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No.126 蛾幼虫生?不明種 投稿者:錦田   投稿日:2018年07月13日 (金) 22時21分 [返信]

沢沿いの苔むした岩の上に見つけた虫草です。他には発生していませんでした。
ストローマ15mm程度、子嚢殻380*290㎛、老菌だったようで子嚢胞子は確認されませんでした。
宿主は岩の微小な穴の中に入り込んでおり、取り出せたのは一部のみです。
並んだ単眼のようなものが見えるので、鱗翅目幼虫ではないかと考えています。

これだけの情報ですが、何か当てはまりそうな種はあるでしょうか。

No.127  投稿者:山鳥   投稿日:2018年07月14日 (土) 22時42分

こんばんは、
お返事遅れて申し訳ありません。

裸生で、この様な感じのものは思い当たりません。

No.128  投稿者:K.Y   投稿日:2018年07月15日 (日) 23時21分

古い子嚢殻の上あたりで柄が折れて、そこから再生して伸びているように見えます。
コツブイモムシハリタケやイラガハリタケのような、チョウ目生のハリタケ型
(Ophiocordyceps)のようですが、この類は最近多種が東南アジアなどから記載
されており、簡単には同定できない状況になっています。

直近では、タイから裸生型のOphiocordyceps属が多数記載されました。
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0166061618300046
オープンアクセスなので誰でも読むことができます。

No.130  投稿者:ignatius   投稿日:2018年07月17日 (火) 20時40分

K.Yさんご紹介の論文、見てみました。
新種記載されている種は日本産未記載種と似ているものが多いように思います。
Ophiocordyceps geometridicola=シャクトリムシハリセンボン
O.spataforae=ウンカハリタケ
O.pseudoacicularis=ミジンケムシハリタケ
はほぼそっくり、
O.pauciovoperitheciata=ハトジムシタケ、スカシヒメハリタケ
O.brunneiperitheciata=ハマキムシイトハリタケ
は宿主が違うとはいえ同じく蛾の幼虫で、前者は子嚢殻がばらけるタイプ、後者はまとまるタイプと思われます。尚、ハマキムシイトハリタケは清水図鑑などでは宿主は甲虫の幼虫とされますが、実際に見つかるのはハマキガの仲間の幼虫です。
O.multiperitheciataはボクトウガオオハリタケとは比較していますが、イラガハリタケなどとは比較していないようです。
O.brunneinigraは最近関西で度々みつかっているハゴロモ生不明種と関係があるのではないかと思います。(写真参照)
中国で記載されているO.jinggangshanensisやC.neosuperficialisとの比較検討がされていないのが残念です。
錦田さんのは無理に当てはめればO.brunneiperitheciataかな?

No.131  投稿者:錦田   投稿日:2018年07月17日 (火) 22時19分

やはりなかなか難しいですね・・・
皆様ありがとうございました。



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