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[9193] 紡がれし調べ  page.72
宙 - 2007年03月17日 (土) 21時51分






不意にディサストが何かに気付いたような仕草をした
そして微笑する

「あらまぁ・・・・・・大きな動きがあったようですわ」
「ほぅ?」
「もう終わってしまったようです。フフ・・・その場所のなれの果てでも見に行く事としますわ」
「そうですか・・・・・・」
「ワタクシはこれで失礼させて・・・・・・あら?」
気付くと老人の気配が消えていた
風は、そこに老人の姿がないと言っている
いつの間に。瞬間気をそらしただけで
彼はくすりと楽しそうに笑って言った
「ではワタクシも・・・・・・これで・・・・・・」

フワリ
赤い踊り子は翼を広げ何処かへと消えていった











* * *











「う、う〜ん・・・・・・」
「あ、気付いた!」
「舞さん・・・・・・?」
クライブが目を覚ますと近くには舞がいた
此処は何処だろうか
視界は薄暗い
頭上にはまだ黒いものが覆い被さっているが・・・

「すいません。此処は何処でしょう?」
「え、『デストロイヤー晴海』の下!」
ん?
今引っかかる物があった
名前自体に聞き覚えはないが、彼女が言うものを考えると・・・
嫌な予感がする
というか、寒気がする
「・・・・・・その、『晴海』とは?」
「えー?ああ!そうね、名前教えてなかったもんね!ホラ、緑竜さんから技術提供してもらって私が組み立てたあの巨大ゴキブリの機械よ!」
予感的中
予想通りすぎて泣けてくる
そして余りにストレートで疑いの余地もない
となると今自分はあの、巨大Gの下にいる事になる
「『晴海』はねー、たとえ核爆弾の爆心地だろうが平然としてられるから!如何なる武器であれそう簡単にはこの子にダメージを与える事なんて出来ないのよ!」
その防御力はエンブレム全てが揃い、真の力を発揮したにもかかわらず、平然としているこの状況からでも分かるだろう
現にそのお蔭でクライブは無事である
しかし――――
「なんでしょう・・・・・・急に眩暈が・・・・・・」
ばたん
あまりの精神的な衝撃に耐え切れずに再びダウンしてしまった







次に目が覚めた時全てを覚えていた自分に泣きたくなった、と彼は後に語る


とりあえず緑竜を捜す事にした








* * *








ゼリス本拠地からは遠く離れた場所

「ん・・・・・・!?」
「あ、気付いた!」
鋼の国以来、目を覚まさないでいた破天荒がついに意識を取り戻した
「此処は・・・・・・!?というかおやびんは!?」
「静かにしなさい!まだ安静にしてないと駄目じゃないの!」
「ゲ、ギョラ公!?なんでいるんだ!?」
「先生、大事な生徒が1人倒れたっていうからずっと看病してたんだから!」
「いや実際に看病してたのは僕達だけど・・・・・・」
少し控えめにライスが言った
魚雷ガールには勿論聞こえていないが
ヘッポコ丸はもう諦めたような顔をしている。これもこれで問題だ
1人ランバダが遠くからどうでもよさそうに見ていた
ちなみに何故彼がいるかといえば、
菊之丞とあの後合流したはいいが魚雷ガールに捕まり、そのまま此処にいる事となったから
うっかり流されてしまった
「アイツら無事かな・・・・・・」











* * *








エネルギーの大放出
それを間近で見ていたビュティ達は思わず身動きがとれなくなった
固唾を飲んで見守っていると、6つの光があちこちへと飛んでいった
しばらく動けないでいたが、ハッと我に返った
そして思い出す。此処にはいないメンバーの事を
「ボーボボ!首領パッチ君!菊之丞さん!クリアちゃん!」










案外菊之丞とクリアはすぐに見つかった
というか無傷だった
爆発の中心に限りなく近いと逆に平気でいられるというが、これがそうなのだろうか
せいぜい埃を被ってるだけだった
軽く払った後にボーボボ達の捜索を手伝う
すると、いた



「危なかった・・・・・・この盾がなければ今頃オレは・・・・・・」
「ど、首領パッチく――ん!?;」
「・・・・・・・・・」
生き埋めになっていた
首領パッチは瓦礫の直撃をモロに受け目を回しながら気絶
ボーボボも充分ボロボロになっていた
首領パッチはすぐに回復したが






