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[44]蝶々の森 +感想+
古乃
小さな蝶々は森を縫って 私を導いた
森の地面に落ちている枝が音を立てて折れていく 構わず私は走る 蝶々だけを追って
けれど やがて、見失って 代わりに、貴方を見つけた
最初は本当に 蝶々が人間になったのだと 信じた
けれど貴方は苦笑を浮かべて 私を導いた 森の湖へ
沢山の蝶々が出迎えて 貴方が秘密の場所、と示すように 人差し指を立てた
特別、とも云った 笑みが顔にいつの間にか浮かんでいて 貴方も笑った
初めて 笑って 初めて 泣いた
風が木と草を勢い良く鳴らして
貴方は 消えた
飛び去った
また 森にもう一度笑いかけて
――――『さよなら』 ――――『ありがとう』
葉が、鳴った
私はまた蝶々を追って 帰る
――――『さよなら』
蝶々に伝言を残して 森へ 貴方へ
還した
また、葉が鳴った
+++++++++++++++++++++++++++++++++++ お久し振りです、古乃です。 今回は痛いものはなるべく避けて… と思っているうちにこんな物が上がっていました。 『私』は少女、『貴方』は、空想して下されば、と思います。 …分かってくだされば幸いです。 桜月様のHPに沢山ある蝶々に影響されまして(笑) そういえば、前の詩の感想に、『私も書きたいと思いますね』等の嬉しいお言葉、ありがとう御座いました。 そういう言葉はとても嬉しいです。 あと、遅くなったのですが;一番最初の詩の時に、『ある歌のイメージとそっくり』とのことでしたが、ある歌、が気になる所です。 教えていただければ幸いです。
それでは、失礼します。
[2004年12月03日 (金) 23時31分]
[45]素敵な詩を有り難うございます♪
桜月 秋姫 管理人
古乃様、今晩わ★ 本日も素敵な詩を有り難うございます★ 今回は「蝶」をモチーフになさったのですね! また幻想的な素敵な詩です♪ 古乃様の世界観は本当に綺麗ですね★ どきどきしながら自分が森の奥へ 誘われる様な感じがしました★ サイトの蝶も実はそんなイメージなんです♪ 私の声に導いて欲しいな〜と思って 沢山利用するようになったんですよ(笑)
ああ、似ている歌の件ですが 古乃様はcoccoをご存知ですか? 私は実は彼女の歌詞『詩』の世界が とても好きなのですよ♪ 古乃様の詩を始めて拝見したときに 彼女の詩に近いものを感じたんですね★ 全くそっくりって言うよりも 感じが似ていて思い出す、という事だったんです♪ 古乃様の詩を読みながら 彼女の唄を聴きたくなるような そんな気持ちになるんです★ ちなみに思い出した曲は 『強く儚い者たち』と言う曲と もう1曲、タイトル忘れちゃったんですが その2つが最初の詩を拝見して ふと思い出されました♪
これからも素敵な詩を 楽しみにお待ちしておりますね★
[2004年12月04日 (土) 18時43分]
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