アニメ投稿小説掲示板
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どうも、前回ENTERバグで♯3が増殖してしまったジンです。前回で自己満足できるような内容だったので続きを書いてみました。もちろん、今回の目標の大半はコトネを絡ませたいというのがメインですが。それでは、原作以外のオリ登場人物の紹介です。ジン 仮C.V杉田智和ワカバタウン出身でコトネやカズナリの先輩である。 ポケモンは大好きだが、過去のある出来事が原因で中々トレーナーを信頼できなくなってしまっている。 テンションの高いコトネにつっこみを入れたり自信が無いカズナリを励ましたりと兄貴肌の持ち主だが、恥かしがりやなのがタマに傷。ただし、ロケット団に容赦が無かったりある特定のイベントは平気等バラつきがある。本来の職業はウツギ博士専属の助手であり、ポケモントレーナーにはならないつもりであったが、ヒノアラシとの帰り道の途中にライトによって研究所のワニノコが奪われた事からこの世に蔓延る心の歪んだ人間を改心させようという目的で旅に出る。(オーキド、ウツギ博士の後押しも少なからず影響している。)容姿はHG、SSの主人公だが、どこかやる気の無い目をしており、余程のピンチを除けば輝くことは無い。迅速の迅(ジン)でありその名の通りスタミナは無いが速い攻撃と判断力が売り。使用ポケモン:バクフーン♂、デンリュウ♂、カイロス♂、ギャラドス♂(赤)、エーフィ♂他ライト 仮C.V緑川光ウツギ研究所が手薄になった際ワニノコを奪い逃走した青年。 それからもタンバシティでニューラを盗んだりと悪行を繰り替えす。強いポケモンを追い求めこの世で一番強くなることを目的にしている。バトルの実力は高く警察もライトを賞金首にする程である。雷斗(ライト)であり雷撃のように荒々しい攻撃が得意で、相手のポケモンにも容赦が無い戦い方をする。容姿はHG、SSのライバルだが、目つきはより鋭くなっている。使用ポケモン:ゴースト♂、アリゲイツ→オーダイル♂、ニューラ♂、コイル♂、ゴルバット♂デンジュ 仮C.V緒方賢一自らが認めた者にブラストバーン、ハイドロカノン、ハードプラントを伝授したがる老人。ジンのバクフーンにブラストバーンを伝授し、さらに助言をする。ケイタ 仮C.V白石稔サトシにポケモンバトルを挑む少年。だが、そのバトルはロケット団、そしてライトに阻まれ思わぬ方向へと進展していく…
ポケットモンスター縮めてポケモン。人々はポケモンと共に生き、生活し、戦ってきた…ポケモンの研究家によりポケモンも次々と明かされその数は増え続ている。しかし、ロケット団を始め自らの野望の為にポケモンを悪用し平和を脅かす物やポケモンハンター等ポケモンを捕獲して商売している者も居る…警察の戦力もそこそこにあり一見ゼロ・サム・ゲームのようだが、幹部等の実力差で劣勢となっていた…そんな悪行に楔を打ち込む為騒乱の場に疾風の如く現れ介入する事で他を圧倒する一人の少年が居た…人、それを銀疾風と呼ぶ。♯1 その名はワザノデンジュ! オタキング見参?俺は憂鬱だった。前の負けた事は気にしちゃいない…報酬も後輩2人が来ているというので寄生すればいい話なのだが…果たしてまともな奴だろうか?「まさか、ロケット団じゃないだろうな…勘弁してくれよ、そういうオチは。」誰聞くとも無しに呟く。俺そろそろお迎えが近いんじゃないか?「ロケット団下っ端の女性の方は少し萌えると思わんか少年。」不意に話しかけられ俺は足を止める…待て待て、今のは聞き間違えだろう。「もう一度聞く、ロケット団下っ端の女性の方は少し萌えると思わんか少年。」そのアロハシャツにウクレレというスタイルのハワイアンなじいさんはそんな事を聞いてきた…これ、笑う所か?「萌えませんよ。 萌えたら負け組みです。」はっきり言ってやったさ。さて、行くか…「ふむ、ならば少年。 お前の萌えとは何じゃ? 是非教えとくれ。」待て待て、何でくいついてくるんだ?負け組みって言ったのになんでまだ萌え引きづってるんだぁ?!「いや、だから人生萌えたら負けって…」「む…できるな。 簡単に自分の弱味である萌えを明かさんか…。」はっきり言おう。 買い被り過ぎだ。「ホレ、ワシについて来い。 お前について知りたいからの。」「嫌だと言ったら?」「飯奢ってやろうか?」俺が金欠で腹を空かしてる事を見抜くとは…超能力者かこの爺様。「寿司でいいなら。」「おっしゃ、決まりじゃな。」どんだけ金持て余してるんだこの爺様は?!それともそんなに俺について知りたいのか?さて、俺が連れて来られた場所はオタメイトシティというそうで、アニメのヒロインの同人誌やフィギュア等が沢山売ってるそうだ。別に欲しくないのだが、こういう所に来ると何か買いたくなるのは俺の悪い所かね?「よ〜し、今日は数量限定お一人様1つの美少女フィギュアの発売日! 此処に後10分で入れるから人を掻き分けてそこまで辿り着け!」無茶言いなさんな。 俺にそんな体力は無いし、金も無い…不可能にも程がある。「これが軍資金じゃ。 多目に渡しとくからお前さんも好きな物を少し買っても良いぞ。」「もしかして昼飯代も…」「安心せい。 それは別じゃ。 ただ終わった後余った分は返してもらうぞ?」子供のお祭りか?というより俺は大丈夫なのだろうか?そんな事をしてるうちにそのブースが開く!皆走り出すので俺もできるだけ全力で走る!「ベトベトン!ヘドロばくだん!」「なんの、スピアー!ダブルニードル!」何やらかしてんだァァァ!と言いたい。 皆ポケモンで妨害し合ってるじゃないか…こんなの反則…「行けぇい! リザードン!全てを焼き払うのじゃあっ!」あっ、あの爺様がやってるなら何か俺もやってもいいかも知れん。とりあえず2体使ってる奴も居るしコレをやってみるか。「バクフーン!えんまく! カイロス!