「じゃ、オレはもう此処でおいとまするぜ。んじゃーな」
そう言うだけ言うと菊之丞は返事も聞かずにさっさと去って行った
クリアも無言で銀時を促す
死んだ魚のような目に戻っていた彼は気のない声を出してかぶき町へと戻っていった




秋も帰路に着く
そういえば、と今更ながらに思い出した
XANXUSとの一戦で急に現れて去って行った男
名を尋ねたら「ヨミ」と聞こえた気がした
気のせいかもしれないけど
幻聴だったかもしれないけど











* * *







地下から這い出た茶風朗は、まず外の眩しさに目を瞑った
慣らしながら目を開け、完全にそこから離れる
ふと見ると薔薇百合菊之丞らしき人影が見えた
何故此処にいたのか知るよしもない
ひょっとしたら敵かもしれない、と思った茶風朗は身を潜めた
幸いにも彼は気付く事無く行ってしまった
「俺もさっさと立ち去った方がいいよな・・・・・・」
なんとなくだが、厄介事に巻き込まれる気がした
それに焔と泉がまた戦い始めたら洒落にならない・・・気がする
その彼女達は既にこの場から離れているのだが












* * *










「・・・・・・」
口を中途半端に開かせながら凪はぼんやりと地平線を見つめていた
――あの向こうには何があるんだろう
そんな単純な疑問を口にしたのは誰だったか
兄、だった気がする
いくつもあるように見える地平線には、何が
そういえば霞は無事だっただろうか
いや、彼女の事だ。脱出経路くらい確保していただろう
そんな事まで考えている自分がなんだかおかしかった
「何処へ・・・・・・行こうかな・・・・・・」
風の吹くまま、とはいかない
自分は止まっているから
とりあえずは今の自分の家に帰ろうと思った











* * *








「あれ?透は何処だ?」
拓戸が出てきてきょろきょろと辺りを見回す
傍らには曽良がいた
更夜は『歪み』で七海といる。なんでも別件の仕事中だとか
先刻の拓戸の問いには刹那が答えた
「あー。なんでも闇のエンブレムの所有者達と約束があるとか。雷のエンブレム持ってそこに行った」
「ふーん・・・・・・」
「もしかして貴女もエンブレム、持ってません?」
「あ、バレた?別にいいじゃないか。エンブレムが純粋国になくても支障はないんだから」
現に今まで十数年、炎と水のエンブレムは純粋国にはない
ずっと彼女達が持っているのだ
今回はそれに氷と雷が加わっただけの事


「上手くいったのか?」
「おそらくね・・・・・・更夜さんが笑みを浮かべてましたので」
「うーん。それだけじゃいまいちわからん。仕方ない、後日を楽しみにしておこう」










* * *










緑竜であるが、傷は負っていなかったもののぐったりとしていた
何かの風圧で吹っ飛ばされてしまったらしい
無意識に影でガードはしたのだろうが、もやしっ子の彼にはそれでも駄目だった
彼の意識が浮上したちょうどその時、透の姿が目に入った





次元移動ドアであるが、舞が『晴海』の中から持ち出してきた
というかそれ以外の荷物も全て
『晴海』自体は丁重に断った
あんなものを持って帰りたくはない
というか入るのだろうか
大きさからして無理な気がするが、あのGは不可能を可能にしそうだ
ちなみに緑竜はあれをまともに見てしまったため、再び気絶してその間の記憶を失った









「じゃあ、やるよ!」


バチィィィィィィィィッ!!





眩い閃光
飛び散る火花
迸る稲妻
それが全てドアに凝縮されていくのがわかった
エンブレムの力と、おそらく透自身の力も混じっているだろうそれ
ここまであれば―――大丈夫だろう
問題はドアの耐久性だが、それに関しては自信がある














全てが収まった
ちゃんと立っている次元移動ドア。但しバチバチと電流が走っている
今触ったら確実に感電するだろう
わかりやすくて助かる
「これでいい筈だよ」
「感謝します透殿。さて、オープンザドア」

ガチャリ


緑竜は影でドアを開けた
賢明な判断だ
ドアの向こうには見知った、けれど懐かしい光景が見えた
「繋がりましたね」
「ああ、次元も安定している。エネルギーもバッチリだ」
「よかったねー。はい、荷物」
クライブはさっと周りを見渡し、『晴海』がいない事を確認した
「信用ないなー」
「・・・・・・む?どうした?」
「いえなんでも」
緑竜に言っても通じない。『晴海』に関する記憶は全て抜け落ちている
2人は礼を言ってから、ドアをくぐった














