アニメ投稿小説掲示板
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登場人物新キャララウル・ラストル 19歳 男性職業:剣士、魔法術士今作品の主人公。右手に刀、左手で銃を構えるウェポンスタイル。攻撃の合間の短唱で行う魔術は連携の場合に多く用いられる。現在では、魔法を刀に乗せる業・ソウルマスターの称号を取得するために修行を繰り返している。海の街≪ブルースカイ≫に住んでいる。レーマ・レストロミカ 18歳 女性職業:治癒術士、剣道術士今作品のヒロイン。魔法術義ができないわけではないが、治癒術が抜群に得意な少女。短期間でマスターした剣道から刀を用いて戦うスタイルが主流。近距離から遠距離までの攻撃スタイルを構えている。 ↑ ギルド名:ブレイブアーツフェリル・スカーレット 16歳 女性職業:魔術師、札術士今作の新たなキャラ神社の末裔の少女。才能を開花し、3歳の時で"邪眼"を取得。邪眼は相手の動きや次の動きを読み取り、対策を練る奥義。札を使うことから、一部から恐怖の16歳少女と呼ばれている。ギルド:ブラックアイ(レッドアイ)ガレラ・モラレス 25歳 男性職業:石魔士今作品の敵メインキャラ。新たに石魔術を使う。数々の石を集め、例えば、エメラルド。それらの石を具現化し、攻撃する。ラーミレス・ユイカ 21歳 女性職業:治癒術士、魔術士、刀魔士新たに追加されるキャラ。刀魔士→刀に魔の力を乗せた攻撃を得意とする。ガレラと共に世界を魔界化するという計画を企てている。謎のキャラクターミアン・マーカレッド 6歳 女性職業:謎※おもに魔術を使う。主人公の行く先に登場する少女。謎に包まれたオーラが辺りを黒く染める。全て謎に包まれたわけではない。前回のキャラクターは、登場するかどうかお悩み中です。
海風が心地よい香りを運んでくる。此処は海に一番近い場所に位置する街。そこに暮らす独りの青年がいた。彼はラウル・ラストルである。珍しい戦闘スキルを備え、右手で刀を用い、左手には銃を構える。彼はこの物語の主人公。ワールドオブセカンド2のもうひとつの別の物語。彼の毎日の習慣は起床後、風で運ばれる海風の心地よい匂いを部屋に入れること。眩しく目を薄めにしてしまうが、カーテンを開く。「今日も晴れているな〜。」そう呟き、俺は海の匂いを楽しむ。何に対してものんびりしていた俺は、性格もマイペースだ。だから、自分の生活のペースが乱れると許せない。俺は此処から旅立ちたくなかったのだ。だが、そうさぜるを得ない状況にあった。騎士団の≪条約第1条・不可侵契約≫。この条約は、この街に何らかの異常が発した場合、発令される。言わば騎士団が住民を避難させ、新たに住む環境を整わせるというもの。この街は至って平和だった。しかし、騎士団の過ちにより、襲撃されたこの≪ブルースカイ≫は、今や壊滅の刻を迎えている。しかし、騎士団はあの美しい観光名所でもあるこの街を撤去させる必要はないと申した。申請書を提出し、もう一度やり直す契約を貰った。俺は今、ただ独り≪ブルースカイ≫にいる。俺が未熟だったあの頃、この街に何があり、どのように襲撃され、破滅を迎えたのだろう。それは今の俺にとって知る権利があるのだろう。俺は知りたいと思った。しかし、そのためには遠く遠くへ旅をする必要があった。自分の住んでいる世界を理解する旅が必要だったのだ。「さて、俺はもう行こうっ。」俺は道具を纏めた。そして、玄関を開けた。今は旅したくないと言っている暇ではない。俺を動かすのは"真実"を知りたいということだった。だが、外の世界には魔物や盗賊やギルドなどがいるという。でもそんなことで躊躇はしたくなかった。俺は、まず≪ブルースカイ≫を離れ、≪メフェカルト≫という街を目指した。
