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生長の家教団、再興への道

生長の家教団の目的はなんでしょうか。
立教の精神に立ち返り、生長の家教団創始者 谷口雅春先生に中心帰一しよう。
生長の家に基本である創始者 谷口雅春先生の教えを学びましょう。

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生長の家教団の変質への一過程 「谷口雅春先生を学ぶ会」ホームページより転載 (52)
日時:2012年09月24日 (月) 11時44分
名前:HONNE

宗教法人「生長の家」(国際本部)の“ブラジルにおける「谷口雅春先生 を学ぶ会」の講演について”の見解 に対する〈私の反論〉(平成24年9月23日)

「谷口雅春先生を学ぶ会」副代表 前原幸博


平成24年9月21日付けで、生長の家教団のホームページに次のような見解が掲載されています。逐条毎に、私なりの「反論」を述べさせていただきます。


〉平成24年9月21日

ブラジルにおける「谷口雅春先生を学ぶ会」の講演について
                  宗教法人「生長の家」(国際本部)

2012年8月24日、ブラジルのサンパウロにおいて、宗教法人「生長の家」(国際本部)を公然と批判する「谷口雅春先生を学ぶ会」(代表 中島省治=元日本教文社社長)による講演会がありました。講師は、前原幸博氏(同会副代表)及び久保文剛氏(公益財団法人生長の家社会事業団)で、インターネット上のYouTubeに両氏の講演内容がアップロードされています。しかし、その講演では、下記のように事実と異なることが話されています。

1. 前原氏は、生長の家が分裂するから「私なりにやってきたんです。……一所懸命私たちなりに雅宣先生に言ってきました」などと言っていますが、前原氏も久保氏も谷口雅宣先生と個人的に話をしたという事実は一度もありませんし、手紙など文書による意見具申もないと認識しています。

