その頃スケルトンドーガと交戦中の戦士ジムストライカーたちは・・・ スケルトンドーガ「げほっ!・・・」 ガラガランとスケルトンドーガは崩れ落ちた。頭部を破壊されたからだ。 ストライカー「はい!OK!俺のツインスピアはやっぱ良いな!」 兵士ジムU3「強いな、ストライカー隊長」 ストライカー「ふん!こんなザコ野郎は俺一人で十分よ!」 兵士ジムU4「隊長、自信過剰になってると大変な事になりますよ」 ストライカー「え?そうか?」 兵士ジムU3「うちの隊長は・・・」 兵士ジムU4「まぁいいじゃんか、隊長!行きましょう!」 ストライカー「おう!」 そしてストライカー隊は再び捜索を続行した。 兵士ジムU3「けどジオン族がどうしてこの島に・・・」 ストライカー「忘れ物でもしたんじゃないか?逃げるときに」 兵士ジムU4「それを取りに来たと?一体何を・・・」 ストライカー「さあな」 兵士達「・・・」 兵士達は「この隊長はもう・・・」と心の中であきれていた。
洞窟内部
ファイズ島にある洞窟・・・この薄暗い洞窟の中に少女はいた。だが彼女は記憶をなくしていた。自分が誰なのかさえわからなかった。 少女「私は誰なの?・・・どうしてこんな所に・・・それに・・・何で全裸だろ・・・?」 そう言いながら赤面になっている彼女はさらけ出された胸を手で隠した。地面にはガラスの欠片と水が散乱していた。それに振り返ると割れた巨大な水晶があった。殆ど砕けてはいたが下部分は残っていた。もしや自分はここから生まれたのか?きっと私は生まれたばかりの存在なんだ。そう考えたそのとき。 ?「うわ!?もう既に目覚めたか・・・」 少女「誰!?」 少女の目の前に黒いMSが現れた。ジオン族の戦士ドムだ。 少女「ひゃっ・・・!見ないで・・・」 ドム「もう覚醒するとは・・・予定より1週間早い・・・コードネーム・リーナス・・・」 少女「リーナ・・・ス?私の名前なの?」 ドムは周囲を見て間もなく、彼女の手をつかんだ。 リーナス「いやっ!何するの?」 ドム「悪いがこのまま回収させてもらう!」 リーナス「は・・離してっ!何をするの!?」 ドム「抵抗するな!」 リーナス「やめてっ!嫌ぁ!」 突然、リーナスの掌と腹部に光る文字が浮かび上がった。 ドム「うわっ!」 ドムが手を離した。 リーナス「こ・・・これは・・・あぁ・・・温かい気がする・・・」 掌を腹部に触った途端、彼女の脳裏に呪文が浮かんだ。 リーナス「あ・・・さ・・・べ・・・」 ドム「な・・・なんかやばそう・・・」 リーナス「さべ・・・サーベ!!」 しゅばばああ! ドム「ぐあっ!」 突如、真空の刃のようなものがドムに直撃し、ドムはそのまま上半身と下半身に分かれて切断された。 リーナス「な・・・何なの今のは・・・あれ・・・文字が・・・」 あの文字が消えている。自分の体を色々触りつつ彼女、リーナスはますます疑問に思った。何故突然自分の体に文字が浮かび上がったのか、何故あの魔法が使えるのか、何がなんだかわからなくなってくる。 リーナス「わかんないよぉ・・・」 そのままへたり込んでしまった。そして水溜りを見てみた。自分の姿が写っている。美しい顔だ、髪は黄色いロングへアーで、頭頂部にはアホ毛がある。こんな自分は元々どんな人間でどんな人生を歩んでいたんだろうか。全くわからない。そして彼女は立ち上がった。 リーナス「ここをちょっと探索してみよう、何か私の手がかりになりそうなのがあるかも」 そういいながらリーナスはそのまま洞窟の奥に向かっていった。
続く
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