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タイトル:コードギアス 追憶のエミリオ  MEMORY−8 魔天狼 W  (了) SF

「なぜだ…なぜだ…なぜだああああ!!」

最後の大音声と共に、魔天狼への突進を始めるモルゴース!


それに対し、今度は正面に構えたままで動かない魔天狼。

後ろにマウントされているMVSが伸び、逆手で半分引き出す!


「うおおおお!!」


あと僅かで激突という瞬間!

突如として二機の間近に出現する、黄金発光の機影!!


「アグロヴァル!?」


「え!?」


その両手に持った二本のMVS。そのまま機体を思い切り捻らせるアグロヴァル!!

その一本が魔天楼の構え切られていないMVSを受け止め、もう一本が背中のエナジーウィングを斬る!


「く!?」


それでも撃ち出される魔天狼の四つのスラッシュハーケン!

それが二つずつモルゴースとアグロヴァルに当り、両機を大きく吹っ飛ばす!!


「ああー!?」


「わあーい!!」


そのままウスリー河目掛けて大きく落下する両機!


だが同時にウィングの一方を斬られた魔天狼もその場に墜落を始める!

「…」





その光景に唖然とする、その場、あるいは離れた場所の一同。


「ば、ばかな!?」


「ゼロの翼を斬るなんて…?」


「い、一体なんなの、あのKMF!?」


「メタル・ツングースカ!?」

「ええ。でも問題はむしろあの異常加速と回転速度…あんなのゼロでも耐えられないわよ!!」


「ゼロさん!」


「ゼロ様ー!!」




錐揉みしながら、地表目掛けて落下の魔天狼!



『…スレイやレイアの声も聞こえたような気がした。しかしその時の俺の頭の中にあった言葉は、ただ彼女が発した「なぜだ!?」の一言。そう。それは俺自身の問い。あのルルーシュとの再会よりも遥かに前から、俺はなぜか生き続けてきた。普通ならとっくに死んでもおかしくない環境の中で。それは果たして単なる偶然か。それとも強運とかいう奴か。それとも計り知れない何処かの何者かの作為か。このままジッとしてれば死ねるか。一瞬そうも考えた。そう。それはあくまで一瞬。なぜなら…』



クワッと見開かれる目! 浮かび上がる紋章!!

JIN 2019年09月04日 (水) 23時11分(97)
 


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