あてみなげでスモークサークル始動だ。」俺の戦法はこうだ。 俺がバクフーンに掴まりながらバクフーンがえんまくを出す。それをカイロスがあてみなげで回転投げをする。結果はもちろん大成功! あの爺様に続いて2番目にフィギュアを買う事ができた。まさかポケモンの技でオタをやる羽目になるとは思わなかったさ。「ムッホホ〜限定ハルカちゃんのフィギュアが2体!最高の収穫じゃ〜♪」此処は安い寿司であり俺も気兼ねせず食えるし、サビ抜きも注文できるから気軽だ。ついでにこの爺様、涼宮ハルカの憂鬱というシリーズのフィギュアが欲しかったとか…なんだかなまったく。「少年は何か買ったか?」「まぁ、此処に来ると買いたくなるというか勧められたらどうしてもというか…」とか言いながら俺はフィギュアを見せる…恥かしいような悲しいような。俺にはもっと他にやる事があったんじゃなか…そういやこの爺様のリザードンの炎技…凄い威力だったな…。」「ほっほ〜つまりお主は巨乳より貧乳好みって事じゃな♪」正直どうでもいい。まぁ、ぽけ☆すたのオタクとツンデレにぽけもん!のギターとカスタネットの主役じゃそう見えるだろう…だが、俺はこれを聞かないといかん!「さっきのリザードンの技…あれ何です?」「ふっ、あの違いが解るとは…そうじゃな。 お前になら伝授してやろう。 このブラストバーンをな!」「ブラスト…バーン…?」「その通り、我が最終奥義ブラストバーン…そなたに伝授しても良い。」正直驚いた…ただのオタじゃなかったのか。「実はあの人の波を超えられる者が現れた時ワシの奥義を伝授する予定だったのじゃ。 おヌシの魂、見せてもらったぞい。」「俺はジンって言います。 あなたは誰…」「ワシはデンジュ。 オタキングのワザノデンジュじゃ!」オタキングって何だァァァ!というのはさておきいきなり最後の試練らしい。バトルフィールドで向き合う俺のバクフーンと爺…デンジュさんのリザードン…一体何をやらかすのやら。「やり方は簡単! ジン、お前さんのバクフーンがワシのリザードンに勝てばOKじゃ!」よく分からんが、あの人が言うならばそうなんだろう…やってやるさ。「バクフーン、えんまくだ!」「リザードン、ちきゅうなげ!」速かった。 リザードンはえんまくが出る前にバクフーンを掴むと空中で大回転し突き落とす…ヤバいぞこれは。「こうかばつぐんならどうだ。 ころがる!」「甘いぞい! きあいだまで吹き飛ばせ!」バクフーンのころがるはパワーもスピードも中々優秀な筈だ…だが、リザードンはそれを上回る勢いのきあいだまで受け止め弾き返した。ダメージがでかくてもう後が無い…なら!「かえんほうしゃフルパワーだっ!」「受けて立つ! ブラストバーン!」互いの炎が交じり合い膨張し爆発する…リザードンはまだまだ余裕で立っているがバクフーンは虫の息だ…だが、ブラストバーンの反動でうごけない…チャンスは今しか無い。だが、体中傷だらけで見るからに痛そうだ…ころがるなんてしたら持たないどころか命にさえ関わるかもしれない。俺はこんな時どうしようもないダメな奴だ…いつもこの言葉で済ましてしまう。 だが、その弱さが俺達の強さだ…だから。「バクフーン、俺はもうどうこう言わん。 お前のやりたい通りにやっとけ。」この発言は運試しだ。トレーナーがポケモンの実力を引き出すという法則を完全無視している訳だしな。だが、思わぬ結果を生み出してくれる…それもこの戦法の力だ。俺はバクフーンをただ見守る…バクフーンは全身から赤いオーラを出し炎をいつもより数倍噴射している…この一撃にかけるようだ。「おおっ、その輝きこそブラストバーン! さぁ、今こそ放て! そしてリザードンは全身全霊を駆け受け止めるのだ!」バクフーンが口を開けると巨大な赤透明な炎が噴射される…バクフーンの首の炎も最大噴射しまるで翼のようになっている…これが俺の…俺達の奇跡という奴だ。その炎はリザードンを巻き込み、バトルフィールドに巨大なクレーターを作ってしまった。つーか、俺もやばい。暑過ぎて頭がくらくらして………俺は頭の冷たい感覚に目を覚ます。此処はポケモンセンターで頭にはタオルが乗っていた…そして隣には置手紙まで置いてある…差出人は書いていないがデンジュさんだろうと本能的に悟った。俺は手紙を読む。「見事、それこそがブラストバーン…お前に教える事はオタ道以外何も無い。 そして、お前のあの時の戦法と同じく例え周りと違っていてもお前はお前の道を突き進むのだ。」俺は思わず恥かしくなった。だが、同時に嬉しくも思った。P.Sというのは適当に読み流し俺は同人誌を買うのには付き合わないようにしようと心に決めた。………♯2へ続く。
俺は気がついた…だが、体は動かない…。どうなってる?何も考えつかないし分からない。ただ、何故か寂しさをひしひしと感じているだけ…今までずっと1人だったからか?いや、それだったら今までとも同じ筈だ。なのに何故…それに此処はどこだ?全体にオーロラのような配色が広がっているだけの空間…まるで現実の物ではないような…。寒い…辛い…重い…俺がこんな目に会う前の記憶を辿ってみた。俺はスイレンタウンでコンテストを観ていたのだが、あるトレーナーのマンムーが言う事を聞かずに暴走。 審査員の席に迫るとなんとなく感づいた俺はポケモンにそんな大罪をさせる事は避けたいと思い居てもいられなくなり飛び出す。だが、マンムーは思ったより早く俺を審査員席ごと押し潰したんだろう…その時の痛みがかすかに残っている…何故かすかなんだ?普通、マンムーの巨体と鉄の台に挟まれたら痛くて堪らない…いや、痛みをあまり感じていないということは既に死…いや、待て待て。このかすかな痛みは何だ?まさか、まだ死んではいないが時間の問題だとでもいうのか?冗談じゃないぞ!と声に出したかったが出ない…むしろ死ぬ事に安堵を感じちまってる…どうしたんだ? この世に疲れたとでも言いたいのか?