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No.34 やさしい死神のはなし-終劇- 投稿者:ふじさん    投稿日:2009年12月30日 (水) 16時51分 [返信]

それからしばらく二人は談笑した
スーは、既に任務のことなど忘れていた
……いや、忘れようとしていた
しかしその楽しい時もすぐに終わろうとしていた

***死神界***
その光景を水晶……ではなく地デジ対応大型ワイドスクリーンのモニターで見ている者がいた
「あ・の・ドラ息子が………」
そのモニターを見ていた者
死神大王は怒りに震えていた
「……もうあいつは頼りにならん!キール!キールはいるか!?」
「お呼びで」
スタッ
死神大王が叫ぶと同時にベテランっぽい死神が現れた
「……あの娘を殺せ!」
「かしこまりました!ですがあの娘にはご子息のスー様が……」
「あんな奴わしはもう知らん!なんなら娘と一緒に殺ってもかまわん」
「………かしこまりました」
キールはニヤリと笑うと、鎌を持って飛び立っていった
「…あの〜大王様」
側近が話し掛ける
「なんだ?」
「スカパーのターミネーター2観たいんでそのモニター貸してくれません?」
「お前はここで緊迫感の無いことを言うんじゃねぇぇぇぇぇ!!」
ガッゴッゴスッバキッ
死神大王が側近にマウントポジションで殴り掛かった
「ぐぉっぶへぁ!2011年からアナログ放送は終了しますので今のうちに地デジ対応テレビに切り換えてくださーい!!」

*********
「それでさー」
「へ〜何々?」
と二人が談笑していると
「おい」
「あ〜ちょっと待ってね後で………」
スーが言いかけた所で声のした方……後ろを振り向くと、スーとは違う、見るからに強そうな死神、キールが立っていた
「死神大王様はお怒りだぞ。お前がさっさと終わらせないからよ……やらないなら代わりに俺が」
「やめろ!」
スッ
キールが鎌を振り上げた瞬間、スーが後ろからキールの首元に鎌をつきつける
「……なんのつもりだ?」
「その娘に手を出すな!」
「なんだと?………はは〜んさてはお前……」
ニヤニヤしながらスーを見る
「………何?」
「惚れたな?この娘に」
「!! ………んな訳あるか!」
スーは顔を真っ赤にして否定する
「じゃあ殺してみろ!」
「だが断る!」
「…ちっ……面倒臭ぇな」
不機嫌そうな顔で言うとスーの方を振り向き、その手に持った鎌でスーを斬った
斬られてその場で倒れるスー

「スー!」
「さて邪魔はいなくなったな」
スッ………
そう言うと鎌を振り上げ
「あばよ」
そして鎌を振り下ろすその瞬間!
ドスッ
キールの体をもう一つの鎌の刃が貫いた
「殺させやしないって……言ってるだろ」
その鎌を持っていたのは
斬られたはずのスーだった
「馬鹿な……お前…何故生きて……」
キールはそう言い残して灰のようになってサラサラと風に流されるように消えた
「……護りたいものを護るため……そのためなら何度だって立ち上がるさ」
そう言った直後、スーはガクンと膝を落とした
「スー!大丈夫!?」
「……よかった…無事だね」
スーはホリィを見て安心したような顔をする
しかしスーの体は少しずつ消えかけている
「あなた……体が……」
「……どうやら、さっきの傷が深かったみたいだね」
さらに消滅が加速していく
もう既に体の3分の2まで消えかけている
「消えちゃ駄目」
ホリィが消えかけているスーの手を握る
「せっかく……せっかく始めて会えた友達なのに………こんなすぐにお別れなんて悲しすぎるよ」
ホリィの目から涙が流れる
「…………ありがとう」
それを聞いてスーは微笑んだ
「………もし、もし僕が生まれ変われるなら……次は君と同じ……人間がいいな」
言い終わると、スーはその手を握り返してそのまま消えた


それから数十年後
ホリィの心臓の病は奇跡的に治り、大人になった
そして今日この日、世界にまた新たに一つの命が生まれた
ホギャーーー!
「おっとと……元気な泣き声の男の子だな、ホリィ」
「そうね」
笑顔で子供を抱いている女性が答える
「………さて、どうするかな。この子の名前」
「……実はもう決めてるの」
「へ〜。なんて名前だい?」

「………スー」
すこし間を開けて微笑みながらホリィが答えた

〇やさしい死神のはなし〇
†完†


No.32 やさしい死神のはなし 投稿者:ふじさん    投稿日:2009年12月28日 (月) 14時33分 [返信]

ここはM78星雲ウルトラの星こと光の国−−
ではなく死神の世界
死神界とて決して生の無い世界ではない。
死神界にも花は咲く
だが死神は命を奪うことしか興味が無いので誰も見向きはしなかった

たった一人を除いては
「見ろよスーの奴、またジーッと花なんか見て」
「変わってるよなあいつ。死神のくせに他人の命には興味無いしさ……本当あれでも死神大王様の息子なんだか」
「おい放っとけお前ら。こんな腑抜けに構ったって面白くもねーぜ。そんなことよりあっちでウサギ虐殺ショーやってるぞ!」
「おーいいね!行こうぜ!」
「そーそ!血が嫌いな臆病者のスーは置いといてさ!!」
タタタタ
死神に足なんてあるのかという疑問はさておき、悪口を言っていた死神は遠くへ走っていった
「……………」
スーは一旦花から目を離し、走っていく死神達を睨んだ後また花に見入った

「おぉ、ここにおったかスーよ!!」
その時、スーの前から人影が走ってきた
このもっさり髭を生やしたオッサ「あ゙ぁ!?」……ダンディが先程死神達が言っていたスーの父、死神大王である
「父さん……何か?」
スーが尋ねるとダンディオブヒゲダルマは強引にスーの手を掴んで引っ張った
「ちょ……ちょっとちょっと!?」

**死神城**
「……でなんなのさ?」
「知ってると思うが今日はお前の誕生日、よって今日からお前は11歳となった」
「へ〜そうなんだ。じゃぁあれ?ここに呼び出してハッピバースディトゥーユーとか歌うの?」
「死神がそんなことするか!!……それよりもお前は死神界の掟を知っているな?」
「…………はい」
死神界の掟
それは、総ての死神は10歳を超えれば死神としての仕事をしなければならないというものである
これはスーとて例外では無かった
「ならば話は早い。早速お前に仕事をしてもらうぞ」
「え〜〜〜っ」
ものっそい嫌な顔をする
「文句を言うでない!……この仕事のターゲットはこれだ」
そういうとモッサリダンディオブヒゲダルマクソオヤジは懐から紙を取り出してスーに渡した
「なんかだんだん作者の口が悪くなってなくね?」
いいえ別に
「………わかった」
スーはその紙を受け取るとしぶしぶ鎌を持って飛び出す

