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新キャラ翳啼零 18歳
―およそ千年の昔。京の都を騒がせた大妖怪九尾の狐。その魂はかの名高き陰陽師に調伏され―時を経て瘴気を吸収した殺生石は数多の物を怪へと姿を変え各地で更なる禍をもたらしたと云われる一説では狗神もまたその眷属であると幼い頃から霊感の強い翳啼零 18歳にようやく彼女が出来、最初の初デートであった。だが、喫茶店に入った所、その彼女の背後に霊を見てしまった零は、知らせるか迷う内に顔色を悪くしていた。「どうしたの?」その心配そうに呼ぶ声も震えていた。「幽霊…?が…。」「はっ?」見えない人に取って、それはどう解釈するか。想像通り、果てには帰ってしまった。初彼女との初デートは、初に終わってしまった。―見えるんだから、仕方ねぇだろ。一日が過ぎ、その彼女は以後、口さえ開かない状態であった。(…ったく。事実云ってこうなら…。)そのときだった。「転校生が入る。」「―神楽、です。」神楽と名乗る少女は、まるで霊感があるように俺には見えた。「…いた。」ん?と辺りを確認すると。目線は皆、俺にあった。「あなた霊感ある?」はっ?何故、それを。そこからあれは始まったんだ。 ・・
転校生と名乗った彼女は、俺に霊感があることをしっていた。初めて見る顔―確か、道端ですれ違ったでけ。バイクのような乗り物に乗った彼女は、刀を持っていた。俺は確かに霊感がある。だが、あの短期間で見切れるのか。席を指示され、俺の隣に座ってくる。そして、小声で俺に囁く。「私は、神楽。霊獣・白叡を慕えるある機関の者。―あなたに協力して欲しい。私の目に狂いがなければ…。」
この少女かなり困惑している。かなり深刻に困っているようであった。それなら、男として放って置けない。「……力になるよ。俺で力になれるなら。」「そう!良かったぁ。」俺がそう言うと、安堵したように席に着く。その彼女が所属している機関は、それぞれの場所に存在する霊から庶民を守る。本家に協力し、その活動に加勢する。ただ、自らの命を守る。それが、この機関の掟のようなもの。力を付けるしかないようだ。「あなた何か経験ある?」「経験……って。剣道、くらい。」剣道。なら剣を扱うことができるかもしれない。「なら、この剣を使いなさい。」と、鞘に収められた剣をそのまま渡された。学校で。いや、今渡す場合じゃないだろ。「ああ。」「じゃ、放課後、家に来て。」学校が終わった後、校門の前で、神楽は待っていた。その神楽の後ろに男がいた。―付き合っているのか。「こちら彼氏の剣ちゃん。この人と一緒に今から霊、退治に行くから。」ある公園の跡地…?のような場所で何もいないと思ったのだが、何か姿が見えたようだった。―数多の化物だった。「さあ、行くよ。―喰霊開放・白叡!」そう放ち、背から竜のような姿―白叡が姿を現した。「さあ、戦争の始まりだ。」ビルの屋上からくすくすと聞こえる笑い声がずっと響いていた。
霊気が異常に流れる。その中で俺達は、対峙していた。その対峙している相手は、白叡に良く似た獣を扱っていた。それは、元々俺達が活動している機関にいた証拠であった。「神楽、か。何だ、その忌々しい迷いは。それでは、敵に殺られてしまうぞ。」俯き、その言葉をよく胸に噛み締めた。(…迷い、か。そりゃ、数ヶ月前まで同じ所にいて、それでいきなりこんなことになったから。)「そいつは新顔のようだな。」初めて見るその顔を覗き込むように言った。額に埋まる殺生石が輝きだす。「力が漲る!―一閃・縦斬り!」殺生石から漲るその力は、絶大であった。ぎりぎり剣を盾に防ぐことは出来た。「新顔が、中々やる、ようか……。」黄泉の顔色が変わった。翳啼零は剣道を経験している。それが今回の闘いにやはり役に立った。「それじゃこれならどうだよ!―二閃・縦横斬り!」本当にぎりぎりだった。「ノウマタ・ララバ・タダギリティ・ビティババ・モッケイ!―不翳啼零動明王氷界呪!」ぎりぎり翳啼零が避け、その黄泉の隙の瞬間を見逃さなかった。―避けれるはずだったのだが、避けなかったのだ。黄泉は。「ふっ。ここは退くか。―もう少し、人員を集める必要がある。『五香塊呪』が必要なようだが。」殺生石の力を借りた禁術のようなもの。それを計画しているのだ。このままでも白叡のような獣が多いのに。「白叡!―不界火呪!」退く手際、火傷を負わせることができた。闘いに勝利したわけでは、ないが何とかなった。その後、俺達は神楽の家に免れた。