問いかけても分からない。ライトが言っていた弱い奴というのは心の弱さで俺は心が弱いのだろうか…。暫く時間が過ぎた…。人だけじゃなくポケモンも居ない…。俺は唇を噛み締めようとしたが力が入らない…むしろ抜けていくようだ。どんどん力は抜けて行きこのまま目を閉じれば楽に逝ってしまいそうだ。眠い…だが俺は逆らおうと思う。過去に虐められた時も、弾圧された時も、馬鹿にされた時も逆らった…今の状態は何だろう?鬱…1つの単語が蘇る。確かに俺は鬱病の一歩手前でずっと逆らい戦い続けてきた…それがピークにでもなったのだろうか? 確かに楽しく無かった。今まで嬉しくて笑った事や感動した事は無かった。 あるのは後悔と怒り、恨み、悲しみ、憎悪、孤独なだけだった。行き場の無い俺に道を与えてくれたオーキド博士とウツギ博士…だが、俺にとってその道は苦痛だった…。そういや今まで楽しかった事なんてあったか?思い返してみる。 答えはすぐに出た。「無かった。」まぁ、オタメイトシティでの出来事が唯一新鮮だったか…ついでに限定フィギュアの種類を師匠が間違えてたのは秘密だが。って俺は何馬鹿みたいに1人で喋ってるんだろうな…誰も居ないまま死んでいくというのに…。______________________私、コトネ。ジョウト地方ワカバタウン出身のトレーナーってことね!今回はヒカリンのコンテストが見たくてタケシを見習うカズナリと一緒にシンオウで冒険中ってことね。 今回の私達の物語はカズナリの一言から始まったんだけど…。♯2 消え失せた銀色の魂(前編)「コトネ、ジン先輩から電話きてない?」「う〜ん、全然かかってきてないけど…」そういえばジン君がシンオウに来てから1回しかかかってなかったなぁ…。「そっか、朝スイレンタウンに着いたって連絡が入ったから音沙汰無いんだ。」へぇ〜つまりジン君は私よりカズナリ優先ってことね…でも、音沙汰無いのは少し気になる…。「カズナリ、こっちからかけてみた?」「もちろん。 でも、何回かけても繋がらないんだ…。」そういうことね。まぁ、そうじゃなきゃ相談しないか。「じゃあ、私がかけてみれば…あれ?」出ない…私の脳裏に不安がよぎる…ジン君は昔からお兄ちゃんのような存在で遊んもらった事もあるしなんだか心配になってきた…。「カズナリ!ヒカリン達を呼んで探しましょう!」「うん!………でも、迷惑にならないかな…それにもし断られたら…。」「馬鹿っ!」カズナリはどこか決心が弱い。サトシやヒカリンが断るなんてまず無いってことね!「サトシ!ヒカリン!」「コトネ?どうした?」私はたまたま2人に会い急いで呼び止めた。「実は僕達の先輩がこの街に来てるんだけど行方不明で…」カズナリと私で大体の内容を説明すると2人は頷いてくれた。「オッケー!そういう事なら任せとけ!」「うん、5人で探せばきっとだいじょうぶ! タケシも後で呼ぶから!」こう言ってくれると信じてはいたものの、何か安心しちゃった。「良かったぁ〜。」カズナリもこれで一安心ってことね。溜息なんてついちゃって。作戦は男子ペアと女子ペア。私とカズナリのポケギアで連絡を取ることになったってことね!「じゃあ、何かあったら連絡な!」「オッケー!任せて!」男子ペアはサトシを筆頭に走って行く…「私達も行こ? ヒカリン。」「うん、よ〜し!サトシ達より早く見つけて驚かせよっか?」「あっ、ヒカリンナイスアイデア!」私が不安なのに気づいたのかは知らないけどヒカリンが元気付けてくれた。ありがと。ヒカリン!私達が暫く走っていると私達を前襲ったのとは違うロケット団がコンテスト会場に忍び込もうとしていた…これは見過ごせないってことね!ヒカリンも気づいたらしく私に頷きかける。私達はそっと後を追い聞き耳を立てた。「コサンジ、此処に本当に居るの? 凄く強いトレーナーってのが?」「コサンジじゃない。 コサブロウだ。 あぁ、多くのジムリーダーを倒し、さらにロケット団チョウジ支部の怪電波発生装置を破壊した男が居る筈だ。」私は初耳だった。まさかチョウジタウンにそんな物があるなんて。「ヤマトとコサンジじゃない…こんな所で何してるのかしら?」ヒカリンは顔見知りみたい。ってゆうかさっきあの男の人コサブロウって言ってたような…でも、コサンジの方が呼びやすいってことね。「それは知ってるけど。 何でこんな場所に居るのよ?」「あぁ、ダメなポケモンコーディネーターがマンムーで審査員席に突撃したとき防ごうとして巻き込まれたらしい。」私達は青ざめた。特にヒカリンは加害者なのだから既に放心状態みたいになってる…でも、ジン君は何で気づいて防ごうとしたんだろう?「でも、それだったら死んでるんじゃない?」「いや、奴は運は人一倍無いが、悪運は恐ろしい程あるらしい。 万が一死んでいてもポケモンは使えるだろうしな。」私も心が痛んだ…ジン君が死ぬなんてありえないと思ってたから…いいかげんで、しょっちゅう立ち読みをして甘い物ばっかり食べて恥かしがりやで人と話すのが苦手でポケモンとばかり喋ってた…でも、強くて優しくて強い意志を持っているジン君はお兄さんみたいな存在だった…そんな人が死ぬなんて耐え切れない…私は思わず走り出しそうになったものの、誰かに静止された。「コトネ、気持ちは解るけどもう少し待って。」「何で…ヒカリンは悲しくないの? 大切な人がいなくなっちゃうかもしれないし、ヒカリンだって加害者になっちゃうかもしれないのに…」私は言い過ぎちゃった…ヒカリンは悲しそうに顔を俯ける。「あっ…ごめんね。 少し言い過ぎちゃった…」「ううん、私の方こそ何も言わなくて…でも、コトネ。 今此処であの2人と戦ったら此処崩れそうだし不利じゃないかな?」ヒカリンに言われてハッとした。確かに此処は廊下であり思いっきりバトルしたら崩れそう。 つまりコンテストステージで決着をつけるってことね。「うん、そうだね。 ありがと…ヒカリン。」私がそう言うとヒカリンも頷いてくれた。ロケット団の2人は進んで行く…私とヒカリンはそっとその後を尾行し辿り着いた先にあったのは…………♯3へ続く。
