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クリスタルワールド続き
どうもハルピーです。今回のお話で10作目となりました。そこで一作目に書いたクリスタルワールドに出てきたリリーフがモンスターと話せるようなった過去話を書こうと思います。
登場人物 ディーネ 主人公、スカイレインボー王国の姫。 パタクー ディーネのパートナー、モンスターで喋れる。 シオン ディーネの旅仲間で聖剣士の一人。 フォニー ディーネの旅仲間で弓使い。 リリーフ ディーネの仲間。モンスターの言葉が分かる。 フェリー リリーフのパートナー。 エルディ 人と話せる力を持つモンスター。リリーフの過去に関係する。 エメリーフ レインボークリスタルに作られたモンスター。クリスタル化のモンスター達を守っている。
省略なし
では、どうぞ
♭ストーリー♭
エゼルーの戦いから一週間後、ディーネ達はそらそら森林に来ました。 ディーネ やっと着いたね。 パタクー そうだね。ここは他の森よりも育ちが豊かな気がするよ。 フォニー ここに珍しいモンスターはいるのかな? シオン とにかく行ってみましょう。 ディーネ達は奥へ進んで行きました。すると! リリーフ あ、ディーネさん。 ディーネ あ、リリーフさん。 リリーフ 一週間たっての再会ですね、どうしたのですか? ディーネ 冒険の途中でこの森を訪れてみました。 リリーフ そうなのですか、ここは聖なる森として知られていて、モンスターの傷を癒す泉があります。クリスタル化のモンスター達の多くがこの森に住んでいますが、エゼルーが起こした事件でクリスタル化のモンスター達は姿を隠してしまいました。でも今はクリスタルのバランスが良くなっているので、クリスタル化のモンスター達はここへ戻って来るようになったのですよ。 ディーネ 素晴らしい森なんですね。 フォニー 傷を癒す泉があるということは、何かいるのかな? リリーフ そうですね。泉には人と会話が出来るテレパシーの力を持ったエルディというクリスタル化のモンスターが5年前までいました。 パタクー まさか、エルディって。 ディーネ パタクー、エルディについて何か知っているの? パタクー ええ、エルディは泉を守る守護者だよ。モンスター達には優しいって聞いたことがある。でも5年前までいたっていうことは今は・・・。 リリーフ はい。皆さん、私はモンスターの言葉が分かるのを知っていますか? ディーネ 確か、初めてリリーフさんに会ったとき、森の精のざわめきが聞こえるって言ったよね。 リリーフ はい。 フォニー そうだったんだ、知らなかったよ。 シオン フォニーはエメリーフを助けた後に仲間になりましたからね。 フォニー うん、凄いや。 リリーフ 教えておけばよかったですね。モンスターの言葉が分かるようになったのは5年前、エルディが私に力をくれたからです。 パタクー ええ!エルディが人に力を貸すなんて、びっくりだよ。 ディーネ エルディってどんなモンスターなの? リリーフ そうですね、初めて私がエルディに会い、モンスターと話せる力をもらったお話をします。あれは7年前、親を亡くした私は森で生活をしようと考え、この森へ来ました。しかし、6歳だった私は道に迷い途方に暮れていました。 リリーフ ここはどこだろ?不思議な物がたっくさんあって、可愛いモンスター達もいて、楽しいな。でも、今どこにいるのか分からなくなっちゃった。どうしよ・・・。 するとそこに、ひとりの男性が来たのです。 男性 おや、こんなところに迷子の女の子がいる、この森は危ないよ、危険なモンスター達がたくさんいるから、ついておいでよ。 リリーフ ありがとう。 私は男性についていきました。しかし、それは罠だったのです。 リリーフ お兄さん、出口は見つからないの? 男性 この道は複雑だからね、馬車を置いてあるんだけど・・・あ、あった。あれだよ。 リリーフ わーい馬車だ。 私が馬車へ行こうとした時です、男性は私を襲い、縄で縛られました。 