| タイトル:「凶狼」の再編 |
SF |
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(No.1)
「フェンリルの連中。最近はすっかり景気が良くなったな」
「ああ。以前の零番隊がトウキョウの戦いで打撃を受けて、正規の壱番隊に吸収されてからは、その後釜でCEO直属に置かれている形だからな」
「黒の騎士団の各隊はそれぞれ出身国単位で構成されているが、あそこは違う感じだな」
「ああ。完全に国籍民族を問わない完全な多国籍無国籍編成の形になっている」
「元がユーロピアの外人部隊でここはアジアだからな。新しい連中を入れるとなればそうなるか」
「それだけじゃない。CEOの意図としてはおそらく今後のモデルケースとする事もあるだろうな」
「黒の騎士団全体を部隊レベルでも混成化させていくというわけか」
「まあ。それが出来るのもトップのヴァントレーンにそれだけの器があるからだろうが」
「ただし一番厳しいのがイレブン、いや日本人についてみたいだな」
「そりゃそうだろ。ゼロの時もそうだが、今のCEOは日本人だからな」
「それに例の『預かり』の件もあるしな」
(No.2)
カレン「失礼します」
藤堂「入ってくれ」
藤堂の執務室のドアをノックし、彼の許可が出た事で部屋に入るカレン。
部屋には藤堂と…もう一人いた。既に聞かされてはいたが、彼が…
藤堂「既に会った事はあるだろうが…改めて挨拶といこうか」
古仁科「はい、この度壱番隊副隊長の地位を拝命しました、古仁科諒大尉です。今後宜しくお願いします、紅月カレン特別少佐」
カレン「こちらこそ宜しくね…隊の指揮については半ば丸投げする様な形になるけど」
古仁科「いえいえ、あれだけの凄まじい戦力をフル活用するとしたら、こうなるのはある種自然でしょう」
(No.3)
退出後。
千葉「死んだ朝比奈の後もよろしく頼むぞ」
カレン「はい」
千葉「お前の事をあれこれ言う奴もいるようだが。私は信じているぞ。お前の第一があくまで『日本』がある事に」
カレン「…分かっています」
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| Ryu 2024年06月16日 (日) 06時43分(133) |
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