「人はそれぞれの正義を持っているんです。 だから、あなたのアカリちゃんを助けてくれたのも正義ですし、あなたを阻んでしまったトレーナーの人達もアカリちゃんを部外者に攻撃されたくない…っていう正義を持っているんだと思います。」「俺のは正義じゃないさ…ただの義理だよ。」「そんな事無いですよ。 そんなに自分を責めないで…どうしても迷ったらもう何も考えずに走ってしまえばいいと思います。 そうすれば道もシャキーン!って切り開けますから…。」なんだろうかこの感覚は…アサギシティジムリーダーであるミカンとの会話が頭で何度もループしている…だが、その通りだ。俺はこんな所でくたばってはいられない!♯3 消え失せた銀色の魂(後編)俺が起き上がると変な格好をした連中が動揺している…奴らは胸にGの文字の格好悪い制服を着ており髪型はおかっぱだ。さて、そのうち金髪で仮面を付けた男が出るんだろうな?「ターゲットが動き出しただと?! マンムーの攻撃を受けて起き上がるとは化け物か?!」何か頭が月だか猫だかになってる奴が言っている…とりあえず始末するか。俺は次の瞬間ポケモンを全て出し総攻撃を開始する…改号?今日の俺は容赦ねぇから言わん。「うわあっ、モンスターボールが?!」「ポケモンに免じて許してやるからとっとと帰れ! 帰らないならその首を頂くからな。」俺は見せしめにしたっぱのモンスターボールをデンリュウのほうでんで複数破壊する。非道とか言いたいならどうとでも言え。俺はポケモンを傷つけるくらいなら適度に非行にも走るのさ。 特に…怪しい連中相手ならな!「お前達、下がっていろ。 やるなGN-01…此処からは一騎打ちと行こうじゃないか。」せ〜んせ〜俺背中にコーン付けてませんよ〜とかいう冗談はどうでもいい。 昔の人間はこう言った、敵の将を落とせば百勝一喜と…うろ覚えというのはお約束だが。「仕方ない、特別にやってやる。」「ドグロッグ!」「エーフィ!」互いにポケモンを出す。罵られようが呆れられようが俺は相手の相性を突くそういうモンに拘って負けるのは三下のやる事と相場が決まってる。「エーフィ! サイケこうせ…」「ふいうち!」俺は忘れていた。 ドグロッグがふいうちを使える事を…ちなみにマツバさんとの戦いでもふいうちのポケモンにオドシシで挑みシャードーボールも効かないし、こっちもふいうちが怖くて攻撃技ができないというカオスな事態に陥った時がある…ついでにオドシシは現在マサキさんに預けてあるさ。そんな冗談はさておきこうかばつぐんであり一発でノックアウトされてしまう…だが、俺の悪運は伊達なんかじゃないのさ。「デンリュウ! サンダードフィンガー!」これは俺のデンリュウの我流技だ。バイト先の店長の技を見よう見真似で作った訳だが結構強力な技なんだな。デンリュウはじゅうでんし続けた右腕を地面に叩きつけると地面の小石が弾けて周囲に飛び交う。「なっ、貴様…」俺は弱い。 だからこそ知恵を使うのさ。弱い連中は群れると聞くが群れるような仲間もいないしな…俺は1人なのだろうか?背後から騒ぎ声が聞こえるものの気にしない。俺は音も無い夜中の街へと歩みを進めた。だが、ふと考える…こんなのは俺の戦い方じゃない…俺の正義はどこにある?俺には分からなかった。______________________ジョウトに囁かれる噂…強くなるそれだけを追い求める物が居た。他を見下し、どんな業を背負おうとも強ければ構わない、弱きを打ち滅ぼし強きを粛清する物…その赤髪から真紅の破壊者…または木をもかち割るような戦い方から黄金の雷撃とも言われている。「奴も来ていたか…ちょうどいい。 奴を叩きのめしてからジョウトに帰ってやろう。」俺はそう決めるとあの忌々しい死んだような目の奴の背中を見送った…
俺はライト…俺を追う弱いくせに張り合おうとする馬鹿に海に落とされシンオウまで来ちまった。こうなれば此処で強いポケモンを使い、此処の有名なトレーナーを叩き潰してやろう。♯4 弱きを滅する者ジンの野朗の情報は無い…ポケモンセンターにもいない事を考慮すればどこかで武者修行か身を潜めているんだろう。「えっ?じゃあ、ジン先輩居なかったの?」「うん、やっぱり誰かが運び出しちゃったってことね…」奴らは知っている。オーバーオールのような服に白い帽子の奴がワカバタウンのコトネ。 それと、おまけ程度の眼鏡のガキ…確か名前はカズナリだったか。他にもピカチュウを乗せた奴とミニスカの奴とニビジムのジムリーダータん、ケシが居たがまぁそれはいいだろう。 ただ、ジムリーダーを連れてるというのは少し厄介だな。「って事はヒカリとコトネが行った先には壊れた会場しか無かったのか?」「うん、コサンジ達もおかしいと思ってたみたいだからロケット団絡みじゃないと思うけど…」ミニスカの奴によれば既にもぬけの殻だったらしい。 ふん、それでジンがふらふらと街へ向かった訳か。「うぃーっす、おっ!可愛いトレーナーさん。 俺と一緒にお茶しませんか?」白い帽子に黒いジャージの変な奴がコトネとミニスカにナンパしている…ああいう弱い奴を見ると腹が立つ。「うおあっ?! スマン、ごゆっくりぃぃぃ…」何故か奴はグレッグルのどくづきを喰らった。とことん馬鹿な奴め。「まぁ、そうだな。 バトルしようぜバトル! 負けた方がお茶を奢るって事でな!」「よし、そういう事なら相手になるぜ!」馬鹿対馬鹿か。 とんだ茶番だな。まぁ、暇だし見て行ってやるが無様な戦いをしたら俺が乱入し二度とポケモン等できないようにしてやろう。「ピカチュウ、君に決めた!」「キモリ、レッツファイトだ!」ピカチュウとキモリとは…まるでお遊びの戦いだな。 俺には関係なさそうだ。「ピカチュウ、ボルテッカー!」