もう海の匂いも届かぬ場所にいた。≪ブルースカイ≫が位置する門を通り抜け、港に置かれた3隻の船が見えなくなるのを俺は寂しく感じていた。だが、これが冒険の始まりなのだろう。俺はひしひしと胸から伝わってくるこの感じをグッと堪えた。そうしながら歩き、俺は故郷との別れを告げる。まるで行くなと言う様に激しく海風が吹く。別れを惜しんでいるのだろうか?―でも、大丈夫、いつかは必ず戻ってくるから。≪ブルースカイ≫から5qほど離れた場所に位置する場所を俺は歩いていた。後ろを決して振り返らず、ひたすら前を見続けている。どうしても振り返ってはいけなかった。もし振り返ればもう戻るしかないと思って。「……いつか必ず、ここへ帰って来たい!そのためにも、俺は……行かなくてはならない。」心にギッシリと誓うと、俺はもう戻らないと一生誓えるような気がした。そんなことを思いながら俺は、寒気をジッと堪えていた。「―冬か。」これで俺が生きてる中では19回目の冬が巡ってきたのだろう。家から持ってきた黒服のコートを羽織り、少しは暖かくなったと思った。このコートは以前、母親から貰った衣服だ。貧困暮らしだった家系が始めて俺にくれた誕生日プレゼント。ずっと何にももらえない時が続いていたが、相当無理をしたのだろう。サイズはブカブカで大人が着用するようなサイズだったが、未来の俺のサイズを考えて買ってくれたのだろう。今でもブカブカだが、少しこのサイズに近づいてきたと実感できる。「…暖かい。」そう呟く。外側は薄く軽い素材で内側はわたがあり、それによって内側から徐々に暖かくなるようになっている。顔を少し赤くして火照りながら俺は歩いていた。そんな中、目の前を横切る影を俺は見逃さなかった。「―誰だっ!?」思わずそう言葉を上げる。人?ではない。魔物か、と武器を構える。俺は右手に刀を左手に銃を構える特殊なスタイルを持ち、戦闘する。これは我流であり、誰にも教わったことのないスタイルだった。「グルルルゥウウウ!」大きく、唸るその声を聞いただけで俺は少し気圧される。だが、刀を構える姿勢は崩さない。(―来い!)と、心の中で準備し、暗示を掛ける。目を瞑り、意識を集中させる。そして、敵の位置を捜索するのだ。「―愁雨斬!」目をかっと開き、俺は魔物を切り刻んだ。その魔物は威嚇動作は上級の魔物並だが、姿形は非常に小さいということで有名な小型系のイノシシだった。だが、少々のレア魔物で、俺はそのイノシシの肉を刀を刻んでポーチにしまった。≪ガオラの肉≫と名づけられたその肉は、鍋にしたり、焼いたりすると非常においしいと評判の料理材料だった。そろそろ着くだろうと疲れた足をゆっくりと動かしながら、歩いていると、目の前に電灯がパァッと灯るのが見えた。時間的に夕方のこの時間は冬のためもう暗くなっている頃だった。と思うと、今辿り着いてよかったと思われる。夜の出歩きは危険とされているのもあるが、魔物にいつ襲われてもおかしくないという実態もあったからだった。俺はまだそれほど強くもなく、万が一のことも考えたらこうして町に入り、宿屋に行き、ふかふかのベッドで休養する必要があった。だが、後には強くもなり、野宿もそうそうしないわけでもないだろう。俺は、そう思いながらも、今は疲れた身体を休ませたいと思うがままに宿屋へと真っ先に足を運んでいた。「……良かった!」宿屋の空室はあと一つしかないという話だったので、早めにチェックしていて良かったと今ホッとしていた。すぐに部屋に案内してもらい、俺は倒れるようにベッドに横たわった。
時計は午前10時を回っていた。それでも俺は目を開けることはなくただ寝ていた。いつもの起床時刻は8時頃。とうに2時間は過ぎていた。寝返りを打ちながら、時折、「う〜ん」と寝息を立てながら有意義に大の字で寝ている。「……ん?」パチッと目を開ける。そこはいつも目が覚める場所とは違う場所。咄嗟に記憶を辿り、「ああっ!」と手を打つ。そういえば俺は旅に出たんだ、と。すべてを知る為の。俺の過去や現在を知る為の旅をすることに誓ったのだと。「……起きるか!」俺は欠伸をしながら、大きく伸びをし、身体を起こす。そして、手探りで服を探し、寒い中でとっとと着替えてしまう。「昨日、風呂入ってなくて気持ち悪いな。宿屋の温泉でも入るか。」と、俺は、昨日真っ先にベッドに向かったことを後悔し始めていた。広い廊下を抜けた後、大広間がある。そこを左に抜けると、大きく男と女と書かれた暖簾が掛かっている。それの"男"と書かれた暖簾を潜り、服を次々と脱いでいく。「…こんな広い風呂は始めてだ!外の露天風呂に行きたいけど、この雪じゃあな〜!」窓から見える景色は一面の銀世界だった。昨日よりも今日が寒いのか。と思うと、ちょっと遣る瀬無い気持ちが起きる。