***人間界:上空***
「あーあ、やだなぁ命を奪う仕事なんて………」
ガサガサッ
先程渡された紙を見る
「……この住所だと……ここか」
その紙に書かれた住所……つまりスーの真下に降りる

「ってここ……病院?……まぁいいや。ここの203号室のホリィさん…か(どーせおばあさんだろうな)」
と確認しながら病院に入る

**203号室**
「…ホリィさんですね?」
「……誰?」
ホリィと思しき人物が聞き返す
「あ、僕は死神のスー。あなたの命いただきに……っ」
うつむいていた頭を上げた時、スーは言葉を失った
「死神?」
そこにいたのはおばあさんではなく、スーと同じくらいの年齢と思われる
少女だった
「(かっ……可愛い)」
「………もしも〜し?」
言葉を失って突っ立ったままのスーに手を振る
「あっ……すいません」
「いやいいけど………それで、何か用?」
「実は僕は死神で……それで仕事であなたの命を……」
「ふ〜んそう」
そう言うと少女ホリィは窓の方を見た
「……君は、何故ここにいるの?」
「は?」
ホリィが怪訝そうに聞き返す
「あ、いやぁ……なんとなく気になって……差し支えなければ教えて欲しいな〜……なんて」
「………心臓が悪いの」
「え?」
「生まれた時からの持病でね。こうして病院に居てないとすぐポックリ逝くわ」
見ると、ホリィの周りには機械が大量にある
「だから、生まれて11年間ずっとこの代わり映えしない白い天井と外の風景しか見ていない………ってちょっとちょっとなんでいきなり泣いてるの!?」
ホリィがふとスーを見ると、隣でスーが号泣していた
「だって可哀相で………ぐすっ」
「………あのねぇ」
呆れた仕種をすると、また窓の外を見た
「………さっきから外を見てるけど何かあるの?」
スーも窓の外を覗き込む
窓の外には花壇があり、ホリィはそれを見ている
「わぁ花だ……綺麗だなぁ」
死神界ではたまにしか咲かない花が大量にあるのを見てスーは目を輝かせる

「………花が好きなの?」
「うん。でも花だけじゃないよ。花も木も鳥も動物も魚も……人間だって好きさ」
「…じゃあ、なんで死神なんかになったの?」
「…………偶然死神として生まれてきたから。それ以外には何も無いよ」
「………あなた変わってるわね」
「よく言われるよ」


(●皿●)あとがき(●皿●)
セインターがネタ切ゴホゴホッある程度進んだので今回はちょっと息抜きに違う作品を書きました
一応二話編成のつもりです
次回やさしい死神のはなし最終回(の予定)!
次回死神スーに何かが起きる


No.30 幻獣戦隊セインター第7話「五つの力」 投稿者:ふじさん    投稿日:2009年12月27日 (日) 13時22分 [返信]

バキッ
ドサッ
翼「くっ………ぐぅ」
仲間二人を人質に取られて動けない翼を水鬼と骨鬼が袋だたきにしていく
玄「翼!わしらに構わずやってくれ!!」
翼「ぐっ……できる訳……無いだろ!!」
なおも立ち上がるが力尽きて変身が解け、そのまま倒れる
*********
白「あんた……麟!?なんでここに……」
前から走ってきた影は
麟だった
麟「………また声がしたんだ」
白「どんな声?」
麟「……仲間が危ない、理科室に行けって……だから走ってたら姉ちゃんが……」
白「…………行くわよ」
麟「え?」
タタタタタッ
白はその場で後ろを向き、そのまま走って行った
*********
翼「ぐっ…………」
骨鬼「へっ……たいしたこと無かったな」
水鬼「じゃ、殺るか」
骨鬼「賛成だ」
竜司「朱雀門!!」
翼「へっ……俺もここまで、か……」
骨鬼「死になぁ!!」
骨鬼がトドメをさす為に腕を剣に変えて振り上げたその時だった

「ちょぉっと待ったぁ!!」
と声が響いた
骨鬼「!?」
水鬼「?」
翼「………お前、は……?」
そこに立っていたのは、白と麟の大河兄弟だった
竜司「大河!?」
翼「馬っ鹿野郎……何してんだ………逃げろ」
白「お生憎さま」
麟「そうもいかないんだよ!」
バッ
二人が左手を前にかざす
白の手には白虎の、麟の手には麒麟のタトゥーのようなものが描かれていた
翼「お前っ……その手は………」

白「いくわよ麟」
麟「わかってるよ………麒麟!」
白「白虎!!」
キィンッ
二人が叫んだ時、二人は光に包まれ
そして仮面の戦士になった
麟は麒麟をモチーフにした仮面で、黄色いカラーリングになっている
白は白虎をモチーフにした仮面をかぶっており、白いカラーリングになっている

骨鬼「なぁんだ貴様らぁ!!」
それを見た骨鬼が白達に向かってゆく
白「……麟、あんたは黒田をお願い。あたしは青山を助ける」
麟「ラージャ!」
麟が水鬼に向かって走ってゆく

骨鬼「ナメるなチビがぁ!!」
ブンッ
白の前で手の剣を振る
白「よく言うよ……あんた達が無駄にデカいだけでしょうが!!」
しかし白はそれを避け、骨鬼の頭の辺りまで跳び上がる
白「タイガークロウ!!」
キィンッ
白が叫ぶと、白の両手が輝いて鋭い爪が現れた
ガリイィィィィッ
そしてその爪が骨鬼の頭にめり込み、そのまま振り下ろしてゆく
爪によって体が割れ、中に閉じ込められた竜司が出てくる
白「青山!大丈夫!?」
竜司「あぁ……気をつけろ!そいつ、すぐに再生するぞ!!」
白「なんですって!?」
白が振り向くと、骨鬼の割れた体がくっつき、元に戻った

その頃麟は

水鬼「なんだぁ?お前」
麟「姉ちゃんの頼みでね!黒田さんとやらを返してもらうよ!!」
ドボンッ
そう言うと水鬼の体内に飛び込み、自分が入った代わりに玄を水鬼の体内から追い出した
水鬼「馬鹿かてめぇは!こいつ助けて自分が捕まってりゃ世話ねぇな!!」
麟「どうかな?」
水鬼「何?」
麟「サンダーホーーン!!」
バリバリバリッ
その時だった
麟の仮面から生えている角から電撃が発された
水鬼「ぎゃあぁぁぁぁぁぁ!!」
水鬼が悶え苦しむ
水は電気を通すからだ
水鬼「ぐあぁぁぁぁ………」
パァンッ
悶え苦しんでいた水鬼が止まったと思えば、突然水鬼が砕け散った
そして砕け散った破片はやがて霧のようになって消えた

再び白達の方に視点を戻そう
骨鬼「冥途の土産にいいことを教えてやろう。俺様の体はこの頭が破壊されない限り永遠に復活する!!…………じゃあな」
ブンッ
骨鬼が剣を振り下ろす
ガキィンッ
しかしそれは玄の盾によって防がれた
骨鬼「何っ!?お前は……水鬼の奴、やられたのか!?」