「えっ、何だよそんな技…ああっ、キモリ!」一瞬で決着がついたな、だが、あのピカチュウボルテッカーが使えるとは強いな…あんな奴に使わせるのは勿体無い。とその瞬間メカアームが伸びピカチュウとキモリを捕らえる。「何っ、このメカアームは…」「何っ、このメカアームは…の声を聞き!」「光の速さでやって来た!」「風よ!」「大地よ!」「大空よ!」「天使か悪魔か、その名を呼べば!」「誰もが震える、魅惑の響き!」「ムサシ!」「コジロウ!」「ニャースでニャース!」「時代の主役は、あたし達!」「我ら無敵の!」「ロケット団!」「ソーナンス!」「マネネ!」だらだらと長いロケット団だ。 だが、ピカチュウを奪ったのは好都合だ。奴らがピカチュウとキモリを檻に入れた後すぐに攻撃を開始する。「オーダイル、たきのぼり。」俺のオーダイルが巨大な水の大砲を放つとロケット団のメカに直撃し、奴らは飛んで行く他愛も無いなまだロケット団したっぱの方が強い。「ちょっと、なんで横からオーダイルなんてくるのよー!」「俺も知らねぇよ!」「こんニャの予定に無いニャー!」「「「やなかんじ〜!」」」馬鹿な奴らめ。「サンキュ、お陰でピカチュウも怪我無く済んだぜ。」「何を勘違いしている? 俺はお前を助けたつもりは無い。」「なっ…。」ピカチュウの持ち主は動揺している。単純な熱血馬鹿らしい。「ちょっと、ライト…あんたどういうつもり?」事態を把握しているのはコトネとカズナリだけだろう。「ピカチュウか、こんな弱い奴にはもったいない…俺が強くしてやる。」「なっ、どういう事だ…?」本当に単細胞な奴だ。 此処まで言って分からんとはな。「あいつ、きっとピカチュウを盗む気だわ。」「盗むとは違う、俺はこいつの素質を見込んで俺の手で強くしてやろうとしているだけだ。」コトネの言葉に返してやる。カズナリは怯えている…ふっ、昔あれだけ恐怖心を埋め込んでやったから当然か。「やめろーっ!俺のピカチュウを返せ!」「もうお前たちに用は無い…弱い奴らしく地に這いつくばって**。」俺はその言葉を皮切りに俺はゴルバットで飛んでその場を後にする。もちろん奴らが追ってくる事も想定済みだ。ゴーストでのろいをかけておく事で奴らは苦しむだろう。______________________銀疾風…俺のジョウトでの異名である。そんなモンは今は昔、シンオウではその件で騒がれもしないし、咎められもしない。だが、どこか寂しいのはなんだろうな?そんな事を考えていると予想もしない物が降って来た。「痛たたた…なんなのよあのオーダイル!」「確かあの技はたきのぼりだったよな…。」「そんなもんどうだっていいのニャ!」ロケット団…俺はあの訳分からん幹部の事を思い出す…忌々しいだが、オーダイルだと?「お前ら、そのオーダイルを使ってた奴がどこに居るか答えろ。 答えないならお前らを再起不能にしてやってもいいぞ。」「ちょっ、コジロウ…こいつコード・GN001じゃないの?」「ああ、間違いない。 この死んだテッポウオのような目は間違いなく奴だ。」死んだテッポウオとは失礼な情報だな。だが、そんな事を咎めてる暇は無い。「ポケモンセンターに居たのが最後だったからそこで情報を集めるのニャ!」俺はニャースの言葉を聞けばすぐにポケモンセンターへ向かった。「ライト、お前のその行為…俺の剣で裁いてやるさ。」俺はそう呟く…そうしてポケモンセンターに着いたその先に待っていた物は…?
そうしてポケモンセンターに着いたその先に待っていた物は…とりあえずはいつものポケモンセンター…だったが、赤髪の少年にポケモンを奪われたトレーナーが屯していた。♯6 衝撃の黒歴史!激闘再び…「ジョーイさん、この列は?」「ええ、赤髪の男の子にポケモンを奪われた人達なんだけどジュンサーさんが捜査してもみつからないよよ。」どうやら此処のジュンサーさんもダメらしい。ジュンサーさんは警察の中でも最も低い階級なのだろうか?こういう時は事情聴取がいいとは思うんだが、そういうのはなんとなく恥かしい。という訳で俺はコトネに電話をかける。「もしもし、ただの人間だ。」「そ、その声…!」何驚いてるんだか…まぁ、いいか。「それより聞きたいこ…」「この馬鹿! 何やってんのよ!あたしもカズナリも心配したんだからね!」何だこのカオスな展開?!俺が子供を置いて旅に出た父親みたくなってる。ついでに、俺に好きな奴はいないしそういう付き合いも無い。「ジン君、今どこに…」「コトネ、あれそうじゃないかな?」ふっ、俺を見つけるとはやるなカズナリ!とか、言ってる場合じゃない。コトネの奴がムッとした顔で近づいてくる…とりあえず厄介な事になっちまった…。「ジン君!どこで何してたの!」「コンテスト会場でマンムーの直撃くらってダウンしておりました。」「どうやって助かったの?」「ミカンさんのシャキーンのお陰だ。」「今まで何してたの!」「ギンガ団とかいう連中を巻いて、フラフラしていたであります。」これじゃあ、職務質問だ。というか、コトネの前では何故かひねくれたくなるのはなんでだろうね?「コトネ、それじゃあ埒が明かないし後でゆっくり聞こうよ。 今はそうしてる場合じゃないし。」「うん…悔しいけどそうするわね。」やれやれ、ようやく解放だ。「ところで誰のポケモンが奪われたんだ?」「ああ、俺のピカチュウなんだけど…」「ついでに俺のキモリも持ってかれちまった。」2人の少年が言う…片方マサラタウンのサトシっぽいが…サトシがワカバに来た時から10年経っているからそっくりさんか弟だろう。タケシもタケシの弟だろうし、カスミ…じゃないよなあの娘は。「コトネ、この人?」「そうよ、ヒカリン。 この人があたしにとってお兄ちゃんのような存在のジン君よ。」兄貴だと思うなら君をつけるな。それと、本当に思ってるのか限りなく疑わしいんだがなんでだろうな?「ジン君、こっちがヒカリンで、サトシ、タケシ…それと…誰だっけ?」