リリーフ だ、誰か助けて。 男性 ここは森だよ、助けに来るものか。 男性は私を馬車の中に乗せ、連れて行こうとした時、あのモンスターが現れました。 ?? 待ちなさい。 男性 ん、誰だ? ?? 私はこの森を守る者です。今すぐ、女の子を解放しなさい。 男性 森の守り神だって、馬鹿馬鹿しい。どこにいる、姿を現せ。 ?? 覚悟があるようですね、良いでしょう、ならばこうです。 そのモンスターは男性に木の根で攻撃し、葉っぱをぶつけました。 男性 ひゃー、なんなんだ!このー覚えていろよ。 男性は私を縛っていた縄を外し、馬を連れて逃げて行きました。 リリーフ あ、ありがとう妖精さん。 ?? 私の名前はエルディです。もう少しの所で連れて行かれそうになったというのに、気を付けて下さいね。 リリーフ ごめんなさい。実は私、この森に住みたいの。 エルディ この森にですか!危険なモンスターもいるというのに、なぜですの。 リリーフ それは、私の親が亡くなって、行くところがなかったから憧れだった森で暮らしてみたいと思ったの。 エルディ ・・・両親を亡くしたのですね、分かりました。この森で暮しても良いですが、迷惑を掛けないようにしてくださいね。 リリーフ ありがとう。私の名前はリリーフ、これから宜しくお願いします。 エルディ リリーフ、森にふさわしい名前ですね、私はこの森にある泉を守っています。その近くにリリーフが住めるツリーを作りましょう。 リリーフ わーい。 私はエルディに案内され、泉へ来ました。 エルディ ここが私が守っている泉です。 その泉には傷を治すモンスター達がいました。 キホシー ホシホシ。ホシ? エルディ 大丈夫ですよ、この子は私が面倒をみます。 セイレー セイ、セイセイレー。 エルディ それは大変ですね、見てみましょう・・・少し傷が深いですが、ここでゆっくりと休んでいれば大丈夫です。 リリーフ そう言えば、なんで人と話せるの? エルディ 私はレインボークリスタル様から力をもらったので、人と話すことも可能です。 リリーフ そのレインボークリスタルって、この世界を支えているモンスターなんでしょ、お父さんに聞いたことあるよ、凄いな。 エルディ そうなのですか。リリーフにはまだ知らないことがたくさんあるので、少しずつ覚えていって下さい。私は人の世話をしたことがないので、立派な大人に育てられるか分かりませんが。 リリーフ 大丈夫。私、エルディさんみたいに強くなりたい、そうしたらみんなを守れるでしょ。だから頑張るよ。 エルディ !・・・リリーフに木属性としての力があれば教えましょう。 リリーフ ありがとう、頑張って覚えるね。 エルディ ではあそこにツリーハウスを作ります、手伝って下さいね。 リリーフ はい。 こうして私はエルディに育ててもらい、言葉や森での生活の仕方、木属性の力を教わりました。そして、2年たったある日、私達の前に、あの男性が現れたのです。 リリーフ ここへ何をしに来たの? 男性 それは、クリスタル化のモンスターを奪いにさ。 エルディ そんなことはさせません。 男性 さて、どうかな?やろーどもこいつらを捕まえるぞ。 盗賊達 おぉー。 リリーフ 軍隊を引き連れてやってきましたね。エルディさん、私も戦います。 エルディ 無理はしないで下さいね。 私とエルディは奴らと戦いました。この森を守るため、そして大事な泉を守るために。 エルディとリリーフの木属性技、ハードカッターで攻撃しました。しかし・・・ 盗賊1 まだまだだ。 盗賊2 これでもくらえー。 盗賊3 まとめて攻撃だ。 盗賊達の技、ブリザード、ファイア、サンダーを一斉に出しました。 リリーフ つ、強い。エルディさん、大丈夫ですか? エルディ 油断したな。ここまで力をつけていたとは。 リリーフ 傷が深いわ。 エルディ 大丈夫。私はレインボークリスタル様から力を得たのだ。こんな奴らに負けるわけが無い。 エルディの得意技精霊の鈴を使い、一気に敵を倒しました。 男性 なんだよ、弱すぎだぞ。このーこうなったら、これをぶちまかしてやる。 男性は火炎放射をしました。 