翼「いいこと聞いたぜ」
竜司「ようはその薄汚ねぇ頭蓋骨粉砕すりゃいいんだろ?」
白「じゃあさ」
骨鬼「なっ………」
骨鬼が油断した隙に二人が骨鬼の頭の上にいる

翼「粉々に叩き斬ってやらぁ!!」
白「粉々にかみ砕いてやるわ!!」
竜司「燃やし尽くしてやる!!」
骨鬼「やっ……やめっ」
翼「クリムゾンクラッシュ!」
バキッ
翼がクリムゾンソードの柄で叩く
白「タイガーファング!!」
白が両手を合わせると虎の頭のような形になり、骨鬼の頭をかみ砕く
竜司「ドラゴンブレス!!」
ゴオォォォォッ
そして竜司の右手の龍の口が火を噴き、砕けた破片を燃やし尽くす

パァンッ
それらが同時に炸裂した時、骨鬼の頭が粉々に粉砕した
ガラガラと音を立てて骨鬼の体が崩れ落ちていく
そして崩れ落ちた体は霧のようになって消滅した


翼「………しかし、まさか五人目と四人目の仲間が白と麟だったとはな………」
朱雀『あれ?気付かなかったのか?あんなに近くにいたというのに』
翼「灯台モト冬木ってか……」
竜司「灯台下暗し、な」


こうして、ついにセインターが五人全員揃ったのだった


No.23 俺RPG 第0章 投稿者:はるっち   投稿日:2009年12月23日 (水) 16時33分 [返信]

内容・・・

PC専用RPGゲームにトリップしてしまった可哀想な人達の物語。


主要人物

潺 悠斗(セセラギ ユウト):男
RPG内:ユウト(全4文字)
主人公。ヒーロー
年齢:15歳(高校1年生) 誕生日:10月21日
身長:171cm 体重63kg 血液型:B型
口癖:「…はぁ?」「ぬっ」男言葉 一人称:俺
資格:英検4級・漢検3級 国籍:日本
趣味・特技:PC・モデルガン・読書・バスケ
今一番欲しい物:信用できる人
好きな言葉:今日という日は、残りの人生の最初の一日。

霧ヶ峰 槇(キリガミネ マキ):女
RPG内:キリガキ
主役。ヒロイン
年齢:16歳(高校一年生) 誕生日:5月1日
身長:165cm 体重:51kg 血液型:AB型
口癖・語尾:「ふ〜ん」「〜だ」 一人称:私
資格:英検準1級・漢検2級・書道2級
趣味・特技:TV観賞・武器集め・料理
今一番欲しい物:悠斗(物…?
好きな言葉:時は金なり

守角 劉太(モリカド リュウタ):男
RPG内:モリリュ
主役。問題児
年齢:17歳(高校2年生) 誕生日:4月27日
身長:179cm 体重:69kg 血液型:A型
口癖・語尾:「クズゴミが」・男言葉。 一人称:オイラ
資格:漢検6級(途中放棄)英検5級(途中放棄)
趣味・特技:漫画読み・策略・目を開けながら寝る
今一番欲しい物:権力
好きな言葉:人間死に方は選べないが、生き方は自由だろ。

名和 透馬(ナヨリ トウマ):男
RPG内:ナヨリ
主役。大人しめなクールちゃん。
年齢:16歳(高校2年生) 誕生日:9月15日
身長:177cm 体重67.8kg 血液型:B型
口癖・語尾:「〜だよ」「…」 一人称:ウチ
資格:英検準2級・漢検3級
趣味・特技:一週間無言・ボーッとする・日向ぼっこ
今一番欲しい物:親友
好きな言葉:僕もこうして人間に生まれてきたんだから、 やはり何か生きがいが感じられるまで生きている義務がある。

蓬田村 静禰(ヨモギタムロ シズネ):女
RPG内:ヨモギ
主役。男っぽい女=男女
年齢:17歳(高校3年生) 誕生日:6月29日
身長:186cm 体重:秘密だよ。 血液型:A型
口癖・語尾:「一応女だよ」「おわっ?!」一人称:あたし
資格:漢検準1級・英検4級
趣味・特技:読書・デザート作り・妄想
今一番欲しい物:女っぽさ
好きな言葉:太陽が輝くかぎり、希望もまた輝く。

十和田 秀星(トワダ シュウセイ)
RPG内:トワダ
主役。不良
年齢:15歳(高校1年生) 誕生日:7月11日
身長:173cm 体重:64kg 血液型:O型
口癖・語尾:「あぁん?」基本不良言葉。 一人称:俺
資格:漢検5級・英検5級
趣味・特技:喧嘩・流し・裁縫
今一番欲しい物:暖かい家族
好きな言葉:無し。

次はルールを書きたいと思います〜!

No.25 修正箇所。 投稿者:はるっち   投稿日:2009年12月23日 (水) 18時11分

ルールはネタバレになるんでやめときます><


No.22 幻獣戦隊セインター第6話「響く声」 投稿者:ふじさん    投稿日:2009年12月22日 (火) 21時38分 [返信]

玄が近所に越してきたその日の夜
†大河家†
コンコンコン……
白の部屋にノックの音が響き渡る
白「入ってまーす」
「トイレじゃないんだから……僕だけど、入っていい?」
ドアの向こうから聞こえる声は麟のものだった
白「麟?別にいいわよ」
ガチャッ
白の許可を得て部屋に入る
白「で、何?」
麟「実は……悩みがあるんだけど」
白「悩み?」

*それから翌日*
朱雀『よくやってくれた翼。これで全員揃ったぞ』
翼「は?何言ってんだ?まだ3人しか……」
朱雀『そっちこそ何を言っている。ちゃんと最初かr』
「翼ーー!何やってんの遅れるわよーー!!」
しかし朱雀の言葉は一階からの母のシャウトで遮られた
翼「やべっ!もうこんな時間か!!」
時計を見ると既に8時20分を廻っていた
翼「……あれ、今日は白いねーのな」
走りながらふと呟く
朱雀『おやおや、なんだかんだ言って結構気にしt』
メシャッ
言い切る前にそこら辺の柱に打ち付けた
朱雀『ぬおぉおぉぉ……』
痛みで悶絶している
翼「(しかしどうしたんだか……)」

*学校*
ガララッ
翼「すいません遅れました〜!!」
先生「減点10、と……」
翼「ちょっと遅刻しただけでそのマイナスは酷くありませんか先生!?」
先生「うっせーよお前の場合ほぼ毎日遅刻してんじゃねーか!今回はそれをプラスしてんの!!」
翼「…………」
叱られながらも翼は目で白を捜す
そして白はいた。
ぼんやり窓から空を見ながら
先生「………とにかく、明日から気をつけるように!」
翼「はいはーい。明日から明日からあしたのジョー。」
先生「Σ反省してねぇなコイツ!………まぁいい。あと今日から転入生が来る」
ザワザワザワ……
その言葉に教室中がざわめく
先生「入ってきなさい。」
「失礼しまーす」
そして転入生が入ってくる
その転入生とは
玄「どうも!黒田玄です!!」
あの黒田玄だった

