記憶の無い謎の少女リーナスと遭遇したGセイバー部隊だがいきなり泣き始めた彼女に言葉が出なかった。 リーナス「ううぅ・・・」 兵士ジムU1「記憶が無いって・・・記憶喪失って奴ですか」 兵士ジムU2「どうします?隊長」 Gセイバー「リーナスっての、詳しく教えてくれ」 リーナス「う・・・嫌だ」 Gセイバー「何でだよ!?」 リーナス「だって・・・信じられないもん・・・見ず知らずの奴に・・・どうせ貴方たちはさっきの黒い奴の仲間かも知れないし・・・さっき殺しちゃったけど」 Gセイバー「黒い奴?殺した!?」 リーナス「ええ・・・私を突然連れ去ろうしたから・・・」 兵士ジムU2「隊長、その黒い奴って・・・」 Gセイバー「その殺した奴のところまで案内してくれないか?」 リーナス「嫌だ」 Gセイバー「そんな事言うなよ・・・多分お前の記憶の手がかりがあるかもしれないかもしれないんだぞ。騙されたと思って・・・その・・・俺を信じてみろよ・・・」 リーナス「う〜ん・・・」 リーナスはGセイバーの目を見て少し考えた。そして・・・ リーナス「わかった・・・とりあえず貴方を信じてみる、少しだけ」 Gセイバー「少しだけかよ!」 リーナス「その殺害現場に連れてってあげる」 リーナスはさっき来た道に戻っていき、Gセイバーたちはそれに付いて行くのだった。
洞窟の広間
Gセイバー達が洞窟を進んでいる一方、洞窟の別の階層の広間、その広間の壁には僅かながらクリスタルが突き出ていた。宝石屋とかに持ってって売ればかなりの額になるかもしれない感じの光り輝くクリスタルが。そんなところに二人のMS族と1匹のモンスターが会話をしていた。 MSの1人は緑色で頭にトサカがあり肩のアーマーは丸みを帯びていて、剣を腰にぶら下げている戦士だ。もう一人は青い色で頭がとんがっている感じでマントを羽織り、腰には巨大な槍を携えている。どうやら騎士の様である。モンスターはまるでイカのようなフォルムで大きな口を開いている。巨大な鎌を肩に担いでいた。 そう、彼らは紛れも無くジオン族の残党であった。 ジオン族、彼らは闇の皇帝ジークジオンを首領とした暗黒組織であり、スダ・ドアカ征服を画策した。ムンゾ帝国などの一部の協力的な国家も利用し、ラクロア王国やアルガス王国を初め多くの国々を侵略しようと企んだが、思わぬ抵抗で失敗に終わった。その抵抗の立役者がガンダム族の末裔と呼ばれる者たちであった。ガンダム族は数多くいるMS族の中でもかなり希少な存在であり、古くからスダ・ドアカワールドに伝わる伝説の勇者に連なる者といわれいている。そんなガンダムの思わぬ抵抗によりジオン族は侵略計画を次々と潰されていき、ついに総司令本部と支配者であったジークジオンを失い、総崩れとなって崩壊した。だがそのジオン族が今ここに・・・ 2人と1匹はなにやら相談をしていた。 ジオンの騎士「それでどうするのだ、戦士ブグ、キャトルハンブラビ」 戦士ブグ「申し訳ありません、騎士ギャンクリーガー様、まさかガイア王国の連中がこの島に来ているなんて・・・」 おどおどしつつ戦士ブグは騎士に謝っていた。 キャトルハンブラビ「こっちも何人かやられてるっすよ。やってきた人数は14人、全員MS族っす。そのうち4人は殺しましたが、残った10人の内3人が既に洞窟に侵入したみたいっす」 騎士ギャンクリーガー「・・・楽な任務だと思ったらこの様か・・・例のものを取りに言った戦士ドムがまだ戻ってこないぞ」 戦士ブグ「まさかやられたのでは・・・」 騎士ギャンクリーガー「バカな・・・相手は平和ボケしたガイアの奴等なんだぞ!簡単にやられるわけが無い!例のものを連中に渡されると厄介な事になりかねん!あれは重要なんだよ!」 キャトルハンブラビ「あの・・・質問があるっす、例のものとは一体・・・?」 騎士ギャンクリーガー「貴様らには関係ないものだ!」 戦士ブグ「まぁ・・・断片的に言うと・・・お寝んね中の可愛い女・・・」 騎士ギャンクリーガー「おい!ブグ!」 キャトルハンブラビ「お・・・女?それが何故に重要っすか?」 騎士ギャンクリーガー「知る必要は無い!こうなったら我々で例のものを取りに行くぞ!」 ブグとキャトルハンブラビ「はい」 そうして彼らはそのまま通路へと足を運んでいった。
続く
|