〈私の反論〉

 谷口雅宣先生の独裁体制を食い止めるために、私なりに戦ってきたことをここに明らかにさせていただきます。
 話は、平成12年5月2日に遡ります。
 私は、山形教区教化部長として、全国大会終了後、評議員会に臨んでおりました。
 それは、新しい理事を選出する会議でした。谷口雅宣先生が、自分の意向に添った理事を候補として挙げてきたので、こんな依怙贔屓の人事がまかり通ってたまるかと、私は当然、反対票を投じました。そう思った教化部長は多かったようで、谷口雅宣先生の意中の人物の殆どが落選しました。この時点では、まだ谷口雅宣先生の勝手にはさせないぞという気風が教化部長間に生き生きと残っていました。
 しかし、これに怒った(?)谷口雅宣先生は、自らの意向がストレートに反映する機構改編、つまり「教規改正」を持ち出してきました。それが企図していたものとは?自分に反対する理事が参加する「理事会」と自分に反対する教化部長が参加する「拡大最高首脳者会」、これを潰すことにありました。具体的には、理事長、理事の権限の大部分を取り上げ、代りに参議長、参議を谷口雅宣先生の意のままに任命できるようにし、それを「最高首脳者会」(改正前の名称をそのまま使用)とし、そこを生長の家の意思決定機関としたのです。しかも、教化部長が参加する「拡大最高首脳者会」を骨抜きにするため、教化部長の任免の決定を、拡大最高首悩者会から、谷口雅宣先生の意のままに動く最高首脳者会に委任したのです。これが通れば、すべての教団内の機構に谷口雅宣先生の直接的影響力が行き渡り、それに反対を唱える理事及び教化部長は徹底的に排除され、イエスマンのみを本部の役職者とすることが可能となってしまいます。
 まさしく、これは谷口雅宣先生の独裁体制のための「教規改正」に他なりませんでした。
 平成13年11月20日、総本山において生長の家拡大最高首脳者会(宗教上の最高決議機関)に、「理事長権限の集中排除」等を理由にして、この「教規」の抜本的改正が提案されました。私はその場で、この改正案に反対する旨を谷口雅宣先生の面前で述べました。谷口雅宣先生に権力が集中する「改正案」は、現在の国法である宗教法人法の「聖俗分離」の考え方に反する。もし、谷口雅宣先生が「法の華三法行」のような不祥事で法律に触れるようなことがあれば、聖なる存在たる総裁・副総裁という立場を法的に護れない、結果として教団は危殆に瀕する。そこまでのこと、万が一のことを考えて「権力の集中」は避けるべきだ、このような趣旨の反対意見を述べました。
 他にも相次いで反対意見があり、その結果、表決は「教規改正」に「賛成」が約1/4、「継続審議」(事実上の反対)が約3/4となりました。
 この結果に対して、またもや怒った(?)谷口雅宣先生は報復人事を敢行します。すなわち、平成14年1月の教化部長の定期異動において、先の拡大最高首脳者会で「教規改正」に反対や慎重論を主張した教化部長の多くを更迭したのです。即ち「理事を選出できる評議員の資格と拡大最高首脳者会の構成員資格を持つ」教化部長職から追い出し、70歳停年を過ぎた大方の教化部長には嘱託を延長せずに退職させ、他の教化部長は地方各地等に更迭しました。この人事異動は他の教化部長に対する暗黙の恫喝でもありました。私のことでいえば、教化部長をわずか1期3年でお役ご免となり、総本山への転出命令を受けることになりました。
 継続審議となった「教規改正」問題は、平成14年1月22日、生長の家本部で開かれた拡大最高首脳者会に再度提案され、遂に可決されました。先の報復人事発表で、再度の「教規改正」案反対は最早できない…そんな心理状態に追い込んだ上で、さらに反対派と目される教化部長達を被告席を連想させる会場の一角に押し込める配置を行い、しかも念には念を入れて、1人3分の発言時間に制限した上での可決成立でありました。
 今、思えば、この「教規改正」の戦いこそは、谷口雅宣先生の独裁体制を支持するか、否かの剣が峰であったように思います。
 残念ながら、私はその戦いに敗れました。そして、その結果として、今日の如き教団の有様を呈するにいたったわけであります。
「手紙など文書による意見具申」以上に、私は、このように公の場で、面前と谷口雅宣先生に異を唱えたことを私なりの「抵抗」であり「戦い」であったと今でも自負しております。確かに、あの時には負けはしましたが、いまは所を替えて「谷口雅春先生を学ぶ会」という場で、新たな「戦い」に挑んでおります。
 このように、私は、「手紙など文書による意見具申」ではなくして、直接、谷口雅宣先生の面前で意見具申をさせていただきました。
 これでも、私は「事実と異なる」ことを述べたということになるのでしょうか…?
 教団側からの再度の回答を求めます。


2.谷口雅春先生のご生前のご講話ビデオについて

前原氏は、「(谷口雅春先生の)ご講話のビデオが一切見られなくなった」と言っていますが、これは事実無根です。もともと谷口雅春先生のご講話の映像は少ないのですが、当法人の出版物を頒布している財団法人世界聖典普及協会の2012年版の製品カタログには、「夫婦愛の正しいあり方」と「テレビ人生読本」が掲載されており、入手可能です。

〈私の反論〉

 私がここで言っていることは、それまで団体参拝練成会で視聴できていた、谷口雅春先生、谷口輝子先生のご講話ビデオがなぜなくなったのかということなのです。
 谷口雅春先生、谷口輝子先生はご生前、総本山の練成会等で毎回、ご指導下さっていましたので、「谷口雅春先生のご講話の映像は少ない」というのは何の根拠をもって言うのか、理解に苦しみます。そのビデオは、総本山に今も保管されているはずです。
 なぜ、団参等で、それが視聴できなくなってしまったのでしょうか…?
 それに対する明解なるご回答を、ぜひ、お願いします。


3.谷口雅春先生の未発表原稿について

前原氏は、谷口雅春先生の未発表原稿が出版されていないと述べています。しかし、当法人には谷口雅春先生の未発表原稿はありません。また、当法人では谷口雅春先生の未発表原稿の存在を把握していません。