ガタンッガタガタンッ
その瞬間一度に三人、椅子から落ちる音が聞こえた
もちろん翼、そして今明らかになるが同じクラスである竜司と白だった
先生「なんだ〜やかましいぞ朱雀門、青山、大河!」
翼&竜司&白「すいません」
先生「とりあえず席は………朱雀門の隣が空いているな」
翼「Σ(゚Д゚;)」
ゲッなんで俺!?という顔で翼は驚いた
玄「よろしく。」
先生「じゃ、1時限目まで各自大人しく待ってるように」
ホームルームが終わり、先生が教室を去ると共に翼は隣の玄に顔を近づかせる
翼「………おいお前、なんでここにいんだよ……」
玄「無茶言うなぁ……学校来るのは学生の義務だろうが」
翼「お前はどこぞの仮面の軍団の平子君かァァァァァ!!」
玄「ブ○ーチですねわかります。」
翼「………それで、なんでここにいんだよ」
玄「無茶言うなぁ……学校来るのは学生のぎm」
翼「エンドレスぅぅぅぅぅ!この質問エンドレスぅぅぅぅぅ!!」
玄「……まぁ実は玄武から教えてもらったんだが、わしぐらいの年齢の者は学生として学校に行かねばならんようだからな。昨日この町に来てすぐ手続きしてきた」
翼「そういう答えを求めてたんだよ俺は………」
そう言うなり翼はそっぽを向き、白の方を見る
玄「…あれこないだお前と一緒にいた光の速度で逃げた女子ではないか。………さっきからずっと見てるがまさか好kひでぶっ」
メキッ
しかし言い終わる前に翼の裏拳が顔にめり込む
白「………………」
白はずっと昨日の晩のことを考えていた
********
白「………声が聞こえる?」
麟「うん……こないだ翼兄ちゃんと鬼の化石見に行ったその日から……」
白「………そう」
********
白「………(声……ね)」
ピトッ
白「Σふにゃあぁぁぁぁぁぁ!!」
その時、頬に冷たいものを当てられて驚いた
そこにいたのは、食堂か購買部で買ったと思しきジュースを持った
竜司だった
竜司「大河どうした?朝から元気が無いみたいだが………」
白「青山か……別に、何も」
竜司「……そうか。ならいい」
ジュースを一気に飲み干すなりそこにあったごみ箱に投げ入れる
白「………青山さ。」
竜司「ん?」
白「翼もだけど……何か隠し事していない?」
竜司「(ギクッ)い、いや……特に何も。朱雀門なんかそもそも何も考えてないんじゃないか?」
白「………ふ〜ん」
*********
そして時間は進んで3限目
どうやら理科の授業のようで、理科室にて実験をしている
先生「え〜このように水素Hと酸素Oが……」
白「……………」
白は相変わらずぼーっとしている
先生「はいじゃあやってみよ〜」
その合図とともに生徒達は一斉に実験を始める

ここで役に立つかも知れない中学の理科のコーナー!
水素Hと酸素Oを反応させると小規模な爆発と共に水ができるお♪
これで水不足対策もバッチリだね☆キラッ←
んがっ!分量間違えると水爆になっちゃうぞ(((゚Д゚;)))

翼「………今、なんか合ってるかわからない無駄知識が聞こえたような……」
ポンッ
という音と共にそれぞれの机で少量の水が発生した
その水が一瞬黒く光ったが、誰もそれに気付いていない
先生「よ〜し皆できたな〜」
机を見渡し、教壇に戻る
その時だった
先生「ぐあっ!?」
ちょうど後ろにあった骨の標本が黒く光ったと思えば腕が勝手に動き、先生の首を絞めた
それと同時に先程の実験で発生した水が一つに集まり、鬼の形になった
パニックに包まれる理科室
この時現れた鬼の名を紹介しよう。
骨の標本が変化したこの鬼の名が 骨鬼
そして水が一塊になって誕生したこの鬼が 水鬼

先生「皆……逃げ…て……」
ドサッ
その言葉を受けて生徒のほとんどが逃げ出した
三人を残して
それは翼、竜司、玄だった
翼「来たな……朱雀!」
竜司「青龍!」
玄「玄武!」
キィンッ
そしてそこからスザクレッド、セイリュウブルー、ゲンブラックが現れた
翼「……行くぞ!!」
*その頃*
白「はぁ……はぁ………」
他の生徒達に紛れて逃げている
『……るな』
白「………!」
『……逃げるな、立ち向かえ……』
白「くっ……またこの声……」
『引き返せ……仲間が呼んでいる』
白「(あなたは……誰!?それに、仲間って……?)」
『よかろう、教えてやる……我が名は……』
その時、白の前から走ってくる人影がいた
**********
翼「クリムゾンブレード!」
ザシュッ
竜司「ドラゴンキャノン!」
ドゴオッ
翼のクリムゾンブレードが水鬼を切り裂き、竜司のドラゴンキャノンが骨鬼を粉砕する
しかし効かないようで、それぞれ再生してゆく
竜司「ちっ……またこれだ!」
玄「ぐおぉっ!」
ザボンッ
翼「玄!?」
その時だった。
玄が水鬼に飲み込まれ、体内に閉じ込められてしまった
竜司「黒田!?……ぐあっ!」
ガキィッ
驚いたその隙に竜司も骨鬼の肋骨に捕らえられてまった
翼「リュウ!?」
二人の仲間が体内にいる以上下手に手は出せない
さぁどうするスザクレッド!?


No.17 幻獣戦隊セインター第5話「三人目の戦士」 投稿者:ふじさん    投稿日:2009年12月20日 (日) 14時03分 [返信]

玄「とまぁそんな訳でよろしく!」
翼「お、おぉ……」
竜司「(まさかこんな時代錯誤な修行僧モドキが三人目の戦士だったとは……)」
玄「なんか言ったか?」
竜司「いいや。別に」
ゴゴゴゴ………
その時地面が揺れ、下から鬼が現れた

翼「いきなり登場ですか〜〜!?」
竜司「大河!お前は逃げ……」
白はすでに150mほど先まで逃げていた
竜司「Σ速っ!!」
翼「くっ………いくぞ朱雀!」
竜司「青龍!!」
キィンッ
それぞれ守護獣の名を叫ぶと、翼は赤、竜司は青の光に包まれてそれぞれ変身した
「ギエェェェェ!」
ゴンッ
現れた鬼は二人に向かって拳を放つ
が翼と竜司はそれぞれ横に跳んでそれを避けた

そして翼が空高く跳び上がった
それと同じタイミングで竜司は鬼の懐に飛び込み、腕の龍を構える

竜司「喰らえ!」
ドゥンドゥンドゥンッ
右腕の龍が火球を噴き、当てられた反動で前屈みになっていた鬼の体が反り返る
それを見計らったように翼が剣を振り下ろすように落下していく
ザシュウッ
脳天から切り裂かれ、鬼の体は真っ二つになって倒れた
竜司「………まぁ、こんなもんか」
翼「たいしたことなかったなぁ」
二人が油断して変身を解いたその瞬間
真っ二つになったはずの鬼の腕が動き、翼と竜司を挟むように手を叩いた
翼「何………っ」
竜司「馬鹿……な……」
二人が倒れると同時に鬼が立ち上がった
すると半分づつになっていた半身が再生し、二体の鬼になった
……いや、二体に増えたのではない。
むしろ二体が合体して一体になっていたのが元に戻った、と言った方が正しいだろう
鬼の名は 双鬼
二体で一つの鬼である