土宮神楽の家に着いて一息付いていた三人。ただ、この家、女子の家という風格はない。というか、女子が『達磨』を飾るわけがないだろう。それを神楽はいろいろな置物を置いていた。「それで、黄泉の事なんだけれど。」本題に入るのが早かった。「当時は黄泉はここで活動していたんだ。でも、どこから手に入れたか分からない殺生石を額に埋めていて、それから黄泉は―変わってしまった。」殺生石は九尾の狐の魂から飛び散った欠片と言われている。白叡もまたそれを額に埋めているとのことらしい。話を聞くと、黄泉は元々この戦闘部隊・特別省で働いていた。だが、どうにかして殺生石を手に入れ、神楽の父親を殺め、此処を離れた。 ・・元々、神楽に付きっ切りで霊術を教えていた立場にあり―何より姉妹のような存在であった。それが、あるきっかけで全て変わってしまったのである。翳啼零は、刀を磨いていた。話を聞きながら。確かに神楽にとって一番酷な出来事であっただろうと翳啼零は思う。剣輔は神楽の彼氏としてその辛さを受け入れたのであった。この闘いは負けていいものではない。かと言って、出きれば黄泉をこの手で2度も殺めたくはなかったのだ。その会話が丁度終わった後、本家から電話があった。「環境省・超自然災害対策室…室長、峰不死子だ。至急、こちらに来てくれ」深夜の呼び出し。これから寝ようとしていた三人だが、仕方なく行くことになった。この活動に寝ている暇はなかった。いつどの時に超自然災害が起きるかは、分からない。そういえば、黄泉の言っていた封印の解放とは?
黄泉との対峙から三日後の事だった。黄泉の家で三日間宿泊していた。その中で俺達は、大変な事実を知ったのだった。環境省・超自然対策本部のマイケルが家を訪ねてきた。そこで、俺―翳啼零は、一つマイケルさんに質問したのだった。「封印の開放って何なんですか?」「ぶほっ!ごほっごほっ。」出されていた麦茶を口に運び、むせ返り吐く。「それをどこで知った?」「いや、あの神楽から。」そう答えるとマイケルは神楽をチラ見し、すぐに目線をこちらにやった。「RPGなら魔王の復活だろ?」「ぶほっ。―またお前は唐突に変な事を言う。」「えっ?マジ!」軽く驚く。魔王の復活なんてあるのかよ、と。あそれはまず有り得ないだろ。まあ、あの黄泉とか言う奴なら有り得るのだろうか。一度しか会った事はないが、対峙した相手。額に殺生石を嵌めこみ、鋭い眼でこちらをにらんできた少女。追記第一質問 完!
黄泉と殺生石の関係。それが気になった。どうして彼女はそれを手に入れたのだろう。どうして彼女は此処を抜け出したのだろう。どうして彼女は神楽の父君を殺したのだろう。どうしてこの世界の滅亡を願ったのだろう。どうして……。彼女には何が足りなかったのだろうか。俺には、分からない。神楽にも。剣輔さんにも。後継者の問題だろうか。神楽の慕える霊獣は白叡。黄泉の慕える霊獣は獅子王。それぞれ剣に宿る霊獣―後継者として受け継いだもの。その問題からなのだろうか。其れとも、かつて事故で失った声と戦う力をもう一度取り戻したかったのだろうか。それは分からなかった。とにかく黄泉の狙いを阻止しなければならない。そのために俺は―翳啼零は強くなる。「マイケルさん。黄泉にはどんな過去があったのか、教えてもらえますか?」「黄泉はな……。神楽と兄弟みたいな関係だったんだ。それが―それを失った日があったんだ。それは教えられないがな。」隠している過去が黄泉にはあるというとこだった。