それより俺は先に身体や頭を洗うことに専念しようと、シャワールームに向かう。先に身体をゴシゴシと洗う。その後、頭を濡らし、シャンプーを使って昨日洗ってない分思い切り頭を擦る。すると、何やらふけだろうか?髪から擦れて、落ちてくるその物体に俺は驚いた。これは2回ほどシャンプーをするしかないか。俺は髪をガーっと荒いながら、次にもう一度シャンプー、リンスを使い、頭や身体を綺麗にしたうえで、湯船に遣っていた。「ふぅ〜!」頭にタオルを置き、昭和の風景を彩るような感じで俺は風呂の中で寛いでいた。「若いのに、頭にタオル載せて昭和の風景を思い出すね〜。」「あの頃はこれほど温泉がなくて、今はいい時代になりましたね〜!」昔を思い出すように俺を挟んで会話をしていた二人の老人が俺に話しかけて来た。「まあ、俺も昭和のことは両親から聞いていましたから、あの頃からだと今は快適ですよね?」言葉を伺うように俺は二人の老人に言った。「そう!私は今の時代こそ便利で好きだが、昭和時代に育ったからこそあの時代は良かったと思えるよ!」「そうそう。私らの時は風呂上りに牛乳なんかを飲んで、無邪気に騒いでいたあの頃が懐かしいですな!―ちょうど君くらいには、友達同士で来ていたかな!」ふはは、と笑いながら老人二人は昔の話で盛り上がっていた。俺は、少し二人から距離を置くように、隣の別な風呂に移った。「俺もゆっくりするか。」老人二人のようにゆっくりしたいと俺は思った。あの人達みたいに俺は友達と呼べるものはいない。だが―。「僕、レイラ。君は―?」と、無邪気に俺に話しかけてきた少年がいた。「俺か?俺は、ラウル!ラウル・ラストルだ!」名前を聞くと、大きく頷き、次に発せられた言葉に俺は驚いた。「それじゃ、友達だな!」俺は少し顔を顰めた。名前知ったくらいで友達扱いかよ?ずいぶん馴れ馴れしい奴だな。「…まあ、いいか。―実は俺は今、旅をしているんだ。」「旅?何か憧れるな。ここは僕が生まれ、ずっと住んでいる町―つまり僕はこの町以外町を知らないんだ!」こいつはお笑い種だ。俺は気がついたら笑っていた。「そんなにおかしい?」「……い、いや、悪い!」俺は咄嗟に謝る。「君が旅しているなら僕も同行させてよ。両親いなくて叔母のシュインさんにお世話になるのも何かね。あの人あまり子供好きじゃないから……。」「いいけど。まずはその叔母ってのに聞かないとな―それからだ。ところで町の外は魔物がいるらしい。闘いの心得はあるのか?」「心配しなくても小学校のときから剣道を習っているよ―だから実践こそないけどもう7年ほど続けているから大丈夫だよ。」そう言うと、俺は見かけで判断してはいけないと改めて知った。見掛けは小学生程度に見えたが、実は聞いてみると17歳であると知ったからだ。「その割には身長がないな!ははっ!」「身長は言っちゃダメだよ―失礼だよっ!」その言葉を聞いてまた笑ってしまう。「また笑った。ケッコー気にしているんだよ!」俺から見て約162p程度の身長。俺の身長が178pと高すぎなのだろうか?こいつの身長が150pくらいに見えて仕方がない。「うっ、俺、逆上せそうだわ!先、上がるからよ!大広間で落ち合おうぜ?」「うん。」顔を少し火照らせたように赤くなった顔で俺はフラフラとする身体を庇いながらゆっくりと歩いて行った。服を着替え、新たに用意したシャツにブラウスを羽織り、コートを上から腕を入れずに背中から掛けた。宿屋の個室に戻ると、俺はさっき言ったことを思い出し、急いで大広間に向かった。「お〜す!」声を掛けると、こちらに振り返り、不意に笑顔を見せる。「―それじゃ、僕も荷物を用意したから。」見ると、そこには短剣とその鞘が置かれていた。「君の武器は短剣か?」「うん。それくらいしか振れないから、そういう君の武器はずいぶん重そうな片手剣か!―まあ、そろそろ行こう!」「ああ。」俺は部屋から荷物を持ってくると言い、広間に待たせ、数分で戻ってきた。「それじゃ、行くか!」俺は最初、独りで進めようとしていた足を二人に増やし、これで魔物との戦闘でも少しはこちらが有利になるであろうと考えた。しかし、3匹以上現れた場合のことを考えると、ほかに治癒術や魔法術といった遠距離系の戦闘スタイルの奴を加えたいと思うところだった。