竜司「二人羽織りだったのか……」
翼「文字通りニコイチ……ってか」
ヨロヨロながらも立ち上がる
しかし戦闘体制を取らせる隙を与えまいと、間髪入れずに双鬼Aと双鬼Bがピッタリの息で同時に拳を放つ
ガキィンッ
その時だった
翼と竜司の前に巨大な盾が現れ、鬼の拳を防いだ
否、盾そのものではない。
正確には、巨大な盾を持った黒い仮面の戦士が立っていた
この仮面の戦士は、玄武をモチーフにしたと思われる仮面をつけており、また全身が黒いカラーリングになっている

翼「お前まさか………玄か!?」
玄「ご名答!ここはわしが押さえておく。お前らは早く変身するのだ!」
竜司「………わかった。青龍!」
翼「朱雀!!」
キィンッ
二人を今また光が包み、それぞれスザクレッド、セイリュウブルーに変身する
双鬼A「おのれ……小癪なぁぁぁぁぁ!」
ブンッ
双鬼Aが拳を振るう
しかし振り上げたその瞬間、黒き戦士……ゲンブラックのカウンターパンチが顔面に炸裂した
双鬼A「ぐあっ!!」
双鬼B「兄者!!」
反撃を喰らって油断した二体の前に二つの影が現れる
翼「クリムゾン……ダァーッシュ!」
竜司「ドラゴンブレス!!」
そのシャウトが聞こえるやいなや双鬼Aはクリムゾンダッシュによって切り裂かれ、双鬼Bはドラゴンブレスの炎に焼きつくされた
そしてこの二体の双鬼もまた、霧のようになって消えたのだった

翼「……まぁ…なんだ、助かったぜ。ありがとう」
玄「いやいや。」
竜司「………それで、どうするんだ?青龍。こいつ連れて行くのか?」
青龍『ふむ……本人の意思によるな』
竜司「………だそうだ。どうする?黒田玄」
玄「う〜ん……わしは別にどっちでもいいが……玄武がついていきたいと言っているからついてゆくことにしようか」
竜司「………ならそれでいい。帰るぞ朱雀門」
翼「うっせぇ命令すんなっつってんだろこのやろー!」

こうしてゲンブラックこと黒田玄が仲間になったのであった

*ちなみにその翌日*
ピンポーン
朱雀門家にのんきなチャイムの音が響き渡る
ピンポーン
誰も出ないので再び鳴らす
ピンポーン
またしても(以下略)
……般若羅曼陀羅那無阿弥陀仏…
しばらくの沈黙のあと大声で経文が唱えられる
ダダダダダッ
バタンッ
翼「不気味だからやめろォォォォォ!!てかこのインターホン何回か鳴らすパターンなんかデジャヴ!!」
若干キレ気味で翼が家から出てくる
そこに立っていたのは

あの黒田玄だった
玄「どうも!この町に引っ越してきたぞ(^^ゞ」
翼「なっ………なんじゃこらぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

No.20  投稿者:聾刺   投稿日:2009年12月20日 (日) 17時13分

流石ふじwギャグが上手い((
こっちも小説書き始めましたよw


No.16 花子さんの秘密 投稿者:GX−9900   投稿日:2009年12月19日 (土) 21時40分 [返信]

誰もいないとある学校の女子トイレで漆黒の翼を背中から生やした青い髪の可愛らしい死神っ娘とトイレの花子さんがいた。
「何のようよ?死神さんよ・・・」と花子さんは大人びた口調で言った。
そして死神っ娘は「あの・・・花子さんって・・・一体何者なの?」と言い放った。
「え・・・?何故そんなことを?」花子さんはちょっと驚いた。自分が何者なのかと聞いてくる奴なんてこれまでいなかったのだから。
「実は私・・・これまで気になっていたのよ・・・あなたは何故死んで、何故トイレにいるのかを・・・」死神っ娘はそう言い張った。そう彼女は死者の魂を導いたり、死を宣告する死神として以前から花子さんに興味を抱いていたのだ。
「あなたの誕生には色々と噂を聞いているわ。いじめの一環でトイレで暗殺されたとか、常軌を逸脱していく父親に逃げ込んだトイレで見つかって抹殺されたとか・・・」としぶしぶ語った。
だが花子さんは「ふっ・・・そんなのはデタラメよ」と言った。
「いいわよ・・・あなたにだけ教えてあげる」
花子さんは大人びた感じで語り始めた。
「ここだけの話・・・私はね、昔心中で死んだのよ」
「それも噂のひとつだけど・・・」と死神っ娘は突っ込んだ。
「ええ・・・その噂があたりよ。この事件は当時は騒がしかったけどあまり報道されなくてね・・・今じゃ殆ど知ってるものはいないわ」と花子さんは黙々と語った。
「でもなんで心中などが・・・」と興味心身で死神っ娘は質問した。
花子さんはまた語り始めた「・・・私の家はごく普通で5人家族だったわ。私は歌と学校も好きでさ・・・よく最後に下校してたものよ、そして何よりも母が好きだったわ・・・当時の私の将来は母みたいな主婦になることだった」
「ほぉ・・・」と死神っ娘は口をもらした。
「でも・・・ある日父は浮気で家庭を顧みなくなり、ついには私たち家族を捨てて行ってしまったわ」と悲しげに花子さんは言った
「そ・・・それはそれは・・・」死神っ娘は少し驚いた。人間だった頃の彼女の家庭ではそのようなことは無かったのだから。
「そしてその翌日・・・あの惨劇が起きた。学校から帰ってくると・・・母が・・・弟と妹を抹殺してた」花子は劇的な感じで語っていた。死神は釈然と黙って聞き入っていた。
「そして私は悟った。自分も殺されると・・・そして奥から3段目のトイレに逃げ込んだ」
「奥から3番目!」死神は少し驚いた。花子さんは置くから3番目のトイレに現れると言うのがパターンだからだ。
「だが母はすぐさま見つけたわ・・・そして翌日私たち一家は・・・」花子は悲しげになって語るのを止めた
「滅んだと?・・・」と死神は間髪いれずに答えた。
「ふふふ・・・皮肉なものよ・・・好きな学校で何よりも大好きだった母親に殺されるなんてさ・・」
死神は感じた。トイレの花子さんはその皮肉な悲劇が原因で怨霊と化してトイレに留まっているんだと。そして子供たちの間で語り継がれているのだと。
「死神さん・・・このことは口外しないでくれない・・・皮肉な悲劇で死んだなんて事が知れ渡れば私の威厳がパーになるから」花子さんは冷静に言った。
「わかったわ・・・」死神は答えた。彼女の噂は噂であってほしいと願ったのだから。


No.15 幻獣戦隊セインター第4話「魂の名前」 投稿者:ふじさん    投稿日:2009年12月19日 (土) 21時08分 [返信]

