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タイトル:コードギアス 追憶のエミリオ  MEMORY−1 シベリア超特急 X SF

再び中央室。


ごく自然にそれぞれ最後のコーヒーや紅茶を嗜んでいる。

やがてカチャリとカップを置く最上席の男。


「では。そろぞろ始めるか諸卿。思い切り朝食向きでない話をな」


ウイーンという音と共に動き出す椅子。

背もたれが倒れ、脚部が伸び、それぞれを仰向けにする形を取る。

同時に、ゆっくりと薄暗くなる照明。


天井に映し出される様々な地図。

あたかもまるでプラネタリウムのように。


「これが従兄貴の大公閣下から伝えられている現在の最新状況だ。中華連邦の北部軍管区部隊はダマンスキー島を越え、対岸に橋頭堡まで築いているらしい」


「で。こっちの戦力は?」

紅茶のカップを持ったままで質問のイースリット。


「現地には既にマニゴルド指揮の現地私兵軍が集結している。またギベルディの傭兵部隊もノースカスピから先行中。あとはウラジオ方面から協同軍も移動中だそうだ」


「協同軍ねえ。ほんとに役に立つの。あんな現地採用の連中?」


「積極的に戦ってくれとまではいわん。だが戦争には破壊力だけでなく制圧用の数も必要だからな」


「は。案山子でも無いよりはマシって?」


そこで初めて口を挟むアレウス。

「マニゴルドか…」

いかにも苦々しげな口調。

かつて白ロシア戦線で本国の威を借り、例の叛乱事件で力と立場の弱まった自分たちを散々に振り回してくれただけに。


それを察して声を掛けるローランス。

「気持ちは分かるがな。アル。現在で奴の戦力は重要だ。それに奴は計算出来る男だ。ここ以外に生きる場所は何処にも無いというのは分かってるだろう」


「ああ」


「それと。バーラといえばバルテルミーは? あいつは来ないの?」


イースリットの質問に向き直るローランス。

「旧ユーロピア方面への警戒用に残されてるみたいだな。まだモスクワのGCの整備も半ばだそうだし」


「ふうん。それにしても最近は随分と大した金が動いてるみたいねえ。ついこないだまで無い無いとか煩いくらいだったってんのに」


「さあ。まあ金や交渉事については昔から従兄貴任せだからな。先の大公閣下も」


「それにしても。戦力的に言えば、中華の北部軍などマニゴルドに任せれば簡単のはずだろう。我々まで出向く理由は?」


アレウスの問いに答えようとする前に。


「…グリンダ騎士団…」


発せられる第四の声。


その声の主に向けて集中する六つの視線。


そしてその対象の視線の向けられてる先。

天井に展開される地図の一つ。


地図の一つに映し出されている、北大西洋上を移動する一つの光点。


「よく見たな。ジーベン」


拡大される画面。

光点もまた大きく拡大される。


映し出されるシルエット。

そこに様々な補正が加わり、その全容を解明する。


カールレオン級浮遊航空艦。

超合集国連合自己監視兼武装勢力鎮圧特別部隊グリンダ騎士団総旗艦グランベリー。

JIN 2018年09月29日 (土) 13時16分(16)
 


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