No.48 投稿者:錦田 投稿日:2017年07月20日 (木) 21時57分 [ 返信] |
宮城県の錦田です。
先日ガヤドリナガミノツブタケを見つけたのですが、緑色の菌が蛾の頭部から発生していました。 低解像度ですが、分生子とシンネマ表面の写真を貼ります。 これはなんでしょう・・・
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No.49 投稿者:錦田 投稿日:2017年07月20日 (木) 22時23分 |
それと、蛾の腹側だけトルビエラ型のようになっていて面白いなと思いました。
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No.50 投稿者:K.Y 投稿日:2017年07月21日 (金) 00時35分 |
興味深く拝見しました。
緑色の菌は重複寄生ではないかと思います。クモ生のTorrubiellaの古い個体の表面を覆って 似たようなシンネマが出ていることがあります。
私が特に興味をもったのは、Torrubiella様の子嚢殻の混在です。 Petch (1923) は、Torrubiella ochracea Pat.というガヤドリナガミノツブタケに似た種を 論文中で取り上げていますが、本種はCordyceps型とTorrubiella型の2型を形成すると 述べています。 http://www.cybertruffle.org.uk/cyberliber/59351/0009/001/p002.htm (リンク先の図11と12。上部のprevious pageで論文本文も閲覧できます) 錦田さんが採集された個体とよく似ています。
同様の現象はオグラクモタケやアカミノオグラクモタケでも稀に観察されます(例えば生態図鑑の オグラクモタケ)。オグラクモタケの仲間は形態的にガヤドリ類に近いのではないかと 気になっています。このあたりのグループは、複数回起こったとされるトルビエラ型の進化過程の 中の一つを考える上で重要かもしれません。
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No.51 投稿者:錦田 投稿日:2017年07月21日 (金) 23時50分 |
K.Yさん 様々な情報をありがとうございます。
英語と格闘しながら、論文本文にも目を通してみました。 ガヤドリとは似て非なる種のようですね。
オグラクモタケとガヤドリ、言われてみると確かに似たものを感じます。 学術的な事には明るくないものの、大変興味深いです。
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