うちの中学校の風紀委員長がまさかの二人目の戦士という「な…なんだってー!!!(byMMR)」な衝撃の事実から翌日

今日もまたいつも通りの日が始まろうとしていた
竜司「コラあぁぁぁ!朱雀門!なんだその格好は!」
今日もまたこいつに呼び止められた
こいつが例の二人目の戦士、セイリュウブルーの中の人だ
翼「ようサイコガン」
竜司「今の俺のテンションは星さえ砕………って誰がサイコガンだコラぁぁぁぁぁ!!てかこのネタ知ってる読者少ないんじゃねーの!?」
翼「で、なんだよ毎日毎日毎日毎日絡んできて………BLですかこのやろー」
竜司「なっ………だ、誰がお前なんかと!!」
顔を真っ赤にして否定する
翼「あっれ〜?君BLの意味知ってるんだ〜www」
竜司「き・さ・ま……! **ワレぇぇぇぇ!!」
朱雀『お互い仲が良すぎて困るのぅ』
青龍『ほんとほんと』
翼&竜司「誰が仲いいだって!?」

とまぁそれからは普通の日々を過ごした

そしてクラブ活動も終わり、今から家に帰宅しようとしていた
いつも通りの帰り道
を歩いていると後ろからダッシュで走ってくる足音が聞こえる
振り向くとその影はジャンプし、翼の頭を踏み付け再び跳んで着地した
翼「お……俺を踏み台にしたぁ!?」
白「いや〜ごめんごめん勢いつきすぎちゃってさぁww」
翼「いやお前かよォォォォォ!!」
走ってきた人物は白だった
翼「もう家帰ってると思ってたぜ………」
白「ちょっと図書室で本読み耽ってたらこんな時間になっちゃった☆」
翼「なっちゃったって……どんだけ読んでんだよ」
白「ドラ○ンボ○ル1〜最終巻」
翼「あ〜そりゃじっくり読んでたら日ぃ暮れるわな………てかドラ○ン○ール図書室にあったのかよ!?」
白「ま、それは置いといて……明日から土曜日で休みだし、何する?」
翼「そうだなぁ……やっぱいつも通りぐーすか寝るかな」
白「またそれ……たまには休みを有効に使いなさいよ」
翼「あ?じゃあ図書館でも行くかな」
白「え!?珍しっ!明日台風でも来るんじゃないの!?」
翼「どないせーっちゅーの!?」

*そして土曜日*
朱雀『仲間捜しに行くぞ!』
翼「言うと思った………」
朱雀『ならば話は早い。索敵能力に優れる青龍の情報では、次の我らの仲間の一人は富士の樹海にいるらしい……ってことで行ってこい』
翼「しまいには労働基準法違反で訴えますよぉぉぉぉぉ!!」
シャウトした後でふと思い出したように何かに気付く
翼「………待てよ、索敵って……じゃあそいつ敵なのか?」
朱雀『いや。ただ作者が表現に困っただけだ』
翼「あぁそういうことね……」
納得するなり出かける用意をし、家を出る
しかし家を出たところでばったり散歩から帰ってきた白に会う
白「あれ、翼どっか出かけるの?」
翼「あぁちょっと富士にな………」
白「富士?なんでまた………でもまぁ面白そうだからついてきていい?」
翼「え゙っ………(でも断ったら怖そうだしな……)別にいいぞ」
白「やっほう!」
そう叫ぶなり飛ぶように家に戻り、再び翼の所に戻ってきた
翼「いや速いなおい!」
白「さて、じゃあ行くわよ」
****
富士に向かうため駅のホームに立っていると、その横に見覚えのある人物がいた
それはあのサイコガ……じゃなくて青山竜司だった
竜司「今サイコガンって言おうとしたよね絶対。別にいいけど言おうとしたよね」
翼「あれ、リュウじゃねーか。なんでここに」
竜司「あ、あぁちょっと富士の樹海までな……」
ゲッ嫌な奴に会っちまった……て顔で竜司は答える
翼「樹海?まさかお前……死ぬ気j」
竜司「んな訳無ぇだろォォォォォ!!」
しかし竜司のツッコミによってそれは遮られた
竜司「はぁ……お前朱雀とやらから聞いてないのかよ?」
白がいるからか耳元で小声で話し掛ける
翼「え?あぁそういえば言ってたな………」
竜司「忘れてたんかいオイ!?」
間もなく電車が到着します
キキィィッ
パァンッ
キャーーーッ
白「あ、電車来たわよ」
翼&竜司「ちょっと待てぇぇぇぇぇ!今のパァンッって何!?キャーーーッって何!?絶対今誰か飛んだよね!投身自殺したよね!!」
シンクロ率100%で二人はツッコんだ

*富士*
なんやかんやあったが結局着いたようだ
「ガイドは要りませんか?」
その時後ろから話し掛けられ、三人は振り向く
ふじさん「どうも〜、僕がガイドを勤めさせていただきます〜。富士山だけにふj」
バキッ
「ばいばいきーん!」
しかし言い切る前に翼のパンチによって空の星になった
竜司「今の……知ってる顔だったんだが……あれもしかして作…」
翼「さぁさっさと行くぞ」
白「おー!」
竜司「ちょっと待てぇぇぇぇぇ!!」

歩くこと30分
三人は木々の生い茂る樹海の中にいた
翼「おいおいこんな所に人なんているのか?いてもせいぜい死体か自殺志願者かその他いかがわしい何かをやってる奴くらいだろ」
青龍『………ここを左だ』
竜司「こっちだ。ついてこい朱雀門」
翼「うっせぇ命令すんな!」
白「ねぇさっきから誰探してるの?」
翼「ん、あぁちょっと知り合いをな……」
白「知り合い?」
ザァァァー………
その時、進んでいる方向から水の音が聞こえた
その水の音に紛れて人の声が聞こえる
竜司「………ん?まさかここ、か……?」
翼「まさかあれか?テレビの侍や忍者みたいに滝で修行中ってパターンか?んな訳………」
「般若羅曼陀羅娜仏………」
まさに人が経文を唱えながら滝に打たれていた
翼「Σいたーーーー!?」
白「なになに?」
翼「こら見たらあきません」
白も顔を覗き込もうとするが翼に手で押さえられる
竜司「何も見なかったことにしよう。このことは俺達の胸の中にしまっておこう」

