ペズン砦
リーナス奪取に失敗したジオン族とグレムリー軍、その報に黒いローブの司令官は腹を立てていた。 司令官「ダークウィッチマリオン・・・邪騎士ジャックよ!・・・まさか失敗するとはな・・・!その上ギャンクリーガーまでやられたか!」 マリオン「申し訳ございません!・・・しかし彼女には古代キルケーの文字が・・・」 ジャック「もしや・・彼女はキルケーの末裔ですか?」 司令官「貴様らに知る権利は無い!」 司令官が腕から雷を発射し、二人に浴びせた。 ジャック&マリオン「しびびびび!!」 電撃を受けた二人はそのまま倒れた。死なない程度の威力のようだ。 ジャック&マリオン「も・・・申し訳ありましぇん・・・」 二人の後ろにいた兵士とモンスター数名が「ひぃ〜!」と悲鳴を上げた。 司令官「全く・・・ギレン国王になんと言えば・・・」 その時、扉から男性の声がした。 ?「お怒りみたいですな、閣下」 司令官「うむ、このバカどもがしくじってな」 ?「おやおや・・・」 その声の主はMS族だった。頭にとんがった角が1本生えており、肩の前と後ろにもトゲが1本づつあった。 兵士アクトザク「剣士スピアヘッドα殿・・・何の様ですか?・・・」 剣士スピアヘッド「まぁちょっと司令官に報告がありまして・・・」 司令官「なんだ?」 剣士スピアヘッド「明日、我がスピアヘッド隊はハービック村の占拠に向かいます!」 司令官「そうか・・・ギレン国王からの指令だな」 剣士スピアヘッドα「はっ!」 マリオン「ハービック・・・あの村は中立ですよ!?そこを占拠するなんて・・・」 司令官「あそこには重要なものがあるのだ、占拠せずしてどうする?」 マリオン「重要のものって・・・」 司令官「だから貴様は知る必要は無い!」 マリオン「ご・・・ごめんなさい・・・」 剣士スピアヘッドα「あんな村は俺たち兄弟の部隊だけで十分です、それでは、吉報を期待してください」 司令官「よかろう・・・」 スピアヘッドαはそのまま立ち去っていった。 司令官「よし・・・今日のところは解散!」 マリオン(重要なもの・・・それは一体・・・?・・・使い魔に頼んで調べてもらうしかないわ・・・) 通路でマリオンはそう思いながら歩いていた。ところが後ろから・・・ ?「ちょっと、マリオンちゃん♪」 マリオン「っ!?」 ?「ごめんなさい♪驚かせちゃって・・・!」 その後ろにいたのはMS族の女性だ。真っ赤な体色(?)でその姿はまるで蝶々みたいだ。マントも真っ赤だ。名は魔女スカーレットキュベレイと言う。 マリオン「な・・・なんだ・・・スカーレットじゃない・・・」 スカーレットC「てへへへへ・・・」 おちゃらけた感じのスカーレットキュベレイ、彼女はマリオンの悪友だ。 スカーレットC「な〜〜〜んかマリオンちゃんさ、考え事してたからちょっと驚かそうと・・・」 マリオン「まぁね・・・色々と我が軍団のやり方がちょっと・・・」 スカーレットC「そぅお?私は何気に楽しいわよ・・・魔法で人を殺すのは、ね♪」 マリオン「うわ・・・それじゃあ、私はここで・・・やらねばならぬ事がね」 スカーレットC「えええ〜・・・んじゃまた明日」 そういって二人は私室に戻っていった。
続く
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