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[ No.5576 ]
布袋様
投稿者：
2022年12月20日 (火) 07時12分 |
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我が家に１番最初に住み着いた居候さんは布袋様である（笑）
今から３５年ほど前、当時妊娠していたわしがお昼寝をしようと思って布団に入ると背中側に木彫りの大黒様のような人？が入って来たのだ（笑）
だれ？ってなもんで
早速、父に電話して
「今、４０〜５０ｃｍ位の恵比寿大黒様のような人が
布団に入って来た」と言うと
あせった父が「お前には嘘はつけんな・・」と言って
「実はお父さんは、お母さんに内緒で布袋様を買ってしまったんだ」と暴露（大笑！）
「お父さん、お母さんには早く言った方がいいよ」・・
こうして父の元に届いた布袋様が実家の床の間に飾られた。
出産してから実家に帰ると「いました！布袋様！」
それがなんと！！！光輝いてるではないですか〜〜〜
（わしにしか分からず）
「この布袋様光ってる〜〜〜すごく嬉しそうだ〜」と
笑っていたのだが、当時２０代ですから、布袋様も大黒様もよくわからんかったのですが
まさしくこの方は恵比寿大黒様ではありませんでした。
その後また札幌に戻ってから
今度は夢を観て
「２月１０日までに布袋様を我が家に連れて来い！」みたいな内容でした。
またしても速攻父に言うと父はお気に入りの布袋様を手放すのが悲しかったみたいですが
ＪＲに乗って２月１０日に我が家にやって来ました。
風呂敷に包まれて（大笑！）・・・
こうして我が家の一員となった布袋様だが
実家の父は性懲りもなく再度また別の布袋様を注文していた（大笑）
「お前に布袋様盗られたからな〜」「盗ってないし！」みたいな〜
だが、その後毎月１５日の神宮後に行く食事会で
３５年間で一度だけ布袋様が食欲がなかった３月１５日・・布袋様の大好きな中華料理だったのに
「わし要らん」と・・・
（お父さん、今日死ぬんだ）・・とピンと来ました。
３月１５日の夜９時に川の字になって布団に入った我が家３人・・・天井に父の顔が・・娘にも見えて
「おじいちゃん、死んだ・・・」と・・
その数分後電話が鳴って、飛び起きて夫Ｊが出ると
母からの父の訃報でした。
父の葬儀、繰り上げ法要など終わって実家に家族で戻ると霊感のない兄が一言・・
「この布袋様の色、変じゃないか？」・・
家族で凝視・・・本当だ・・・
まさに父の癌のあった箇所が全部どす黒くなってました。
母が父のＣＴを見せられた時に画面に布袋様が映った！と言ってたのです。
父が２回目に買った布袋様は父の痛みを取って、父が逝くべきあの世へ連れて行ってくれる役だったのだと思います。
現在も我が家にいる親分の布袋様は、その役を出来る布袋様じゃなかったので
我が家に来たのだと思います。
寒くなると布団の中に入って来た初対面の布袋様を思い出します（笑）
あれから３５年以上経つのにわしは年を取り
あっちもこっちもダメになっていきますが
全く変わらず、いつもふらり〜〜〜といなくなり、
律儀に１２月以外の１０日には戻って来る布袋様（笑）
１２月だけは大宮に行ってるのだと思います（笑）
最近は忙しそうで来てもすぐ帰ってしまいますが
神様の時間の中では、人間の時間って本当にあっという間ですね。
ボヤボヤしてられません。
父は数年しか布袋様と一緒に居れませんでしたが
きっとあの世で布袋様のお仕事のお手伝いをしてると思います。父の時間も止まり、長い時間を過ごすことになったと思いますが
短い人間である時間を悲しみや怒りで過ごすより笑って過ごしたいと思います。
秀吉の辞世の句
「露と落ち 露と消えにし 我が身かな 浪速のことは 夢のまた夢」・・・・ |
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