黄泉の過去を知った今、もう一度本部を訪ねた。本部には、峰不死子が待っていた。相変わらず化粧が濃く、顔がでかい女性だった。「黄泉の過去を知ったのだな。―さて、そろそろ黄泉も動く頃だろう。大分、期間も経ったしな。」そんな話がされている中、雲行きは怪しかった。部屋を出て、待合室で寛いでいた。すると、雨が降り、雷が鳴っていた。『さあ、いよいよ滅びの時間だ!くくっ。全てが滅ぶぞ!』来たか。翳啼零には予測できていた。「俺は黄泉を止める。殺すわけには行かない。神楽のために……。」俺はやるべきことをやる!殺生石を使うしかないと。俺は心で呟いた。一度終わります。2期的な意味で
♪新キャラ♪錘無 諷(つむなき ふう)宝刀・神叡を宿る剣。殺生石を剣に埋め込んでいる。黄泉の額に殺生石を埋めた本人。神叡人型の霊獣。眼の周りには、殺生石が多大に埋め込めてある。
『来るよ。地の底から滅びが…。』笑い声と共に黄泉が宙から地面に舞い降りる。額の殺生石が光る。紅く紅く血のように。神楽も外の状況をようやく把握した。手には、両手刃の武器を握り締めていた。まだ人間だった頃の黄泉を刺した武器である。その武器には悲しい思い入れがあった。出来るなら殺したくない。元の日常が戻るなら戻したいと願っていた。「神楽、か。思い出は無くしたか…。その武器がある以上は消えていないようだな。あの時のままか。―お前、何故殺生石を持っている。」神楽との会話を飛ばし、翳啼零に話を加えてきた。「父君の形見だ。俺の父は九尾を事前に操る人だったからな。殺生石で感情を抑えるのも可能だ。―黄泉、お前を戻すことが出来る。神楽と出遭った頃の優しいお前にな。」「お前、なぜ私の過去が見える?」不思議そうに近づく黄泉に対して。「俺には昔から人の想いが見えるんだ。まだお前の人としての想いは消えては居ないはずだ。」殺生石を剣に嵌め込んだ翳啼零は、強く剣を握り締めた。「行くぞ、黄泉。お前の過去を取り戻す!そして、お前に殺生石を埋め込んだ相手を殺す。」
黄泉の過去を知り、想いを知る翳啼零。人の想いを知り、全てを見極める能力がある。元々翳啼家は九尾を従える一族であった。その昔、先代の人物が亡くなり、霊力を失った翳啼家の頭領は、九尾の妖力を無くすため言霊を掛けた。それは、妖力を石に込め、その石を四方八方に飛ばしたという訳である。今、受け継ぐ翳啼零は、九尾を操る言霊を知っている。だが、殺生石のある場所が分からない以上は、その目的には到底叶わないのである。「お前の叔父が…この殺生石を…。」黄泉は額の殺生石に手をやり、すっと撫でる。「だから、その九尾の言霊の石は返してもらう。―無影刃!」殺生石を埋め込んだ石はその威力を増して攻撃する。その力に押された黄泉は、気を失った。
気を失った黄泉を連れ出し、家へ戻った。諌山黄泉の記憶を割り出し、いつどのような機会を持って『殺生石』を額に埋めたのかを調べだした。その結果、黄泉は『冥姐』との対峙から殺生石に興味を持ち出したのがきっかけだと知った。その後、事故で声と自由を失った黄泉は、殺したはずの冥から額に殺生石を埋め込まれたのだった。真実を知った土宮神楽は、急に泣き出した。「……取り乱して、ごめん。」必死に涙を拭く神楽はまだ泣き止む気配はなかった。記憶を割り出した翳啼零は、霊気が流れ出していた手を黄泉から離した。殺生石を取り出した者は死んでしまう。それは、殺生石に流れ出した霊気が身体に流れる霊気を失い、死んでしまうのだ。そのために翳啼零は、諌山黄泉に霊気を流しだした。数分後、息を吹き返した黄泉は、先程までの記憶は無くしていた。気が付いた黄泉に神楽は近寄り、そして優しく抱きしめた。元々の環境省・超自然災害対策部に戻り、諌山黄泉は全てをやり直すことに決めたのだった。自分に殺生石を埋め込んだ新犯人を捜そうとして。=追記=翳啼美代 25歳宝刀・木魚を慕える女性。ある所から道を踏み外し、殺生石を胸に埋め込んだ。