〜 〜 〜 〜 〜








感覚では2年振りのエルディーン家の地下室
出て行った時と全く変わっていなかった
日付も変わってないし、時間もそんなに経っていない
「まー、次元移動ですからな。結びつける位置を変えていませんから」
緑竜はこう言った
時間の調節もちゃんと考えていたらしい
流石にこちらの世界で2年後に帰る訳には行かないし
というかそんな間抜けな真似はしない
辺りを見回すと壊れた先代の次元移動ドアがあった
液体が降りかかっている。誤って飲んでしまったあの液体だ
しかしこんなものがかかっただけで壊れるような代物ではない筈









―――ふと、悪寒を感じた
そういえば今此処にはこの家の主がいるハズ
先程まで共に別次元にいた、彼が
「そうそう思い出しましたよ緑竜さん・・・・・・」
おそるおそる振り返るとそこには銃を持って微笑んでいるクライブの姿
賭けてもいい。心の底は氷河期だ
その中途半端に吊り上げられた口元がとても怖い
超絶サディスターだ
「感覚では2年前ですが・・・・・・まぁ、これは無理矢理連れられた用のものでして・・・・・・」
ストレートに言って欲しい
後退さろうとしたが、固まって動けない
さながら蛇に睨まれた蛙状態


ジャキン



ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ―――――ッ!!






無言の笑みのまま、クライブの手により裁縫針が乱射された



「ギャ――――――ヌス!!!!」


「今回は特別大サービスでこれもオマケとしてつけてあげますよ!!」
カチカチとクライブは眼鏡の摘みを弄り始める
目標を設定し、ピントを合わせた

そして両方のレンズから緑竜に向かってレーザーが照射された




「ノギャ―――――――!!!」


「ア―――ッハッハッハッハッハッハッハッハーッ!!」



ぱったり




狂ったように笑う彼の声が緑竜に届くことはなく
その前に意識を失い倒れていた





それを見届けたクライブは地下から上がり、自室にてこれまでの事を記録していた
それが終わるとばったりと倒れ、三日三晩意識を取り戻さなかったという
おそらく旅の疲れがここで一気に出たのだろう
ちなみに緑竜は一週間何処かの淵を彷徨っていたという
帰ってきてからはいつもの通りに戻ったが













Next









**********************
色々詰め込みました。次で終わる予定です。
破天荒の容態も回復。ギリギリで。
エンブレムはそんな大した物じゃない。ただの余剰物なんです。
純粋国になくてもいいんですよ、だから。
『晴海』は今の所着いてきていません。今は。
クライブさんはあれです。肉体的&精神的疲労がピークに達し軽く壊れてしまったと(待)

*A・Yさん
物体運動活性化は簡単に言ってしまえば、物質の気体への転換。
原子移動を活発化させ、ばらばらにして気体にしてしまおうというもの。
対極に当たる物体運動停止は、物質の固体への転換。
体液も凍らせて(停止させて)いますのでご心配なく(!?)
元々そういうキャラ>霞
目的なんて単純なものです。所詮
脱出してませんが上の理由により無事でした>クライブ氏


でも一番壊れてるのは作者ですね(ぁ
だってこういうのをアヒャヒャ言いながら書いてるし(爆)

[9200]
A・Y - 2007年03月18日 (日) 20時25分

各エピローグですね。
ディサは終わってから見るタイプ。作者が云うのもなんだけどこういう傍観キャラはたまにムカツキます^^

クライブさん……うん、まあ、助かったね。
形はともあれ、無事でなにより。つーか晴海って凄いなぁ。
緑竜さんと合流して、元の世界に帰れた。
帰ったら早速血の池が出来ましたね。まあ驚くくらいでしょうな、へいげんさんとか涼司さんが。

破天荒さんもなんとか目覚めましたね。良かったよかった。
あれ?wwランバダちゃんの出番これだけ?ww
ボーボボも脱出してなかったのね……;まあ、不死身の盾があったから(酷)無事だったけれど。

思いっきり厄介事に巻き込まれてたんですよ。>茶風朗
彼のことだから、ちゃっかり鋼のエンブレムを貰ってますけど。
凪さんも結局は止まったままか……お兄さんのことあるからね。

「ヨミ」……ww
あーそうってことでw

ではでは。



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