リリーフ きゃあ、森が燃えてる。 エルディ そんな・・・私が守って来た森が。 リリーフ エルディさん、水を早くかけなきゃ。エルディさん! エルディ ・・・そうですね、私としたことが、早く消化しましょう。 男性 そんなことはさせないぞ。 男性はまた火炎放射をしようとしましたが私は得意技のリーフストローグをし、男性と敵達をふきとばしました。 リリーフ や、やった。追い出したよ。 エルディ ありがとう、リリーフ。皆、力を貸してくれ。 エルディが森に住むモンスター達を呼び、皆で森を消化しました。 リリーフ どうにか消化出来たけど、燃えた場所に木属性の力を与えなきゃ。 エルディ そうだな・・・あ!い、泉が。 エルディさんが守ってきた泉が濁ってしまい、癒しの力を失いかけていました。 リリーフ どうしよ、この泉が無くなったら、モンスター達の傷を治すことが出来なくなる、なんとかしなくちゃ。 エルディ ・・・大丈夫です。あの力を使えば、でも・・・。 リリーフ でも・・・? エルディ リリーフ、今のあなたなら森を守る力があります。私の持つクリスタルは泉の濁りを浄化する力があり、燃えた場所も緑豊かになり結界を作ることが出来ます。しかし、一度クリスタルを使うと私はクリスタルの中には入り、10年眠りについてしまいます。 リリーフ そんな、他に方法があるはずだから、そんなこと言わないでよ・・・。 エルディ 大丈夫。10年寝るだけよ、永遠ではないのだから。 リリーフ 嫌です、うわぁぁーん。 エルディ リリーフ・・・じゃあ私から贈り物をあげるわ、モンスターと話ができる力を。 リリーフ お話しが出来るの? エルディ ええ。その力でいろんな森へ行って、モンスター達を助けてあげてほしいの、私が目覚めるまで。 リリーフ ・・・分かった。エルディさんの代わりになれるか分からないけど、モンスター達を守りたい、10年だけお別れだね。 エルディ ええ、きっとうまくやっていける、そう信じているわ。 エルディはモンスターと会話出来る力を私に授け、クリスタルの力を使い、泉の濁りを浄化しました。 エルディ 10年後、この森で会いましょう。 リリーフ ええ、エルディさんが目覚めるまで頑張るわ。 エルディはクリスタルの中に入り、泉の中に入っていきました。 ディーネ そうだったのね。 パタクー そこまでは知らなかった。 シオン 後5年・・・とても悲しいお話ですね。 フォニー エルディさんは凄い人なんだね。 リリーフ ええ。・・・そうだ、皆さん泉に行きませんか? ディーネ 行きたいです。 シオン しかし、結界があるのではないでしょうか? リリーフ 大丈夫です。フェリーやパタクーがいますから。 パタクー ・・・そうか、私はクリスタル化のモンスターだから、結界の中に入れるんだね。 フェリー フェリー。 ディーネ じゃあリリーフ、案内お願いします。 リリーフ はい、皆さんついてきてください。 リリーフに案内され、泉へやって来ました。 ディーネ き、綺麗。 フォニー 凄いよ、モンスターの傷が癒せる泉がこんな近くで見れるなんて。 シオン とても感動です。 パタクー 結界の中に入ってみるね。・・・・・・なんだかとても安らぐ、体が軽くなったきがするよ。フェリーも感じる? フェリー フェリ、フェリ。 パタクー 感じるって。 ディーネ いいなー。私もどんな感じか見てみたかった。 リリーフ 泉を守っているので仕方ないですよ。 すると、大地の形見が光りました。 ディーネ どうしたの? エメリーフ ディーネ、今どこにいますか? ディーネ そらそら森林です。 エメリーフ それは偶然ですね。私も向かっていてもうすぐ着くわ。 ディーネ エメリーフがここに来るって。 リリーフ ではディーネさん達と同じ一週間たっての再会ですね。 数分して、エメリーフは来ました。 エメリーフ ちょっとお久しぶりです。 ディーネ うん、お久しぶりエメリーフ。どうしたの? エメリーフ 実は私、クリスタルの中で眠っているモンスター達を起こす役割をレインボークリスタル様から任されていまして、クリスタル化のモンスター達を守っていきながら探していました。 