タイトル:コードギアス 追憶のエミリオ MEMORY−2 新グリンダ騎士団 V |
SF |
超合集国連合最高評議会議場。
最上部タワー。専用会議室。
入ってくるグリンダ騎士団幹部五人。
そしてそれを迎える顔ぶれの数々。
― 「超合集国連合最高評議会議長」皇神楽耶 ―
― 「黒の騎士団CEO代行」藤堂鏡志郎 ―
― 「クレナイ騎士団長」紅月カレン ―
それら以外も含めた、多くの面々に対する形で、着席する五人。
それを見て口を開く最上座の女性。
「私に話がおありということですが。どのようなお話でしょうか。ジヴォン騎士団長。貴女方に対する超合集国決議はもう出ているはずですが?」
あくまで平然たる姿勢。
それを見て傍らのレオンに囁くソキア。
(どっか似てるね。マリーベル殿下に)
(シ、静かにして)
それに構わず、正面中央の相手に単刀直入な質問を発するオルドリン。
「今回の北ユーラシア介入に関する決議についての存念を直接お伺いしたいためです」
「存念? それは一体どういうことでしょうか?」
なんの事かとばかりに、首を傾げて見せる神楽耶。
「超合集国連合に正式参加していないはずの、今回への北ユーラシアへの介入派遣についてです。しかも北部軍の撤退ではなく、現状維持への協力という意味での」
返答を貰うまでは一歩も引かぬといった感じのオルドリン。
それをしばし直視しつつ、やがてゆっくりと口を開く神楽耶。
「答を貰えねば、このまま引き返しますか?」
「既に決議が出されている今回については従います。しかし次については請け負いかねます」
視線を対面の赤毛の女性に向けるオルドリン。
次はそちらがやれと言わんばかりに。
その視線を受け、ああそうするともとばかりの表情を返すカレン。
その無言の応酬を見比べながら、溜息混じりに会話をつなぐ神楽耶。
「…貴女方の身の証を立てて頂きたいといったら、お怒りになられますか?」
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JIN 2018年10月13日 (土) 21時05分(23) |
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