〈私の反論〉

 私は、未発表原稿の有無の話をしているのではありません。谷口雅春先生が『神誌』にお書きになられたお原稿、本になっていないお原稿がまだまだたくさんあるでしょう、ということを申し上げているのです。また、2.でも申し述べましたように、谷口雅春先生のご生前のご講話ビデオだってあります。それを筆録したりなどして、『新刊書』を発刊することは充分に可能であると申し上げているのです。
 現に、理事会でも、それが可能だと考えたからこそ、谷口雅春先生がお亡くなりになったあとも、毎年、『新刊書』を出版することを決議したのではありませんか!
 これを見ても、『新刊書』を出す道は充分に可能であったということでしょう…?
 たとえば、『明窓浄机』だって、出そうと思えば出せるはずではありませんか…?
 結局、谷口雅春先生の『新刊書』を本気で出版しようという思いがないから、「当法人では谷口雅春先生の未発表原稿の存在を把握していません」などという愚にも付かない言い訳が出てくるのです。


4. 谷口雅春先生ご昇天後の新刊書の出版について

前原氏は、「新刊書を毎年2,3冊出すということが理事会の決定でいったん決まっていたんですが、一切出ていない」「谷口雅宣先生が、(新刊書)を無くしたい、無くしたいというふうに動いてくる」と述べています。また、久保氏は、「雅宣先生は、谷口雅春先生の大事なご本を次から次に発行を禁止しています。」と語っていますが、これらは、いずれも虚偽の発言であり、事実ではありません。
ご昇天後の谷口雅春先生の著作物の発行原則について、1986年3月5日及び1987年6月2日の当法人理事会において、「年間2点までとする」ことが決定しました。その後、生長の家の出版物の発行会社である株式会社日本教文社(当時の代表取締役は、中島省治氏)の1992年7月15日の取締役会において、「故谷口雅春先生の新刊の御著書は原則として爾後出版しない」ことが決まり、さらに、1993年1月18日の同社の取締役会において、「日本教文社・書籍出版方針」が決議され、その中に基本的な考え方(書籍出版方針の大枠)として次のことが掲げられています。
 谷口雅春先生の新刊書は、(イ)生長の家は、総裁・副総裁先生の“今”の教えが重要であること、(ロ)著者もしくは著作権者が本来直接行うべき書籍の編成を編集部サイドが行って新刊が延々と発行され続ける矛盾−に鑑み、以後は原則としてこれを発行しないことにする。
 この「日本教文社・書籍出版方針」は、中島省冶・取締役社長(当時)より当法人の黒河内潤・理事長(当時)宛に1993年1月25日付けの報告書として提出され、同年2月9日の当法人理事会に報告されました。

上記の経緯に明らかな通り、総裁・谷口雅宣先生が谷口雅春先生の新刊書を無くすとか、発行禁止にしている等の前原氏及び久保氏による当該発言は、全くの虚言です。両氏は、当時、日本教文社の取締役社長であった「谷口雅春先生を学ぶ会」現代表の中島省治氏に確認されたら良いと思います。

〈私の反論〉

「全くの虚言」とはよくも言ってくれますね。
 では、私が反論するよりも、最後に示されてありますように、中島代表に伺ったがいいということで、現に代表に聞いてまいりました。
 すると、中島代表は、それについては、『谷口雅春先生を学ぶ』誌平成16年1月号に、「副総裁に問う 聖典重版保留の核心を衝く」と題して書いたから、それを見ていただければいい、という返事でありました。
その文章の中に、このような一節があります。

…教団創始者・谷口雅春先生の御本を、法燈継承を自認する者と言えども、ましてや谷口雅春先生の御意思で設立され、文書伝道の聖なる使命をもつ日本教文社が重版停止などできる道理はない。(中略)
「今の教え」なる論拠を中核に、自らの「大東亜戦争侵略説」に反する記述、日本の実相顕現や政治問題−生政連に関わる文章が数ページでもある聖典、さらには三点の『年史』(谷口雅春先生の尊い業績−光明化運動の足跡を巨細に、口絵とともに網羅された本)も同じく重版保留、教えは完全に断絶されている。このままでは生長の家の中核(背骨)は骨抜き、立教の使命・宇宙的スケールは消失てしまう。(中略)
 社長在任中、社≠フ安泰を慮る余り、身を挺して断乎、抵抗し得なかった不明を改めて深く自省し、生長の家立教の重大使命を肝に銘じ、その実相顕現を祈りつつ、認めました。(以上、引用)

