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タイトル:試練IF  血の回天事件 A  SF

(No.1)

雛「でも。いかに命令でも、全く手出しをしなくて問題ないの? 後で変な難癖を付けられたりして…」

ウェルナー「大丈夫。いま中華方面で起きている動きに備えるというのも立派な役割ですよ」

トゥーリア「まあ。今は慌てても仕方がないわよ。落ち着いてお茶にでもしましょう」

リン「イエス。マイ・ロード」

雛「…」



(No.2)

ヴェルド「しかしまあ中華方面もにわかにバタついて来たなぁ」

コローレ「ああ、まあここからでは詳細な状況はまだ掴め切れてないが…」

デビー「ウチもそうだが、やっぱり中華もああいうゴタゴタとは無縁じゃあないからなぁ。近年で言うと…」

ヴェルド「確か俺らが生まれるより少し前だったか、クーデター未遂とやらで多くの人間が粛清されたとか。どこまで本当かわからないんだが」

コローレ「その辺りを境に皇帝の傀儡化が進み、大宦官とそれに連なる連中がやりたい放題し始めたんだったか?」

デビー「そんな所だったかな。まあ今は状況が分かりにくい中華の事よりも、間近で行われる新旧ラウンズの対決の方が重要だな」

コローレ「ああ」



(No.3)

ライル「どちらが勝っても我々にとって厄介なのに代わりは無いが…」

ゲイリー「ガーデンズならば我々の首を要求してきそうですな」



(No.4)

マクスタイン「まさか、再びあの騒乱を目の当たりにする事になるとはな」

「確か総督はあの『血の紋章事件』も経験されているのでしたか」

マクスタイン「ああ、まあ別に渦中にいた訳でもなく、当時駆け出しの若手貴族官僚の一人でしかなかったが、当時のインパクトは今でも覚えている」

「当時11人いたラウンズの内9人がルイ大公に付いて離反、でしたか」

マクスタイン「ああ、当時の多くの人間がシャルル皇帝派の敗北は時間の問題だと…そう思っていた、だが」

「当時のナイトオブファイブ、後のマリアンヌ皇妃の活躍でシャルル皇帝派の勝利に終わったのでしたな」

マクスタイン「そして今そのマリアンヌ皇妃の腹から産まれたルルーシュ皇帝が、『血の紋章事件』を制したシャルル皇帝のラウンズを一掃しようとしている、か…」



(No.5)

まさにブリタニア皇位継承のパターンの一つでしょうね。

それを避けるには、やはり事前に前代のラウンズを懐柔するか妥協するかの、イエニチェリ方式しかないわけで。



(No.6)

当時のシャルルがビスマルク、マリアンヌ以外のラウンズについてどう対処していたのか。

ルイ大公の行動が巧みだったのか、それと比較する形でシャルルの方はイマイチ当時のラウンズ達からの支持を得られず離反される結果を招いたのか。

一番ダメなパターンは「計画」に夢中になった結果、そういった諸々の事を疎かにしてしまったという…ある意味後の「息子達」にも通じるやらかしをやったのだろうかと。



あと当時の時期的にレイシェフはシャルル側に残った数少ない騎士候補生、ディアナは年齢(当時10歳以下)を考えたらこの事件には関わってない感じですね。



(No.7)

ビスマルクとマリアンヌは、即位後のシャルルが新規登用したラウンズという感じがしますね。

まあシャルルの事ですから、謀反を起こされるなら、むしろ刷新の機会にちょうどよいという感じだったかもですが。



(No.8)

ゼラート「『血の紋章事件』、か…」

ウェンディ「大佐にとっては、決して無関係な事件では無いですからね」

ゼラート「…ああ、俺の運命が大きく変わる事となった事件だからな」

ウェンディ「今でも、当時の事を思い出す事が?」

ゼラート「いや、もう20年も前の話、それ以降も色々有りすぎて最早『そんな事もあったな』という程度。親の顔も、当時俺が住んでいた場所ももう朧気にしか思い出せないが…」

ウェンディ「それでも完全に忘れる事は出来ない、ですか」



(No.9)

上丹羽「まあ『三つ子の魂は百まで』と言いますしね」

ニコロス「隊長として一番中途半端で大事な時期って事か」

Ryu 2024年06月23日 (日) 18時27分(134)
 


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