リリーフ まさか、エルディさんの眠りを起こしてあげるの? エメリーフ はい。エゼルーがレインボークリスタル様を無理やり起こしたことによりに目覚めた力みたいです。 ディーネ やったー。リリーフ、エルディに会えるよ。 リリーフ はい・・・ありがとうエメリーフさん。 エメリーフ どうやら、エルディに友達が出来ていたとは、珍しいこともあるのですね。では、眠りを起こします、皆さんは少し下がっていて下さい。 リリーフ 宜しくお願いします。 ディーネ達は少し後ろに下がると、エメリーフは木属性の技、眠りの架け橋を使いました。すると、泉からクリスタルが現れ、エルディが出てきました。 エルディ ふゎーー。あら私としたことが、あくびをするなんて。 リリーフ エルディさん! エルディ あらリリーフ、久しぶりだな。やっと10年がたったのか・・・おや、この者達は? リリーフ 私の友達です。 エメリーフ エルディ、お久しぶりですね。 エルディ あらエメリーフ、何年かたっての再会だな。 リリーフ 実はエメリーフがエルディさんの眠りを起こしてあげたので、だから正確に言えば、5年ぶりの再会です。 エルディ そうだったのか。エメリーフ、ありがとうな。 エメリーフ 相変わらず、性格は変わっていないのですね。 でも、リリーフと友達になっていたのはびっくりしました。 エルディ 知っていたのか、まぁ良い。友達と言うよりも家族と言った方が良いかな。 リリーフ エルディさん・・・私、5年だったけど、たくさんのモンスター達を助けてあげたよ、最初は慣れなかったけど、エルディさんが目覚める日を待って、頑張ったわ。 エルディ そのようだな、リリーフの周りにはお友達に囲まれてる、この5年間でたくさんの事を学んだのだろう。こんな立派な大人に成長してくれたのだからな。 リリーフ エルディさんありがとう。私、エルディさんの事大好きだよ。 エルディ 私もだ。5年間ご苦労だった、私はまた泉を守るからリリーフは自分のやりたいことをやればいい。 リリーフ いいえ、私は自分の力がある限りモンスター達を助けたい、5年間助け続けて分かった気がするの。それに、エルディさんに恩返しをしたいな。 エルディ そうか、ありがとう。 ディーネ 良かったね、会うことができて。 シオン そうですね。 フォニー 僕達もまだやらなくちゃならないことがあるから、冒険を続けよう。 エメリーフ 私もレインボークリスタル様に任された事をやらなくてはいけません、皆さんさようなら。 ディーネ さようなら、エメリーフ、またどこかで会いましょう。 パタクー、シオン、フォニー さようなら。 リリーフ ありがとうエメリーフ。 エルディ ありがとうな。 エメリーフが行った後 ディーネ じゃあ私達も冒険の続きをしよっか。 パタクー そうだね、お宝とか珍しいモンスター達をたくさん見たいからね。 シオン では次の町へ行きましょう、そらそら森林の少し先にあるようです。 フォニー じゃあリリーフ、ここでお別れだね。 リリーフ ええ、皆さんさようなら、またどこで会いましょうね。 フェリー フェリ、フェリー。 ディーネ達は森を出た後 リリーフ じゃあ、私は森の散策をしてきます。怪我をしているモンスター達を助けなくちゃね。 フェリー フェリ、フェリ。 エルディ リリーフ。 リリーフ 何ですかエルディさん。 エルディ これからもよろしくな。 リリーフ はい!宜しくお願いします。 こうしてリリーフはモンスターの言葉が分かるようになり、クリスタルに眠っていたエルディは今も泉を守り続けています。 終わり
♬あとがき♬ どうでしたか?上手くまとまっていないかもしれませんが、久しぶりにクリスタルワールドの続きを書きました。これで記念の10作目となりましたので、自己紹介に主人公達のちょっとした会話というお話を書こうと思います。
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