「ケイタです! よろしくな!」「そうそう。」コトネよ、人の名前忘れるなんて俺と近いレベルまで脳波を落としちまったみたいだな…ってちょっと待てえいっ!「コトネ、サトシにタケシって言ったか?」「そうだけど?」「おかしいだろ。 10年経っても容姿殆ど変わってないぞこの2人」なんたらジェネレーションじゃあるまいし訳が分からん。「10年?俺が旅を始めてからもう10年も経ってるのか?」サトシ…仮はつけなくてもいいか。がそう言う…のだが言いにくいな。「10年経ったのにも関わらずウツギ研究所で見た時と同じなんてありえないだろ。」「確かにそうだが…君の説が正しいと俺達は何歳になるんだ?」「サトシが23歳、タケシが28歳の筈だ。 オーキド博士とウツギ博士に旅立った年齢を聞いたし間違いないだろ。」「なっ…!」まぁ、驚くのも無理は無いだろうな。本来10歳と15歳にそんな年を言われたとしたら俺だって認めたくない。「ジン君、何言ってるの…サトシもタケシも…」「俺はコトネよりも8年早く生まれてる事を忘れるな。」「でも…。」コトネは恋心でも抱いてたのだろうか?はっきり言ってやる。 やめとけ。「もう、ちょっといい? 今は皆でピカチュウ達を助けなきゃいけないんだから今はそんな事言ってる場合じゃないでしょ!」「そうだ! 俺達は早くピカチュウを見つけないと…!」ヒカリが鼓舞し、サトシが呼応する…切り替え早いなこの2人。ところで仲いいみたいだが、カスミについてはどうだったんだろうね?むしろ、カスミと同じくらい喧嘩していそうな感じだが…俺には関係無いだろう。「で、どこに居るのか分かるのか?」「え〜っと…それはまだ…」どうやら収穫無しか。「コトネ、この4人は強いか?」「うん、この…ケイタっていうの以外はかなり強い人揃いってことね!」「うおわっ!」ケイタ、コトネはそういう奴だ。早く慣れとけ。「そうだ、あんたがサトシなら色違いのヨルノズクを持ってた筈だ。 きっとあの馬鹿釣られて寄ってくるぞ。」「いや、俺はシンオウのポケモンで旅したいから連れてないんだ。」本物だとしたら落ちぶれたもんだな。「あんたがタケシならイワークが居るんじゃないのか?」「いや、イワークは家に置いてきた。」始めてのポケモン置いちゃったこの人!悲しい過ぎて笑えない。「コトネ、この2人本当にサトシとタケシか?」「そういうことね!」俺は批判してるんだが、どうしてこいつはこうも笑顔なんだ…?「その…ツ…ツンデレヒカリンは何か持ってないのか?」「ヒ〜カ〜リ〜で〜すぅ〜! ツンデレって何ですか!」なんなんだろうかこの感覚は。なんというか手を出したくなってしまうこの仕草は…いや、待て待て待て。おかしいぞ俺、以前は女子にも興味が無かったというのに…これがオタキング直伝、最終奥義ブラストバーンの代償なのか?「ん?最終奥義…?」「先輩?」「だいじょうぶかもな。」俺は思ったのだ。強い技を空に打ち上げれば来るんじゃないか?そういう訳でコトネ、カズナリ他4名を連れてバトルしても問題無さそうな広い場所まで行く。「他人に手をさらすのは趣味じゃないんだが…」「ジン君! ここまで来たらやるしかないってことね!」やれやれ。 他人事だと思って。「バクフーン! ブラストバーンだ!」そう指示すればバクフーンは爆発の炎を打ち上げる。 これをもうか状態で撃ったら山が消し飛ぶだろうな。 もちろん今回は空中で消滅するから問題は無い。「先輩の事は信じてるけどこんなんでくるのかな…?」「カズナリ、それって内心信用してないの裏返しってことね?」「そ、そうじゃなくて…」やれやれ、相変わらず疲れる。こいつらは昔からこうだ。「バグゥゥ…」はんどうで動けなくなってたバクフーンが攻撃されバクフーンが唸り声を上げる…ってもう来たのか?!「あいつはニューラだ!」サトシの言うとおりあれはタンバのセイジとかいう奴から盗んだニューラらしい。「ふん、今の挨拶代わりだが…あんなのもかわせないとはな。」「お前が出て来ないからハンデをやったのにずいぶんと偉そうだな。」俺はライトの言葉に言い返してやる。「俺のピカチュウを返せ!」「俺のキモリもだ!」サトシとケイタも言う…まぁ、返しちゃくれないだろうけどな。「ふん、ポケモンをロケット団に取られるような奴にそんな資格は無い。」ライトがそう言う…まぁ、そりゃごもっともなんだがお前も言い訳臭いと思うぞ。「お前ら、俺が奴を倒す。 奴が逃げる瞬間を狙って奴に奪われたポケモンを根こそぎ奪い返してくれ。」「でも、先輩…」「カズナリ、俺の戦い方良く見とけ。 ライトがお前にとって恐ろしくても絶対に目を離すな。 離したらマダツボミが渇入れにくるからな。」「は、はい…。」はっきり言おう、勝てる気満々だ。「ふん、後悔する事になるぞ?」「お前がな!」こうして俺達は再び矛を交えた…
「カズナリ、俺の戦い方良く見とけ。 ライトがお前にとって恐ろしくても絶対に目を離すな。 離したらマダツボミが渇入れにくるからな。」「は、はい…。」はっきり言おう、勝てる気満々だ。「ふん、後悔する事になるぞ?」「お前がな!」俺は白い羽織を着ればボールを構える。こうして俺達は再び矛を交えた…はぁ、これで何度目だろうね?♯7 脅威!巨大ラフレシア「審判は俺が…」「やれ、ニューラ!」「なぎ倒せ!カイロス!」ニューラとカイロスが向き合う真も無く攻防を開始する。 俺達に審判なんてあって無いようなもんだからな。「ニューラ、こおりのつぶて!」「カイロス、リベンジ!」カイロスはこおりのつぶてを受ければニューラの隙を狙いリベンジで一閃!一撃で倒した。「チッ…弱いくせによくやりやがる。」「負け惜しみ言ってる暇あったらポケモン返せ。」俺は冷めた返事をしてやる。まぁ、ほぼ本音なんだが。「そういえば、あの羽織って何の意味があるんだ?」「うん、ジン君のあの羽織は状態異常を防ぐ羽織でトレーナーに攻撃されても大丈夫なようにって取り寄せた物。 