「………おーいお前ら!そんな所に隠れていないで出てこーい!!」
滝に打たれていた男が滝の中から翼達に呼びかける
翼&竜司「Σバレてる!?」
******
「そうか、知り合いを捜しになぁ」
翼「えぇそうなんですよ。」
男から渡されたおにぎりを頬張りながら自分達が変身できることに極力触れずに全てを話す
「……あのな、お前達が言ってる知り合いって……これか?」
男は朱雀達の事を聞いていないのに全てを知ってるかのように翼達に左手を見せる
そこには、翼や竜司のようにタトゥーのような黒い亀のシルエットが刻まれていた
竜司「そっ……それは……」
「いやぁ実を言うとな……さっきお前達がいることに気付いたのは、この手の中にいる玄武が教えてくれたからだったんだ」
翼「それ………どこで?」
「ん?確かこないださっきみたいに修行の最中に光が飛んできてな、話し掛けられたと思ったらこの通り、いつの間にか左手に………お前達も持ってるんだろ?見せてみろ」
竜司「あっ……ちょっ」
無理に翼と竜司の左手を掴んで見る
「……そうか、お前が玄武の言ってた仲間の朱雀と青龍か……よろしくな」
翼「あ、あぁ……」
「おっと紹介が遅れたな。わしの名は玄海!」
翼「うわ、強そうな名前……」
玄海「だろ?」
竜司「え〜何々………黒田玄、か……」
竜司はそこに置いてあった玄海……もとい黒田玄(くろだ げん)の保険証を見ている
玄「それ見たらあかぁぁぁぁぁぁん!!」
翼「黒田玄って……地味な名前」
玄「玄海は魂の名前ぢゃっ!」
翼「あ、そーですか」
玄「とりあえず本名がバレたところで自己紹介をやり直そう。黒田玄!15歳だよろしく!」


No.11 幻獣戦隊セインター第3話「竜が鳴く」 投稿者:ふじさん    投稿日:2009年12月18日 (金) 18時20分 [返信]

ある日の朝、翼の部屋
『仲間だ!』
いきなり左手が勝手に動き、顔に思いっきり接近する
翼「いきなり何!?つーかお前自分の意思で俺の手勝手に動かせるのか!?」
『一応自粛しているがその気になればいつでも自由に動かしてお前の首を絞めることだってできるぞ』
翼「悪霊かお前は!!」
『悪霊って………まぁいい。……いくらなんでも無数の鬼に一人で立ち向かうのはあまりに無謀すぎる。そのため我々5人の守護者は徒党を組んで悪鬼に立ち向かっていた……しかし今また我々はバラバラになり、さらに封印していた悪鬼共も復活してしまった』
翼「……おいおいまさかあれか?子孫に鬼退治を強制労働させると同時にお前の仲間集めもしろと?」
『そういうことだ』
翼「子孫を大事にしましょうよおじいちゃぁぁぁぁぁぁぁん!?」
ドンドンドンッ
「翼ー!学校遅れるわよー!」
その時、母親がノックしながら叫んだ
翼「おーうわかったすぐ行く!」
今更ながら制服に着替える
「早く行きなさいよ。友達が待ってるわよー」
翼「友達?」
制服に着替え終わった後階段を降りてリビングでトースターにささっていたトーストを抜いてくわえながら家のドアを開ける
白「うーすねぼすけ!」
門の外では制服を着た白が翼と同じような制服を着た弟の麟を連れて立っている
翼「やっぱりお前かよ………」
毎日これなのでとうに飽きているのか、がっくりきている
『おい』
朱雀が呼びかける
翼「んだよ?」
翼も白達に聞こえないような小声で答える
『……あの女子(おなご)、まさかお前のコレか?』
その時再び左手が勝手に動き、小指を立てる
翼「ふんっ」
メシャッ
がその直後そこら辺の柱に左手を打ち付ける
『〜〜〜!』
翼「〜〜〜!」
二人?は痛みで悶絶した
白「いきなり何やってんのよ………」
それを憐れむような呆れたような目で見る白
麟「いいから早く!遅れちゃうよ〜!」
麟が急かすので翼と白は走り出す

*魁中学校*
麟が2年の教室に入るのを見送った後、翼と白は二人で自分の教室に向かうため廊下を歩いていた
その時、何者かに呼び止められた
「おいおい朱雀門!なんだその格好は?!」
呼び止めたこの少年の名は青山竜司(あおやま りゅうじ)15歳。この魁中学の風紀委員長である。ちなみにあだ名はリュウ
翼「何って………暑いから」
受け答える翼の格好はというと、単に来ているブレザーのボタンを全開にしているだけである
竜司「何が暑いから、だ!作者なんか最近学ランのボタン全部閉めててもまだ寒いって嘆いてるんだぞ!!」
翼「ここで作者を引っ張り出すなよお前さぁ……」
竜司「と に か く!そのワイルド全開ボタン全開なその格好をどうにかしろ!ブレザーのボタンは全部ちゃんと閉める!!」
翼「へいへ〜い……」
しぶしぶながらも言われたようにボタンを閉める
『……ん?仲間がいる……この近くだ!!』
翼「(仲間だと?………まさか、リュウが?いやいやそんな訳……)」
*放課後*
(※野球部じゃないので多少現実と異なる可能性があります)
プレーッボーッ
カキーンッ
どうやら野球部のクラブ活動のようだ
翼「………(仲間だぁ?エスパーじゃあるまいしんなもんどうやって見つけろってんだよ全く……)」
バッターチェェェンジッ!
斉藤〜!
斉藤「へ〜い」
途中からゲッ○ーロボの合体みたいになっているがバッターチェンジで斉藤(仮)が呼ばれて金属バットを握ってマウンドに立つ
翼「見せて貰おうか、ヒョッと出の仮名キャラクターの実力とやらを」
スッ……
ガブリッ
バッターボックスで斉藤がバットを構えたその瞬間バットをどす黒いオーラが包み、そのバットが斉藤の手首にかじりついた
斉藤「うあぁぁぁぁぁ!手が!手があぁぁぁぁ!!」
翼「!?」
手首を食いちぎられ、バットを手放す
放り投げられたバットがぐねぐね動いたと思えばそのバットを黒いオーラが包み込み、そこから鬼が現れた
それは前回のような生物的な鬼ではなく
メタルマ○オのようないかにも硬そうなメタリックな鬼だった
その鬼の名を 鉄鬼
鉄鬼「全く、轟鬼の奴めでかい口を叩いておきながらあっさり殺られおって……あぁ面倒臭ぇ面倒臭ぇ」
どうやら前回の鬼の名は轟鬼だったようだ

