タイトル:コードギアス 追憶のエミリオ MEMORY−3 イルクーツク U |
SF |
ザ・バイカル基地。
仮想シミュレーション室。
暗闇の中の椅子の上で絡み合う、二つの影。
(こ、これが新装備の…あ、いけません、アーデル男爵…)
(だってソアラが先にボクのを触ってんじゃん)
(だ、だって…サンクト・ペテルブルクで分かれてから三日も相手を…それに分かれてからミーシャやジョアンにも手を出して…)
(だってー。あのコたちがさー)
(わ、分かってたわよ、そうなるだろうって…なんてヒドイ子…まったくこんな可愛い顔と身体をして、何十人もの赤子のパパだなんて…)
(じゃソアラは、ボクのコいらない?)
(ほ、欲しいわ。ベルみたいな可愛くて賢い子、男でも女でも、い、いえ両方、たくさん欲しい!)
(いいの?)
(べ、ベルは心配しなくていいわ…子供はちゃんと私が一人で育てるからー!)
その時、外からドンドンと叩く音。
その音に気付かない二人。
正確には気付いていても放って置いている一人。
廊下。
「おい! コラ!! 中でナニやってんだ、お前らー!!」
ドンドンと部屋の外から思い切り扉を叩くイースリット。
その後ろから覗き込むようにして、インターホンに言葉を投げるローランス。
「おーい。ソアラ男爵。今夜一晩好きにさせてやるから、いまはちゃんと仕事してくれー。そいつ死なせたくないだろ。君だってー」
「ロル!」
「怒るなよ。リア。それこそ野放しに歩かせたら、そこらの女や男どもがアイツの引っ張り込み合いになるだろが」
「そういう問題じゃない! そもそもなんでアイツの担当を女ばかりに!?」
「じゃあ男にすりゃ良かったのか?」
肩を竦めるローランス。
「うう…」
思い切り歯を軋らせるイースリット。
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JIN 2019年01月01日 (火) 16時35分(31) |
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