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[13]
社会言語学を勉強しても納得できないこと
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投稿者:ともち
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(2004年02月12日 (木) 22時03分) |
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みなさんは、例えば誰かが、「まあ、お宅のお子さん、とってもいい子ね」などと子供のことをほめられたら、なんとリアクションしますか。「えー、そんなことはないけど。。」と一応、謙遜しませんか。今、私はとてもアンカンフォタブルなことがあります。それは、アメリカではそのようなリアクションはしない、ということです。ほめられたときの反応(この場合、そう、うちの子とってもいい子なのよ。。。そして、多くの場合,子供がどんなに素晴らしいか、もっと語る)ををいつも見てきて、日米のそのような違いをきちんと社会言語学で勉強し、頭ではわかっているのですが、私はどうしてもできないのです。。。。。。結局、『うーん、でも、夜、何度もおきるんだよ」とか「うーん、でも体重が15パーセンタイルしかないんだよ』とか『まだ、はいはいできないんだよね」とか、まあ、その場の会話の流れから、何かいっちゃって、相手のアメリカ人が真剣になぐさめたりしはじめて(そして話がながくなってしまう)、おいおい、わたしゃ全然悩んでいるわけではないよ、といいたくなるんです。子供が出来る前は、『わあーそのマフラーいいね』といわれても「ほんと?やすかったんだよ」(これも日本的なリアクションですが)、それですんだんだけど。子供のことで、このようなリアクションをすると、それですまないので、疲れます。だからと言って、私はまだ、"oh yes, he is such a wonderful kid."っていえない。この感覚、みなさんわかってくれますか???
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[14] ちのぶ > うん、わかるわかる。だけど、別にアメリカ式の反応をともちができないからといって、ともちがへこむ必要はなく、逆にその場面を使って実験でもしてみたら? アメリカ人に日本式レスポンスを返した時の相手の反応、日本人にアメリカ式のレスを返した時の反応。もちろん、これは日常的なことなので、いつもそんなことするわけにはいかないし、やってたら白い目で見られるかもしれないけどね。でも、自分の子供をアピールし、ほめまくるチャンスじゃん。日本じゃありえんよ。うらやましい。
ところで、件の会話は、社会言語学の分野なんだろうけど、ethnographyの分野で見てみたらどうでしょう。もう読んだかもしれないけど、すでに古典的な存在となったSaville-TroikeのThe Ethnography of Communicationは、社会言語学では説明のつかないところ、背中の痒いところに手を届かせてくれる1冊かもよ。
じゃ、また楽しいお話聞かせてね〜!(ともちは真剣に悩んでいるんだろうけど、読むほうは楽しいのだ。) (2004年02月13日 (金) 09時50分)
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