 最後の締めの言葉、中島代表がなぜ今、教団と戦っていられるか、思い半ばに過ぎるものがあります。
 そういう思いを受けて、ブラジルの皆様に語ったことを「全くの虚言」と言われたのでは、もはや黙っているわけにはいきません。
 中島代表は、これを認められたとき「関係者に累を及ぼさないよう配慮しつつ」とわざわざ断り書きをいれておられます。
 それでは、まだまだ本当の所は明らかにされない憾みがあるというので、『谷口雅春先生を学ぶ』誌平成16年3月号では、「副総裁に問う 総裁も反対された谷口雅春先生新刊聖典出版停止の経緯」という題で、その背景にある深い闇が白日の下に晒されます。
 それを以下に転載させていただきます。
 これを熟読せられたら、今の教団が如何に谷口雅宣先生の独裁支配の中で、変質を余儀なくされたか、誰しもが納得いくのではないでしょうか…?(以下、転載)

○谷口雅春先生の新刊聖典出版停止は、平成四年七月十五日の日本教文社取締役会において決定された。
 東京渋谷の東急イン会議室で早朝に開かれ、出席者は、代表取締役・中島省治氏(社長)、常務取締役・鈴木卓郎氏(調整部長)、取締役・宮本三男氏(庶務・経理部長)、取締役・永井光延氏(第二編集部長)、取締役・辻信行氏(第一編集部長)、非常勤取締役・谷口雅宣氏(生長の家副総裁)、非常勤取締役・三浦晃太郎氏(生長の家本部理事)、非常勤取締役・磯部和男氏(生長の家本部理事)の八名であった。

 冒頭、磯部和男氏から谷口雅春先生の新刊を今後停ししたいとの提案があった。その理由は以下の通りであった。

@ 現在の生長の家は、会員信徒とそうでない信徒を明確に区別する両輪体制下にある。谷口雅春先生のご文章は両輪体制以前の神誌時代のご文章である。だから誰に読ませるご文章であるか分らないので現在の生長の家には相応しくない。

A 谷口雅春先生はすでに故人であり、ご本人の了承のない著書を第三者が勝手に出版し続けることはおかしい。

B 谷口雅春先生の教えは、現在谷口清超先生、谷口雅宣先生に継承されており、お二人に中心帰一しなければならないから、谷口雅春先生の新刊書を出版する必要はない。

 この発言に対し、日本教文社サイドの取締役から種々反対意見が出され議論が紛糾した。中島省治社長は事態の収拾を図るため、生長の家総裁・谷口清超先生にお伺いしてから決定してはどうかと発言した。しかし、谷口雅宣副総裁は「その必要はない」とそれを制し、ただちに決を取るよう命令に近い提案を行った。この鶴の一声の結果、磯部和男氏の提案が可決された。

 この経緯から分るように、この決定は、谷口雅春先生の著作権継承者である谷口清超総裁、谷口恵美子白鳩会総裁に何らの事前のご承認もなかった。そして生長の家理事長も知らず、ただ谷口雅宣氏と磯部和男氏、三浦晃太郎氏らの強要による日本教文社取締役会単独の決定であったことが分る。

 この決定を知った生長の家理事長黒河内潤氏は、十九日後の八月三日、中島省治社長に、谷口雅春先生の新刊聖典出版停止の決定についての報告書を提出してほしいと要請した。これを受けて日本教文社は、八月五日付で、取締役会での磯部和男氏の提案理由とまったく同じ趣旨の報告書を作成し、生長の家理事長黒河内潤氏に提出した。

 この報告書に対し、平成四年八月七日付で、黒河内潤生長の家理事長名で中島省治社長宛「谷口雅春先生の新刊書発刊の方針について」と題する文書が届けられた。以下全文を引用する。

「平成四年八月五日付にて報告された『平成四年七月十五目の取締役会における決定』を拝見しましたが、下記の点に疑義がありますのでお尋ねします。文書にての御回答をお願い致します。

