タイトル:コードギアス 追憶のエミリオ intermission 留守 |
SF |
サンクトペテルブルグ。
スモーリヌイ修道院跡バーンスタイン家屋敷。
「まったく! あったまくるよなあ! ソフィアの奴! 別にサボってるわけでもねえのに、あれやこれやとガミガミクドクドって!」
「まったく! 自分だって娼婦上がりのくせによお!」
「いやいや。アイツは元々『伯爵家令嬢』だぞ。それに今はしっかり実家と復縁してるっていうし」
「ま。どのみちもうどこにも嫁にはいけねえだろうがよ」
「いやいや。わからねえぞ『貴族』って奴は」
「まあまあ。アイツは今『御主人様』が心配なのさ。だから居ても立っても居られないんじゃねえのか」
「まあ。大事な恋人だもんな」
「恋人!?」
「おいおい。気付かなかったのかよ。御主人様を見るアイツの顔と目。どんなに澄ましてたって恋をしているようにしか見えねえだろうが」
「なるほど。だからせめて自分の兄貴とくっ付けたがってるわけか」
「へえ。そうなのかい」
「漫画だねえ。同性の自分が駄目ならせめて兄弟とくっつけたいって奴か」
「しかしそうなるとミンがうるさそうだな」
「恋敵って奴かい」
「いや。ミンの場合、恋とは違うとは感じなんだよな。要するに。むしろスターとかアイドルに憧れるっていう…」
「ミーハーって奴か」
「そうそう。それそれ」
「そういや。アイツ。男が近づくのにはうるさいが、女にはうるさくないよな」
「ファンが増えるのは嬉しいって奴かい」
「それにしても心配だよな。ミンの奴も」
「ああ。御主人様にもしもの事があれば、もうそのままここには戻って来ない気がするし」
「まあ。どこでも生きていけそうな奴だしな」
「しかしああいう奴がいなくなると本当に寂しくなるな」
「そうそう。とにかく何かやらかしてくれて楽しいし」
「しかし毎朝早くに叩き起こしてくれるのはかなわないよなあ。それもバケツでガンガンって」
「それに全員を集めて準備体操だろ」
「それだけじゃないだろ。この大きな屋敷の周りを十周もランニング」
「それでいて先頭を突っ走るんだもんな」
「それもメイド服のままで」
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JIN 2019年07月12日 (金) 22時18分(86) |
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