スタッ 難無く着地し、崩れ去った城の前に立つ ティル「ちょっとやりすぎちまった……啓助大丈夫かコレ?……ま、大丈夫だろ。多分」 啓助を捜すため城に歩み寄ろうとしたその時 バゴッ ガレキの山が崩れ、そこから激怒の表情のメドゥーサが肩で息をしながら現れる メドゥーサ「はぁ…はぁ……おのれぇぇぇぇ!!」 ティル「おいおいこんな所でまたモンスターかよ!?」 メドゥーサ「よくも私の城を……貴様、覚悟しろよ」 ティル「覚悟?何のだ?」 メドゥーサ「無論」 バッ その時、メドゥーサが手を前に出してクロスに合わせる メドゥーサ「死ぬ覚悟」 バリッバリバリッ その途端メドゥーサの体が真っ二つに割れ、中から翼の生えた爬虫類人間のようなものが現れた その名を「ドラゴマン」 あ、これ僕(作者)が**(確認後掲載)したモンスターね(←黙らっしゃい) ドラゴマン「さぁ……始めようか」 ポキポキ指を鳴らすと、ティルに向かって殴り掛かる ティル「ぐあっ!!」 パンチをまともに喰らって飛んでゆく ティルが地面に墜ちた瞬間を逃すまいとドラゴマンは高く飛び、そして人差し指を前に出して力を溜める ドラゴマン「Good Bye(さよなら)」 そう言うとドラゴマンの指先から光弾が発射される ダメージで身動きが取れないティル これが最期の瞬間になるのか……!?
その時だった バチィッ 一筋の閃光と共に光弾が飛び散った 衝撃で舞い上がった土埃が晴れつつあるなか、人影が見えた ティルのものでは無い。もう少し大きな影だ ティル「お……お前、は……」 「パララパーン!パリララパララパララッパー……ゲホッゲホゴホッ!パッパッパッパパッパパッパ…ゲホゲホゲッ!」 盛大な効果音を口から出し、咳込む謎の人物 そして遂に土埃が晴れる そこにいたのは
安田さんだった
ティル「いや誰ぇぇぇぇぇぇ!?」 ゲシィッ そこで啓助が現れて安田さんを蹴り飛ばす 啓助「せっかくいいシーンなのに無駄にすんじゃねぇぇぇぇぇ!!」 ヒュルルル ズドーンッ ドンガラガラッシャドーン 啓助「はぁはぁ……はいやり直しー!!」 ************ その時だった バチィッ 一筋の閃光と共に光弾が飛び散った 衝撃で舞い上がった土埃が晴れつつあるなか、人影が見えた ティルのものではない。もう少し大きな影だ ティル「お……お前、は……」 土埃が晴れる そこにいたのは
啓助だった
ティルを守るかのようにティルの前で盾を構えていた 啓助「よお、随分とピンチみたいじゃねぇか」 ティル「ちっ……遅いんだよ、出てくるのがよ」 啓助「しかしこの威力………まさかあのニュース!!」 啓助の脳裏にニュースの映像が浮かぶ 啓助「お前の仕業か!!」 ドラゴマン「ご名答」 バゴォッ 啓助の問いに対してしばらく沈黙した末に光弾を撃ちながら答える 啓助「うおぉぉぉぉ!!」 いち早く光弾の予備動作を見切った啓助は高く跳んだ啓助は空中で独特の体制を取る 啓助「大・円・斬!!」 ザシュッ 啓助の体が一瞬光り輝いたと思ったその瞬間、剣から斬撃が飛ぶ ドラゴマン「何!?」 ザシュッ あっけない程簡単に真っ二つになる 啓助「よし、ゲームクリア!!」 ドラゴマンを倒し、油断していた啓助 そこへ後ろから龍が現れ、啓助を一飲みにした ドラゴマンは倒されていなかった。 ドラゴマンは斬られる直前に脱皮のような動作をし、ドラゴンに変身していた つまり、啓助が切り裂いたのはドラゴマンの抜け殻だったのだ
啓助「うわあぁぁぁぁぁぁぁ!!」 あっという間に落ちていき、ついにある空間に出る バシャァーンッ それと同時に激しい水の音 体内で空間で水− だいたいここまでくればわかるだろう 啓助は、膀胱まで……ではなく胃まで落ちていった バシャッ 啓助「うわっぷ!……なんだここ!!」 胃液の海から啓助が飛び出す 啓助「と、とりあえず足のつく所へ……」 そのまま胃液の海を泳いで近くの壁まで行く 啓助「よし……ここはだいぶ浅い……」 浅めになっている胃の壁の近くで上陸する 啓助「ん〜と……一瞬の事でよくわからなかったが、多分俺ドラゴンに飲み込まれたんだな……んで生物の体の構造から考えると………」 一瞬で結論が出た それと同時に青ざめる 啓助「じゃあ……ここやっぱ胃かよ!?」 ふと壁のほうを向き、壁を叩く 啓助「誰かぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!出ぁしてくれぇぇぇぇぇっ!!!」
啓助の声はもちろん外には聞こえない しかし見ていれば啓助が体内で暴れているのがわかる 何故なら、啓助が胃の壁を叩く度にドラゴンが苦しみ悶えるからだ ティル「いったい何やってんだあいつ……」
啓助「あ、そーだ。俺剣持ってんじゃん。それで破ろう」 名案とばかりに手をポンと叩く がそれはすぐ絶望に変わった 啓助「………やべぇ、剣……外に落としたorz」 飲み込まれた瞬間に手放してしまったのだろう。 剣は、外の地面に刺さっている 啓助「誰かぁぁぁぁぁぁぁ!ヘルス!ヘルスミー!!」 さっきよりも激しく壁を叩く それに比例してドラゴンもさらに激しく身もだえする
ティル「見てられねぇ……(色んな意味で)」 再びジェケッターロボに乗り込み、起動させる しかしやはり限界が近いのか動きがギクシャクしている ティル「ほんのちょっとでいい……もってくれよ」 ジャキンッ ジェケットソードを持ち、そしてドラゴンに向かって飛び立つ ティル「うらぁぁぁぁぁぁ!!」 ザシュッ そしてジェケットソードをドラゴンの腹に刺す
啓助「ぬおぅ!何だ何だ!?」 突然切っ先が現れたので驚く啓助
ティル「おぉぉぉぉぉ!!」 そしてそのままジェケットソードを縦に振る 体内では、外の身が斬られると同時に胃も切り開かれる 啓助「おっ!胃が裂けた!!」 裂けた傷口からジェケッターロボが顔を覗かせる ティル「啓助!お前何やってんだよほんと……とりあえず出口ができたからそこから飛び出せ!!」 啓助「オッケィ!!」 ティルの言葉を聞いて裂け口からダイブする 当然そのまま落ちるが、ジェケッターロボの手がそれをキャッチした
「グオォォォォォォ!!」 ドラゴンが断末魔の叫びをあげると、ドラゴンの体が5つの球に姿を変え、何処かへ飛んで行った 啓助「………追うぞ!!」 啓助達もその球の行く先を追って走り出す この瞬間から、とある島での彼等の冒険が始まる……
*あとがき* さぁ遂にプロローグも終わり、啓助達の新たな戦いが始まりました!! 波瀾万丈?なバトルに請う期待!!(^^) P.S:実はこの話、以前ばけばけくらぶの落書き掲示板でマンガとして描いてたやつのリメイク版だったりしますwww
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