*あらすじ* 息が出来ない湖底神殿に行くべく、水中で呼吸が出来る服「エラの服」を貰う為に魚人の村に行った一行 だがその職人である人魚の少女が、可愛いペットを連れて来てくれれば作ってあげるという条件を出してきた 可愛いペットを連れて行く為に一度魚人村を後にしたのだった………
******* 啓助「とは言ってもなぁ……この世界の可愛い動物って何だ?」 大龍「この世界?ってどういう事ネ?」 不思議そうに啓助を見る大龍 啓助「いや、それはその……こっちの事情。」 ティル「おいおい、こいつらはまだ俺達の事を深く知らないんだ。あまり迂闊な事は言うなよ」 ティルが顔をしかめて啓助の耳元に小声で言った 啓助「わかってるっての」
ティル「さて……とりあえず城下町にでも行ってみるか。ペットショップとか見世物小屋でいい物が見つかるかもな」 大龍「ペットショップ!?やったぁ!アタシ一度行ってみたかったんだ!!」 その場で弾むように大龍が喜んだ
啓助「? 行った事無いのか?」 小龍「僕ら一応強盗ですよ。堂々と城下町に入れる訳が無いでしょう?」 啓助「じゃあモノの換金とか食料の買い出しはどうした?」 小龍「そりゃあ裏口から忍び込んで質屋で金に換えた後、その場で食料を買って即座に出てました。警官がうろついてるからペットショップに寄ったりして時間潰してたらすぐ捕まっちゃいますからね」
啓助「ふ〜ん。忙しかったんだな」 小龍「えぇ」 ティル「ところでお前ら、大龍先に行っちまったぞ」 小龍「姉ちゃぁぁぁぁん!捕まるから戻ってこぉぉぉぉぉい!!」 啓助「いや、大丈夫だろ」 小龍「え?」 啓助「もう勇者一行と王さんから認められてんだから指名手配も無くなってる。堂々出入りできるどころか歓迎されるさ……さ、早く行くぞ。さっさとしねーと置いてくぜ」 小龍「は、はい!」
大龍を追って啓助達も城下町に向かった ***城下町*** ワーワー ワイワイガヤガヤ 小龍「賑やか…いつもの路地裏からじゃわからなかったけどこんなに明るくて人がいっぱい居たんだ……」 啓助「泥だらけになって汚れてこそ、やっと解る事もある……なぁんて、どっかの銀髪の侍じゃないけどな。」 頭をボリボリかいた後、キョロキョロ見回す
啓助「さ…て、あの馬鹿どこ行った?」 あの馬鹿=大龍 「あーっと!飛び入り参戦のお嬢ちゃん、強い!強すぎる!世界チャンピオンが袋だたきだーっ!!」 どこからか実況アナウンスが聞こえた 啓助「あそこだ。絶っっ対あそこだ」 実況の聞こえた方向へ走っていった
ドサッ チャンピオン「ぐはっ………」 大龍「しゃーっうらー!!」 「あーっとチャンピオン、倒れたー!おめでとう!賞金5000アウルは君のものだ!!」 大龍の手に金の入った袋が手渡された
啓助「何してんのぉぉぉぉ!お前!?」 大龍「あ啓助。いやぁ、暇潰しに町をウロウロしてたらなんかにやけた男が「私に勝てたら5000アウルあげるぞ」って言ってたからボコボコにしてやったアル。資金稼ぎにも調度よかったネ」 啓助「はぁ……」 安心と苦悩の入り交じったようなため息をつく
啓助「まぁ、遊ぶのは結構だけど本来の目的を忘れんなよ?」 大龍「わかってるってば!」
そしてペットショップに着いた 犬や猫にハムスターやフェレット等を始め、鳥やら爬虫類やら果てにはジャングルの奥地に生息してそうな生き物まで居る ティル「これは……ペットショップと言うより」 啓助「ちっこい動物園だな……」
大龍「啓助!これなんかどう?」 大龍が啓助の服の裾を掴むと、そのまま引っ張っていった そこにあったのは犬だった 啓助「無難だな。相手が魚人だけに噛み付かないか心配だけど……ちなみに値段は?」 値札にチラリと目をやると、その場で凍り付いた [値段:50000アウル] 啓助↓ 「(Д゜) (゜Д) (゜Д゜)」 啓助「ご…ま…ん…?えっと……値段読み違えたかな」 (゜Д゜) (⊃Д⊂)ゴシゴシ (゜Д゜;)