翼「鬼!?こんなところに……」
『翼!いくぞ!!』
キィンッ
他の生徒が全員逃げた後、翼の体を朱い光が包み、そこから紅の戦士スザクレッドが現れた
鉄鬼「なぁんだぁ?お前……あぁそういえばお前か、こないだあっさり轟鬼を倒したって奴は」
翼「クリムゾン!ブレェェェェェド!!」
キィンッ
翼の手に朱い光が輝いて剣が握られ、その剣を振るう
ガキィンッ
しかしあまりに硬い鉄鬼の外皮によって弾かれた
翼「なっ……!?」
鉄鬼「なぁんだぁ?それが攻撃か、あ゙ぁん?痛くも痒くもないわぁ!」
ゴスッ
油断して隙のできた翼の脇腹に蹴りを入れる
鉄鬼「少々期待してたんだがな………残念だぜ」
ズンッ
倒れた翼の腹を何度も踏み付ける
翼「ぐあっ……がっ」
鉄鬼「………あばよ!」
トドメを刺すためさっきより高く足を振り上げ、勢いよく振り下ろそうとしたその瞬間
ドゴンッ
鉄鬼の後頭部に一塊の炎が直撃した
鉄鬼「ぐおっ!……なんだ!?」
鬼が振り向いたその先には
翼と同じような仮面の戦士が立っていた
しかし翼のスザクレッドとは違い、マスクの形が青龍をモチーフにしたような形状になっており、全身が青いカラーリングになっている
そしてその右手には龍の頭のようなものが装着されていた
鉄鬼「よくも邪魔しやがってぇぇぇぇぇ!」
怒りに任せて青い戦士の方に走っていく
ドゥンッドゥンドゥンッ
しかしそれと同時に右手の龍の頭が火球を噴いた
火球を受けて大きくのけ反る鉄鬼
翼「うおぉぉぉぉ!」
「待て!」
そして後ろから剣を持ったスザクレッドが切り掛かろうとするが、呼び止められる
「このままじゃこいつにその剣は効かない!」
翼「そりゃそうだが………じゃあどうするってんだ?」
「…………こうする!」
ゴオォォォォッ
その時、右手の龍の口から炎が吹き出し鉄鬼を包む
鉄鬼「へっ……なんだぁ?こんなもの、地獄の業火に比べりゃ屁でもないぜ!」
「………そうかな?」
鉄鬼「何!?」
見ると、鉄鬼の体が熱で真っ赤に熔けてきている
翼「そうか!鉄は熱せば溶ける……つまり」
「やるなら今だ!」
翼「おぉぉぉぉぉ!」
ザシュッ
熔けて柔らかくなった鉄鬼の体は、いとも簡単に真っ二つになった
そして轟鬼と同じように霧のようになって消えた

キィンッ
変身が解けて翼の姿になる
翼「………ふう、助かったぜ。ありがとよ」
「…………」
キィンッ
青い戦士も変身が解ける
そこから現れたのは、あの風紀委員長青山竜司だった
翼「げげっ!お前……リュウ!?」
竜司「はぁ……お前かよ………青龍の言ってた仲間っつーのは……最悪」
翼「こっちのセリフだそれは!!」

朱雀『久しぶりだな、青龍よ』
青龍『おぉ、朱雀こそな』
仲の悪い二人をよそに朱雀と青龍はお互いの再開を喜んでいた

No.12 うはwwww 投稿者:ふじさん    投稿日:2009年12月18日 (金) 18時34分

投稿して後で見てみたら誤字多数発見www(ノ∀`)ヤッチマッタナー
なので「あれ、この漢字変じゃない?」って思ってもそれは変換ミスなので気にしないでくださいwww


No.8 幻獣戦隊セインター第2話「戦士、時を越えて」 投稿者:ふじさん    投稿日:2009年12月17日 (木) 21時14分 [返信]

「ふうぅ……復活祝いに一暴れしてやるか……まず手始めに貴様達から捻り潰してやる!!」
翼達の方を振り返る
翼「!! 白!麟!逃げろ!!」
「逃がすわけ……ねぇだろ!!」
ドゴォンッ
しかし道を阻むかのように鬼の鉄拳が飛び、三人は吹き飛ぶ
翼「ぐあっ……(あ…圧倒的じゃないか!!こんなものどうすれば……)」
『……力が欲しいか?』
再び頭に声が響く
翼「!?」
『力が欲しいか?……あいつを倒すだけの……力が』

「がはははは!脆い!脆いわぁ!これでトドメだぁぁ!!」
翼「……当たり…前だろ」
カッ
「■ぇぇぇぇぇい!!」
鬼のトドメの手刀が炸裂する
手刀が当たる瞬間、翼が赤い光に包まれたが
そのことに鬼は気付いていない
「へっ……あまりに一方的過ぎてつまらなかっ………あ゙ぁ!?」
しだいに地面にめり込んだ手刀が下から持ち上げられる
そこから現れたのは、さっき岩盤に鬼と一緒に封印されていたあの仮面の戦士だった。
その朱雀をモチーフにしたとされるマスクの口の部分から声が発される
翼「いよう……さっきはよくもやってくれたな!!」
その声は翼の声であった
「お……お前は!!」
その姿を見て鬼が驚く
『お前の力を……お前の怒りを形にするんだ!叫べ!!』
翼「クリムゾン!ブレェェェェェド!!」
ザシュゥッ
翼が叫んだその瞬間、光と共に翼の手に紅い剣が握られ、鬼の手首が切断された
「ぎゃあぁぁぁぁぁぁ!!」
翼「この力……これが、俺なのか?」
「よくも……よくも俺の手をぉぉぉぉぉ!!」
ブンッ
ゴオォンッ
残った片手でパンチを振るい、床にめり込む
しかしすでに翼は高く跳び上がって鬼の頭上で滞空していた
「なっ………!?」
翼「喰らえぇぇぇぇぇ!!」
そのまま急降下し、鬼の背後に着地する
その刹那鬼の体に縦に斬った跡が浮かび、そのまま真っ二つになって倒れた
そして鬼の体は霧のようになって消えた

キィンッ
それと同時に翼の姿に戻る
翼「………あの光はいったい……?」
『おっと自己紹介が遅れたな』
翼「Σまだいんの!?ど、どこ!?」
『お前の左の手の甲を見てみろ』
翼「左手ぇ?」
言われた通りに見る
そこにはタトゥーのような朱い鳥のシルエットが刻まれていた
翼「な……何この入れ墨!!」
『誰が入れ墨じゃゴラアァァァ!!(゚Д゚#)ヤクザみたいだろがぁぁぁぁぁ!!』
翼「あ、な……なんかすいません」
一応謝る
『……まぁいい。我が名は朱雀。数百年前この世界を護っていた守護者の一人だ』
翼「守護者の一人って……じゃあまだ他に何人かいるのか?」
『そうだ。四人の仲間がな………まぁいずれ出会うであろう』
翼「あっそーですか」
『何その超どーでもいいみたいな発言は』
翼「だって本当にどーでもいいんだもん『じゃあ聞くな』ごもっともで」
『………まぁ訳あってな。あの岩盤に我々は自分自身もろとも悪鬼共を封印していた。しかしその効果は数百年、つまり今までしか持たなかった……』
翼「なんでそんな欠陥封i『黙れ』すいません」
『……それを予測した我らはその時現れる子孫に全てを託した………そしてお前は来た』
翼「じゃ……じゃあ待てよ。んじゃ朱雀って俺の……」
『いわゆる先祖ってやつじゃ』
翼「なんですってーー!!?」
『我らの力はそれぞれの子孫でしか使えん……そう、例えば私ならお前という風にな。てことであれだ。早い話お前封印解けて逃げた鬼全部倒すか捕まえて封印しろ』
翼「そんなご無体なーー!!」
白「う〜ん……」
さっきまで気絶していたが目を覚ましたようだ
麟「………あれ…?鬼は?」
翼「………よかった。お前ら無事か」
ホッとため息をつく
白「………なんでここ、こんなボロボロな訳?」
翼「ちょっとプチッときて俺が大荒れしました☆」
白「んな訳あるかぁぁぁぁぁぁ!!」
翼「へぶぅっ!」
言い切ると同時にグーが飛んだ
『やれやれ……』


こうして朱雀門翼は、紅の戦士スザクレッドとして覚醒し、これから起こりうる戦いに身を投じることになった………




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