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No.169 騎士ガンダム戦記 フェイズ21「囚われの台風騎士」 投稿者:GX−9900   投稿日:2012年01月05日 (木) 22時23分 [返信]

ベララベラ高原

ベララベラ高原、ガイア王国とその南東にあるハービック村を繋ぐ唯一のルートである。
その高原をガイア騎士団の2個中隊が進撃していた。その先頭にいるのは騎士団長の騎士デルタだ。そのすぐ後ろにGセイバーとリーナス、僧侶ジャグラーがいた。
リーナス「ふむ・・・」
リーナスは思いつめた表情をした。
ジャグラー「リーナス・・・ちゃんだっけ?」
リーナス「?」
ジャグラー「君、ちょっと悩んでいるような表情だよ」
リーナス「え、まぁ・・・私の手掛かりがあるかも知れないから・・・」
Gセイバー「心配してるんだな・・・」
リーナス「まぁね・・・自分をなんか・・・取り戻したいと言うか・・・」
Gセイバー「はぁ・・・ま、俺は久々に闘士モードになってるからちょっと張り切ってるんだがな」
今、Gセイバーは騎士ではなく闘士に換装していた。Gセイバーは戦局や作戦に応じて職業(ジョブ)を変える戦士であり、今回は僧侶ジャグラーの要請と自分の勘により闘士に換装していた。
リーナス「なんかいつもと雰囲気違うわねGセイバーは」
マーク「まぁ彼は気まぐれと戦況によって装備を変えるんだよ。けど騎士と闘士の2種類しかないけど」
デルタ「おいおい話はそれくらいにしたほうが良いぞ、見えてきた・・・」
リーナス「あれは・・・」
ガイア騎士団の前に山が立ちはだかった。標高300mくらいの大きさの山が。
リーナス「あの・・・デルタ殿・・・まさか、あの向こうに・・・」
デルタ「うむ、ハービック村がある」
マーク「ハービック村へのルートはあのベララベラ山だけなんだ」
Gセイバー「ちょっと険しいけどね」
リーナス「そうなんだ・・・けどモンスターが襲ってくる可能性があるわよ」
ネクティス「大丈夫だ、コアピジョンの報告によるとここにはモンスターはいないようだ、敵もここにはまだ攻めていないと言うし・・・」
ジャグラー「なら好都合!この山は何気に使えるかも!この山はちょっと険しくてハービックの入り口のあたりには狭い岩場がある」
リーナス「へ?一体何を・・・」

ハービック村 村長宅

ハービック村は中立エリアであり、ガイア王国と協調関係を築いていた。1年以上前のジオン族の侵略の際に村民が何人か殺されたが、それにより結果的に村民の怒りが爆発しレジスタンスが結成され、ガイア軍と連携してジオン族に抵抗した。
戦争終結からから半年後、レジスタンスは解散し、自警軍として再編され、半壊状態だった村はほぼ復興していたが、今再びジオン族の攻撃を受けるハメになった。
この村に配備されていた戦力は3個小隊くらいで、他の部隊は各地の復興支援に駆り出されていた。そこにジオン族とグレムリー公国軍の連合軍が攻めてきたのだ。
ここはそのハービック村の村長宅の庭。
剣士スピアヘッドα「ふん・・・この程度だったとはな・・・」
ジオン族の剣士スピアヘッドαがあざ笑うかのように言った。彼の目の前には二つの十字架があり、そこ人類とMS族の2名が貼り付けられていた。
人類の方はハービック村の村長であるベン村長だ。もう一人・・・MS族はこの村のレジスタンスのリーダーだった台風騎士ジーティフォールだ。
ジーティフォール「くっ・・・この俺がしてやられるとはな・・・てゆーか三人がかりは卑怯じゃないか?!」
闘士スピアヘッドβ「戦いに卑怯もクソもないのだ!」
スピアヘッド3兄弟の次男、闘士スピアヘッドβが現れた。長男αとの違いは体色が緑である所と肩に巨大な盾を装備している所だ。
ベン村長「・・・殺すなら私を殺せ・・・ジーティフォールと・・・村の連中にはもう手出ししないでくれ!」
ジーティフォール「そ・・・村長・・・!?」
ベン村長「■ぬのは私だけで十分だ、ジーティフォール、君は村人達と一緒に逃げろ!」
ジーティフォール「いや・・・戦って■ぬのは俺だけだ、村長がみんなと一緒に逃げろ!」
ベン村長「ダメだ・・・君見たいな優秀な剣士を■なせるわけには・・・」
ジーティフォール「俺はな、■んだアイツの為にも・・・てゆーか■ねばアイツに会えるんじゃないかと・・・」
ベン村長「何を馬鹿なことを!」
スピアヘッドα「うるさいな〜・・・まぁどっちにしろ二人とも・・・てゆーか用が無くなればこの村は皆■んでもらわないとなぁ」
ジーティフォール「何!?」
ベン村長「お前達の狙いはなんだ・・・!?」
スピアヘッドα「遺跡に行くぞβ」
スピアヘッドβ「はいよ、兄貴」
二人はそのまま遺跡へ向かっていった。
ジーティフォール「こらぁ!置いてくな!」
ベン村長「奴等・・・遺跡が目当てなのか?」
ジーティフォール「あいつら・・・古代キルケーに興味でも持ち始めてるのか?」
ベンとジーティフォールは貼り付けにされつつも同じ事を考えた。




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