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[1634] セカンドワールド 黒猫 - 2014/05/01(木) 10:13 -

俺は雨に打たれていた。
雷を伴い、何より強風だった。
隣で横たわる猫の姿をした精霊―ヴェリス。
無の精霊。時により情≠持ち属性変化を伴う。要するに無≠ナあり無≠ナないもの。
こんな精霊も珍しいだろう。
さて、この天気の悪い中俺たちは何をしているか―飛ばされたんだ、この意味の分からない世界に。


話は遡る。
俺とコイツが出逢ったのはこの意味の分からない世界に辿り着き、状況を整理していた時のこと。
俺のいた世界では、母親と父親そして俺という3人家族であった。俺は冒険家でよく家を飛び出して魔物相手に剣技を磨いていた。
こんな場所に来たのもその冒険家≠ニいう悪い癖が出たのだろうか?
森に入り、彷徨っていた俺を黒い闇が包み、目が覚めたらここにいた……という話だ。
こんな簡単な話ではよく分からないだろう。
とにかく俺はこの猫の姿をした精霊と大きな木の下で雨宿りをしているという訳だ。
あれから時間が経ったのだろうか?それさえもわからない。
ただこの雨の中で黙っていることもできずヴェリスを起こし肩に乗せ、歩き出す。

「いい加減、初見の男の肩でのんびりするのは辞めてくれないか?」
『ニャーゴッ―ゴロゴロッ。こんなヌカヌカした地面を歩けば足が泥だらけになるだろ―貴様と違って私は素足なのだよ!』
前足を顔に当てゴシゴシ擦りあてながら鳴き声を含め少年にそう話を返す。
『少年よ―』
「俺はフィルだ!フィル・バフェリアス!あの有名なバフェリアス家の跡取り息子だぜ―それがどこの猫の姿してる精霊に馴れ馴れしく……」
『あぁ。それじゃ、フィル―前に魔物だ!』
「うえぇーーーー!」
不意打ちにも聞こえるその言葉に俺は本気をで驚いた。小さなウルフのような魔物が俺の前に姿を現し、飛び出してきたんだ。
「くっ!」
腰に巻いたベルトに掛けた鞘から剣を抜き出し、魔物の牙を跳ね返す。
ギン、と火花を散らし欠けた歯が四方に飛び散る。
「っと、まぁ俺の力を見せてやるよ、黒猫?」
後方に下がり、体勢を立て直したフィルは、右足を軸にし、魔物の懐に飛び込んだ。
「一閃・間合い崩し!」
その懐を思い切り切り込む。渋き上げる血が辺りに飛び散る。小さな体から力が抜けきるようなそんな声を出してウルフは息絶えた。
『中々、やるようだな……。』
ほぉ、と納得するような表情で少年の肩から降りるとこう言い放つ。
『フィル、とやら。私とともに来るか?』




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