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No.153 騎士ガンダム戦記 フェイズ9「ガイア王国」 投稿者:GX−9900   投稿日:2011年11月28日 (月) 23時02分 [返信]

リグ地方ガイア王国シドニィ港町

シドニィ港町はガイア王国、強いてはリグ地方最大の港町で、ジオン族の侵略まではかなりの発展をしていた。そしてジオン族の敗走により、復興し、再びかつての活気を取り戻しつつあった。
夕闇が迫る中、その港町に騎士Gセイバーたちの乗った船が到着した。

Gセイバー「着いたか・・・はぁ・・・」
ばしゃっ!
リーナス「きゃっ!」
Gセイバーたちの船の前方にモンスターが浮上した。上半身はMSっぽいが下半身が魚っぽいモンスターが。
?「お帰りなさい」
ストライカー「よっ」
Gセイバー「おいおいリーナス、大丈夫だ。コイツはマーメイドジムって奴で結構良い奴だぞ、入港してくる船の水先案内とかやってる」
マーメイドジム「どもども」
リーナス「あ・・・どうも・・・」
マーメイドジム「いやぁ〜・・・半年以上前はジオン族のせいでここらへんは滅茶苦茶になってたけどおかげでもうこんなに直ったよ、ジオンの水中モンスターどもが略奪を始めるわで私らも仕事がなくなるんじゃないかって怖かったよ〜・・・」
マーメイドジムは世間話を始めた。
Gセイバー「そんじゃ、俺たちはこれで。」
そういってGセイバーたちは船を降りて地上に出た。
その後、Gセイバーたちは馬車に乗った。人が多数乗れるほどの馬車だ。
リーナス「ふうん・・・モンスターにあんな奴がいるんだ・・・」
Gセイバー「まぁな」
ストライカー「ここもすっかり元通りになったな、半年以上前はズタボロだったぞ」
Gセイバー「ああ・・・」
リーナス「ズタボロって・・・?」
Gセイバー「ああ、お前は記憶空っぽで知らんだろうが実はここらへんはジオン族の侵略受けてさ、もう荒らされ放題だったのさ」
ストライカー「けどジオン族の統制が突然乱れたんだ。情報によるとボスがくたばったらしいんだってさ。その隙を突いて俺たち王国軍とレジスタンスでジオン族をボコったって事さ」
リーナス「そうなんだ・・・」
Gセイバー「なんでもジオンのボスを潰したのはガンダム族って勇者とやらの末裔らしい」
リーナス「ガン・・・ダ・・・ム・・・」
ストライカー「多分コイツもそのガンダム族かも知れないんだよ」
ストライカーがGセイバーを指差した。
Gセイバー「ああ、なんとなく顔がガンダム族に似てるって言われてるからちやほやされてる・・・俺はどうあろうが知った事じゃないけどわからん」
リーナス「ガンダム・・・」
Gセイバー「リーナス?どうした?」
リーナス「いや・・・よくわかんないんけど・・・ガンダムって聞いた事あるような・・・」
Gセイバー「まさかお前・・・ガンダムと会ったことあるとか?」
リーナス「そんなの知らないよ・・・でも・・・ああ!わかんないよ!」
Gセイバー「はあ・・・やれやれ」
リーナス「それで私達はどこに向かってるの?」
Gセイバー「このガイア王国の中央たるガイア城だ、報告とお前さんの調査だよ、多分記憶が戻るかもしれないからな」
リーナス「はぁ・・・」
ストライカー「見えてきたぞ、ガイア城だ」
前方に大きな城が見えてきた。あれがガイア城なのかとリーナスは思った。

リグ地方南方グレムリー公国

ここはガイア王国から離れた小国グレムリー公国。森と荒野が隣り合っていると言うアンバランスな地形に囲まれながらも資源に恵まれたこの国は現国王ギレンが支配する独裁国家である。
「力が正義」と言う理念の下、軍備を増強していった、小さいけど力が強い国家であった。そのためかこの悪政に反発する国民もいたが、そういった者は速攻で処刑されていった。
そんな恐怖政治に支配されたグレムリー公国は周辺国は知らないのだが実はジオン族に加盟していた国家だったのだ。皇帝ジークジオンの死後、リグ地方に展開していたジオン族の各部隊はここに匿われていた。
そのグレムリーの中央にある城の王の間で国王ギレンとファイズ島から帰ってきたジオン族の騎士ギャンクリーガーが会話をしていた。
ギャンクリーガー「ギレン殿・・・申し訳ありません・・・例のものをガイア王国の連中に奪われました・・・と言うか奴が勝手に付いて行ったと言うか・・・」
ギレン王「馬鹿者!あれをやすやす持ってかれただと!?・・・あれはどれだけ重要かわかってるのか!?」
ギャンクリーガー「申し訳ありません!必ず奪回します!」
ギレン「頼んだぞ!騎士ギャンクリーガー!貴様らジークジオン殿を失ったジオン族を匿ってやってるのだ!奴を奪回した暁には貴公を騎士団の団長にしてやっても良いんだぞ!」
ギャンクリーガー「はっ!喜んで!」
ギレン「それと奴にも伝えておけ、貴様らの総司令官にもな・・・」
ギャンクリーガー「はっ!・・・司令にもか・・・」
ギャンクリーガーが城の通路を歩いていると人間族の男がいた。
?「ギャンクリーガー殿・・・失敗したそうですな」
ギャンクリーガー「邪騎士ジャックか、愚痴を言いに来たのか」
邪騎士ジャック「まぁそれもありますが、戦力を失った事に抗議しに来ただけです」
ギャンクリーガー「ほぉ・・・」
邪騎士ジャック「戦死者17名とは・・・やってくれましたね!我々の貴重な戦力を死なせるとは!」
ギャンクリーガー「言いたい事がそれだけならさっさと立ち去れ!俺はこれから司令の所に報告しに行くんだから無駄に時間は潰したくない!」
ギャンクリーガーは怒りながら去って言った。

続く




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