つまりジン君専用の防具ってことね。」サトシとコトネが話している。ちなみにこの羽織は俺の3種の神機の1つなんだがそれはどうでもいいだろう。「どうせならまとめてかかって来てくれ。 相手にするのが面倒だ。」「ふん、そうだな。 お前なんかに付き合ってる場合じゃない…行け!」奴は俺の言う通り出してきたがそれが迂闊だという事だ。「エーフィ!スターリングインフェルノで閉じ込めてくれ。」そう言えばエーフィはスピードスターをほのおのうずのように回転させながら包み込み残り4匹を包囲する。 エーフィのとくこうは高い、ちょっとやそっとじゃうちやぶれまい。もちろん、ライトも聞きなれない技とスピードスターの使い方に戸惑っている。「綺麗…あれ? ジンってポケモンコーディネーターなの?」「え〜っと…昔はトレーナーだったけど今はどうなんだろ…」「失礼な事言うな。 トレーナーだ!」ポケモンコーディネーターのようなレベルの低い連中と一緒にされたら困る。それだから思わず口を突っ込んじまったのさ。「バクフーン! ふんえん!」スターリングインフェルノで包んだ相手をブラストバーンで熱し、蒸し焼きにする。そこで最後のフィニッシュ。今まで右手にじゅうでんを集中させていたデンリュウが繰り出すかみなりパンチ、サンダードフィンガーでバスケのダンクの如く叩きつける。これが俺の広範囲駆逐奥義八卦炎星拳。多数の敵を相手にするならほぼ相手に死亡フラグを立てる事ができる。ポケモンに免じて威力は3分の1にしてやっただけありがたく思え。「くっ…。 何故だ…何故勝てん。」「いいからポケモン返せ。」「チッ…」ライトは逃げようとする…だが、今回は対策済みだ。 右にサトシとケイタ、左にツンデレヒカリンとコトネ、背後にタケシとケイタ、そして正面に俺が居るから恐らく死角は無い。「さぁ!俺のピカチュウを返せ!」「おうよ!俺のキモリもだ!」「ふん、こんなものでよければくれてやるさ。 だがな、奴の始末もする事になるがな。」そうするとライトは乱暴にピカチュウとキモリをサトシとケイタに投げつける。「ピカチュウ…どうしたんだ?こんなに弱ってるじゃないか! おいお前!ピカチュウに何をした!」「俺のキモリもだ! 何しやがった!」どうやら俺の見た所何者かにすいとられたように衰退している。「ふっ、こいつを倒せば分かる。」ライトが指を弾くと巨大ラフレシアが地面から飛び出してきた…こいつ全長何メートルだ? 18メートルは超えてると思うが。「そのピカチュウは俺の言う事を聞かなかったからこいつの生贄にしてやった。 悔しいか?悔しいならかかって来い!」「待て! そんな言い草…!」サトシが言い返そうとするが、ラフレシアが壁なり何かを噴出する…何の粉か分からん。「しびれごなだ! みんな、逃げろ!」流石はブリーダーといったところか。タケシの言葉で分かれば皆一斉に逃げる。「先輩!何やってるんですか!」「とりあえず逃げとけ。 俺が食い止める。」「何言ってるんですか!皆もう逃げ…」「俺が止めなきゃ街はどうなる? 大丈夫だ、今まで無茶してもどうにかなってきたんだ。」俺は心の中でラフレシアから逃げるのは俺の弱さだと感じた…まったく、倒す理由がわがままとは俺も本当にお迎えが近いのかも知れん。「先輩の気持ちは分かりますけど…」「来るぞ。 俺が引きつけるから隙見て逃げとけ! カイロスはカズナリの援護だ!」「ラフレシア、はなびらのまい!」「各自、俺の指示があるまで独断で自分の身を護れ! カイロスはカズナリと2人分な。」まったく、カズナリが逃げる前にやってくるとは容赦無いな…。向こうが巨大兵器ならこっちは小隊だ。指示を一つづつ出してると対応が遅れる上に俺にまで斬れるはなびらが向かってくるのだ。正直油断できない。俺はそこら辺の木の棒を掴めば花びらに向かって振りできるだけ落とす…と言っても殆ど落とせない訳だが。「こいつは化け物だ…まるで人殺しの兵器だ…」「俺は強いポケモンさえ持てばお前になど負けない…それが兵器だとしても俺は構わない。」歪んでると言うべきか?狂ってると言うべきか?奴は何の為に戦っている?俺に疑問が浮かぶ、その隙にもはなびらのまいは俺らの体を刻もうとする…羽織もそろそろ限界なのか腕から若干の赤い物が出、それが白い羽織を赤く染める…痛ぇな…こいつは。「モウカザル、かえんほうしゃ!」「ヒノアラシ、かえんぐるま!」「グレッグル、どくづき!」背後から3人の声が聞こえはなびらのまいを3匹のポケモンが弾き飛ばす。「だいじょうぶか? 何で逃げないんだよ!」「街が危険になるだろ。 それを食い止めようとしてるに決まってるだろ。」サトシが俺に叱咤し、俺は言い返す。「だったら、あたし達に一言くらい…」「見知らぬ連中を巻き込みたく無かった。 それだけだ。」ツンデレヒカリンの言葉にも冷静に返す。頼むから先に逃げてとけ。「頼むからカズナリ連れて逃げてくれないか? 俺はもう誰かを巻き込んだり巻き込まれたりするトコを見たくないんだよ。」「お前…!」サトシが拳を握り締める…殴る気だろうか?「よそ見をするなぁっ!」ライトがカンに触ったのか俺達に集中狙いしてくる。 俺のポケモンに防御技は無い。俺はどうすりゃいい?「チコリータ、ひかりのかべ!」いきなりコトネが現れチコリータのひかりのかべで俺達を護る。 正直間一髪だったが。「カ〜ズ〜ナ〜リ〜! 何であたし達に連絡入れない上に一緒に戦ってないのよ。」「先輩が手を出すなって…」「ジン君が手を出すなって言う時は一番危ない時なの! だから乱入でもなんでもしないといけないってことね!」「う、うん…。」そうだったのか。コトネ、俺にそんな癖があったなんて俺でも知らんぞ。 まぁ、完全に当たってるから言い返せないけどな。「ジン君も、言ってたでしょ? ただやられるだけは嫌だ。何かしろ抵抗したいって。」「それは人間関係での話なんだけどな。」