなすがままになっている
「つっくづく思うのよねー、マスターがあの人でよかったって。マスターもマスターで大好きだし、仲間にはこうやって可愛い女の子もいるし」
「昴はどうなのー?」
「昴ちゃんも可愛いわよー。ていうかアタシのストライクゾーン多い!本当助かるわ!」
昴を可愛いと堂々と言うのは彼女しかいない
しかも、心から
「男は別にどうでもいいのよねんvアタシの好みの女の子さえいればそれでオールオッケー!」




しばらくそのままの状態が続いた

「そうだ珠姫ちゃん。1つ頼み事があるんだけど」
「何?」
翠色の瞳がミラを見つめた
「ちょっとねー、おいらにとって邪魔になった奴等がいてさ。消してきてくれない?」
「いいわよー。で、その場所は?」
それを聞くと彼女は飛び立っていった
一羽の烏になって













正体は妖魔。烏天狗、というのが一番近いだろうか
大天狗を首領とする一族
故郷は神佑地であり、許可なくその場に足を踏み入れる事は出来ない
偶然に入り込んでしまえば拒絶されてそのうち消えるだけ
侵犯される事はないいわば別世界
そんな彼らは今、『名縛り』で宙と主従契約を結んでいる
結ばれているといった方が正確か
不満に思っているのが千羽矢。どうとも思っていないのは羽林。喜んでるのは珠姫
もっとも千羽矢の場合は彼方の方に正式に仕えたいと思っているだけだが
何でも気が合うらしい。性格というか性質というか



千羽矢の武器は彼女が持っていた黒い羽で出来た扇
そこから風を起こし、妖力を込めた鋭い羽を飛ばす
風自体にも威力はある
完全に攻撃型だ。防御も一応出来るが

羽林は戦闘向きではない
主に偵察・伝達がメインになっている
羽によって分身や式を作り出せる。また、木の葉を操る事も可能
攪乱や幻影に秀でている

そして珠姫は――――










トッ

空中で烏から人型へと変わり、地上に降り立った珠姫
その顔には妖艶な笑みが浮かんでいた
体型に似合っている。思わず見惚れるような
「さっさと終わらすわよ?」
クスッと笑い、両手を交差させた
指先に添うようにビー玉大の黒い球体が現れた
ポカン、としているその相手の間抜けに開いた口に、その球体は1つずつ入っていった


ヒュ





「がはっ・・・・・・!?」

突然、吐血した


何が起こったかわからないまま死んでいっただろう
神経がそれを伝える前に、球が彼らの体内で暴れ、脳を破壊したのだから
頭からも血が流れている
一度入れば防ぎようがない


ドサドサドサ




遅れて次々と倒れていった
珠姫の表情は全く崩れない
寧ろ、笑みが濃くなった気がする


「ウフフ・・・・・・所詮下っ端は下っ端ってコトかしらん?」







珠姫が出現させたのは妖力で出来た球体
大きさは好きに変えられるが、ビー玉やピンポン玉の大きさを好んで使う
たまに本物も交えているが
普通に当たっただけでもダメージは負わせることが出来る
それを体内に入れることで凶悪な武器と化す
具現化させ、操作する




「ミラちゃんに連絡お願いねんv」
球体の1つを彼女のもとへと飛ばす
こういう事も可能だ
妖魔としてはかなり上のランクに位置する
側近になってもおかしくはないが、断られた
信用は余りされてなかったらしいと思う
それでもいいと思った
現に今、宙の元にいる方が何より喜ばしいから

「でも最近会えないのよねー、ちょっと寂しいなぁ」
それでも
しばらくは自由に行動しようと思う
緊急の用があれば直接くるだろう












Fin









*******************************************
珠姫のスキンシップをもうちょっと過剰にしても良かった。
あと彼女、キラキラしてるもの好きなんですよね。
能力は明らかに某キャラの影響です(苦笑)
そして外見は封神のダッキちゃんが一番近いですねぇ(笑)
千羽矢のようなキャラ、いそうでいませんでした。
扇使いようやく書けました。そして着物。何気に自分の好みストライクゾーンです(笑)

*A・Yさん
いいの思いつかなくて>タイトル
仲間というにはちょっと違うかなぁ。まぁシロいるんならクロも欲しいと。
対になるように性別も雌にしました。
はい。メインはテツヤ達です。
一気に出来たんですよねー。だからかなりわかりやすいと。
武器も即行で考えました。

[9266]
A・Y - 2007年03月28日 (水) 18時49分

まず鳥天狗って妖魔が居たんですね。

彼方さんの守護役の千羽矢さん。
伝言や情報収集役の羽林さん。
女の子好きで暗殺向きの珠姫さん。
全員宙さんが主っと。
戦い方も基本的な部分を紹介ですね。

一つ願望をぼやくなら……千羽矢さんは空気読めない(ボケ)の方がいいなぁ。と思ってたりする。

ではでは。



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