九尾の魂である殺生石。それを人が埋めると、幽霊化してしまう。九尾に取り付かれたように人柄が変わる。そして、最後には身体を蝕み、自らを壊す。殺生石の説明を受けた諌山黄泉。すると、悶え苦しむように彼女は頭を抑えた。「何かを思い出しそう。神楽、頭が痛い!」「黄泉!黄泉!しっかりして!?」少し収まったように見えた神楽はそっと抱きしめた。ようやく目が覚めた。それが神楽にとって嬉しかった。そこで神楽の携帯に電話が掛かって来た。出てみると、峰不死子からだった。『私だ。皆、そこにいるか?』「うん。剣ちゃんも、零もいるよ。」電話口の不死子は不思議なことを要求してきた。『そこに黄泉がいるのは分かっている。至急、環境省・超自然対策本部の緊急病棟に連れて行け。―私もすぐ行く。』諌山黄泉がこちらにいることを分かっていた。「悪い、俺が知らせておいた。」「紀ちゃん。一体、何で?」「何でって。重要参考人だからな」いつの間にか神楽の家に居座っていた紀。
神楽の家に乗り込んだ紀を無視した。全く相変わらずこいつはしつこい。そういや、こいつを病棟に連れて行かないと。そう言って立ち上がった剣輔は、先に外に出た。空は青く、清々しい程に暖かかった。さっきまでの天候は嘘のようだった。「さて、行こうぜ。」先に外に出て、待っていた剣輔はそう言った。剣輔は持ちのバイクに乗り、神楽はその後ろに乗る。零は、学校の帰宅途中だったため、自転車を使用していた。バイクより遅くて、所々停まり、剣輔は待っていた。予定時刻よりかなり送れて病院に着いた。「ここか。あれから二回目か。」「そうだね。うちの組員が怪我をしたから。」「そういや、ここ出るんだよな〜。前に殴っちまったよ。―まあ、行こうぜ。」そう言って病院に入る。だが、零は疲れてしまったのか無口で入って行った。「お前達、遅かったな〜(笑)。」先程、無視して置いて行った紀がもうすでにここに来ていた。どうやらタクシーでここへきたみたいだ。
やはり、殺生石は命を蝕んでいた。黄泉の生命力は今、少しの霊気が繋だった。緊急病棟での治療を開始した今、命に別状はない。しかしながら、心配であった。黄泉が寝ているベッドに寄り添う神楽。そこへ、剣輔や零も入って来た。しかし、この病院は霊気があり、悪霊がでる。去年ここに来た時、トイレで見かけた。ったく、これだから病院は……。
元々の環境省・超自然対策部の組員が揃った。この緊急病棟にいた黄泉を合わせて。だが、冥はここを数年前に抜けた人間。自分の意思で殺生石に手を出した。もうこの対策本部から捨てた存在である。(…だが、黄泉は戻ってきたか…)不死子は心の声で呟く。零の霊気で正気を取り戻した黄泉。零にはそう言った特技があるようだった。自販機のある広場にいた不死子は、102号室の病室に入って行った。「ほら。あんた達に飲み物だよ。」渡されたのは、3つ共同じ飲料水だった。「ミントソーダか。」炭酸は嫌いではないが、好きでもない。零は何か、気持ち悪さを覚えた。「……っ!?」気がついた黄泉に、神楽が驚く。「気がついた―先生、呼んでくる。」そう言って出て行った神楽は、廊下を走る。「……神楽……」黄泉は確かにそう呼んだ。だが、神楽はもう行ってしまったのだ。先生と一緒に戻ってきた神楽。「意識が戻ったんですか?」「…………」目を開けて、パチパチ、と動かす。何があったのか今一理解が出来ないようだった。「意識レベル100」※病院的な知識なしの作者です。あくまで適当〜。「人口呼吸器を外して構わないだろう。自然呼吸へ変更。」呼吸法を変えて、点滴を入れ替える。気がついた黄泉に神楽は涙を流した。殺生石を取ったものは今まで受けた傷口が開く。だが、奇跡的に傷は開いていなかった。引き続き、警戒とこの経緯を黄泉から聞きだす事になった。
黄泉から話を聞く事になった俺達。俺達は病室に一時的に集まっていた。そして、黄泉から重要な話を聞いた。それは、ある人物から殺生石を埋められた時、何か聞こえてはいけない声が聞こえたからだった。意識が遠のく中で聞こえたその声。``……神楽を殺せ……そして世界の護法封印を解け……``そんな声が遠のく意識で聞こえてきたのだった。翳啼零は何かを悟ったように顔色を悪くした。「どうしたんだ?零?」心配して剣輔が言うが、何も言わない零。「何か言ったらどうなんだ!」ついには話喧嘩まで始めてしまう程だった。「……今はいえない。言える時が来たら言うから……。」そう言って部屋を出て行ってしまった。一人とぼとぼと歩く零の後姿を眺めていた。その姿が消えるまで―見えなくなるまで。(……もしかしたらそれは―俺のたった一人の身内かもしれないから……)