タイトル:コードギアス 追憶のエミリオ MEMORY−9 披露宴 T |
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ヴェランス大公家直轄領ハバロフスク。
かつてユーロ・ブリタニアによる北ユーラシア侵攻が行われた際、初めて中心拠点が置かれた場所であり、それ以後から重要な政治ならびに軍事拠点として活用。
そして今回のウスリー戦争においても前線拠点として大きな役割を果たし、その重要性を改めて証明していた。
オーガスト大宮殿。
そのハバロフスクにおいて、中心に置かれる一大象徴。
先代ヴェランス大公の名にちなんで作られた物であり、当時、旧フランス王国滅亡以来に初めて持った「宮殿」とも称されている。
現在は社交場として、現地の上層階級にも開放されており、重要な政治の場としても活用されている。
多くの人間が出入りしている宮殿。
数多くの着飾った人々が階段を上がっていく。
現地近くに入植した旧帝国以来の貴族たちの姿もあれば、ユーロピア以来の現地の名士階層の姿も多い。
「貴方も招待されたんですか」
「ええ。私もですよ」
「この間のウスリーで、中華連邦だけでなく、グリンダ騎士団やゼロまで破ったという、噂の『ナイトオブリングス』の方々の初御披露目とは」
「あの麗しのアリューシア伯爵やアレキサンダー伯爵までいるというんですから、凄い顔ぶれですわね」
「それにしても『ナイトオブリングス』とは。ラウンズみたいに、大公の近衛隊なんでしょうか」
「となると、やはりヴェランス大公は、これを切欠に『国王』を名乗る気なんでしょうか。それとも一気に…」
「し、そこまでは軽々しく口に出さない方が」
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JIN 2020年03月18日 (水) 20時58分(110) |
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