              記

T 貴報告において、谷口雅春先生の新刊書を発刊しない理由として挙げている「(イ)両軸体制以前の会員・未会員未分化時代のお原稿が元になっていること」について

1  運動の観点から、対象を会員と未会員に分けて出版するという考え方は、あってよいと思います。しかし、“御教えを伝える(学ぶ)聖典”という観点に立てば、会員のみにしか通用しない、或いは未会員のみにしか通用しない真理の書などというものは現実にはあり得ません。

 一ロに未会員と言っても、その中には、“生長の家を全く知らない人”と、“組織の会員ではないが、生長の家には触れている人”とがあり、普及誌の読者の大半は後者に属します。谷口雅春先生のお原稿(又は御講話録音)は、後者のクラスに適したものが多いと思います。また、会員クラスにふさわしい内容のものもあると思います。従って、両軸体制に即した出版となし得るか否かは、編集次第にあると思いますが如何でしょうか。

2  会員・未会員未分化時代の谷口雅春先生のお原稿は不可と言う考え方を妥当とするならば、その考え方は当然既刊書にも及ぶと考えられますが、この点はどう考えているのでしょうか。

U 「(ロ)著者の承認を経ない新刊が延々と発行され続ける矛盾」について

 一般社会においては、相続によって著作権を継承しても、それは単なる財産権の継承にすぎないものでしょう。しかし、谷口清超先生が谷口雅春先生から法燈を継承されたということは、著作権の相続は、即ち、財産権の相続のみならず、著作物の内容についても谷口雅春先生と同一のお立場に立たれたということではないでしょうか。従って、谷口清超先生の御指示あるいは御承認ある新刊を、「著者の承認を経ない新刊」と見ることは誤りであると思います。

V 総裁先生と日本教文社の立場について

 貴社は、昭和九年十一月二十五日、谷口雅春先生によって貴社の前身である株式会社光明思想普及会が設立され、谷口雅春先生の御著書の出版を主軸として成長し、今日に到っていることは御存知の通りです。そして今日は、谷日清超先生が法燈を継承され、貴社の新刊及び重版に対しては、生長の家常任理事会に、その企画を審議せしめ、可否の承認を与えておられます。

 このような立場にある貴社として、取締役会において、いきなり、このような方針変更を決議されたことを遺憾に思います。

以上

 今日の黒河内氏からは考えられないことだが、この文書は明らかに「新刊聖典出版中止」決定に反対する強い意思表示の文書である。この文書に対して、その三日後の八月十日、黒河内潤生長の家理事長宛回答書を中島省治社長名で、中島省治氏みずから黒河内氏を訪ね、直接黒河内氏に手渡した。
 この文書は、先の質問にまったく何も触れず、答えられないとの意思表示が言外に込められていると受けとれる文書であり、ただ取締役会で決定されたことを重ねて伝えるだけのものであった。そして、黒河内氏は中島省治氏に次のように語った。

「谷口清超先生は、自分に『このまま報告書(平成四年八月五日付『谷口雅春先生新刊書出版停止決定』の報告書)を受理すれば、これを了承したことになる。問題や疑問はないのか、もしあれば日本教文杜に問いただす必要がある』とご発言になったので、平成四年八月七日の文書(「谷口雅春先生の新刊書発刊の方針について」)を作成した。そして、この文書を総裁先生にお見せしたところ、『この通りである、僕もサインしようか』と発言された。その上で日本教文社に届けたのである。」

 以上の経緯をもって、谷口清超総裁の明確な反対の意思表示はまったく無視される形で、谷口雅春先生の新刊聖典は出版停止が確定され、実行に移されたのである。
 何という悲しい事実であろうか。創始者谷口雅春先生をこれほど疎んじ、かつ教団最高位の谷口清超総裁をも裏切るという、この驚くべき宗教的大罪。一体、如何なる宗教団体がこのような大罪を犯し得るであろうか。
 以後今日に至るまで谷口雅春先生の新刊書は一つの例外を除きまったく出版されていない。その例外とは、『大聖師御講義『続々甘露の法雨』であるが、この聖典は平成五年に新刊聖典として出版されている。これは谷口清超総裁と当時の副理事長・谷口貴康講師部長の強い働きかけで出版されたものであるが、明らかに谷口雅春先生の単独のご著書であるにもかかわらず、「谷口雅春著」とせず「谷口清超編纂」としたのは、上記決定に対する苦肉の策であったからである。

