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タイトル:コードギアス 追憶のエミリオ  PROLOGUE 血の聖夜 U SF

皇暦2018年12月24日。

神聖ブリタニア帝国。首都ペンドラゴン。


皇帝死去の年ということもあり、通例上はは喪中という事で、自粛が貫かれるはずであったが、新皇帝の方針として例年通りの賑いとなっている。

しかし帝国内部は依然として予断を許さない緊張状態が続いており、道行く人々の顔色は依然として険しい。


無理もない。

新皇帝とはいえ、今の時点ではまだ実質的に自称の状況。

その支持勢力は未だペンドラゴンを中心に本国の一部に過ぎず、各地の有力都市には面従腹背の様子見といった、様々な諸勢力が割拠の状態。

また海外では東南アジアには最有力皇子シュナイゼルを軸にシャルル帝の選任したナイトオブラウンズなどの勢力が集結を進め、スペインには悪名高き殲滅皇女マリーベルが大グリンダ騎士団が厳然と盤踞。

また旧ユーロ・ブリタニアが占拠していたロシアを中心とする巨大領域にも多くの亡命貴族が集結し始めており、そちらの方も予断を許さない状況が生まれつつあった。



その中で雑踏の中を紛れるように、王宮方面から走り行く一台の車。

その窓は偏向ガラスであり、中の人間は誰にも見えない。



その車が向う先。

そこにあるのはブリタニアでも最高屈指の名門の一つである、バーンスタイン侯爵家の大邸宅。


バーンスタイン家は、いわゆる「ブリテン以来」と言われる、前王朝の時代から存在して名家であり、現王朝の確立にも大きく寄与したと言われている。

それ以来、帝室と多くの縁組を繰り返し、帝室内部の後継争いの数々にも容喙。時にはナイトオブラウンズをも輩出しているなど、武門的な要素も強い。

前代のシャルル帝の即位後の安定にも大きな役割を果たしたと言われているが、今回のルルーシュの衝撃の即位宣言においても、他の有力貴族の多くが首都ないし国外脱出を図ったのに対し、一早く支持を表明。少なくない数の貴族をルルーシュ支持にまとめ上げるなど、なかなかに多大な功績を上げていた。



やがてその大邸宅の中に入っていく車。

その広大な敷地の中に入り、正面の玄関の前で止まる。


その後部座席のドアが開き、先に立って降り立つ男。

男と呼ぶにはいささか幼さを感じさせるが、少年と呼ぶにはあまりにも剣呑なまでの風圧を感じさせ、身に着けた大柄の濃紺のマントもその印象を強めている。


それに続けて降り立つ白基調の装束の男。

こちらもまたいささか少年めいた雰囲気を残すが、見るからに不敵な目付きと表情を湛え、身の程知らずとばかりの傲慢めいた自信を全身から漂わせている。


それに続いて降り立つ三人目の人物。

そのシルエットからして女性らしいが、全身をゆったりと覆うガウンにつながるフードに隠れた表情は見えない。


そのまま二番目の男を中心に、横一列に並び立つ三人の男女。

その動きは極めて自然で、まるで水が流れるようにも見える。


それに対して邸宅の側から進み出る一人の男。


「ようこそ。お待ちしておりました。皇帝陛下」

JIN 2018年08月10日 (金) 22時51分(2)
 


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