No.91 アリ生冬虫夏草? 投稿者:まねき屋 投稿日:2017年10月07日 (土) 00時35分 [ 返信] |
お邪魔します。
長崎の友人からアリ生冬虫夏草の画像が送られてきました。 当方、幾つかの種類を実見した事もありますし webで画像を色々見た事もあるのですが この様な菌糸の生え方をするアリ生冬虫夏草は始めて見ました。 撮影者はBeauveriaも疑っていましたが 発生の仕方や質感から、それも違う様に感じます。 見た目ではハエカビ科を疑ったのですが、アリに寄生する種類もあるのでしょうか
これがどの様な種類なのか、ご教示頂けましたら幸甚です。 どうぞよろしくお願い申し上げます。
尚、撮影地は長崎県雲仙市小浜町雲仙の「白雲の池キャンプ場」の湖畔、 撮影日は2017年9月14日早朝、との事です。
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No.92 投稿者:山鳥 投稿日:2017年10月07日 (土) 14時53分 |
こんにちは、管理人の山鳥です。
僕自身は、アリのこの様な形のものを見たことが有りません。 ボーベリアだともっと締まった感じで、言われる通り、この様にフワッとした感じはないように感じます。 お答えにならなくて申し訳ございません。
それにしても、美しい写真ですね。
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No.93 投稿者:まねき屋 投稿日:2017年10月09日 (月) 13時27分 |
返信有難う御座居ます。
矢張り珍しい物かも知れないのですね。 それが確認出来ただけでも良かったです。
有難う御座居ました。
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No.94 投稿者:K.Y 投稿日:2017年10月10日 (火) 19時39分 |
仰せの通り、ハエカビ科であることは間違いないと思います。 Beauveriaであれば、もっと粉状の質感を呈します。 Pandora myrmecophagaとPandora formicaeという、ハエカビ科のアリ生種があるので、 この仲間かもしれません。 なお、ハエカビ科は旧接合菌門のトリモチカビ門に属し、子嚢菌門に属する冬虫夏草類とは 大きく異なるグループです。
ところで、旧接合菌類の無性胞子(胞子嚢胞子)は、胞子嚢という構造の内部に形成される点で、 子嚢菌類や担子菌類における、分生子(分生子柄から外生的に作られる)とは区別されています。 ところが、ハエカビ目は分生子柄の先端に分生子を形成する特徴があり、旧接合菌類の異端児とも 言えます。 写真でも、体表から突き出した分生子柄とその先端の分生子らしきものが見えます。
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No.95 投稿者:まねき屋 投稿日:2017年10月11日 (水) 23時33分 |
詳細に有難う御座居ます。 直感が合っていた様で安心しました(笑)
種名を初め、初見の話ばかりでとても勉強になりました。 画像検索で見る限り Pandora myrmecophaga に似ている様に感じました。 矢張り珍しいと言いますか、報告のあまり多く無い種類みたいですね。
これからもこちらで色々勉強させて頂きたいと思います。 本当に有難う御座居ました。
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