 この一連の事実経過は何を意味するか。
 明らかに谷口雅春先生に反逆し、生長の家総裁・谷口清超先生の反対を平然と無視する谷口雅宣氏の独断専行であったということである。そして谷口雅宣氏、磯部和男氏、三浦晃太郎氏三氏は事前の共同謀議を経て日本教文社取締役会に臨み、谷口雅宣氏の強権をもって日本教文社を谷口雅春先生新刊聖典出版停止に追い込んだのである。これは極めて狡猾にして陰険な「計画的犯行」であったということである。
 そして、この事実から推して、谷口雅春先生の聖典重版保留問題も、蔡焜燦氏著『台湾人と日本精神』販売中止問題も、「新出版方針」(谷口雅春先生の聖典を出版しないことや愛国的書籍を出版しないことを明記している)の策定、その他の日本教文社を巡る問題もすべて谷口雅宣氏、磯部和男氏、三浦晃太郎氏三氏によって主導されていたことが窺える。いや日本教文社だけでなく、現在の生長の家教団の様々な問題の首謀者が誰であるかがはっきりと浮かび上がってくるのである。

 何が「総裁先生・副総裁先生への中心帰一」か。
 自らは平気で「中心帰一」を無視しておきながら、信徒には徹底的な「総裁先生・副総裁先生への中心帰一」を説く。ここまで生長の家の教えを弄び、谷口雅春先生を、谷口清超先生を、そして信徒を愚弄しているのである。
 そして、こうした策謀を徹底した秘密主義で信徒の眼から覆い隠し、最早隠し切れなくなったら他人(部下)に責任を押し付ける(例えば、聖典重版保留の責任を最早隠し切れなくなった段階で教修会での資料(年表)で当時の日本教文社社長にその責任が押し付けられている。また『台湾人と日本精神』販売中止問題では、取締役会に責任を押し付け自分は責任がないと言っている)。秘密主義、言論弾圧、そして権力で人を動かし、気に入らない人間は左遷し、責任を部下に押し付ける。これは典型的な独裁者の姿ではないか。(以上、転載)

 谷口雅宣先生のこのような姿勢そのものが、今日の教団をおかしくしてしまった元凶とは言えないでしょうか…?
 もし、ここに事実誤認があるというのであれば、ぜひ、再度の見解をお願いいたします。


5.谷口雅春先生の旧著の「新版」の出版について

谷口雅春先生ご昇天後も、旧漢字旧仮名遣いを現代の若者にも読める形式に直した谷口雅春先生の旧著の「新版」は、日本教文社から数多く出され、谷口雅宣先生は生長の家講習会のテキストとして常に使用されてきました。現在も、谷口雅春先生著『新版 光明法語【道の巻】』が講習会では使われています。このようにして、谷口雅春先生のご昇天後、これまで先生のご著書は33種類、合計で696,609冊(2012年8月末現在)頒布されています。また、未発表の原稿のない谷口雅春先生が亡くなられた後に、谷口雅春先生の新刊書が出ないことは当然です。

〈私の反論〉

 谷口雅春先生の旧著の「新版」を出していることをもって、何も、谷口雅春先生“殺し”をしているわけではないという論法のようですが、それならば伺います。
 なぜ、33冊もの『聖典』を絶版にしたままなのですか…?
 本当に谷口雅春先生の「教え」を広めたいというのであれば、『絶版』というのはおかしいのではないでしょうか…?
 しかも、そこに共通するものが、どうも谷口雅春先生の「愛国書」のように受け止められるのは、如何なる理由があってのことでしょうか…?
その疑問に対する明確なる回答をお願いいたします。

 以上、私なりの反論を書かせていただきました。
 この反論についての教団の見解をぜひ掲載していただきますよう、よろしくお願いいたします。これを機に、「真実」が明らかにされることこそが、何よりも大事なことではないかと思うからです。教団側の真摯なる再反論を切に希望いたします。



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