啓助「くそ高っけぇぇぇぇぇぇぇ!!却下!!」 大龍「ちぇっ(´・ω・`)」 小龍「じゃあこれは?バルーンオクトパス」 小龍が持ってきたのは、風船……に似たタコだった 小龍「かなり寿命が短いのと風に飛ばされるから行方不明になりやすいのが難点だけど」 啓助「いや、それ以前に可愛いか……?タコ」
大龍「じゃあこれは?一角うさg」 啓助「著作権的にアウトぉぉぉぉぉぉ!趣味の範囲内で書いてる話だからいいけど、兄さん権力には勝てないから!!」 ********** 啓助「はぁ……特にいいのが無かったな」 ティル「あっても金額的に無理だ」 ちなみに現在の所持金:6400アウル ティル「ちなみに大龍がさっき貰った5000アウルを込めての金額だ」
啓助「しゃあねぇ、野生のやつ捕まえるか他の村とか当たってみr……うぉわ!?」 突如何かに引っ掛かってずっこける 啓助「なんだぁ!?何があった!?」 引っ掛かった場所を振り向く そこで土が盛り上がっていた やがてモコモコと動きだし…… 「キュッ!!」 中から何かモンスターのようなものが現れた モグラのような容姿、だが人型でもある 啓助「なんだこいつ!モンスターか!?」 「ピィッ!?」 剣を抜いた啓助を見ると、とても怯えたように震えた 大龍「待って!敵じゃないヨ!あれはモオル人。とても臆病な地底に住む人アル」 啓助「そうか、ごめんな。驚かせちまって……」
頭を撫でる為にモオル人に近付き、手をかざした だがその瞬間目にも留まらぬ速さで地面に潜り込み、そのままモグラの通り道でお馴染みの凸を作りながら去って行った はずだったが その後「ゴオォーンッ」と音を立て、トンネルが止まった その場所にあったのは大岩 地中に埋まった岩の一部に頭をぶつけたようだ 啓助「………やべぇ、助けにいくぞ!!」
*********** 「……ピ?」 気がついたのか、ゆっくり眼を開く 周りがほんのり薄暗く、木漏れ日が射している 木陰のようだ 啓助「お、気がついたか?」 モオル人は啓助の顔を見るとパニック状態になり、ジタバタし始めた 啓助「どわっ!?お、落ち着け!頭打ったんだから安静にしてな!」 「ピピィッ」 あ、そういえばという感じで頭に手を置き、痛そうにさする 大龍「応急処置は一応しといたから大丈夫だとは思うけどネ」
「……ピピッピィッキュピッキュッ!」 介抱していた啓助の手を降り、啓助達を見ると深く一礼した後何かを語り始めた
啓助「………何言ってるかわかるか?」 大龍「?」 わかんない、というジェスチャーを取る 「“あんた達が助けてくれたの?ありがとう"」 啓助の後ろで誰かが通訳をした その正体はティルだった 啓助「あ、お前動物語わかるんだったな」 ティル「まーな」
「キュッキュピィッピピッピィ」 ティル「ふんふん“僕の名前はモグ。さっきは慌て過ぎて見苦しい所を見せちゃったねwww結構ドジだからこういう事はよくあるんだ」
モグ「ピッピィッキュキュキュッピィ」 ティル「“あ、あなた達もしかして最近噂の勇者さん?"だってよ」 啓助「…………」 言葉が通じないので、ただ頷くだけにした
モグ「ピッピッ!キュキュッピィ!?……ピピキィ」 ティル「“ならお願いです!僕達の頼み事聞いてくれませんか?……あ、ついでにあなた達の言葉を僕らは喋れませんが、意味は通じてますので"」啓助「あ、そうなんだ。……頼み事って何?」 モグ「ピピ……」 ティル「“それは……"」
モグ「ピッピキュピィ」 ティル「“長くなるので次回に続きます"」 ズルゥゥゥッ 啓助「んなんじゃそりゃあぁぁぁぁぁ!?」
††††††† [てことでセーブしますか?] はい←ピピッ もちろん やだ
[セーブしますた]
|