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「7割勝たせて、3割負けさせ」 |
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小田正道
(919)投稿日:2007年07月08日 (日) 07時26分
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「7割勝たせて、3割負けさせ」 格上と分かっていても負ければチームは潰れます。勝って当たり前の格下のチームに勝てば士気も上がります。
一日のトータルで7割勝っていれば、少々、叱っても、チームは潰れません。逆にトータルで負け越している時、ガンガンやってしまうと、チームが破壊する可能性が多い様な気がします。
私は初優勝した時のチームは、9月から大阪大会が始る1月までに320セットこなしました。9月から10月にかけて対戦したチームの多くは、国体を控えていたから、3年生が入ったチームが多かったです、失ったセットはそれも加えて23セットでしたから、勝率9割3分でした。
北陸遠征の際に相手の監督が、「高体連に直訴してやる」と言われたくらいに厳しくしていましたが、勝っているので、選手は明るかったです。
格上のチームと練習をしたがる監督さんが多いですが、私は試合を申し込まれて断ったことが有りませんでした。 格下のチームと試合をする時には、ミスを少なくするバレーを心がけました。
北陸・東北の各県ナンバーワンのチームと合宿をした時には、目標は1週間1セットも落とさないという事でした。 1セットの目標はパーフェクト、即ち0点で押さえることです。(サイドアウト制の15点) 結局、その年は1週間1セットも落とさずに、一日に何セットも0点とで押さえ、3〜4セット連続0点という日も多かったです。
平均身長161cmのチームゆえ、ミスを無くす練習に主眼をおいていました。 あと、1ヶ月納得の行く練習で、本番に臨んで下さい。
cocoro.magomago@s9.dion.ne.jp
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□つづき/小田正道
(920)投稿日 : 2007年07月08日 (日) 08時39分
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私はチームづくりは、手作りでした。 遠征費用が無かったし、高校の時には選手全員を自宅に預かっていましたから、毎日が合宿な分けです。
家庭的に恵まれなかった選手が多かったので、自分なりの練習法を編み出して、遠征に出れないのを補っていました。その練習法が「小田スペシャル」です。「こころ通信」にて後日連載予定。
試合に行けば、金はかかるし、レギュラーしか練習が出来ません。 試合に行く時は、かかったお金をセット数で割って、1セットいくらかかったかと、とにかく、数をこなしました。
「試合は最良の師」と思っていましたから、試合で何が出来たか、出来なかったかということを分析しました。
試合で個人やチームの問題点を知って、的確なトレーニングをやって、その能力をアップしていくから「最良の師」なのです。
ただ試合をやって、帰った後、何も考えないで翌日、何の問題意識も持たずにコートへ出て行って、また試合といういうのでは、考える余裕がないので選手は育ちません。
練習試合では「7割勝たせて、3割負けさせ」と言って、弱いチームとして自信をつけさせ、強いチームとして欠点を捜し、練習で課題克服をすることです。
日本サッカーの父「デッドマール・クラマー」の師匠、元西ドイツ代表監督「ゼップ・ヘルバルガー」曰く『一番優秀な監督は試合そのものだ』と言っています。試合を分析して、そこで学んだ事を練習に取り入れ、技術を自然にこなせるよう、身につくまで繰り返して練習をしたといいます。クラマーがヘルバルガーの命を受けて、日本代表コーチ就任後、パスやヘディングの練習を反復させたことは有名です。 クラマーさんは「次の相手がいつも一番難しい」と話す。先のことより次を全力で戦うべきだとの戒めです。
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□ありがとうございます/フミコフ
(922)投稿日 : 2007年07月09日 (月) 21時38分
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毎回、毎回ありがとうございます。興味深く読まさせて頂きました。また、よろしくお願いします。 |