「だから、あたし達も協力する。 それが仲間…それに少なくとも同じ目的を持ってるってことね。 分かった?」やれやれ…俺の話を聞かないで進めるのはコトネの十八番らしい。「勝手にしてくれ。」「何っ…!」「サトシ、これがジン君なりの感謝ってことね。」感情的になるサトシにコトネがフォローを入れる…何だこの図。「弱い奴らが集まった所で!」ライトが歯軋りをしながら攻撃を強くし、ひかりのかべはもうすぐ砕けそうだ。だが、弱い奴らってのは正直気に食わない。「人のポケモンを奪って、弱いポケモンを見下して…それはお前が弱い人間だからだろ!」「俺は弱い奴が大嫌いだ。 奴らは自分から何もしようとせずただ怯えて見ているだけ…そこのカズナリとかいう奴がいい例だ。」「それは度胸の無さか? カズナリの心は…とっくに強くなってるんだよ! お前がカズナリを語るんじゃねぇ!」俺はいつの間にかいつもより言葉遣いが荒くなっていた…俺はカズナリを馬鹿にされてるのに怒ってるのもあるがライトの強さへのこだわりも同じ境遇だからこそだろう。だからこそ奴は許せない。「俺とバクフーンが至近距離でブラストバーンを撃つ。 それまでの援護頼んだ。」「でも、それって…」「突っ込む!」コトネの不安要素は聞かん。破れかけてるが、羽織もあるしマンムーにぶつかられても平気だったこの体を信じるしかないだろ。 それに俺の悪運はトップクラスだ。「よし!こうなったら皆で援護しまくって、あいつが脱出できるようにしやればいいじゃんか!」「うん、このまま見ている訳にもいかないしそれが一番ってことね!」「で、でも…」「カズナリ、あんたが一番ジン君を信頼してるんでしょ! 躊躇しない!」どうやらやる気になってくれたようだ。これならいけるかもな。「モウカザル!カウンターシールドで弾き飛ばせ!」「ポッチャマ!うずしおで防いで!」「チコリータ! ひかりのかべで護って!」「ウソッキー!アームハンマーでラフレシアの足元をくじくんだ!」「フカマル!ウソッキーと一緒にあなをほるで足場を崩してください!」サトシ、ヒカリ、コトネの護りとタケシとカズナリの足場崩しが効いている…それに俺とバクフーン防がれてはいるが多少残るはなびらのまいでそこらじゅうから血が出ている…もちろんもうかも発動している訳だがこれで決めなきゃ最後だ。「バクフーン、ブラストバーン・メテオ!」バクフーンは全身の力でブラストバーンを放つ!それはラフレシアの花の中心に直撃し燃え上がる…だが、俺も熱い…意識が遠退く…俺は目の前が真っ暗になった。………♯8へ続く。
俺は目の前が真っ暗になった。「ジン君があんなに怒ってるの初めて見た…」「コトネ、あいつは一体…?」これだけ聞こえた…ちょっと待て、俺は化け物扱いか?!これ以上は聞こえなかった。♯α 当たりを引いたらしい。俺は気がつくと空の上に居た。………怖いな。「気がついたかい?」ふと気がつくと俺はカイリューに乗っておりワタルさんも居た。「まぁ、気がつきはしましたけど何なんですか?」ワタルさんはチョウジタウンの怪電波発生装置を一緒に破壊した人だ。「これから君をテストしたい。 いいかな?」何でしょうか? はっきり言って意味が分からない…テストは嫌いなんだが…。「今シンオウでギンガ団が勢いを増してるんだけど、表向きの対処はシロナさんが裏は俺が対処する事になったんだ。 そこで優秀は4人のトレーナーを集める事になったんだけど、四天王は現在アクア団、マグマ団の残党を討伐中で協力できない。 その為君の力が必要なんだ。」ふっ、望む所だと言わせてもらうさ。あの変な格好の連中の足元を掬うチャンスだからな。 ………って事は他に3人集めなきゃならんのか?「まぁ、協力はいいですけど…他に3人集めるんですか?」「まぁね。 そうしたら俺が君ら4人相手にイブキと組んで戦う。 勝てば8個目のバッジゲットとチャンピオンクラスの権限を君達に与え、殿堂入りのマシンに記録してもいいよ。」一見太っ腹だが、それだけ一刻を争うんだろうな。 俺にだってそのくらいは読めるさ。「分かりました。 強い奴ですね…」「そうか、君はそらをとぶを覚えるポケモンがいないんだったな。 それじゃあ、このカイリューを1匹貸そう。 期限は1週間後にりゅうのあなで行うからそのつもりでいてくれよ。」「はい。」そんなこんなで俺は新しい戦いに赴く。世界を作り変えようとするギンガ団…世界をどうしようと俺にはどうでもいい。だが、俺の仲間やポケモンに手を出すなら俺は奴らを潰してやろうじゃないか。「それじゃあ、任せたよ!」ワタルさんはそう言うともう1匹カイリューを出し飛び乗ればどこかに消えていった。さて、実力のある奴らといえばライトとあのサトシらしき人物しか知らない訳だが…どっちも仲間にする気にはなれん。まったく、どうすりゃいいんだか。………NEXTSTAGI
最大のピンチ!「俺、人間と話すの苦手だしなぁ… まったく、やれやれという訳だ。」新しい仲間…「俺でも強くなれる…?」「そうだ、言っておくが君は俺より素質もあるからな。 来るなら来ていいぞ。」再び合間見える疾風と雷撃…そして、和解?「ポケモンと一心同体になれない! それが、お前の敗因だ。 俺がそれを教えてやるから…ついて来たいならくればいい。 ついでにお前の言うドラゴン使いを倒す目的も含めて叶えてやるさ。」「お前…」竜との戦い…「よく来たね! 手加減はしない! 俺とイブキの最強のコンビネーション!見事打ち破ってくれ!」「分かりました…負けるかもしれない…だが、やらんよりはマシだ。」ギンガ団の裏に潜む影…「アカギの研究は順調か…ふふっ、利用されてるとも知らずに…」NEXTSTAGI ポケットモンスターダイヤモンド&パールSECOND 〜絆を駆ける銀色の鼓動〜デンリュウのその手が光って唸るっ!Ж次回から作者名前が迅に変わります。♯5はただのミス歴史なのでスルーでお願いします。