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No.103 Ophiocordyceps unilateralisグループの論文 投稿者:K.Y   投稿日:2018年01月09日 (火) 22時14分 [返信]

新年早々に、重要な論文が出ていたのでお知らせします。

ゾンビアントの研究でお馴染みのAraujo博士らが、世界中の標本を検討し
多数の新種を報告しています。
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0166061617300593
Download full text in PDFから論文を入手できます(ただし、まだ印刷中
なので読みにくいです)。

日本産標本も検討されています。その結果、日本産のタイワンアリタケは新種
Ophiocordyceps ootakiiとして記載されています。
ちなみに、狭義のOphiocordyceps unilateralisは、レクトタイプの選定と
エピタイプ指定が行われ、結果的に分布がブラジルに限られることがはっきり
したようです(下記論文)。
http://fuse-journal.org/images/Issues/Vol1Art2.pdf

さらに、クビオレアリタケについては変種から独立種に格上げとなり(さらに
clavataはすでに他種で使用されているため)、新名Ophiocordyceps satoiが
与えられました。

イトヒキミジンアリタケについては、この論文では検討されなかったようです。
これからじっくり読んでみるつもりです。

最後になりましたが、今年も皆さまの虫草報告を楽しみにしております。
本年もよろしくお願いいたします。

No.104  投稿者:ignatius   投稿日:2018年01月10日 (水) 01時18分

すみません、この件については私にも幾分関係があります。
フェイスブックで、アメリカの女子大学生が日本でゾンビーアントが出る場所を教えて欲しいと言ってきたので京都に来たら教えてあげると冗談で答えたのですが、本当に来てしまったので案内するはめになったのです。(虫草日誌2014年7月31日の記事参照)
ちなみに採集の日付とか、私の名前とか、宿主の学名とかいろいろ間違っています。

No.105  投稿者:ignatius   投稿日:2018年01月10日 (水) 17時01分

すみません、宿主の学名は間違っていませんでした。私の勘違いです。
あと、採集地の標高とか、クビオレの採集地名とかにも間違いがあるようです。
タイワンについては清水先生が最初にタイワンで発見したものであることも文献を添えて知らせておいたのですが、反映されていないようです。
なお、イトヒキはこの日は残念ながら干からびた標本しか採れなかったのです。



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